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奇襲作戦 2
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このままでは、エルフ族からの協力は得られない。
そう考える春馬は、次は自分が説得しようと思い、リリカの肩に手を置いた。
「確かにエルフ族には、関係ない事だと思います。しかし、マラガを侵略した後もこの地は、安全だと言い切れますか? ここは、マラガと違い地理的に防衛力が高く、侵攻するのは難しいと考えているようですが、本当に帝国は来ないのでしょうか」
「ふむ。そなたが言うように、いずれ帝国が攻めて来る可能性はある。しかし、今では無いのも確かだ」
軽く正論で交わされた春馬は、悟られないようにポーカーフェイスを意識しながら話を続ける。交渉をする時は、表情を読み取られてしまうと不利になるからだ。
「領土を拡大し、更に力を持てば、いずれ帝国は全てを支配しようとするでしょう。長寿であるエルフ族なら、同じような歴史を繰り返す人々を見て来たのではないのですか? 今、帝国の出鼻をくじかなければ、近い将来に火の粉は周りの国に降り注ぎ、大火へと変貌しますよ。それでも良いのですか?」
「そなたの話しは、一理あるかな。協力は、今後のために必要かもしれないが、今はその時であろうか?」
誰が説得しようと、ビュグベルの答えは決まっていた。
それだけ、彼の国を守る意思は強かったのだ。無駄な争いは、とことん避けて通るつもりだった。
そんな頑ななビュグベルは、リリカの胸元にあるネックレスが目に入ると、心の奥底から何かがこみ上げて来た。
それは、どこかで見たことのあるネックレス。細く銀色のチェーンに、吸い込まれるような赤い石が付いたペンダントトップ。
彼の脳裏に浮かんだのは、火に包まれたアルフヘイムの光景とこの危機を救った二人の女性の姿だった。
40年以上昔、闇に落ちたエルフの若者が、アルフヘイムを混乱に陥れた。
先導する彼は闇魔法で人々の心を蝕み、暴徒化させたのだ。
暴徒が放った火は、町全体に燃え広がった。早く止めなければ、エルフ達は光魔法で立ち向かったが、闇魔法を使う若者にはかなわなかった。
どうすれば闇を食い止められるのか、ビュグベルが困惑していた時、旅の途中でここを訪れていた二人の女性が暴徒の中に飛び込み叫んだ。
「何してるの! あなた達は、自分の魔法を信じられないの? 神から賜った光魔法でしょ、闇を照らす、唯一の光。自分達の力を信じて、さあ、立ち向かいなさい!」
若きミリアは、襲ってくる暴徒を杖で殴り倒しながら、エルフ達に戦えと説教する。そんな彼女の言葉に躊躇するだけで、誰も動こうとしなかった。
「あー、もう、ミリア、早く魔法で援護してよ」と、セーラー服姿のトミは、長い黒髪を振り乱し、槍を振り衝撃波を暴徒達に食らわせていた。
クルクルと槍を回しながら動き回るトミは、暴徒化する人々を町の中心へ集める。人間離れしたスピードで、暴徒達の攻撃を避け、宙に舞う彼女にエルフ達は混乱の中に居るのを忘れ見とれていた。
「フフフ、そんなに急がないで。さあ、大気よ我にひれ伏し真空となれ、バキュームプレッシャー!」
町の空気が、宙に現れた黒い穴の中に吸い込まれていく。
大気を飲み込む黒い穴は、さながら小さなブラックホールだ。
暴徒化した人々は、息が出来なくなり、首を手で押さえながら苦しみ始めた。
ミリアは手加減するのが苦手なのか、次第に関係の無いエルフ達も苦しみ倒れ始める。彼女の魔法は、町全体の空気を吸い込んでいた。その事もあり真空化した町から火が、消えて行く。
異変に気が付いたトミは、またやらかしたミリアを慌てて止めようとした。
トミのもたらした知識で強力になった魔法の加減をよく間違うミリアに、彼女は頭が痛い様子だった。
「うわぁぁぁ、ちょっと、ミリアやり過ぎよ! みんな死んじゃう」
「そうかな、3分ぐらい息を止めても死なないわよ」と、口に指を当てた。
血相を変えて怒り出したトミから後で説教されるのが嫌なのか、ミリアは渋々魔法を解除した。
「ねえ、そこのあなた、早く光魔法で闇を打ち破りなさい!」と、ビュグベルを指さしたミリアとトミの二人の姿が鮮明に蘇った。
ビュグベルは、赤い石から目が離せなくなった。
あの時、エルフ族を危機から助けてくれた、魔法士ミリアが身に着けていたネックレスと同じものをリリカが身に付けている。
「君が身に付けているペンダントだが、同じものを持っていた人を私は知っている。もしや、君はミリア・ウェンスティーの血縁者か?」
「はい、そうです。私は、リリカ・ウェンスティーです。ミリア・ウェンスティーは、私の祖母です」、ペンダントトップを握りしめたリリカが話を続ける、「このネックレスは、亡くなった祖母から頂きました」
