白狼は森で恋を知る

かてきん

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第2章 白狼と秘密の練習

31*

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すぐにベッドに仰向けに倒される。
「わっ…」と倒れた衝撃に声を出すミアに覆いかぶさると、ガイアスがちゅ、っと唇にキスをした。

そのまま、何度も口を啄んでくる。そのまま手が胸の辺りを掠め、ミアはビクッと反応してしまう。

(今日のガイアス何か余裕無いな。)

普段はミアの反応を見ながら、焦らして意地悪してきたりちょっと恥ずかしい言葉を掛けてくるガイアスが、今は必死にミアにキスをし身体を触っている。

「ん…ッ!」

熱を持った指先が乳首の先を軽く行き来すると、ミアの口から小さく声が漏れた。
その反応にさらに口の中を激しく舐めていくガイアス。舌を歯でなぞって、力なく出ている俺の舌をちゅっと吸っていく。

手は俺の胸の先を本格的に刺激しはじめ、ミアの先端が硬くなる。

(ああ、服越しだと物足りない。)

ミアは自分で服を胸の上まで捲る。その行為に気付いたガイアスが俺の顔を見て、ふっと笑った。

「直接が良かったか?」

さっきまでの余裕のない顔と違い、ベッド上での意地悪な表情に戻ったガイアスは、ミアに尋ねながら胸の周りを大きな手で揉んでいく。
直接先端への刺激が欲しかったミアは「ちゃんと触って」とむくれるが、なかなか触ってくれない。周りをほぐすようにぐにぐにと揉まれ、俺はガイアスの手を掴んで胸へと導く。

「ほら、ここだってば。」

俺が指でぎゅっとはさむようにガイアスの手に自分の手を重ねて力をいれる。

「どうしたらいいか、指示してくれたら助かる。」

ガイアスは口の端を上げて自分の手から力を抜く。ミアは動く様子の無いガイアスの両手を掴むと、自分の胸に乗せて上から摘まむような動きをさせる。

「そのまま、ぎゅってして動かして。」
「こうか?」

「あ、やぁ!強ぃッ」

ガイアスがぎゅっと力を込めて摘まんで引っ張ってくる。いつもなら掠めるように撫でて、優しくしてからと順番があり、それ通りではない動きに付いていけない。

「は、ぁ、もっと優しく。」
「難しいな。こうか?」

ぐりぐり、と捻る動きをされ俺の顎が上がる。

「良かった。ミアは気持ちいいと顎が上がるから分かりやすい。」

「ちが、もっと撫でる感じで!」

意地悪モードに入ったガイアスは何を言ってもその通りにしないだろうと、ミアは「もう何もしなくていい」と言ってガイアスの手を掴む。そのまま、力を抜いた手の平や指に擦りつけるように自ら動いて乳首に刺激を与える。

「は、、あぁ、んッ」
「はぁ、ミアいやらしいな。」

「俺の手で良いとこを擦ってるのか?」と聞いてくる目は肉食獣のようだ。しかしそんなことを恐れている場合ではない。ミアは返事をせずに、さらに身体を動かして手に先端を擦りつける。

「あ、やぁ!」
「やだって…自分でやってるんだろ。」

俺が無意識に言った言葉に笑いながら、俺の赤い顔を覗き込んでいる。俺は耐えきれずにガイアスの手を解放すると、緑の目を見ながらお願いする。

「あ、下が…ズボン脱がして。」

ミアは張りつめてきた下半身が辛くなり脱がすよう頼むと、ガイアスは素直にズボンを下げてきた。
下着まで一気に脱がされ、俺の立ち上がったモノがガイアスの手に少し触れた。

