蒼髪のハリス

佐藤 駿

文字の大きさ
3 / 36
序章 VRMMO

大規模な街

しおりを挟む
 パソコン画面でグリシアをダウンロードし、ゲーム専用のハードを頭につけ、目を閉じた。
 しばらくして目の前には、ニューゲームとコンテニュー、セッティングと縦に並んでおり、その背景には幻想的な背景が映し出されていた。
 初めてやるから物凄く興奮した。そして、
ニューゲームを選択。

「ニューゲームで始めます。よろしいですか?」

と、はいかいいえで来たから勿論、はいを選択し
 まずはキャラ設定の画面に移行した。
設定できるのは職業、髪型、肌色、身長、性別、名前、種族の六つである。

 種族を軽く紹介すると、人間、ドワーフ、獣人などになれる。好きな種族で選ぶとモチベーションが上がるから重要かなと思った。そして、人間を選んだ。
 まずは職業まず公開されてるのは剣士、弓士、魔道士、僧侶そうりょの四つだ。

「怯えて前線には行けないだろうし、弓士とかは、そもそも当てられないだろうな。」

と自分の哀れさを感じながらも、魔道士を選択した。魔道士を選ぶと属性を選択出来るようだ。

 火、水、木、光、闇から一つ選べることができ、
後からクエストで属性手に入ると公式サイトに書いてあったから、まずは、火を選択。

「火は炎を上手く使い全体攻撃を得意とする属性です。」
「選択しますか?」

 と出たからはいを選択し、次へ進んだ。
 次は髪型、短髪から髪を無くすことさえ出来た。髪の無い物を選ぶと少し面白さを感じるが、髪の無い事は、俺のモチベーションが下がってしまうだろうから、俺は短髪の方がモチベーションが上がる方、短髪を選択。

 髪色も変えれることが出来たから、 青にし順調にキャラクターを設定をした。
 キャラクター設定が終わり、
最後に

「名前か、、どうするか、、」

 悩みに悩んだ末、「シルマ」という名前に決定した。そして

「キャラクター設定を、終了してゲームをスタートしますか?」

 という画面が現れたから、はいを選択して、ついにゲームスタートをした。
 自分がリスポーンした所は、「マディカル」という大規模な街だった。

「ついにきた、ここは東部とうぶの街か。」「とりあえずギルドに行って冒険者の資格取りに行くか。」

 この冒険者の資格がないとそもそもクエストを受託できない。必ず冒険者になるものはギルドに立ち寄ることだろう。

「おお、人多いな、流石テレビでも紹介されてることだけはあるな。」

 ギルドに向かう道の途中には買い物をしてるプレイヤーや俺と同じでギルドを目指して歩いている者もいた。

「今ギルドに向かってるプレイヤーが今後のライバルになるのか、引き締めていくか!」

 と自分にかつを入れ、ギルド前に到着。
 大規模な街ということもあり、ギルドの建物はとても立派で少し焦ったが、まあまあ大きい扉を開いた先は想像を絶する広さだった。

 中央にはカーペットが敷かれており、天井も高くその上にシャンデリアがあり、二階もあるようで、二階に上がるまるで城のような階段の横の壁には立派な窓が適切な間隔かんかくで細かく左右の階段で繊細せんさいに作られていた。

  二階にはギルド長の部屋やギルド役員の休憩スペースだったり、冒険者の休憩場所にもなっているようだった。 
 カーペットの先に冒険者資格取得カウンター、クエスト受託じゅたく報酬カウンター、クエスト一覧カウンターがあった。クエスト一覧カウンターの横には掲示板けいじばんが、そこにクエスト依頼が貼ってある。
 カーペットの両端には休憩できるスペースやドリンクを提供しているカウンターなどもあった。

「いや、大規模の街のギルドってこんなもんなのか、すごいな。」

 と感心してしまった。とりあえず自分は冒険者資格を取得しに来たから冒険者資格取得カウンターに向かった。

 向かう途中には、俺と同じプレイヤーが大勢いた。、みんなリリースしてからやり込んでいるようで、少し装備が整っているプレイヤーもいた。

 冒険者にはランクが付いているFランクからSSランク。各プレイヤーはFランクから始めることになる。ランクは一定のポイントや実績によって一つランクが上がっていくシステムなようだった。とてもわかりやすい。

