77 / 115
恋愛上手さんの人心掌握術
「セラ、おかえり~。さっきアインラスさんから電話があったよ!」
玄関を開け部屋に入ると、リビングでくつろいでいた父がすぐにそう言った。
今日は約束通りオリアと買い物をして食事をし、着替えを取りに彼の部屋へ寄ったため、帰るのがずいぶん遅くになってしまった。
「え!本当?!」
俺はカバンを机に置いて椅子に座る。
「うん。というか、昨日も掛かったんだ。セラはいないって言ったら心配してたみたいだけど…。」
(2日続けて…何かあったのかな?いや、無いから掛けてくれたのか。)
「他に何か言ってた?」
「えっと、出れなかったことは気にしないでって。」
「そっか…。」
(なんでこうタイミングが合わないんだろう。)
父は、俺とシバがここ何日も電話をしていないことを心配しているようだ。どうしたのか聞きたいが聞けないといった表情でこちらを窺っている。
「アインラスさんの声、少し寂しそうだったよ。明日は出てあげてね。」
(出てあげるっていうか、こっちが掛けていただくっていう感じなんだけど。)
俺が一方的に彼の事が好きなのだとは知らず、父はそう言って俺を風呂へ促した。
「はぁ…。」
(今日もこんなに遅くなっちゃった…。)
俺は宿舎への道をとぼとぼ歩く。時間は夜の10時半を過ぎており、今日もシバの電話には出れないだろう。
あれから数日が経ったが、俺とシバは悲しいほどにすれ違っている。
次の日は文官棟で急遽開催された飲み会に召集された。皆、シバが帰ってこないことで仕事がスムーズに進まないようで、かなり荒れていた。
そして次の日、アックスに夕食に誘われた。攻略相手から誘われて断るなんてことはしない。何より彼の連れて行ってくれるお店はどこも美味しいのだ。隠れ家的なレストランで楽しい時間を過ごした。
またまた次の日、シュリと眼鏡先輩に誘われ、仕事終わりに街へ。俺が騎士棟へ職場体験に行っていた間に何かあったのか、2人はなかなか良いムードだった。
さらにその次の日、父とラルクが旅行を提案してきた。騎士の1人が家族とホテルを予約したらしいが、突然勤務になりラルクが代わりにどうかと言われたらしい。初めて3人で旅行するとあって俺達のテンションは上がり、帰りにはお土産をいっぱい買った。
そして今日、オリアが地元から帰りどうしても俺に会いたいと連絡してきたので、部屋へおじゃましていた。オリアとお土産を交換し合い、お互いにどうだったか話していると、あっという間に寝る時間になっていた。いつも9時に寝るという彼は慌てて布団に入り、俺もそろそろ帰ろうと荷物をまとめたのだ。
宿舎に着き、玄関の鍵を開ける。父とラルクはもう寝ているようで、リビングは一番小さい明かりが付いているだけだった。室内はシーンとしているものの、帰ってくる俺のことを考え暖房はそのままにしてあった。
(さ、明日も仕事だし、風呂に入って寝るか。)
リビングの机にオリアに貰ったお土産を並べ、寝間着を取りに部屋へ向かいかけた時、大きな電話の音が鳴った。
(え、こんな時間に誰だ?)
思いつくのはさっき別れたオリアだ。きっと忘れ物をしたか何かだろう。俺は寝ているであろう父達が起きないように、静かな声で電話に出た。
「はい。セラ・マニエラです。」
「…ッセラ?」
久しぶりに聞く低い声。俺に電話を掛けてきたのは、ずっと話したかったシバだった。俺はおどろいて思わず受話器を落としそうになる。
「シ、シバですか?」
「ああ。こんな夜遅くにすまない。」
時計を見ると、もう11時近い。父達の事を考え、小声のまま話す。
「あの、大丈夫です。父達が寝てるので、この声のままでもいいですか?」
「構わない。その、セラ…、」
いつもは俺の方が焦った声で電話を取って笑われてしまうが、今日はシバに余裕がない。もしかして何かあちらで事件でもあったのだろうかと心配になった。
「どうかしたんですか?声が…」
「セラが電話に出ないので、私の事を…その、嫌に思ったのかと。」
「いえ!お電話してくれたのにすみません。用事が重なってなかなか家に帰れなくて。」
「…いや。俺こそ謝りたかった。連絡しなくてすまなかった。」
シバはまだ落ち着かない声のままだ。
(焦るし謝るし、どうしたんだ一体。)
「忙しいとは聞いていましたし、心配しないでください。」
「いや、少しでも早くすれば良かった。……本当はセラの声が聞きたかったんだ。」
(どういうこと?)
