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新月の章 鮮血ヲ喰ライシ断罪ノ鎌
強行軍にて 三
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「救いたい? 俺は救われる必要はない。自分で道を切り開く、ただそれだけだ」
「では、こう言えばどうでしょう。あなたはもうじき死ぬ可能性が高い。私の勘がそう騒ぐんです」
「そんなの誰だってある。人は偶然によっても死ぬ」
ノアは何を言っている? 理解できない。俺が死ぬ? そんなの確率的に誰でもあることだ。人は必ずいつかは死ぬ。盗賊と殺しあえばそんなリスクを負うのは当たり前だ。
ノアは切った毛先を丸めていた手を止める。
「あなたは何も分かっていない」
俺の言葉が気に入らなかったのか、いきなり先程切ったカレンの毛先でできた玉を俺に向かって放ってきた。
だが、ノアの手から離れた瞬間、やはり金髪はその場で白く固まり、空中で止まった。
「お前は何が言いたい? 俺はただ、普通のことを言っただけだろう」
「あなたは選ばれたんです。いえ、生まれた瞬間からすでに選ばれている。世界の人間の運命を変えてしまうほどの力を持つものとして。ですから、このままだとあなたは必然によって世界の運命から殺されてしまう」
急に無機質な面のように、感情が読み取れなくなったノアの表情。目は深淵を覗くくらいの深い影を落としていた。
「さらにあなたはその強大な力を今、失っている。あなたの空白の記憶のせいで。だから結ばなければいけない、契約を。そうすれば記憶は無理かもしれませんが、そのなかに眠っている力の一部を行使することが可能となり、それで生き延びることが出来るのです。ですからアベル、契約を結んで下さい」
「契約? そんな素性の分からない物騒なもの、録なメリットがないだろう。それに選ばれただと? 俺は一般人だ。魔術も使えないし、これといった職業に使えるほどの天性も持ち合わせていない。お前はノアじゃないよな。誰なんだ?」
明らかに現在のノアはおかしい。まるでなにかに憑依されたかのようだ。
「アベル。どうしてそんなことを言うんですか…………、私は白夜の箱庭の管理人、ノアです………! この契約はあなたのためを思ってのことなんですよ! さあ、すぐに契約を結びなさいっ!」
語気を強め、食らいつくように早口で捲し立てる。顔が無表情なのに、感情が昂っている彼女を見てみると、心臓をわしづかみされるくらいの恐ろしさを覚える。だが、怒りではなく哀しみが、彼女から感じられた。
「お前は空白の記憶のせい、と言ってたな。そもそもなんで、お前がその力とやらを使えるのを知っている。空白の記憶なんだろ? なら、お前も知らないはずだ。悪いがお前がくれたヒントだけではとても契約なんか結べる気がしないな。残念だろうが交渉は決裂だ、ノア」
目の前の天使の如き美しさを持つノアに言う。当然の返答だ。
理由はまず、今のこいつは不気味だ、悪魔にしか見えないこと。次に白夜の箱庭の存在そのものをまだ、完璧に理解していない。最後に、肝心の契約内容を一つも言ってくれないからだ。恐らくノアは俺に隠し事、あるいは嘘を吐いている。
俺が思い出せない空白の記憶が関連しているらしいが正直な所、この手の悪魔の契約みたいなのはゴメンだ。フェアじゃない。
何故悪魔が厄介かって? 天使と判別がつかないこともあるからだよ。
「…………………………………………………………そう、でも私は諦めない。………………………………あなたのために」
俺の疑問には答えず、一時的に止まったノア。
「次にあった時にもう一度、あなたにこの話を持ちかけましょう。そこであなたはこれを受け入れることになる、必ず………………………………………絶対に…………………………………………………………………………絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に……………………ゼッ………………タイ……………………………ニ……………………」
「!?」