「亡くなった? あああ、そうか人間の寿命は、我々より短く儚いな。40年以上前に、旅の途中でここを訪れたミリアとトミの2人に、助けてもらった事があってね」
エルフは、感情をほとんど出さない種族。表情一つ変えずに、マラガ王国への協力を断っていたビュグベルの頬が緩んだ。
春馬は横槍を入れるような感じがしたので、申し訳なさそうに会話に入った。
「あのー、リリカの祖母と一緒だったトミは、俺の祖母です。俺は、トミの孫で春馬と言います」
「おお、これは、これは。彼女達の孫だったのか」
「ええ、私と春馬は、一緒に旅をしていますが、マラガで帝国の侵攻に巻き込まれました。今は、獣人達に協力しています」
リリカと春馬の二人の傍に歩み寄ったビュグベルは、彼等の前に立ち手をかざした。個人のステータスを見る事は出来ないが、一人一人が持つ力の大きさなら知る事が出来るのだ。
「お前たちから強大な力を感じる。しかし、まだまだミリアとトミの様に力を扱える領域には達していないな」
「へえ、分かるんだね。でも、これから上手に力を扱えられるようになったら、もっと強くなれるって事ね!」
「あのな、お前は・・・、ほんと、何でもポジティブに考えるな」
「そうか、そうか。それで、お主ら二人は我々の協力が必要だと考えているのか?」
祖母達に助けてもらった恩儀に関係無く、ここは、自分の考えをしっかり伝える場面だと判断した春馬は、静かに、そして深く息を吸い込んだ。
「あなた達の協力を得るようマラガの王に進言したのは俺です。これから俺達は、帝国内に奇襲を仕掛けます。成功させるためには、あなた達の協力が必要なのです。エルフ族が国境を攻撃してくれば、帝国の勢いを止められます」
顎髭を触りながら目をつぶったビュグベルは、思いを巡らせていた。
ミリアとトミは、無償で我々を助けてくれた。しかも、光の本位を改めて二人に教わった様なものだし。
アルフヘイムの恩人の話しは、今では子供達の絵本になっている。そんな彼女たちの孫を見捨てては、エルフ族全体の恥になってしまう。
「そうか、なら二人に助けてもらった恩儀を孫のあなた達に返しましょう。マラガ王国では無く、我らの友、リリカと春馬に協力しましょうぞ。マラガ王国とはこれを機に、お互い信頼関係が築けるよう努めますかな」
エルフ族の国で、まさか自分たちの祖母の活躍に助けられるとは。
想定外の出来事に少し困惑する。それでも、予定通りエルフの協力を得られたのは、春馬達にとって大きな収穫となった。
そう考える春馬は、次は自分が説得しようと思い、リリカの肩に手を置いた。
「確かにエルフ族には、関係ない事だと思います。しかし、マラガを侵略した後もこの地は、安全だと言い切れますか? ここは、マラガと違い地理的に防衛力が高く、侵攻するのは難しいと考えているようですが、本当に帝国は来ないのでしょうか」
「ふむ。そなたが言うように、いずれ帝国が攻めて来る可能性はある。しかし、今では無いのも確かだ」
軽く正論で交わされた春馬は、悟られないようにポーカーフェイスを意識しながら話を続ける。交渉をする時は、表情を読み取られてしまうと不利になるからだ。
「領土を拡大し、更に力を持てば、いずれ帝国は全てを支配しようとするでしょう。長寿であるエルフ族なら、同じような歴史を繰り返す人々を見て来たのではないのですか? 今、帝国の出鼻をくじかなければ、近い将来に火の粉は周りの国に降り注ぎ、大火へと変貌しますよ。それでも良いのですか?」
「そなたの話しは、一理あるかな。協力は、今後のために必要かもしれないが、今はその時であろうか?」
誰が説得しようと、ビュグベルの答えは決まっていた。
それだけ、彼の国を守る意思は強かったのだ。無駄な争いは、とことん避けて通るつもりだった。
そんな頑ななビュグベルは、リリカの胸元にあるネックレスが目に入ると、心の奥底から何かがこみ上げて来た。
それは、どこかで見たことのあるネックレス。細く銀色のチェーンに、吸い込まれるような赤い石が付いたペンダントトップ。
彼の脳裏に浮かんだのは、火に包まれたアルフヘイムの光景とこの危機を救った二人の女性の姿だった。
40年以上昔、闇に落ちたエルフの若者が、アルフヘイムを混乱に陥れた。
先導する彼は闇魔法で人々の心を蝕み、暴徒化させたのだ。
暴徒が放った火は、町全体に燃え広がった。早く止めなければ、エルフ達は光魔法で立ち向かったが、闇魔法を使う若者にはかなわなかった。
どうすれば闇を食い止められるのか、ビュグベルが困惑していた時、旅の途中でここを訪れていた二人の女性が暴徒の中に飛び込み叫んだ。
