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スキルの進化
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新居となった町の家で、新たなスキルを覚えたミーノは、
「ずいぶんとスキルが増えたな。ところでヘレン、新しいスキル、いる?」
「そうね、『ウォーター』かな?この感じだと、《水石》で取れるんじゃあないかな?」
「僕もそう思う。じゃあ、一度僕がスキルを取るから、そのあとにヘレンに『譲渡』するね。『ゴミ箱』!」
ミーノの『ゴミ箱』に入ったと同時に、『ゴミ箱』から消え、スキルとして現れた。
「正解。考えた通り、『ウォーター』だったよ。ではヘレンに『ウォーター』を『譲渡』!」
ヘレンのスキルとして、『ウォーター』が加わる。
「なあヘレン。どうして『ウォーター』なん?」
「だって、そのスキルがあれば水を持ち運ばなくて済むじゃん?それに、ミーノがいなくっても、いつでも水を取り出せるし。」
「なるほど、トイレでおしっ・・・・・ ぶへっ!」
「ヘンタイ!」
やはり空気の読めないミーノである。
「いたたたた。ひどいよヘレン。本気でぶたなっくてもいいじゃない?」
「デリカシーのないミーノが悪いんでしょ? ビンタ一発で済んでよかったじゃない!」
「ご、ごめん。気が回らなくって。」
「ほんと。もう少し、女性に気遣ってよね。でも、気遣うのは私だけにしてね。」
「ヘレンだけにするよ。」
「わかれば宜しい。」
「では、ヘレンにちゃんと『譲渡』できたか、確認してみるね。」
(『真実の目』)
するとどうだろう、確かにミーノのスキルからは『ウォーター』が消えてはいたが、その一覧に違和感があった。
「あれ、なんかスキルが一部変わってるみたい?」
「なんで疑問文?」
「いやー、ぱっと見だったんでよくわかんないけど。よし、じっくりと見てみよう。『真実の目』」
再度スキルを確認すると、
「『真実の目』が、『改・真実の目』になってる!」
「え、どういう事?」
「僕にもよくわかんない。では試してみよう、『改・真実の目』!」
ミーノの頭の中に、下記のような表示が現れた。
職業では、”ゴミ拾い”、”剣士”、”神官”、”商人”。スキルは『改・真実の目』、『一撃』、『必殺』、『瞬歩』、『譲渡』、『暴食』、『怠惰』、『憤怒』、『強奪』、『ライト』、『空間移動』、『飛行』そしていつの間にか得ていた『ファイヤー』である。ここまでは従来の『真実の目』と、さほどの違いはなかったが、これらに加え、知識:C、力:C、体力:A、魔力:B、防御:D、敏捷:Aと出た。
(わかりにくいなぁ。もうちょっと、なんとかならないのかな?)
そう思ったところ、
〇職業 ゴミ拾い 剣士 神官 商人
〇スキル 改・真実の目 一撃 必殺 瞬歩 譲渡 暴食 怠惰 憤怒
強奪 ライト 空間移動 飛行 ファイヤー
〇ステータス 知識:C 力:C 体力:A 魔力:B 防御:D 敏捷:A
(おお、わかりやすくなった。これも『改・真実の目』の効果か!)
「すごいよヘレン。人のステータスが掘り下げてわかるようになったみたい。その上、奇麗に整頓されて見えるようになった。」
「例えばどんな事が分かるようになったの?」
「人のステータスのレベルまで分かるようになった。魔力がBみたいにね。」
「魔力のレベルまでわかるんだ。他には?」
「分かりやすいステータスだと、体力がAかな?」
「じゃあ、私は?是非、みてみて。」
「いいよ。『改・真実の目』!」
ヘレンのステータスを確認する。
〇職業 農家 聖女 大商人
〇スキル 治療 癒し 聖域 風2 ウォーター
〇ステータス 知識:C 力:D 体力:E 魔力:A 防御:D 敏捷:C
〇称号 ミーノだいすき嫁
(うわっ、既に嫁になってる。)
その称号に狼狽えるミーノを見て、
「どうしたの?何か変なステータスでもあった?」
「い、いや、特にはないよ。ま、まあ、魔力のAが突出しているくらいかな?後は体力がちょっと弱い(ない)くらいかな?」
「そうなのね。じゃあ、今後はそのあたりを強化するようにしなきゃね。」
「今後の方針としてはいいんじゃあない?それから、ヘレンの魔力がAなんで、『聖域』とか『ウォーター』なんかも強化したほうがいいかもね。」
「そうすると、ギルドで依頼をいっぱい受けるか、森で魔物を狩ったりしようか。あっ、当然ゴミ置き場通いも継続だけどね。」
「うん。分かった。明日、ギルドに行ってみようよ。」
