蒼髪のハリス

佐藤 駿

文字の大きさ
4 / 36
序章 VRMMO

第0話 転生前

しおりを挟む
 大規模な街の「マディカルギルド」に戻り、クエストの完了したのと、デュレルの森で採取してる時に何が起こったのかを丁寧ていねいに説明した。


「なんと、サブレントタイガーが、、幸いEランクで魔道士で火属性で良かったですよ。あのモンスターは素早く、攻撃力もなかなかのものですから。よく倒してくれました。流石冒険者さんですね。」


自分の顔が赤くなるのを感じながら。


「本当にそうですよ。やっと薬草採取が終わる直前に現れたものですから、心臓止まるかと思ったよ。全く、現れるなら先に言ってくれよって話だけどね。あ、そうだ職業アップグレードができてしたいんですけど出来ますかね?」

「本当にそうですね、もう職業アップグレードですか!早いですね。サブレントタイガーを倒したからでしょうね。職業アップグレードはこちらで行います。しばらくお待ちください。」


数分後。


「職業アップグレードが完了しました!駆け出し三級魔道士から駆け出し一級魔道士になりましたね。おめでとうございます!この調子でどんどん成長していくことを祈ってます!」


 職業アップグレードをしてもらった途端、自分の中のエネルギーが増えていることに気がついた。アップグレードする前と違い、体が軽く感じられた。


「これが職業アップグレードか。体が軽くなったし、クエストがより捗りそう。」

「そうですね、職業アップグレードはアップグレード前よりステータス補正がかかるので、それですね。」

「なるほど。教えていただきありがとうございます。では、自分は休憩がてら少し街を見て回ろうと思います。」

「分かりました。薬草採取とモンスター討伐お疲れ様でした。私の名前はモモ・アルバーナです!またのお越しをお待ちしております!」


と満面の笑みでギルド嬢が見送ってくれた。


(いやされる、、、)


 気を取り直して、俺はギルドを出て街「マディカル」を見て回ろうと時間が許す限り回った。
 そして夜になり、ギルドを少し左に進んだ所に宿屋やどやがあった。宿泊代は25Gらしい。
 とてもお手軽だ。宿屋は二階建てでまあまあ広いらしい。

 宿屋の前へ着きドアを開けた。
そして、二十歳ぐらいのお姉さんがカウンターに立ってたので、歩き進んだ。


「マディカル宿屋へ、ようこそ。」

「泊まりたいのですが、空室くうしつはありますか?」

「勿論ありますよ!貴方様は冒険者なんですね!かっこいいです!」

「いえいえ、そんなことないですよ笑」


(現実ではメガネでロングヘアーで引きこもりなんかさすがに言えないだろ、、)


「では、部屋は二階の201号室になります。ごゆっくりくつろぎ下さい。」

「ありがとうございます、」


 そう言って俺は二階に上がり201号室へと入った。
まず今日起こった出来事を整理しよう。


 まずこの世界にリスポーンしてから、まず膨大なワールドで感動した。街も大規模というほどに大きかった。


 ギルドも立派でギルド嬢、モモさんもまるでメイド並に可愛かった。しかし、クエスト受けてる途中にあんなことが起きるとはなぁ。

 Eランクでレベル10のサブレントタイガー。鋭い目付きで睨まれて三メートル弱で黒い毛並みが目立っていた。
 この俺が倒した実感が湧かない。なかなかでかいのもあって、威圧が凄かったからなぁ。
しかし、本当に危なかった。

 最初の死がFランククエストの薬草採取だってバレたらシャレにならないだろうな、、。


「今日は疲れた、ログアウトして寝るか。」

ログアウトしますか?