「こっち触って。」
「強くやりすぎるといけないから、また指示してくれ。」

そう言ってまた手の力を抜くガイアスにミアはしぶしぶその手を自分の下半身へ導く。
まだ先走りは出ていないものの、既に勃ち上がったミアのモノはふるふると震えていた。

「こう握って。」
「こうか?」

緩く握ってきた大きな手に上から手を重ねると、ミアが上下に扱いていく。

「ん、んぅ…」

ぬめりが足りず大きく動かすことができないことに不満げなミアは、ガイアスの指を一旦自分の顔に寄せ、口の中に指を含む。

ちゅぱちゅぱと指を吸うように濡らしていくミアの姿にガイアスの目が釘づけになる。

しっとりと濡れたガイアスの指を確認すると、また自分の下半身へ持っていき、握らせる。
そして目を瞑るとその手を上下に動かし快感を求めた。

「はぁ…気持ちぃ…」

ミアの漏れ出た声にガイアスは堪らずミアのソレを握って根元から上へ擦りあげた。

「ああッ!」

急な刺激に驚いたミアはガイアスを見ると、眉を寄せて苦しそうなガイアスがミアに口づける。

「んん…ん!んぅ、」
「ミア、可愛いな…しかし俺ももう限界だ。」

ミアを焦らす事で自分が暴走しないようにしていたのだろう。ガイアスは余裕のあった先ほどの表情とは違い、今は興奮した顔で自分のズボンを下げている。

「一緒にするぞ。」
「…うん。」

さっきまで満足に触ってもらえなかったことから、ミアも限界であり素直に頷く。その返事にガイアスがお互いの竿をまとめて片手で扱いていく。

「あ、これ、気持ちいぃッ!」

ズリズリと擦られミアが甘い嬌声を上げる。

「ああ、…出るッ!」
「…ッ!ミア、」

数回扱いたところで、ミアがぶるっと震えて白濁を散らす。
散ったモノが一緒に擦っていたソレに掛かる。その温かさを感じ、ガイアスは快感で眉間に皺を寄せた。

いったばかりで辛いだろうミアのことを考え、ガイアスは2本の竿をまとめて握っていた手を離す。そしてはぁはぁ、と息を乱しているミアを待つべく、軽く唇にキスを落とし隣に寝転んだ。

「ガイアス、まだいってないよ?」
「ああ、ミアが落ち着いてからでいい。」

ガイアスのソレは痛いくらいに勃ちあがっている。扱いていた時もピクピクと震え、いきそうだったのは明らかだ。その寸止め状態の辛さを知っているミアは、起き上がってガイアスの下半身に手を伸ばす。

「ミア?まだ寝てていい。」

いったばかりで疲れているだろうと手で制してくるガイアスの言うことを聞かず、ソレに手を掛ける。ピク…と期待したようにソレが揺れた。

「舐めさせて。」

ミアは起き上がると、ガイアスの静止の声も聞かず竿の先端にキスをした。




「ミア、出そうだ。」
「ん…もぁ、んんッ!」

最初は寝転がるガイアスの横から口淫をしていたミアだったが、ガイアスが下半身を向けてくるよう言ってきたため素直に従った。
ガイアスが慣らすように後ろのすぼまりを指でぐにぐにと弄っていると、すんなり指が1本入った。

「あ…はぁ、」
「なんだ、10日してないのに随分すんなり入ったな。」

ガイアスの言葉にミアが、ぷはっとソレから口を離して言う。

「俺、今日準備してきたんだ。すぐにできるように。」

ミアの言葉にガイアスは身体が熱くなる。ミアは今日、セックスをするつもりでここへ来たのだ。ミアが一生懸命自分で準備をしている姿を想像すると息が荒くなる。そしてその行為は、早くガイアスのモノが欲しいと言われているようでさらに興奮する。

ガイアスは「洗浄もか?」と聞きながら2本目の指を入れる。それもすんなりと柔らかい穴へ入っていく。

「ん…そ、そうだよ。だから早くしよ。」
「俺はミアの洗浄する所を見たかった。」

その言葉に顔がカァァと赤くなる。
石による洗浄は、身体の中に水が駆け巡るような妙な感覚がする。以前ガイアスの前で行った時は、身体が震え大きな声を出してしまった。

(あれ、恥ずかしいから今度からは見てないとこでやろうって決めてたのに。)