お面のように動かない表情の中、口だけが無機質な言葉の連続を発し、ある種のおぞましさを感じさせられた。普通の人形が、しゃべらないはずなのに、ただ同じ単語をひたすら出すかのような感覚。とても気味が悪い。
そして、ノアの羅列が始まったのを合図に、徐々に白い風景が元に戻っていき、それと同時にノアの姿が透けていく。
「アベル……………………あなたを……………………救って見せる………………………………」
消える直前に、かすかな言葉を残した。
現実が再び動き出す。馬の蹄の高鳴る音、クラリーチェの舐める水気を帯びた感触がそう実感させる。先程までの強行軍の状況に戻っていた。
あれは夢、だったのか。
するといきなり目に何かが入り、激痛が走る。
「いてッッ…………砂か小石か?」
すぐに取り出す。
「…………ッッッ!!!?!?」
急激な吐き気と目眩がし、身体中が震え出した。平衡感覚が一気に消える。
「休憩よ。アベル、聞こえる?」
前方から何やら声が聞こえる。自分の馬を含め、既に休憩地点に到着して、止まっていた。
だがそれどころではない。
コンマ足りとも待てなかった。すぐに茂みのほうによろめきながらも走る。ある程度の大きさを持つ、木の根本に、盛大に胃の中のものをぶちまける。
「ちょっ…………! アベル、どうしたの!?」
異変に驚くカレン。傍によろうと近づくが、
「だ、大丈夫……………………。ちょっと馬酔いしただけだよ……………………」
手で制止する。
「いや、顔が真っ青よ…………。一時間くらいしか休めないけど、それでも平気? 無理そうなら宿に戻っ……………………」
「大丈夫だからッッッ…………! 頼むよ、少し一人にしてくれ…………………ゥプッ!」
「!? わっ、わかったわ……………………」
俺の張り裂けそうな叫び声に驚き、ようやく彼女は距離を取ってくれた。
彼女が遠くに行った頃合いを図って、もう片方で握っていたものを取り出す。馬酔い? そんなの嘘だ。とてもカレンの前では出せなかった。
ありえない。
(アベル………)
俺は認めない。
(あなたを……)
あれは現実じゃない、そう言ったじゃないか…………。
(救ってみせる……………)
俺のなけなしの思考にノアの声が頭の中で重なる。
取り出したものは、
カレンの毛先で出来た、小さな毛玉だった。
「では、こう言えばどうでしょう。あなたはもうじき死ぬ可能性が高い。私の勘がそう騒ぐんです」
「そんなの誰だってある。人は偶然によっても死ぬ」
ノアは何を言っている? 理解できない。俺が死ぬ? そんなの確率的に誰でもあることだ。人は必ずいつかは死ぬ。盗賊と殺しあえばそんなリスクを負うのは当たり前だ。
ノアは切った毛先を丸めていた手を止める。
「あなたは何も分かっていない」
俺の言葉が気に入らなかったのか、いきなり先程切ったカレンの毛先でできた玉を俺に向かって放ってきた。
だが、ノアの手から離れた瞬間、やはり金髪はその場で白く固まり、空中で止まった。
「お前は何が言いたい? 俺はただ、普通のことを言っただけだろう」
「あなたは選ばれたんです。いえ、生まれた瞬間からすでに選ばれている。世界の人間の運命を変えてしまうほどの力を持つものとして。ですから、このままだとあなたは必然によって世界の運命から殺されてしまう」
急に無機質な面のように、感情が読み取れなくなったノアの表情。目は深淵を覗くくらいの深い影を落としていた。
「さらにあなたはその強大な力を今、失っている。あなたの空白の記憶のせいで。だから結ばなければいけない、契約を。そうすれば記憶は無理かもしれませんが、そのなかに眠っている力の一部を行使することが可能となり、それで生き延びることが出来るのです。ですからアベル、契約を結んで下さい」
「契約? そんな素性の分からない物騒なもの、録なメリットがないだろう。それに選ばれただと? 俺は一般人だ。魔術も使えないし、これといった職業に使えるほどの天性も持ち合わせていない。お前はノアじゃないよな。誰なんだ?」
明らかに現在のノアはおかしい。まるでなにかに憑依されたかのようだ。
「アベル。どうしてそんなことを言うんですか…………、私は白夜の箱庭の管理人、ノアです………! この契約はあなたのためを思ってのことなんですよ! さあ、すぐに契約を結びなさいっ!」