「はい。」



「ふぅ、、、」

 なんか疲れたな、予想外のことが起きるとこんな体力消費するのか。大人しく寝よう。
そして次の日


「ふわぁ、、」


 物凄く大きなあくびが出たなと実感した。
俺の家は二階建てで、母、父、妹と俺4人家族だ。

 二階の洗面台に向かう途中に自分が小さい時に家族揃って山の上で笑顔で撮ってある写真が飾ってあった。

「懐かしいなぁ。」

と感じた。顔を洗って、歯を磨き自分の部屋へ戻りハード機に手を差し伸べて、頭に装着した。


「ゲームスタート!」


 コンテニューを選び、マディカル宿屋の201号室のベットに寝ている体制で目が覚めた。


「よし!2日目だ!今日は朝から晩までやり込むぞ!」


そう意気込み部屋を出て、宿主が


「おはようございます。よく眠れましたか?」

「はい、おかげさまで。これからクエストを受託しに行くところです。」

「そうなんですか!くれぐれも、、お気をつけて、、」

「ありがとうございます!」


 気のせいか分からないが、宿主の顔が暗くなった気がしたが、気の所為ということにして置こう。
 宿屋の外に出ると、空は快晴で、人々の声で賑わっていた。


「よし、マディカルギルドに向かうか。とその前に体力回復薬とMP回復薬を買いにマディカルショップにいくか。」


 マディカルショップはギルドの右を進んだ方向にある。とても行きやすくて非常に助かる。
 そして、ショップに着いた。

チャリン。
 鈴の音が鳴った直後に

「いらっしゃいませー!」

 大人っぽいお兄さんの、かっこいい声がお出迎えをしてくれた。いわゆるイケボだ、、

「体力回復薬とMP回復薬を買いたくて。」

「はい!しばらくお待ちください!」

数分後

「こちらが体力回復薬とMP回復薬ですね。緑の方が体力回復薬。青がMP回復薬ですね。」

「この両方セットで五個ずつ下さい。」

「分かりました。合計で250Gになります。」

(両方一つの単価が25Gか。案外安かったな。これはこれで良いかな。)

「分かりました。ありがとうございます。」

「冒険者様!またのお越しをお待ちしております!」

「ああ、また来るよ。」

体力回復薬とMP回復薬をアイテムボックスに収納した。

チャリン
また鈴の音が鳴った。

よし、これで準備は整った。

(ギルドに向かうか。)

マディカルギルドに到着して、
中に入りクエスト受託カウンターに行き

「これを受託したいんですが。」

「シルマさん!昨日ぶりですね!おはようございます!本日は洞窟系クエストですか!メインは石炭の採取ですね、かしこまりました。しばらくお待ちください!」

数分後

「クエスト受託を確認しました!洞窟は暗くモンスターもまあまあ多いので、用心して行ってくださいね!」

「分かりました。ギルド来る前にショップに寄ったので準備万端です。」

「なら良かったです。お気をつけて!」

「行ってきます。」

 クエストはデュレルの森に行く道中で左に真っ直ぐ行けば、ファレンの洞窟。クエスト目標地になっているからそこに向かおう。

数分後

「ここが、ファレンの洞窟か。なんか禍々しい魔力を感じるけど大丈夫か!」

まだこの時の俺は、油断していた。ここで死ぬことになるなんて。

「石炭の場所って意外と深いんだな。」

ゴオオオオオオオオオオオ

と大きな地震が起きた。

「え?何だこの地震とりあえず頭を守るしかない。死なないためにも。」

数分後に地震は止んだ。

(まあゲームの中だし、そんな怖くないな。石炭採取を続行するか。)

そしてようやく石炭を見つけた。

「やっと、見つけたよ、、多分他プレイヤーが浅いところを中心に根こそぎ採取したのか。苦労したわ。よし、これで石炭採取を、、、」

ウオオオオオオオオ

という、騒音と共に昨日の比にならないぐらいのFランク魔物が襲ってきた。

Fランク:ザーティンスLv5 属性 石
Fランク:ベルデンダードLv4 属性 石
Eランク:アルデントLv6 属性 石、土

Fランクの魔物が五体ずつ、Eランクの魔物が二体現れた。
「くそ!マジか!少し倒して撤退するしかない!」

スキル

炎の剣!!!

オラアアアアアアアアアア!!!

ザッ!シュ!キーン!ザッ!

