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しっぽり
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部屋へと案内されたミーノ達は、早速お風呂へと入ることとした。
「じゃあミーノ、お風呂に入ろうよ。」
「そうだね。取り敢えず汗を流してから晩御飯としようか。では、フェル行くよ。」
「キャン?{お風呂ってなあに?}」
「{お風呂って、暖かいお湯の中に入って、体を休めるとこなんだ。気持ちいいぞ。}」
「{入る!入る!}」
「うふふ、フェルもうれしそうね。では湯船に入る前に、フェルの体を洗おうかしら。」
ヘレンはそう言うと、フェルの体を泡だらけにし洗いだした。
「{ちょっとくすぐったいよ。でも気持ちいい!}」
「{もう少し我慢してね。泡を落としたら湯船につかりましょうね。}」
「{うん。分かった。}」
フェルの泡を落とした後、全員で湯船につかる。勿論ミーノとヘレンも一度、体を洗い流した後でのことである。
「{うわー、あったかくて気持ちいい。}」
「{どうだフェル。気持ちいいだろう?}」
「{うん。みんなと一緒になる前は、川とかで体を洗っていたんだけど、冬なんかだと寒いだけだったからね。温泉っていいよね。最高だよ。}」
「{そうだろそうだろ。これからもずーと一緒だから、もっといいことがあると思うよ。}」
「{お風呂から上がった後、おいしいお料理が出てくるから楽しみよね。}」
お風呂から上がった後、フェルの体をタオルでふき取り、ヘレンのスキル『風』で良く乾かす。すると、
「{うーん、体がフワフワになった!}」
「{最初からかわいかったけど、さらにかわいさに拍車がかかったわよ。}」
「{ありがとうヘレン。}」
「{どういたしまして。}」
「{ほら、そろそろ料理が運ばれてくるから、おとなしくしててね。}」
「{楽しみだね。何が出てくるんだろう。}」
暫くすると、宿の人が大量の料理を運んでくる。地の魚や野菜、それと何種類かの肉であった。
「{お肉!}」
「フェル、おとなしくね。宿の人が驚いちゃうわよ。」
他の人の目もあるため、念話ではなくフェルに話しかける。するとフェルは、
「ワフ!」
ちゃんとお座りして待っているフェルを見ると、宿の人は、
「まあ、なんていい子なの。ちゃんという事を聞くなんて。その上フワフワでかわゆし!」
若干興奮気味に宿の人が言った。どうやら動物好きのようである。
「すいません。この子の料理って、専用のものがありますか?」
「特にはございません。どうぞご一緒にお食べください。そのために量を増やしておりますので。」
「お気遣いありがとうございます。じゃあフェル、お肉から食べようか。」
「ワフ!」
お皿の上にお肉が焼いてあるものをフェルに与えると、
「ワフワフ!」
フェルが目を輝かして食べている様子を見て、
「フェル、おいしいかい?」
最早、食べ物しか目に入っていないフェルは、ミーノの言ったことが耳に入っていないようである。
「ミーノ、私たちもいただきましょう。」
「そうするか。あっ、すいませんが、このお魚ってナマですよね。大丈夫なんですかね。」
「心配ありませんよ。寄生虫を見分けることができる料理人がおりますので。そのナマのお魚は、お刺身という食べ方になります。横にある山葵を少量のせて、右にあるシーユを付けて食べてください。」
「なるほど。ここでもシーユなんですね。」
「あら、ご存じでしたか。」
「ええ、ヨコハーで知りました。おいしいですよね、シーユって。」
「そうなんですよ。シーユのおかげで、様々な料理の味の範囲が広がってますから。」
(やっぱりシーユは是非とも手に入れなければ!)
