異世界で【スキル作成】を使って自由に生きる!

ぺったんこ

文字の大きさ
3 / 11

パンティー

しおりを挟む



「……そんな恥ずかしいこと……できません」

 顔を火照らせて両手でスカートを抑えるエルメス。
 拒否する態度が、また可愛い。

 嫌がられるのは分かっていた。
 その気になれば、スキルを使って無理矢理脱がせる事もできるが、それでは面白くない。

 純粋なお嬢様が自分の意志でパンティーを脱ぐからいいのだ。
 そんな、すぐホイホイ下着を脱ぐ変態痴女に等、興味がない。
 
「じゃあ、エルメスは約束を守れない悪い人でいいのか?」

 こうやって相手の自尊心を煽り、脱がせる方向に持っていく、これが俺のやり方だ。

「ち、違います! 私は絶対に約束を破ったりしません」

 ほら乗ってきた。
 じゃあ見せてみろ……お前の履いているパンティーを!

「さすがは領主様の娘だ! 見せてもらおうかエルメスのパンティー」

 脱げ、脱いで、俺に寄越せ!

「わ、分かりましたっ! 脱ぎますぅ」

 スカートを抑えていた手でゆっくりと捲り上げていく。
 少しづつ見えてくる真っ白な下着。
 顔は真っ赤になり、眼がうるうるしてる。
 
 エルメスの恥ずかしい所を隠す白い布が露わになり、そこで手が止まる

「どうした、早く脱げよ」
 
「は、恥ずかしいぃぃです。 人前でこんな事するなんて……」

 愉しい……この表情と羞恥心こそが俺を愉しませてくれる。
 絶対に逃さない。
 必ずパンティーを貰うまでは諦めない。
 狙った獲物は逃すものか!!!

「なーんだ。 やっぱり嘘つきだったのか……」

「う……嘘なんて付きません! 領主の娘として約束を違えたりいたしません」

 ほーう……そこまで言うか。

「エルメスは素晴らしい人だ。 俺に見せてくれ、そのパンティーを!」

「うぅぅ……は、はいっ。 では、ぬ、脱ぎますぅ……」

 嫌嫌ではあるが、下着に親指を引っ掛ける。
 スカートのせいで大事な部分は見えないが、無地のパンティーがすぅっと音をたて下がっていく。

「は、恥ずかしいですぅ。 み、見ないで下さいぃぃ」

 脱ごうとして片足立ちになり、少しよろけるエルメス。
 そこは俺がしっかりと抱き止めて支えてやる。
 
「近いですぅ!? だ、駄目ぇ見えちゃいます」

 スカートをグッと抑えて守りに入ったせいで、下着から手が離れ地面に落ちる。
 絶対に見せないつもりだろう。
 今は別に見なくても、それより優先すべきは……

「ついに手に入れた……」

 拾い上げて確かめる。
 エルメスお嬢様の大事な所を守っていた最後の砦。
 少し生暖かいパンティーを自分の顔に押し当てる。

「あ……だめぇ~!? は、恥ずかしいから匂いかいじゃだめぇ」

 くんくん……素晴らしい香り。
 花のいい匂いとエルメスの若い甘酸っぱい匂いが混じっている。
 お嬢様の気品溢れる清楚な香りが俺の性欲を満たしていく。
 これ程までとは思わなかった。

 最高だ……この汚れを知らぬパンティーこそ俺のお宝。

 異世界に来て初めてGETしたパンティー。

 エルメスお嬢様の純粋無垢パンティー。

「あぁぁ、酷いです。 こんな目に合うなんて……」

 嘆いているな。
 酷く嘆いている。

 だが、どんなに嘆いた所で失っ物は戻って来ない。
 パンティーは二度と戻って来ないんだ。

 あまり外に出して置くとパンティーから温もりが消えてしまう。
 【アイテムボックス】の中へと保存しておく。
 これで、何時でもエルメスの温もりを味わう事ができる。
 
 後はエルメスを無事に届けるだけだ。


◆◆◆


 【時計】のスキルを作成した。
 そのお陰で、念じるだけで時間が分かるようになった。
 最初に転移された道へと戻り、エルメスの住む町に向かう。
 2時間程歩いた所で、彼女の様子がおかしい事に気づいた。

「はぁ、はぁ、はぁ。 つ、疲れてしまいました」

 お嬢様育ちのせいか、あまり歩くのに慣れてないようだ。
 フラフラと歩く姿からは足取りがおぼつかない。
 ここまで2時間程歩いただけでも頑張った方だろう。

 俺は跪いておんぶの体勢を取る。
 
「ほら、エルメス乗れよ!」

「あ、で、でも、今は履いてないから……」

「いいから乗れよ! 早くしろ」

「は、はいぃぃ!? あっ!? そこは……あうん!!」

 別にイヤらしい事はしてない。
 ただ太股を抱えてる手が、お尻に近い所を触れているというだけだ。

「あっ、セツナ様の変態ぃぃ」

「そんな事言うなら、町の住民達に、領主の娘であるエルメス様はパンティー履いてないってバラすぞ」

「い、嫌ですぅ……そ、それだけは許して下さい」

「どうしようかな?」

「この事が、もしバレたら生きていけません。 何でもしますから、秘密にして下さい」

「分かった。 それなら秘密は守る!」

 俺は悪さはするが約束は守る男だ。
 絶対に約束は違えない!
 そういう意味では俺とエルメスは似てるな。

「あ、あのう……キツくないですか?」

「エルメスが軽いから大丈夫だ。 お前こそ足が痛かったりしないか?」

「大丈夫です。 セツナ様は優しいですね」

 俺が優しい?
 そんなわけ無い。
 エルメスが可愛いから傷ついて欲しくないだけ。
 別に特別な感情はない。

「おっ町が見えてきたぞ!」

「アレです! あれが私の住んでる町、ラルームです」

 へぇ~ラルームの町か。
 いったい何があるか楽しみだ。

 大体、魔法とかスキル、アイテムボックスって皆持っているのか気になる。
 その辺をエルメスに問う……

「そんなに多くはないです。 現に私も魔法は使えないですし、スキルも持っていません。」

 うん? 魔法ってスキルじゃないのか?

「えっと、魔法は才能がないと使えません。 スキルとは別です」

 という事は、俺はズルしてるのと一緒。
 チートだから卑怯でズルいのだが。
 俺に魔法の才能があるか分からないが、スキルに【魔法】があるお陰様で、何でも出来る。
 まあ~魔法に限らず、【スキル作成】でやりたい放題なのだが。
 
 チート様々だ。

「セツナ様の魔法は凄すぎます。 詠唱もしてないのに発動できるなんて、普通ではありえません!」

 普通が何か分からない。
 こちらの世界の常識等、来たばかりの俺に分かるはずがないのだ。

 褒められるのは嫌じゃないが、騒がれたくないから能力を誰にでも喋るのは舐めといた方がよさそうだ。

 そうこうしてる内に町の門の前までたどり着いた。
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...