シバの言っている意味が分からない。別に俺は怒っているわけではないため、シバが必死に俺にそれを伝えてくるのを不思議に思った。
「あの、気にしてませんし、無理しないでいいですよ。」
「違うんだ…私は、考えがあって電話をしなかったんだ。」
(は…?えっと、時間はあったけど何か意図があって俺と連絡を取らなかったってこと?)
「どうして電話してくれなかったんですか?」
「……あまり頻繁に連絡をしては良くないと、書いてあったんだ。」
その言葉の意味を考えてみる。書いてあったということは本か何かで読んだのだろう。そして、思いつくのはシバの部屋にある初心者用の恋愛教授本達だ。
「図書館の本、持って行ったんですか?」
「君と勉強すると約束したが、少し先に学んでおこうと思って。」
(待て待て、つまりこっそり持って行った本の中に、あまり連絡を取らない方が良いって書いてあって、それを実践したってこと?)
つまり、彼が学んでいる恋愛術の内容を俺で試したのだ。彼はすぐ実践に移してマスターしていくタイプのようで今回の事も実際に俺がどんな反応をするのか実験したのだろう。
「あの、勝手に俺で試さないでください。」
「セラ…本当にすまない。」
声が自然と低くなってしまい、またシバを謝らせてしまった。上司にこんなに謝罪をさせるのもどうかと、俺は息を一つついて冷静に言った。
「もう謝ってくださらなくて結構です。…それより理由が分かって安心しました。忙しいと聞いて心配していたので。」
「…許してくれるのか。」
「許すも何も別に怒っていません。ただ、こうやって本の事を信じて何でも試すのはどうかと思います。」
「ああ、もうしない。俺も辛かった。」
(あっちじゃ気心知れた相手もいないだろうし、友達兼部下である俺と一息つきたかったよね。)
「本当ですよ。俺こそシバに何かしちゃったのかって…悩みました。」
「俺のせいだ。余計な心配を掛けた…。」
俺は呆れて笑いまじりに言ったが、悩んだというワードに、シバの声がさらにシュンとなる。
「セラに寂しいと思ってほしかったんだ。だが君は、元気そうだ。」
「そんなこと考えてたんですか?変な駆け引きしなくても、2ヶ月会えないだけで十分寂しいと思ってます。」
俺の言葉に、シバは黙ってしまった。
(あ、俺の今の言葉でさらに罪悪感感じたのかな…?)