新たなスキルの獲得やスキルが進化した二人は、今後の生活に大きな変化をもたらしたのであった。
「ずいぶんとスキルが増えたな。ところでヘレン、新しいスキル、いる?」
「そうね、『ウォーター』かな?この感じだと、《水石》で取れるんじゃあないかな?」
「僕もそう思う。じゃあ、一度僕がスキルを取るから、そのあとにヘレンに『譲渡』するね。『ゴミ箱』!」
ミーノの『ゴミ箱』に入ったと同時に、『ゴミ箱』から消え、スキルとして現れた。
「正解。考えた通り、『ウォーター』だったよ。ではヘレンに『ウォーター』を『譲渡』!」
ヘレンのスキルとして、『ウォーター』が加わる。
「なあヘレン。どうして『ウォーター』なん?」
「だって、そのスキルがあれば水を持ち運ばなくて済むじゃん?それに、ミーノがいなくっても、いつでも水を取り出せるし。」
「なるほど、トイレでおしっ・・・・・ ぶへっ!」
「ヘンタイ!」
やはり空気の読めないミーノである。
「いたたたた。ひどいよヘレン。本気でぶたなっくてもいいじゃない?」
「デリカシーのないミーノが悪いんでしょ? ビンタ一発で済んでよかったじゃない!」
「ご、ごめん。気が回らなくって。」
「ほんと。もう少し、女性に気遣ってよね。でも、気遣うのは私だけにしてね。」
「ヘレンだけにするよ。」
「わかれば宜しい。」
「では、ヘレンにちゃんと『譲渡』できたか、確認してみるね。」
(『真実の目』)
するとどうだろう、確かにミーノのスキルからは『ウォーター』が消えてはいたが、その一覧に違和感があった。
「あれ、なんかスキルが一部変わってるみたい?」
「なんで疑問文?」
「いやー、ぱっと見だったんでよくわかんないけど。よし、じっくりと見てみよう。『真実の目』」
再度スキルを確認すると、
「『真実の目』が、『改・真実の目』になってる!」
「え、どういう事?」
「僕にもよくわかんない。では試してみよう、『改・真実の目』!」
ミーノの頭の中に、下記のような表示が現れた。
職業では、”ゴミ拾い”、”剣士”、”神官”、”商人”。スキルは『改・真実の目』、『一撃』、『必殺』、『瞬歩』、『譲渡』、『暴食』、『怠惰』、『憤怒』、『強奪』、『ライト』、『空間移動』、『飛行』そしていつの間にか得ていた『ファイヤー』である。ここまでは従来の『真実の目』と、さほどの違いはなかったが、これらに加え、知識:C、力:C、体力:A、魔力:B、防御:D、敏捷:Aと出た。
(わかりにくいなぁ。もうちょっと、なんとかならないのかな?)
そう思ったところ、
〇職業 ゴミ拾い 剣士 神官 商人
〇スキル 改・真実の目 一撃 必殺 瞬歩 譲渡 暴食 怠惰 憤怒
強奪 ライト 空間移動 飛行 ファイヤー
〇ステータス 知識:C 力:C 体力:A 魔力:B 防御:D 敏捷:A
(おお、わかりやすくなった。これも『改・真実の目』の効果か!)
「すごいよヘレン。人のステータスが掘り下げてわかるようになったみたい。その上、奇麗に整頓されて見えるようになった。」
「例えばどんな事が分かるようになったの?」
「人のステータスのレベルまで分かるようになった。魔力がBみたいにね。」
「魔力のレベルまでわかるんだ。他には?」
「分かりやすいステータスだと、体力がAかな?」
「じゃあ、私は?是非、みてみて。」
「いいよ。『改・真実の目』!」
ヘレンのステータスを確認する。
〇職業 農家 聖女 大商人
〇スキル 治療 癒し 聖域 風2 ウォーター
〇ステータス 知識:C 力:D 体力:E 魔力:A 防御:D 敏捷:C
〇称号 ミーノだいすき嫁
(うわっ、既に嫁になってる。)
その称号に狼狽えるミーノを見て、
「どうしたの?何か変なステータスでもあった?」
「い、いや、特にはないよ。ま、まあ、魔力のAが突出しているくらいかな?後は体力がちょっと弱い(ない)くらいかな?」
「そうなのね。じゃあ、今後はそのあたりを強化するようにしなきゃね。」
「今後の方針としてはいいんじゃあない?それから、ヘレンの魔力がAなんで、『聖域』とか『ウォーター』なんかも強化したほうがいいかもね。」
「そうすると、ギルドで依頼をいっぱい受けるか、森で魔物を狩ったりしようか。あっ、当然ゴミ置き場通いも継続だけどね。」
「うん。分かった。明日、ギルドに行ってみようよ。」
新たなスキルの獲得やスキルが進化した二人は、今後の生活に大きな変化をもたらしたのであった。
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