病み憑き

雪鳴月彦

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第二章:秋本夢美――②

秋本夢美――②

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 調べ終えるまでにはそれなりの時間がかかることを覚悟しておかなくては。一日程度でどうにかなるようなものではなさそうだし。

 白い水面から、濃い霧のような水蒸気が立ちのぼる。

 そんな湿りきった空気に自分の吐息を混ぜると、あたしは滲んだ汗を流すためにバシャリと音を立てて立ち上がった。
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