なぜか第三王子と結婚することになりました

鳳来 悠

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再会

贈り物

「……ねぇオズ。オズはいいって言ったけど、やっぱりおれからも何か渡したい。だから、少し時間が欲しいんだけど良いか?」

「……ライ……。──うん、分かった。楽しみに待ってるね!」

「良かった………約束だよ!へへへっ」



思わず笑みがこぼれる。おれの笑顔につられるようにオズも笑いだした。よほど嬉しかったのだろう、オズがおれに抱きついてきて、




──ちゅっ




おれの額に優しく口づけた。



「…ありがとう。大好きだよ、ライ」



?  …あぁ、嬉しいってことか!おれの家族はよくおれにキスしてくるが流石に友達にされたのは初めてで驚いた。家族だけにやるものだと思ってたけど、親しい友人にもやるものだったんだな!オズも友達にするのは初めてで緊張してるのだろう、頬が赤くなって少し震えている。

──ハッ!おれもするべきなんじゃないか?そもそももらったのおれだし。……よし!

少し背伸びしてオズの頬に口を近付け──




──ちゅっ



「ふふっ。大げさだなぁ、オズは。まぁ、楽しみに待っててくれ」

「…えっ……い、ま、キス…?」

「?  …あぁ、おれも感謝の気持ちをあらわそうと思ってな。ハンカチありがとうな」



そしておれもオズの体に腕をまわしぎゅっと抱きしめた。オズは驚いてるのか硬直していておれが一方的に抱きしめてる形になっているが。


それにしてもそんなに喜ばれるなんてなぁ。びっくりしたけど贈り甲斐はある。おれもじっくり考えなきゃ!

う~んそうだな…あげるものは何がいいだろう?オズなら何でも喜んでくれそうだが、どうせなら使って欲しいからなぁ。人への贈り物ほど悩むものはないと思う。





──なんて贈り物を考え始めたおれは、オズがキスした本当の思いも硬直してる理由も、すべて勘違いしていたのだった。…もちろん、オズの全身が真っ赤に染まってたことに気づくはずもなかった。







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