ヒロインは悪役令嬢(姉)が好きすぎる 

snow-lia

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「大丈夫ですか?
 ミリ嬢!!」

おやおや、ベリブ団長がいつものすました顔をまっさをにしてやってきた。
まぁ、この状況だったらふつう誰でもこんな反応するよね~
私は服の埃をはたいてから笑って見せた。

「あれくらいでやられるとでも?
 まぁ、今回は私が魔法を使ってしまったので負けでいたがね…。
 次は上回って見せましょう。」

そう言った瞬間だった。
目の前が大きく揺れた。

「ミリさん!!」

キトが私の方にかけてくるのが見えた。
さすがに子供の体には負担が多すぎたのかもしれない。



「おやすみ~。」

眠気に負けた私はその場に倒れこんだ。


その後目を覚ましたらそこにあったのは猫のしっぽ。

「おう。起きたか?」

私はその尻尾とその持ち主を見比べてから尻尾に飛びついた。

「なっ!」

びっくりしたのかさらにそのぢっぽの動きは早くなったが、私に確保された。
もうもふと触っていたら、その尻尾はついに動かなくなってしまった。

「おっ!フラン、ミリ嬢が起きたのか?」

一度目を伏せてから下を向いたままフランと呼ばれた猫耳騎士が頷いた。

「ベリブ団長、先ほどは大変すみませんでした。
 久しぶりに動いたので眠くなってしまいました。」

そう言って謝る私に一度目を見開いてから、苦笑いを浮かべるベリブ団長。

「久しぶりって…。
 お前んちではあれが普通なのか?
 貴族は守られる対象で在って戦う対象でゃないぞ?」

そう言ってやれやれと頭お降っているベリブ団長だが、
あなたが知らないだけで、貴族も大変なんだぞ!!

「お前、なんでそんな力があるんだ。」

下を向いていたフランという猫耳騎士さんがやっと顔を上げた。
お前…か…。

「お前という人には教える気はありません。
 私にはミリシェリアという名前があるんですので。」

そう言ってビシッと指をさしてやった。
令嬢として指を人に向けて指すのはやっちゃいけないですよ?
そんなのつい要しません。
なぜって?
私はただの庶民(前世では)なので!!

「・・・。
 ミリシェリア。
 なんでだ?」

呼び捨てか~。
まぁいいや。
私がこっちの世界に来てまで、腹筋やらを鍛える理由。
そんなの答えは一つに決まっているでしょ?

「コルセットが嫌だからに決まっているじゃない!!」

盛大に叫んでやった。
男にはわからないでしょうね!

私が叫んだことに驚いているのか、
理由に驚いているのかなんてどうでもいい。

「いい。一度でもあの紐と布に縛られてみなさい?!
 朝食べたものとか夜食べたものを戻すのは当たり前、
 1か月もご飯をまともに食べれなくなるわよ?!」

私は知っている。
あの怖さを。
子供のころから慣れさせるためにといろいろと練習させられたんだ。

涙目で訴える私を点のような眼で騎士やキト、ベリブ団長とフランが見てきた

「ま、まーまー。
 落ち着いてねミリさん。
 今日はこれくらいにして、お父様の所によって行こう。」




そして、まだ目を点にしている団長立ちに一礼してから私たちはその間をさっそうと抜け、王宮に行った。






貴族のするコルセットって、結構痛いみたいですよ。
この時代に生まれてよかった~www
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