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第二章:悪霊の目覚め
第二章:悪霊の目覚め 14
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「雄治と乃亜ちゃんが巻き込まれてるって聞いて、あたしもすごいびっくりしたんだから。朝起きたらいないし、どこに行ったんだろうって思ってる矢先にだもん」
桜も俺のすぐ脇に座り、会話に参加する。
「ああ……悪い。ちょっと蓮田の散歩に付き合うだけのつもりだったんだけど、いろいろあってよ」
「散歩? 早朝から?」
「ああ、蓮田の日課らしくて」
「いえ、日課というほどのものではありません」
こちらの言い方に、蓮田が訂正を加えてくる。
特に他意はないのであろうが、彼女がこんな風に言葉を挟んでくるのは珍しいので少し驚く。
「……乃亜ちゃん、今日は調子良いの?」
「知るかよ」
言われてみれば、今日の蓮田における会話率は極めて高いような気がする。それでも、一般的な頻度に比べたら大したものではないが。
「でも、これが本当に事件だとするなら、僕たちの活動は中止になるね。警察も来るらしいし、下手に村の中を探索できなくなる」
考え込むように腕を組ながら、部長が言う。
「あ、それなんすけど、警察来れないかもしれませんよ」
「どういうこと?」
「今ここに戻る途中で聞いたんですけど、昨日でかい橋渡ってきたじゃないですか? 何か、あの橋が燃えて無くなってるらしいんすよね」
亀田とか言う男の話を思い出しながら俺が大雑把な説明をすると、部長と桜の二人は驚いたように目を丸くした。
「ちょっと、嘘でしょ? あの橋燃えたの?」
「たぶん。でも、実際見たわけじゃねぇからはっきりとは言えないぞ」
「何落ち着いたこと言ってんのよバカ雄治! そういうことは早く教えなさいよ! ……あぁ、何だか嫌な予感が的中した気分。やっぱりああいう橋は落ちるのよ」
呻きながら頭を抱える桜。
そこでふと思いついたように、ピタリと動くのをやめる。
「え? ちょっと待って。……それってつまりあれ? あたしたち、帰れないとか?」
「村と外を繋ぐ唯一の道だって由奈さん言ってたし、落ちた橋が本当にあの巨大橋なら、そういうことになるかもしれないな……」
普段はあまりお目にかかれないほどの渋面を張り付けて、部長が唸る。
「そんな、人が殺された村に閉じ込められるなんてあたし嫌よ!」
「まぁまぁ、桜くん。まだそう悲観する場面じゃないでしょ。長沢くん、由奈さんはどこにいるの?」
「え? たぶん一階の事務室みたいな部屋じゃないですか? 渡辺さんに車返さないといけないから、またすぐ神社に戻ると思いますけど……」
部長に問われ、そう答える。
「そっか。じゃあその前に由奈さんを捕まえよう。本当に橋が落ちているのか、この目で確かめてみようじゃないか」
「いや、そんな簡単に許可しますか? ここで大人しくしといた方が無難だと思いますけど」
おもむろに立ち上がろうとする部長を制して俺が言うと、言われた本人はヒラヒラと手を振って笑ってみせた。
「僕が頼めばたぶん問題ないよ。任せておいて。それに、ここにじっとしていて何か得することがあるかい? 橋が落ちてるというなら、助けは来ないかもしれないんだ。調べられることはできる限り調べて、状況の把握と自分たちにできることを確認しておかないと」
桜も俺のすぐ脇に座り、会話に参加する。
「ああ……悪い。ちょっと蓮田の散歩に付き合うだけのつもりだったんだけど、いろいろあってよ」
「散歩? 早朝から?」
「ああ、蓮田の日課らしくて」
「いえ、日課というほどのものではありません」
こちらの言い方に、蓮田が訂正を加えてくる。
特に他意はないのであろうが、彼女がこんな風に言葉を挟んでくるのは珍しいので少し驚く。
「……乃亜ちゃん、今日は調子良いの?」
「知るかよ」
言われてみれば、今日の蓮田における会話率は極めて高いような気がする。それでも、一般的な頻度に比べたら大したものではないが。
「でも、これが本当に事件だとするなら、僕たちの活動は中止になるね。警察も来るらしいし、下手に村の中を探索できなくなる」
考え込むように腕を組ながら、部長が言う。
「あ、それなんすけど、警察来れないかもしれませんよ」
「どういうこと?」
「今ここに戻る途中で聞いたんですけど、昨日でかい橋渡ってきたじゃないですか? 何か、あの橋が燃えて無くなってるらしいんすよね」
亀田とか言う男の話を思い出しながら俺が大雑把な説明をすると、部長と桜の二人は驚いたように目を丸くした。
「ちょっと、嘘でしょ? あの橋燃えたの?」
「たぶん。でも、実際見たわけじゃねぇからはっきりとは言えないぞ」
「何落ち着いたこと言ってんのよバカ雄治! そういうことは早く教えなさいよ! ……あぁ、何だか嫌な予感が的中した気分。やっぱりああいう橋は落ちるのよ」
呻きながら頭を抱える桜。
そこでふと思いついたように、ピタリと動くのをやめる。
「え? ちょっと待って。……それってつまりあれ? あたしたち、帰れないとか?」
「村と外を繋ぐ唯一の道だって由奈さん言ってたし、落ちた橋が本当にあの巨大橋なら、そういうことになるかもしれないな……」
普段はあまりお目にかかれないほどの渋面を張り付けて、部長が唸る。
「そんな、人が殺された村に閉じ込められるなんてあたし嫌よ!」
「まぁまぁ、桜くん。まだそう悲観する場面じゃないでしょ。長沢くん、由奈さんはどこにいるの?」
「え? たぶん一階の事務室みたいな部屋じゃないですか? 渡辺さんに車返さないといけないから、またすぐ神社に戻ると思いますけど……」
部長に問われ、そう答える。
「そっか。じゃあその前に由奈さんを捕まえよう。本当に橋が落ちているのか、この目で確かめてみようじゃないか」
「いや、そんな簡単に許可しますか? ここで大人しくしといた方が無難だと思いますけど」
おもむろに立ち上がろうとする部長を制して俺が言うと、言われた本人はヒラヒラと手を振って笑ってみせた。
「僕が頼めばたぶん問題ないよ。任せておいて。それに、ここにじっとしていて何か得することがあるかい? 橋が落ちてるというなら、助けは来ないかもしれないんだ。調べられることはできる限り調べて、状況の把握と自分たちにできることを確認しておかないと」
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