恋 ~大切だから~

もな♩

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本編

目的とは2

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学校についたころには来奈は元気になっていた。

来奈「ありがとう。少し楽になった‥。奈菜も無理しないでね。」

奈菜「うん‥。」

教室にはいり席につくと引き出しに手紙が入っていた。封筒には黒い羽がかかれていた。黒羽‥?時間のことだろうか‥。手紙を開くと


『キョウノゴゴヨジニタイイクソウコ』


とかかれている。なぜ片仮名なんだろ‥。と思っていると携帯がなった。あっ‥サイレンとにするの忘れてた‥。mineを開いてみる。すると市立暁学校放送部のグループが騒いでいた。チャットを開いてみる。

静『今日部活休んでええー?』

花音『なんでなん!やることあるって言ったよね?』

世良『休みまーす』

唯『私も~!』

花音『理由は?』

唯『なんでもええやん』

蜜柑『部活なんやしサボるのやめようよ。そんな気持ちならやめてほしい。』

静『は?なにいってるん蜜柑。おめーに言われたくねーよ』

唯『それなー。』

世良『ほんまになんなん?蜜柑。』

来奈『みんな。落ち着いて‥。』

静『来奈もさ副部長だからってなに?』

花音『理由もないならやめてよ!』

来奈『ちゃんとさ部活の方向性について話そうよ‥。』

私もメッセージを送信する。お互いの気持ちを理解したいから来奈の言うことはいいことだと思ったから。

奈菜『来奈の言う通り。お互いの考えを理解しよう。』

静『なんで?めんどくさい‥』

花音『なんでめんどくさいのにこの部活にいるのよ』

世良『別に自由やん』

来奈『とりあえず今日は部活に来て。話し合うから。』

綾『了解。』

花音『きてな』

奈菜『了解です‥。』

私はmineをとじ大きなため息をする。ふと前をみると小山くんが西岡くんたちと話していた。少しだけ見つめているとみていることがばれたのか私と目があった。私の顔は少しだけ赤くなったと思う。あわてて下をむく。そしてふと考えた。私みたいなボッチよりいろんな子と仲良くする綾のほうがいいんだろう‥。もし同時に告白してどちらかと付き合ってもらえるならきっと‥。小山くんは綾をえらぶはず‥。私と綾よりよいところはどこだろう‥。身長?確かに十センチはちがうけど‥。学力?バカにするつもりはないが平均ぐらいの私と赤点よりは上ぐらいの綾だけど‥。別に関係ないよね‥。顔だって綾のほうがかわいい。私は嫌いだけど綾の性格はすかれるかもしれない。嫌いなひとには冷たくして‥。好きなひとだけあたたかく接する。そんなことを考えているとチャイムがなった。

二時間目になり数学の移動をした。暁学校は数学だけなぜか二つに分けてある。今日は席替えだ‥。数学だけだけど小山くんと一緒になれたら‥。そんなことを考えていた。チャイムがなり先生が教室にはいってきた。土井陽どいよう先生だ。いらない雑談が多いけどそのため少しだけ授業が楽しい。

土井「席替えするかぁ~!」

となぜかハイテンションな土井先生はくじをだし黒板に座席図?を書いた。

土井「うーんと。なんとなく女子!稲葉から!」

なんでなんとなくなんだろと思って席をたちくじを引く開けると 2と書いてあった。そして女子が引き終わり

土井「とりあえず女子移動して!」

となぜかわからないハイテンションで言われた。私はひとつ後ろに下がる。すると前の席は綾だった‥。そういえば名簿19までが移動教室だったと思い出す。

土井「なら男子やね!じゃあ足立!」

そして足立くんから順番にくじを引いていった。そして小山くんの番が回ってきた。隣は誰もいない。そしてあと三人‥。三分の一の確率だった。そっとばれないように机のしたで祈るようにした。小山くんの名前は2に書かれた。心のなかでガッツポーズをする。すると綾が振り向き口パクで

綾「うざい。」

といってきた。そして私も口パクで

奈菜「数学だけでしょ?」

と言う。
すると男子も引き終わったらしく席を移動していた。
そして綾はすこし怒った表情をし

綾「邪魔したら知らんぞ」

と小声で言ってきた。

奈菜「わかった。」

と呟く。すると視線を感じた。あわてて振り向くと黒羽くんがこちらをみていた。そして鼻で笑っていた。綾ばれたかもね。と思いながらもすこし嬉しかった。さんざん嫌がらせうけたし自分のてを汚さなくて済む。ただ綾が裏切れば小山くんに被害があると思い出す。そして綾は以前『お小遣いなんてもらった週には使いきるの』といっていた。やっぱり参加しないで。小山くんが‥。
そして数学の内容は頭に入らなかった。理由は単純。黒板をみようとしたときに視界に小山くんが入るからだった。

数学の席替えのお陰でずっと幸せな気持ちだった。小山くんと隣~!そして気づくと放課後だった。奇跡的に掃除ではなかったため念のため唯に

奈菜「絶対に来て。」

といった。返事をきくまえに教室を飛び出す。いやと言われたときの対処法を考えてなかったからだった。いそいで階段を降りて部室に向かう。部室のドアをいきよいよく開けたときに思い出した。今日は恋愛ゲームの支払いの日だった‥。幸い部室に誰もいなかったため荷物を置いて封筒を取り出す。
そして部室を飛び出した。
体育倉庫につくまえに録音アプリを開く。そして開始ボタンを押す。体育倉庫につくとすでに黒羽がいた。黒羽はてを出す。私は封筒を差し出す。黒羽は中を確認して

黒羽「来週二千円。」

といった。

奈菜「わかった。守れば小山くんに被害はないよね。」

黒羽「あぁ」

奈菜「もうひとつ聞くけど‥貴方の目的は?」

黒羽「自分を守る‥。」

と呟いた。

奈菜「こんなことして守るって‥。犯罪とかじゃないの?この事‥。」

黒羽「別になんでもいいだろ。俺にだって守りたいものはあるんだ。」

奈菜「来奈‥。西野来奈はなぜ私と条件がちがうの?」

黒羽「単純そうだから。」

奈菜「ふぅーん。じゃあ来奈を解放してと言ったら?」

黒羽「ならお前と西野が100万累計でもってこれば‥」

奈菜「解放してくれるのよね‥?」

黒羽「あぁ。まぁ仕方ないし西野も同じ条件にしよう。」

奈菜「仕方ない?まぁ来奈を苦しめないならいいよ。これ以上‥。」

すると来奈がやって来た。

来奈「や、約束の五千円」

といい封筒を渡す。

黒羽「じゃあ来週二千円で」

といい黒羽は去っていった。

奈菜「来奈‥。部室いこ。」

来奈「うん‥。」

そして録音停止ボタンをおし今日の日付を題名にした。そして部室に向かった。
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