更に気合の入ったミーノである。
「2時間後にまいりますので、それまでごゆっくりお寛ぎください。」
「わかりました。ありがとうございました。」
宿の人が出ていくと、
「ヘレン、シーユは必須だね。絶対に手に入れよう。」
「そうよね、これ一つでお料理の腕が上がった気もするしね。」
様々な料理を堪能し、すっかり満腹となったミーノ達である。2時間後、宿の人が来て片づけを済まし、お布団を敷いてくれた。するとフェルが、
「{やわらかい!今日はふかふかの寝床なんだね。うれしい!}」
「{これはお布団って言うのよ。この中に包まれると、朝までぐっすりよ。}」
皆で寝床に入った途端、3人?は秒で睡魔に倒されたようである。
「じゃあミーノ、お風呂に入ろうよ。」
「そうだね。取り敢えず汗を流してから晩御飯としようか。では、フェル行くよ。」
「キャン?{お風呂ってなあに?}」
「{お風呂って、暖かいお湯の中に入って、体を休めるとこなんだ。気持ちいいぞ。}」
「{入る!入る!}」
「うふふ、フェルもうれしそうね。では湯船に入る前に、フェルの体を洗おうかしら。」
ヘレンはそう言うと、フェルの体を泡だらけにし洗いだした。
「{ちょっとくすぐったいよ。でも気持ちいい!}」
「{もう少し我慢してね。泡を落としたら湯船につかりましょうね。}」
「{うん。分かった。}」
フェルの泡を落とした後、全員で湯船につかる。勿論ミーノとヘレンも一度、体を洗い流した後でのことである。
「{うわー、あったかくて気持ちいい。}」
「{どうだフェル。気持ちいいだろう?}」
「{うん。みんなと一緒になる前は、川とかで体を洗っていたんだけど、冬なんかだと寒いだけだったからね。温泉っていいよね。最高だよ。}」
「{そうだろそうだろ。これからもずーと一緒だから、もっといいことがあると思うよ。}」
「{お風呂から上がった後、おいしいお料理が出てくるから楽しみよね。}」
お風呂から上がった後、フェルの体をタオルでふき取り、ヘレンのスキル『風』で良く乾かす。すると、
「{うーん、体がフワフワになった!}」
「{最初からかわいかったけど、さらにかわいさに拍車がかかったわよ。}」
「{ありがとうヘレン。}」
「{どういたしまして。}」
「{ほら、そろそろ料理が運ばれてくるから、おとなしくしててね。}」
「{楽しみだね。何が出てくるんだろう。}」
暫くすると、宿の人が大量の料理を運んでくる。地の魚や野菜、それと何種類かの肉であった。
「{お肉!}」
「フェル、おとなしくね。宿の人が驚いちゃうわよ。」
他の人の目もあるため、念話ではなくフェルに話しかける。するとフェルは、
「ワフ!」
ちゃんとお座りして待っているフェルを見ると、宿の人は、
「まあ、なんていい子なの。ちゃんという事を聞くなんて。その上フワフワでかわゆし!」
若干興奮気味に宿の人が言った。どうやら動物好きのようである。
「すいません。この子の料理って、専用のものがありますか?」
「特にはございません。どうぞご一緒にお食べください。そのために量を増やしておりますので。」
「お気遣いありがとうございます。じゃあフェル、お肉から食べようか。」
「ワフ!」
お皿の上にお肉が焼いてあるものをフェルに与えると、
「ワフワフ!」
フェルが目を輝かして食べている様子を見て、
「フェル、おいしいかい?」
最早、食べ物しか目に入っていないフェルは、ミーノの言ったことが耳に入っていないようである。
「ミーノ、私たちもいただきましょう。」
「そうするか。あっ、すいませんが、このお魚ってナマですよね。大丈夫なんですかね。」
「心配ありませんよ。寄生虫を見分けることができる料理人がおりますので。そのナマのお魚は、お刺身という食べ方になります。横にある山葵を少量のせて、右にあるシーユを付けて食べてください。」
「なるほど。ここでもシーユなんですね。」
「あら、ご存じでしたか。」
「ええ、ヨコハーで知りました。おいしいですよね、シーユって。」
「そうなんですよ。シーユのおかげで、様々な料理の味の範囲が広がってますから。」
(やっぱりシーユは是非とも手に入れなければ!)
更に気合の入ったミーノである。
「2時間後にまいりますので、それまでごゆっくりお寛ぎください。」
「わかりました。ありがとうございました。」
宿の人が出ていくと、
「ヘレン、シーユは必須だね。絶対に手に入れよう。」
「そうよね、これ一つでお料理の腕が上がった気もするしね。」
様々な料理を堪能し、すっかり満腹となったミーノ達である。2時間後、宿の人が来て片づけを済まし、お布団を敷いてくれた。するとフェルが、
「{やわらかい!今日はふかふかの寝床なんだね。うれしい!}」
「{これはお布団って言うのよ。この中に包まれると、朝までぐっすりよ。}」
皆で寝床に入った途端、3人?は秒で睡魔に倒されたようである。
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