「何してるの! あなた達は、自分の魔法を信じられないの? 神から賜った光魔法でしょ、闇を照らす、唯一の光。自分達の力を信じて、さあ、立ち向かいなさい!」
若きミリアは、襲ってくる暴徒を杖で殴り倒しながら、エルフ達に戦えと説教する。そんな彼女の言葉に躊躇するだけで、誰も動こうとしなかった。
「あー、もう、ミリア、早く魔法で援護してよ」と、セーラー服姿のトミは、長い黒髪を振り乱し、槍を振り衝撃波を暴徒達に食らわせていた。
クルクルと槍を回しながら動き回るトミは、暴徒化する人々を町の中心へ集める。人間離れしたスピードで、暴徒達の攻撃を避け、宙に舞う彼女にエルフ達は混乱の中に居るのを忘れ見とれていた。
「フフフ、そんなに急がないで。さあ、大気よ我にひれ伏し真空となれ、バキュームプレッシャー!」
町の空気が、宙に現れた黒い穴の中に吸い込まれていく。
大気を飲み込む黒い穴は、さながら小さなブラックホールだ。
暴徒化した人々は、息が出来なくなり、首を手で押さえながら苦しみ始めた。
ミリアは手加減するのが苦手なのか、次第に関係の無いエルフ達も苦しみ倒れ始める。彼女の魔法は、町全体の空気を吸い込んでいた。その事もあり真空化した町から火が、消えて行く。
異変に気が付いたトミは、またやらかしたミリアを慌てて止めようとした。
トミのもたらした知識で強力になった魔法の加減をよく間違うミリアに、彼女は頭が痛い様子だった。
「うわぁぁぁ、ちょっと、ミリアやり過ぎよ! みんな死んじゃう」
「そうかな、3分ぐらい息を止めても死なないわよ」と、口に指を当てた。
血相を変えて怒り出したトミから後で説教されるのが嫌なのか、ミリアは渋々魔法を解除した。
「ねえ、そこのあなた、早く光魔法で闇を打ち破りなさい!」と、ビュグベルを指さしたミリアとトミの二人の姿が鮮明に蘇った。
ビュグベルは、赤い石から目が離せなくなった。
あの時、エルフ族を危機から助けてくれた、魔法士ミリアが身に着けていたネックレスと同じものをリリカが身に付けている。
「君が身に付けているペンダントだが、同じものを持っていた人を私は知っている。もしや、君はミリア・ウェンスティーの血縁者か?」
「はい、そうです。私は、リリカ・ウェンスティーです。ミリア・ウェンスティーは、私の祖母です」、ペンダントトップを握りしめたリリカが話を続ける、「このネックレスは、亡くなった祖母から頂きました」
「亡くなった? あああ、そうか人間の寿命は、我々より短く儚いな。40年以上前に、旅の途中でここを訪れたミリアとトミの2人に、助けてもらった事があってね」
エルフは、感情をほとんど出さない種族。表情一つ変えずに、マラガ王国への協力を断っていたビュグベルの頬が緩んだ。
春馬は横槍を入れるような感じがしたので、申し訳なさそうに会話に入った。
「あのー、リリカの祖母と一緒だったトミは、俺の祖母です。俺は、トミの孫で春馬と言います」
「おお、これは、これは。彼女達の孫だったのか」
「ええ、私と春馬は、一緒に旅をしていますが、マラガで帝国の侵攻に巻き込まれました。今は、獣人達に協力しています」
リリカと春馬の二人の傍に歩み寄ったビュグベルは、彼等の前に立ち手をかざした。個人のステータスを見る事は出来ないが、一人一人が持つ力の大きさなら知る事が出来るのだ。
「お前たちから強大な力を感じる。しかし、まだまだミリアとトミの様に力を扱える領域には達していないな」
「へえ、分かるんだね。でも、これから上手に力を扱えられるようになったら、もっと強くなれるって事ね!」
「あのな、お前は・・・、ほんと、何でもポジティブに考えるな」
「そうか、そうか。それで、お主ら二人は我々の協力が必要だと考えているのか?」
祖母達に助けてもらった恩儀に関係無く、ここは、自分の考えをしっかり伝える場面だと判断した春馬は、静かに、そして深く息を吸い込んだ。
「あなた達の協力を得るようマラガの王に進言したのは俺です。これから俺達は、帝国内に奇襲を仕掛けます。成功させるためには、あなた達の協力が必要なのです。エルフ族が国境を攻撃してくれば、帝国の勢いを止められます」
顎髭を触りながら目をつぶったビュグベルは、思いを巡らせていた。
ミリアとトミは、無償で我々を助けてくれた。しかも、光の本位を改めて二人に教わった様なものだし。
アルフヘイムの恩人の話しは、今では子供達の絵本になっている。そんな彼女たちの孫を見捨てては、エルフ族全体の恥になってしまう。
「そうか、なら二人に助けてもらった恩儀を孫のあなた達に返しましょう。マラガ王国では無く、我らの友、リリカと春馬に協力しましょうぞ。マラガ王国とはこれを機に、お互い信頼関係が築けるよう努めますかな」
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