語気を強め、食らいつくように早口で捲し立てる。顔が無表情なのに、感情が昂っている彼女を見てみると、心臓をわしづかみされるくらいの恐ろしさを覚える。だが、怒りではなく哀しみが、彼女から感じられた。
「お前は空白の記憶のせい、と言ってたな。そもそもなんで、お前がその力とやらを使えるのを知っている。空白の記憶なんだろ? なら、お前も知らないはずだ。悪いがお前がくれたヒントだけではとても契約なんか結べる気がしないな。残念だろうが交渉は決裂だ、ノア」
目の前の天使の如き美しさを持つノアに言う。当然の返答だ。
理由はまず、今のこいつは不気味だ、悪魔にしか見えないこと。次に白夜の箱庭の存在そのものをまだ、完璧に理解していない。最後に、肝心の契約内容を一つも言ってくれないからだ。恐らくノアは俺に隠し事、あるいは嘘を吐いている。
俺が思い出せない空白の記憶が関連しているらしいが正直な所、この手の悪魔の契約みたいなのはゴメンだ。フェアじゃない。
何故悪魔が厄介かって? 天使と判別がつかないこともあるからだよ。
「…………………………………………………………そう、でも私は諦めない。………………………………あなたのために」
俺の疑問には答えず、一時的に止まったノア。
「次にあった時にもう一度、あなたにこの話を持ちかけましょう。そこであなたはこれを受け入れることになる、必ず………………………………………絶対に…………………………………………………………………………絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に……………………ゼッ………………タイ……………………………ニ……………………」
「!?」
お面のように動かない表情の中、口だけが無機質な言葉の連続を発し、ある種のおぞましさを感じさせられた。普通の人形が、しゃべらないはずなのに、ただ同じ単語をひたすら出すかのような感覚。とても気味が悪い。
そして、ノアの羅列が始まったのを合図に、徐々に白い風景が元に戻っていき、それと同時にノアの姿が透けていく。
「アベル……………………あなたを……………………救って見せる………………………………」
消える直前に、かすかな言葉を残した。
現実が再び動き出す。馬の蹄の高鳴る音、クラリーチェの舐める水気を帯びた感触がそう実感させる。先程までの強行軍の状況に戻っていた。
あれは夢、だったのか。
するといきなり目に何かが入り、激痛が走る。
「いてッッ…………砂か小石か?」
すぐに取り出す。
「…………ッッッ!!!?!?」
急激な吐き気と目眩がし、身体中が震え出した。平衡感覚が一気に消える。
「休憩よ。アベル、聞こえる?」
前方から何やら声が聞こえる。自分の馬を含め、既に休憩地点に到着して、止まっていた。
だがそれどころではない。
コンマ足りとも待てなかった。すぐに茂みのほうによろめきながらも走る。ある程度の大きさを持つ、木の根本に、盛大に胃の中のものをぶちまける。
「ちょっ…………! アベル、どうしたの!?」
異変に驚くカレン。傍によろうと近づくが、
「だ、大丈夫……………………。ちょっと馬酔いしただけだよ……………………」
手で制止する。
「いや、顔が真っ青よ…………。一時間くらいしか休めないけど、それでも平気? 無理そうなら宿に戻っ……………………」
「大丈夫だからッッッ…………! 頼むよ、少し一人にしてくれ…………………ゥプッ!」
「!? わっ、わかったわ……………………」
俺の張り裂けそうな叫び声に驚き、ようやく彼女は距離を取ってくれた。
彼女が遠くに行った頃合いを図って、もう片方で握っていたものを取り出す。馬酔い? そんなの嘘だ。とてもカレンの前では出せなかった。
ありえない。
(アベル………)
俺は認めない。
(あなたを……)
あれは現実じゃない、そう言ったじゃないか…………。
(救ってみせる……………)
俺のなけなしの思考にノアの声が頭の中で重なる。
取り出したものは、
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