「シバ、その…今日は電話してくれてありがとうございます。せっかく久々に話せたので、もうこの話は終わりにしましょう?シバがこの数日どうやって過ごしてたのか知りたいです。」
「セラ…私も知りたい。」
「ふふ、じゃあ交代で話しましょう。」
シバは俺の笑い声にやっと安心したのか、落ち込んでいた声が少しだけ元に戻った。
「ちなみに、何の本を持って行ってるんですか?」
「『恋愛上手さんの人心掌握術』と書いてある。」
「……他のは試さないでくださいね。」
「もちろんだ。私に駆け引きは向いていないとよく分かった。」
その本を図書館で選んだのは他ならぬ俺であり、自分のチョイスに頭を抱えた。
玄関を開け部屋に入ると、リビングでくつろいでいた父がすぐにそう言った。
今日は約束通りオリアと買い物をして食事をし、着替えを取りに彼の部屋へ寄ったため、帰るのがずいぶん遅くになってしまった。
「え!本当?!」
俺はカバンを机に置いて椅子に座る。
「うん。というか、昨日も掛かったんだ。セラはいないって言ったら心配してたみたいだけど…。」
(2日続けて…何かあったのかな?いや、無いから掛けてくれたのか。)
「他に何か言ってた?」
「えっと、出れなかったことは気にしないでって。」
「そっか…。」
(なんでこうタイミングが合わないんだろう。)
父は、俺とシバがここ何日も電話をしていないことを心配しているようだ。どうしたのか聞きたいが聞けないといった表情でこちらを窺っている。
「アインラスさんの声、少し寂しそうだったよ。明日は出てあげてね。」
(出てあげるっていうか、こっちが掛けていただくっていう感じなんだけど。)
俺が一方的に彼の事が好きなのだとは知らず、父はそう言って俺を風呂へ促した。
「はぁ…。」
(今日もこんなに遅くなっちゃった…。)
俺は宿舎への道をとぼとぼ歩く。時間は夜の10時半を過ぎており、今日もシバの電話には出れないだろう。
あれから数日が経ったが、俺とシバは悲しいほどにすれ違っている。
次の日は文官棟で急遽開催された飲み会に召集された。皆、シバが帰ってこないことで仕事がスムーズに進まないようで、かなり荒れていた。
そして次の日、アックスに夕食に誘われた。攻略相手から誘われて断るなんてことはしない。何より彼の連れて行ってくれるお店はどこも美味しいのだ。隠れ家的なレストランで楽しい時間を過ごした。
またまた次の日、シュリと眼鏡先輩に誘われ、仕事終わりに街へ。俺が騎士棟へ職場体験に行っていた間に何かあったのか、2人はなかなか良いムードだった。
さらにその次の日、父とラルクが旅行を提案してきた。騎士の1人が家族とホテルを予約したらしいが、突然勤務になりラルクが代わりにどうかと言われたらしい。初めて3人で旅行するとあって俺達のテンションは上がり、帰りにはお土産をいっぱい買った。
そして今日、オリアが地元から帰りどうしても俺に会いたいと連絡してきたので、部屋へおじゃましていた。オリアとお土産を交換し合い、お互いにどうだったか話していると、あっという間に寝る時間になっていた。いつも9時に寝るという彼は慌てて布団に入り、俺もそろそろ帰ろうと荷物をまとめたのだ。
宿舎に着き、玄関の鍵を開ける。父とラルクはもう寝ているようで、リビングは一番小さい明かりが付いているだけだった。室内はシーンとしているものの、帰ってくる俺のことを考え暖房はそのままにしてあった。
(さ、明日も仕事だし、風呂に入って寝るか。)
リビングの机にオリアに貰ったお土産を並べ、寝間着を取りに部屋へ向かいかけた時、大きな電話の音が鳴った。
(え、こんな時間に誰だ?)
思いつくのはさっき別れたオリアだ。きっと忘れ物をしたか何かだろう。俺は寝ているであろう父達が起きないように、静かな声で電話に出た。
「はい。セラ・マニエラです。」
「…ッセラ?」
久しぶりに聞く低い声。俺に電話を掛けてきたのは、ずっと話したかったシバだった。俺はおどろいて思わず受話器を落としそうになる。
「シ、シバですか?」
「ああ。こんな夜遅くにすまない。」
時計を見ると、もう11時近い。父達の事を考え、小声のまま話す。
「あの、大丈夫です。父達が寝てるので、この声のままでもいいですか?」
「構わない。その、セラ…、」
いつもは俺の方が焦った声で電話を取って笑われてしまうが、今日はシバに余裕がない。もしかして何かあちらで事件でもあったのだろうかと心配になった。
「どうかしたんですか?声が…」
「セラが電話に出ないので、私の事を…その、嫌に思ったのかと。」
「いえ!お電話してくれたのにすみません。用事が重なってなかなか家に帰れなくて。」
「…いや。俺こそ謝りたかった。連絡しなくてすまなかった。」
シバはまだ落ち着かない声のままだ。
(焦るし謝るし、どうしたんだ一体。)
「忙しいとは聞いていましたし、心配しないでください。」
「いや、少しでも早くすれば良かった。……本当はセラの声が聞きたかったんだ。」
(どういうこと?)
