蒼髪のハリス

佐藤 駿

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第一章 はじまり

第2話 魔法

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 次の日

「ハリスー!二才の誕生日おめでとう!」

「ハリス。おめでとう!」

大きな声で母親と父親が祝ってくれた。

(てか俺今日二才の誕生日だったのか。知らなかった。現実じゃ、最初祝っては貰ってたけど、最近は祝ってもらってなくて思い出したら、悲しくなった。)

 そして、リビングと思われる所の机の上にでかいホール型のケーキがどどん!と置かれていた。

そして、俺は火を吹いて、消し、また母親に天国のあーんをしてもらった。

(幸せだ、、)

(しかも美味いな。母親の作る手料理は美味しすぎる!)

その時、玄関のドアから

トントントンとノックが聞こえた。

(誰だ?)

「はーい!」

母親がドアを開ける。

「あら!お隣のハルエス家の方じゃないですか!わざわざ息子の誕生日に来てくれて、ありがとうございます!」

 どうやら、お隣の家族が俺を祝いに来てくれたようだ。とても嬉しいことだ。

(ん?お隣の家族も俺と同じぐらいの子供を抱っこしてる……?)

もしかして、誰もが一度は憧れる幼なじみ!?

(男の子でも女の子でもいい、とりあえず幼なじみという特権が欲しかった。)

(どうやらハルエス家の子供は、俺と一日、誕生日が違うという偶然が重なり合った。そこで意気投合したのだろう。めでたいことだ。)

「昨日は祝いに来てくれて、ありがとうね。」

ハルエス家の母親がそう言った。

「いえいえ、お互い様ですよ!これからもよろしくお願いしますね!」

「はい!」

 それから数時間にわたり、大人同士の会話が途絶えることは無かった。
 ハルエス家の子供は大人しく寝ているようだった。

その時俺はある書物が沢山ある部屋に忍び込んでいた。

(うわ、本多すぎだろ。俺の父親ってどんな趣味してるんだろう。)

 とりあえず手が届く範囲で本を読み漁った。
とその前に父親から貰った魔法の説明が書いてある茶色い本を読むことにした。

ふむふむ。

(魔法を発動するためには、体の中にあるマナというものを使い、頭の中で想像して、体全体で出力するらしい。)

なるほど。

 頭の中で想像して、魔法を出そうとしたが、まだマナが少なすぎとかで、出せないようだ。

「うーん。困った。一応パッシブスキルに魔力を増やしたりとかはまだないのか……。本を読んで消費半減の知識をつけるとかレベルをあげるしかないのか。」

「その時のために本をたくさん読んでレベル上げて使えるようになった時に備えておくしかないよな。てか、どうやってレベル上げるんだ。やっぱり魔物討伐か?いや、まだこの体じゃ無理があるな。ゆっくりでいいかもな。」

がそれより、言葉を話せるようにならないとな。

父親の本を漁って分かったことがある。

 前でも言ったがこの世界では魔法が使える。それと貴族と平民の階級制度がどうやらあるらしい。そしてどうやら俺たちは平民らしい。
 平民は貴族よりもマナが少ない、その反対で貴族は平民より強いマナを持っている。

(てか、マナというのは魔法を打ち出す為の魔力なのか?)

そう、俺は思った。

(ふう、、読み疲れた、、眠気が、)

「ハリスどこだー?おっとここにいたか。自分の部屋で寝ないと体調崩すよ。お前がもう少し大きくなったら剣術を教えてやる。それまで待っててな。」

 そう父親はいい、俺を持ち上げベットに寝かせてくれた。

(早く大きくならないとな。それまで魔法について勉強だな!)

 一階ではハリスの誕生日会が無事終わり、ハルエス家を母親が見送った。

「今日はハリスの誕生日を祝えてよかったわ……よし!頑張らないと!」


そして、二年後。


 俺は4才になり、言葉も喋れるようになっていた。それで、魔法についての本を読んでいたら、レベルが上がることがわかった。
 まだ、三割しか読んでいないが、魔法も覚えてある程度は使えるようになっていた。
 しかし、魔法の本を使ってレベルを上げるにどうやら限度があるらしい。
 新しい魔法を覚えると一定経験値が手に入るようになっていた。
 一回覚えてしまうと経験値が入らない仕組みらしい。これを二年続け、ある程度の知識とレベルが手に入った。
マナも二年前よりだいぶ増えた。
 だけど、使うのはいいがコントロールが難しい。パッシブスキルに魔法技能上昇Ⅰは付いてはいるのだが、
体が出来上がってなくて、簡単な魔法しか出せない。

体を鍛えるか?もう少し待った方がいいのか?

 俺の父親は若い頃、騎士団長を務めていたらしい。過去の功績を称え、貴族になれると国王に言われたのだが父は、今後は平民として静かに暮らしたいと願ったのだ。

父親らしいな。

 母親とはこの小さい村で出会って優しさに惚れて、結婚したとかなんとか。

 今俺がいる場所は、街から少し離れた小さな村のマスカルという名前らしい。人口は何百人で本当に小さな村だ。

 整理しよう。この場所はタルティエス王国の領地に属している。その領地内で西端の場所に位置していて、
 王都からは3日から4日はかかりそうな位置にあるらしい。

(この世界で、もっと知っておくべきだな。そろそろ部屋に戻ろう。)

「ハリスー?どこだ?なんだ、寝てたのか。ファルと一緒に。愛くるしいな。国で活躍できるように立派に育ててやるからな。」

一年後

 俺は5才になり

「ハリス。お前も剣術を学ぶ時が来た。小さい時からやってると将来何かを守る時、役立つぞ。」

「……え?」


そして俺は父と稽古けいこをするようになった。



「システム」
・レベルが35になりました。
・レベル5・10・15・20・25・30・35 に達したため、パッシブスキルのレベルが上がります。
・パッシブスキル「全属性適応」により、基本属性が付与されました。



《STATUS-ステータス-》
名前:ハリス・ファルティ
レベル:35
種族:人間
年齢:5才
身長:110cm
所有ゴールド(G):0
職業:不明
称号: : 獣の討伐者・ストーンブレイカー・メンタルハート・死の狭間を超えし者・転生者
属性:火、水、木、光、闇
スキル:???
HP 550
MP 850
STR 450
DEF 425
パッシブスキル:経験値倍増・攻撃強化Ⅱ・防御力強化Ⅱ・敵意感知Ⅲ・魔物感知Ⅲ・全属性適応・全言語読解・剣の技能上昇Ⅲ・魔法技能上昇Ⅲ・不意打ち・状態異常無効・ステータス補正・能力鑑定 ・付与魔法Ⅲ・危険察知




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