いきなり婚約破棄されましたが、ちょっと待って下さい

谷川ベルノー

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4 負けられない戦い

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「ソンナ! 君トノ婚約ヲ破棄サセテモラオウ!!」

「ハァッ!」

 イケメンだが、言葉がぎこちなく目が死んでいる相手に向かってソンナは飛び蹴りを披露した。
 魔力によって強化された力とスピードによる威力は劇的で、偽コンヤは火花と金属製の部品を撒きちらしながら吹っ飛んで爆発四散。
 物言わぬガラクタと化した。

「見た目はそっくりで声や仕草も同じ。
でも、命のコピーは出来なかったようね?」

 抑揚の無い言葉は不自然極まりなかったが、それ以前に生命の波動が全く感じられなかった。
 一目で偽物だと看破。


「出て来なさい。それとも、このまま黙って倒されたいのかしら?」

「……不意打ちは失敗か」

 出て来たのは、無精髭の男。
 その人物にソンナは見覚えがあった。
 過去の武闘会で戦った、ゴーレム使いだ。

「大方、婚約破棄にショックを受けた隙に自爆させて仕留めようという腹積もりだったのでしょうけど」

「う、うるせぇっ!」

 そもそも、あの程度の火力では大した痛手にならない。

「……それで? 作戦が外れて残念だったけど、大人しく負けを認めて帰るのかしら?」

「するかっ!? こうなったら力ずくだ!!」

 ヤケクソ気味の叫びで現れたのは、巨岩の如く無骨な鈍色の巨人。
 敗北した日から、改良し続けた金属製ゴーレムなのだろう。
 見た目は同じでも、感じる力はまるで別物だ。

「敗北した日から、改造し続けてきた特別製ゴーレムだ。コイツと戦ってもらおうか」

「戦う気分じゃないから帰るって言ったら、どうするの?」

「そうなれば、お前の旦那がどうなるかな」

「コンヤ様を誘拐したのっ!?」

「返してほしけりゃ勝ってみせろっ!」


 婚約破棄など無いっ!
 そして、コンヤ様は無事に救出!!
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