シバの言っている意味が分からない。別に俺は怒っているわけではないため、シバが必死に俺にそれを伝えてくるのを不思議に思った。
「あの、気にしてませんし、無理しないでいいですよ。」
「違うんだ…私は、考えがあって電話をしなかったんだ。」
(は…?えっと、時間はあったけど何か意図があって俺と連絡を取らなかったってこと?)
「どうして電話してくれなかったんですか?」
「……あまり頻繁に連絡をしては良くないと、書いてあったんだ。」
その言葉の意味を考えてみる。書いてあったということは本か何かで読んだのだろう。そして、思いつくのはシバの部屋にある初心者用の恋愛教授本達だ。
「図書館の本、持って行ったんですか?」
「君と勉強すると約束したが、少し先に学んでおこうと思って。」
(待て待て、つまりこっそり持って行った本の中に、あまり連絡を取らない方が良いって書いてあって、それを実践したってこと?)
つまり、彼が学んでいる恋愛術の内容を俺で試したのだ。彼はすぐ実践に移してマスターしていくタイプのようで今回の事も実際に俺がどんな反応をするのか実験したのだろう。
「あの、勝手に俺で試さないでください。」
「セラ…本当にすまない。」
声が自然と低くなってしまい、またシバを謝らせてしまった。上司にこんなに謝罪をさせるのもどうかと、俺は息を一つついて冷静に言った。
「もう謝ってくださらなくて結構です。…それより理由が分かって安心しました。忙しいと聞いて心配していたので。」
「…許してくれるのか。」
「許すも何も別に怒っていません。ただ、こうやって本の事を信じて何でも試すのはどうかと思います。」
「ああ、もうしない。俺も辛かった。」
(あっちじゃ気心知れた相手もいないだろうし、友達兼部下である俺と一息つきたかったよね。)
「本当ですよ。俺こそシバに何かしちゃったのかって…悩みました。」
「俺のせいだ。余計な心配を掛けた…。」
俺は呆れて笑いまじりに言ったが、悩んだというワードに、シバの声がさらにシュンとなる。
「セラに寂しいと思ってほしかったんだ。だが君は、元気そうだ。」
「そんなこと考えてたんですか?変な駆け引きしなくても、2ヶ月会えないだけで十分寂しいと思ってます。」
俺の言葉に、シバは黙ってしまった。
(あ、俺の今の言葉でさらに罪悪感感じたのかな…?)
「シバ、その…今日は電話してくれてありがとうございます。せっかく久々に話せたので、もうこの話は終わりにしましょう?シバがこの数日どうやって過ごしてたのか知りたいです。」
「セラ…私も知りたい。」
「ふふ、じゃあ交代で話しましょう。」
シバは俺の笑い声にやっと安心したのか、落ち込んでいた声が少しだけ元に戻った。
「ちなみに、何の本を持って行ってるんですか?」
「『恋愛上手さんの人心掌握術』と書いてある。」
「……他のは試さないでくださいね。」
「もちろんだ。私に駆け引きは向いていないとよく分かった。」
その本を図書館で選んだのは他ならぬ俺であり、自分のチョイスに頭を抱えた。
あなたにおすすめの小説
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
恋愛騎士物語1~孤独な騎士の婚活日誌~
凪瀬夜霧
BL
「綺麗な息子が欲しい」という実母の無茶な要求で、ランバートは女人禁制、男性結婚可の騎士団に入団する。
そこで出会った騎兵府団長ファウストと、部下より少し深く、けれども恋人ではない微妙な距離感での心地よい関係を築いていく。
友人とも違う、部下としては近い、けれど恋人ほど踏み込めない。そんなもどかしい二人が、沢山の事件を通してゆっくりと信頼と気持ちを育て、やがて恋人になるまでの物語。
メインCP以外にも、個性的で楽しい仲間や上司達の複数CPの物語もあります。活き活きと生きるキャラ達も一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。
ー!注意!ー
*複数のCPがおります。メインCPだけを追いたい方には不向きな作品かと思います。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。