 そして冒険者資格取得カウンターの前に行き
ギルド嬢が

「ようこそ!マディカルギルドへ!本日は冒険者資格を取得しに来たのですか?」

「そうです、冒険者資格を取得してクエストをしようと思って。」

「それなら、この用紙に名前と職業、属性を書いてください。」

「分かりました。」

 書くの久しぶりだなと思いながら、書き終わった。

「魔道士なんですね!魔道士は少ないので需要があり、パーティーにも入りやすいと思いますよ。ではしばらくお待ちください。」

数分後

「カードが完成しました!早速クエストを受託しに行きますか?」

「ありがとうございます。是非俺の職業と属性でこなせるクエストがあったら教えて欲しい。」

「分かりました。こちらへどうぞ。」

そして、掲示板の前に案内され、

「最初のクエストですと、薬草採取やくそうさいしゅが良いと思いますよ。」

「なるほど、やっぱり最初は薬草採取が無難か、、うーん。やろう」

「分かりました!お気をつけて!」

「行ってきます。」

 こうして俺は、クエスト場所を確認するためギルドを出てマップを開き

「えーと、薬草採取の場所はと、、デュレルの森か。どんなモンスターが出てくるか、分からないから用心していくか。」

そして街を出て、数十分が経ち、デュレルの森へ到着した。

「まあまあ遠かったな、よし。」

 クエスト情報によると、薬草は木の根元付近に生えるという。回復薬にも使えるらしい。

「集める個数は30か。よし、初めてのクエストだ。パパっと終わらせるぞ!」

 順調に採取が進み、もう終わるという時に、突如目の前にモンスターが。
 ステータスを見ると、サブレントタイガーレベル10、しかもEランク。

「え?Eランクのモンスターがここに?まじかよ、自分より上で装備も整って無い状態でどう戦えばいいんだ。焦っててもどうにもならない。そうだ、一か八か、試しに火スキルを使ってみるしかないっ!」

そして

        ほのおつるぎ


炎の剣は、一定時間の間、炎の剣を生成し、敵に持続ダメージを与えることの出来る、割と強いスキルだ。

「うおおおおおおおおお!!!くらえ!!!」

ザッ!シュ!

「ウアアアアアアアアアアア」

とモンスターの痛そうな声が周りに響き、

ドサッ

と倒れ激闘のすえ、初めてモンスターを討伐とうばつした。そして自分自身のステータスが、上昇した。

「システム」500Gから1500Gに増えました。レベルが1から7になりました。レベル5を超えたため追加ステータスが自動で割り振られます。体力が10から75に上昇しました。MPが20から120まで上昇しました。防御力が15から45まで上がりました。レベル5を超えたので、各ステータスに+10追加ステータスが入ります。称号「獣の討伐者」が解放されました。更に称号解放により、追加ステータス+15が追加されました。一定のポイントに達したので駆け出し初級から駆け出し一級にアップグレードすることが出来ます。尚、アップグレードはギルド内で使用可能です。

「ま、まじか、こんなステータス上がるのか、こんな上がるならモンスター狩りまくるけど、今はやめておこう。MPも極わずかだし、体力も半分しかない。まずはショップでヒールポーションでも買おう。職業アップグレードはそれからだ。」

しかし、咄嗟とっさの判断でスキル使って良かったと心の中でとてつもなく思った。あそこでビビり散らかしてやられたら一生トラウマになってたであろう。
 そして、クエスト情報にある薬草採取30は無事完了し、街「マディカル」に帰還するのであった。

《STATUS-ステータス-》
名前:シルマ
レベル:7
種族:人間
身長:173cm
所有ゴールド(G):1500
職業:駆け出し初級魔道士
称号:獣の討伐者
属性:火
スキル:火の剣
HP:75→100
MP:120→145
防御力:45→70


さらに追加ステータスや称号により各ステータスに+25。

《-------------クエスト概要-------------》
薬草を必要としている者がいるようだ。
 薬草を必要個数、採取し、ギルドに持ち帰れ。

推定ランク:F    難易度:低

報酬
350G

《-------------------------------------------》
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

追放令嬢と【神の農地】スキル持ちの俺、辺境の痩せ地を世界一の穀倉地帯に変えたら、いつの間にか建国してました。

黒崎隼人
ファンタジー
日本の農学研究者だった俺は、過労死の末、剣と魔法の異世界へ転生した。貧しい農家の三男アキトとして目覚めた俺には、前世の知識と、触れた土地を瞬時に世界一肥沃にするチートスキル【神の農地】が与えられていた! 「この力があれば、家族を、この村を救える!」 俺が奇跡の作物を育て始めた矢先、村に一人の少女がやってくる。彼女は王太子に婚約破棄され、「悪役令嬢」の汚名を着せられて追放された公爵令嬢セレスティーナ。全てを失い、絶望の淵に立つ彼女だったが、その瞳にはまだ気高い光が宿っていた。 「俺が、この土地を生まれ変わらせてみせます。あなたと共に」 孤独な元・悪役令嬢と、最強スキルを持つ転生農民。 二人の出会いが、辺境の痩せた土地を黄金の穀倉地帯へと変え、やがて一つの国を産み落とす奇跡の物語。 優しくて壮大な、逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

処理中です...