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新月の章 鮮血ヲ喰ライシ断罪ノ鎌
平和的な生活 10
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川の一帯は木々があまり生い茂っておらず、野生動物も動きやすいからか、ちらほらと遠目でも分かる距離にいる。早速、ウサギや鳥を捕縛する際、必要なものを仕掛けた。
大きな鉄のザルをそこら辺の木の棒で斜めに。次に、棒に市販の麻縄をくくりつける。最後にそれはそれはお高いザオゼル麦を少しまいて、罠の完成だ。
なんともまぁ、お粗末な罠だが、原始的でかつ安定的な方法だ。弓矢の扱いが不得手な俺にとって、こちらの方がやりやすい。投擲も悪いわけではないのだが、野生の勘なのか、投げる瞬間に気付かれる。
というわけで、麻縄のロープをつかみ、森に身を隠す。
いつ来るかなぁ。
「………………………………」
ざっと3時間経過…………。
全くかからない………。設置箇所間違えた?
ヤバイ、このままだと日がくれちまう。森の夜で野宿とかやだぁぁぁぁっ!
火を常につけてないと野生モンスターが狙ってくるし、かといって火をつけてると、ならず者とかに位置がばれる。治安が回復したとはいえ、油断は禁物だ。
もういっそ諦めようかな。
と思ってザルを見た瞬間、
ムチムチした肉付きの良い肉体、それをモフモフした白い体毛で覆っている。一番特徴的なのが、角。赤い両目より、少し上の部分に1本のたくましい角を生やしているそいつがいた。
一角兎!
野生のモンスターの中でも特に弱いので有名な奴。愛くるしいが戦闘力はそれほど無さそうだ。
そいつが今、おれがまいた麦をムシャムシャ食している。
今が、チャンス! 迷わずロープを勢いよく引く!
なにも知らないあわれなウサギは、あっさりと捕獲できた。
さばこうと近づくと、
「キュッ!? キュキュッッキュッ! キュ~~~~!」
足音に怯えたのか、かわいらしい鳴き声をあげだす。農村ではなく、ここら辺の栄えた場所で暮らす小さな子供なんかがこの状況に出くわしたら、俺が悪者みたいに見えよう。
あぁ、確かに俺は今、このウサギを食べるために本来は投擲用の短剣を片手に歩いている。
だが、よく考えてみろ。それは俺を批判した人間も過程が違うだけで結果としては同じではないだろうか。
帝都の市場にぶら下がっている肉は、狩人や屠殺業を営んでいる人々が一生懸命お客様の為に羽むしりから、部位解体までやってようやく出てきた商品だ。
動物が生きているのは、他の生物の尊い犠牲あっての事。よって、俺は責められる言われはない。
ただ単に面白半分で殺す変質的な輩とは違うのだ。
罠の位置までたどり着いた所で、持っていた短剣を逆手に持ち変える。
「キュッッッッッッッ!」
生命の危険を感じたウサギが暴れだす。
が、鉄のザルにはあらかじめ、石の重しをロープで結びつけ、上に乗せている。
あの体格では到底抜け出すのは無理であろう。
許せよ…………。
大きなザルを少し上にあげようと体勢を立て膝にした瞬間、
ガリガリガリガリガリガリッッッッ!
あの頑丈なザルが、まばたきと共に突き破られた。しかも、重しに使ってた石ごと砕いて………。一角兎が少し離れた所に着地する。
どうやら俺の今の行動は無駄となった様だ。
それよりも、ぜんぜん弱くないじゃん……………………。
大きな鉄のザルをそこら辺の木の棒で斜めに。次に、棒に市販の麻縄をくくりつける。最後にそれはそれはお高いザオゼル麦を少しまいて、罠の完成だ。
なんともまぁ、お粗末な罠だが、原始的でかつ安定的な方法だ。弓矢の扱いが不得手な俺にとって、こちらの方がやりやすい。投擲も悪いわけではないのだが、野生の勘なのか、投げる瞬間に気付かれる。
というわけで、麻縄のロープをつかみ、森に身を隠す。
いつ来るかなぁ。
「………………………………」
ざっと3時間経過…………。
全くかからない………。設置箇所間違えた?
ヤバイ、このままだと日がくれちまう。森の夜で野宿とかやだぁぁぁぁっ!
火を常につけてないと野生モンスターが狙ってくるし、かといって火をつけてると、ならず者とかに位置がばれる。治安が回復したとはいえ、油断は禁物だ。
もういっそ諦めようかな。
と思ってザルを見た瞬間、
ムチムチした肉付きの良い肉体、それをモフモフした白い体毛で覆っている。一番特徴的なのが、角。赤い両目より、少し上の部分に1本のたくましい角を生やしているそいつがいた。
一角兎!
野生のモンスターの中でも特に弱いので有名な奴。愛くるしいが戦闘力はそれほど無さそうだ。
そいつが今、おれがまいた麦をムシャムシャ食している。
今が、チャンス! 迷わずロープを勢いよく引く!
なにも知らないあわれなウサギは、あっさりと捕獲できた。
さばこうと近づくと、
「キュッ!? キュキュッッキュッ! キュ~~~~!」
足音に怯えたのか、かわいらしい鳴き声をあげだす。農村ではなく、ここら辺の栄えた場所で暮らす小さな子供なんかがこの状況に出くわしたら、俺が悪者みたいに見えよう。
あぁ、確かに俺は今、このウサギを食べるために本来は投擲用の短剣を片手に歩いている。
だが、よく考えてみろ。それは俺を批判した人間も過程が違うだけで結果としては同じではないだろうか。
帝都の市場にぶら下がっている肉は、狩人や屠殺業を営んでいる人々が一生懸命お客様の為に羽むしりから、部位解体までやってようやく出てきた商品だ。
動物が生きているのは、他の生物の尊い犠牲あっての事。よって、俺は責められる言われはない。
ただ単に面白半分で殺す変質的な輩とは違うのだ。
罠の位置までたどり着いた所で、持っていた短剣を逆手に持ち変える。
「キュッッッッッッッ!」
生命の危険を感じたウサギが暴れだす。
が、鉄のザルにはあらかじめ、石の重しをロープで結びつけ、上に乗せている。
あの体格では到底抜け出すのは無理であろう。
許せよ…………。
大きなザルを少し上にあげようと体勢を立て膝にした瞬間、
ガリガリガリガリガリガリッッッッ!
あの頑丈なザルが、まばたきと共に突き破られた。しかも、重しに使ってた石ごと砕いて………。一角兎が少し離れた所に着地する。
どうやら俺の今の行動は無駄となった様だ。
それよりも、ぜんぜん弱くないじゃん……………………。
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