「はぁはぁ、、きついけどあともう数体だ!体力回復薬とMP回復薬を同時使用!!」

身体が楽になった。

「最初は勝てないと思ってはいたけれど、回復薬があるおかげで勝てそうだ!」

ザッ!シュ!

「これで終わりだ!倒れろろろろろろろろろ!!」

「ウアアアアアアアアアアアアア」

と低い声が洞窟内に響いた。

ドサッ

「危なかった、ギリギリ倒せた。これ以上魔物が来たら死ぬ、、」

 本当に危なかった、回復薬も使い切り、ショップに行かなかったら、とうに死んでいただろう。

「システム」1250Gから13500Gに増えました。レベルが7から15になりました。
・レベル10を超えたため追加ステータスが自動で割り振られます。

・体力が100から385に上昇しました。MPが145から450まで上昇しました。防御力が70から275まで上がりました。

・レベル10を超えたので、各ステータスに+50追加ステータスが入ります。

・称号「ストーンブレイカー」が解放されました。称号「メンタルハート」が解放されました。更に称号解放により、追加ステータス+100が追加されました。

・一定のポイントに達したので駆け出し一級魔道士から初等三級魔道士にアップグレード可能です。尚、職業アップグレードはギルド内で使用可能です。

「よし、とりあえず情報量が多すぎる、、まずは洞窟を出て、、、、え」

 振り返ったそこには巨大な黒いマントを着た魔物?人間?何者?

「なんだコイツ、、魔力が、、、半端じゃない、、これは死ぬ。」

 すぐ自分自身の死を悟った。何故か死んでも現実では死なないのに何故かとてつもなく恐怖を感じた。

「オマエ、、、エラ、、、ブ」

「ブジ、、ヲ、、イノ、、、ル」

 その時俺は闇に包まれ、聴覚や他の感覚がほとんど無くなりそうだった。

「なん、、か、、言って、たが、、もう意識、、を保つ、、のも、、限界、、だ。」

そして、俺は闇に包み込まれ、意識が遠のっていった。


「システム」死の狭間はざまを超えし者の称号を手に入れました。
・称号解放により、通常よりゴールド、レベル、スキル攻撃力、体力、MP、防御が大幅にパワーアップし、上がるようになりました。

・更に追加ステータス+測定不能が追加されます。尚、職業や属性は任意で変更、付け加えたり、アップグレード可能となりました。

・新たにパッシブスキルの隠れスキルが解放されました。


・称号「転生者」を手に入れました。
追加ステータス・解放機能共に測定不能です。


《STATUS-ステータス-》
名前:シルマ
レベル:15
種族:人間
身長:173cm
所有ゴールド(G):13500
職業:???
称号:獣の討伐者・ストーンブレイカー・メンタルハート・死の狭間を超えし者・転生者
属性:火
スキル:炎の剣
HP:???
MP:???
防御力:???
パッシブスキル:??? New

《----------クエスト概要---------》


  消滅


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

追放令嬢と【神の農地】スキル持ちの俺、辺境の痩せ地を世界一の穀倉地帯に変えたら、いつの間にか建国してました。

黒崎隼人
ファンタジー
日本の農学研究者だった俺は、過労死の末、剣と魔法の異世界へ転生した。貧しい農家の三男アキトとして目覚めた俺には、前世の知識と、触れた土地を瞬時に世界一肥沃にするチートスキル【神の農地】が与えられていた! 「この力があれば、家族を、この村を救える!」 俺が奇跡の作物を育て始めた矢先、村に一人の少女がやってくる。彼女は王太子に婚約破棄され、「悪役令嬢」の汚名を着せられて追放された公爵令嬢セレスティーナ。全てを失い、絶望の淵に立つ彼女だったが、その瞳にはまだ気高い光が宿っていた。 「俺が、この土地を生まれ変わらせてみせます。あなたと共に」 孤独な元・悪役令嬢と、最強スキルを持つ転生農民。 二人の出会いが、辺境の痩せた土地を黄金の穀倉地帯へと変え、やがて一つの国を産み落とす奇跡の物語。 優しくて壮大な、逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

処理中です...