変な顔になっていたのではないか、と不安になった上、セックスをするための準備を恋人の目の前でやるのは、普通ではない行為だと考えていた。

黙っていると、三本目の指をズプっと差し込まれる。
先ほどより圧迫されるナカの感覚に、「うう…ッ」と思わず声が漏れた。

「今度からは目の前でしてくれ。」
「やぁ…変態みたい…。」

ガイアスは、ふっと笑うと「ミアに関してはな」と言い、指の抜き差しを開始する。
自分とは比べ物にならないくらい太くて長い指がナカを擦っていく感覚に声を出すのを止められない。

ミアはそれでもガイアスに気持ちよくなってもらおうと口を窄めてガイアスのソレを刺激する。口の中に収まるのは先端くらいだが、じゅっぽじゅっぽと音を立ててカリの周りを口内で舐めていると、「う…ッ」と低いうめき声が聞こえてきた。

「ミア、もう出るから離せ。」
「ッ…ん…!」

その声を無視して愛撫を続けていると、ガイアスの太ももがビクビクっと痙攣したように震えて口の中に温かいモノが広がった。
ビューッと長く射精され、思わず口を離すと、出てきたモノの先端がミアの鼻先に当たり、ビュッっと白い液が飛んだ。鼻から眉間にかけてべっとりと温かい感触がする。

「ミア…!」

慌ててガイアスがミアの向きを変えて目の前へ持っていく。
その顔に精液が付いているのを確認し一瞬動きを止めていたが、すぐにベッドサイドに置いてあるタオルで拭う。

「ミアの顔に…すまない。」
「ん…、んんんーん!」

口の中にガイアスが吐き出したものでいっぱいのミアは「大丈夫」と伝えたが、ガイアスがタオルを口に素早く当て、吐き出すように言う。

「出せ。腹を壊すかもしれない。」

トローッとタオルに全てを吐き出したミアは、「飲んでみたかった」と少し拗ねる。

「そんなことしなくていい。」
「なんで?ガイアスは飲んだよ。」

ミアの問いかけに「俺は変態だからいいんだ。」と謎の力説を披露したガイアス。
ミアはその答えに吹き出して笑い、ガイアスはせっかくのベッドでのムードが…と少し不満げだ。

2人でベッドに横たわる。「おいで」と言われて胸の中に抱きしめられ幸せを感じていたミアだったが少し違和感を感じる。
あれだけ解したのに続きをしてくれそうな気配がない。ガイアスは「気持ち良かった」「ありがとう」とまるで今日の行為は終わりだとばかりの雰囲気だ。
ミアは電気を消そうとするガイアスにいよいよ尋ねる。

「ねぇ、セックスしないの?」
「今日は疲れただろう?」

そう言うガイアスだが、まだ下半身が臨戦態勢なのは分かっている。
ミアのためを思って言っているのだと気付き、ムッとした表情でミアが話す。

「俺、ガイアスと早く繋がりたいよ。」

ミアの言葉に黙るガイアスだったが、このまま寝かされては次いつ出来るか分からない。

「ガイアス、もしかして俺としたくないの?」

「避けてるのか」と尋ねると「違う」とはっきり言われた。

「本音を言うなら、今すぐにでもしたい。でもミアに痛い思いをしてほしくない。俺だけが気持ち良くても意味がない。」

自分の下半身に視線を向けたガイアスは、「まだ慣らさなければ」と溜息をつく。
たしかにガイアスのソレは大きいし、全然怖くないと言ったら嘘になる。でもミアはそれ以上にガイアスともっと深いとことで繋がりたいと思っていた。

全てミアを思ってのことだと考えると、ガイアスとセックスをしたいという思いがどんどん膨らんできた。
ミアはガイアスの口にちゅ、っと口付ける。そのままリップ音を立てて口を啄み、「ガイアス」と名前を呼ぶ。

「今すぐしたいよ。俺のわがまま聞いてくれない?」
「ミア…。」

「気持ちよくしてよ」とガイアスのソレを手の平で撫でると、少し芯を持っていたガイアスのモノが勃ちあがり始めた。

「痛かったらすぐに言うんだぞ。」
「うん。」

ガイアスは熱の籠った目をミアに向けながら、ミアの身体をうつ伏せにした。
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