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第一章 はじまり
第3話 父の過去
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次の日
「ハリス!そんな剣筋だと避けられて死ぬぞ!」
(まじか、こいつ剣の技能使ってるのにバケモノだ。さすが元国家騎士団団長というだけあるな。)
やばい、もうヘトヘトだ。
「よし、一旦休憩したらまたやるぞ!」
(勘弁してくれ、5才の子供にはハードです、騎士団長さん、これ。)
「将来、国を守る程に強くなってもらわきゃな!」
そして、木の下で俺は父に問い詰めた。
「父さん、なんで騎士団団長やめちゃったの?」
「なんだ、ハリス。まさか俺の部屋に入ったな?」
(げっ、迂闊だった。)
「まあ、後々言うことだったし、まあいいけど。辞めた理由か……。」
父さんは空を見上げながらこう語った。
ある時の街外れの森で騎士団25名による調査の途中で
突如目の前に羽の生やしたドラゴン級魔物が現れた。
そして、父さんは
「……撤退しろ!下手したら死ぬぞ!俺はここで食い止めるから、国に報告してくれ!」
それを聞いた騎士団の1人が
「出来ません!団長だけに任せるのは騎士団の名誉が下がります!団長と一緒に戦います。俺はここで、逃げてしまってはダメだと思います!」
「俺も!」
「俺もこのままじゃ帰れない!」
「手伝わさせて下さい団長!」
「自分は、団長に憧れてこの騎士団に入ったのに、ここで逃げてしまっては、ダメだと思います!戦わせてください!」
「みんな……しょうがない、一緒に戦うぞ!」
というと、騎士団の全員が、大きな声を上げ、士気を上げた。
が、しかし、そう事は上手くいかなかった。
周囲は焼け野原。度重なる、仲間の悲鳴、助けてと声を上げる者も、もうダメだと諦めている者もいた。
そして、父さん以外戦意喪失し、騎士団団長以外全員が亡くなった。
「くそ……あの時俺が意地でも撤退させていれば、、」
と、口を食いしばりながら、涙をこらえた。
当然ながら、騎士団の中には家族を持った人もいた。
沢山の仲間を失った。
しかも子供もいて、子供を残しこの世を去ってしまった者もいた。
その者のことも思った時、仲間の仇を討つと心に誓った。
「よくも私の仲間を、、許さないっ!」
(おっと、感情的になってしまっては本末転倒だ。
しかもこの場面において、感情的になるのは敗北まっしぐらだ。落ち着け、私。自分は騎士団団長だろ?)
そして、父は全身全霊をかけて、ドラゴン級魔物と戦い、間一髪で勝利した。
(父の何かが切れ、涙か……覚悟してたけど、苦しいな、、)
ウオアアアアアアアアアアアアア!!
と、父は天を見上げて大声を上げ、涙は大雨と一緒に流れ、父は崩れ落ち、地面に肘をうちつけた……。
父は、全身打撲してでも戦い勝利した。
街に全身がボロボロになりながらも無事帰還し
そして、父は鑑定が出来る医者にこう言われた。
「こりゃ、また激しい運動すると体が壊れちゃいますね。そういうことで、激しい運動は控え、今の職をお辞めになられるしか……。」
(……そんな!)
父は、国を背負う国家騎士団団長であり、生涯活躍したかったのだろう。
(この俺も潮時か……。)
そして、父さんは騎士団団長という職に幕を下ろした。
その話を聴き終わった俺は、凄く涙を流してしまった。
愛した者、愛された者、国を背負い、国家騎士団団長という責務を全うしようとした父さんは失った物が多すぎる……。
そんな中で、必然的に俺が生まれた事を誇らしく思った。
「なに男が泣いてるんだ。涙を拭け!」
そう涙を浮かばせながら、父さんはそう言った。
(父さんの過去にはそんな悲惨なことがあったのか……。今の俺じゃ耐えきれないな。仲間を失うというとてつもない悲しい出来事。)
「そして、父さんはなんでこの街外れの小さな村に住んでるの?」
「……ああ。俺が落ち込んでる時に、一人の女性。それは俺の奥さんだったんだ。俺の奥さんは優しく、微笑み、支えてくれたんだ。そこに俺は惚れて結婚をした。これが一つの理由だ。」
「もう一つは?」
そう、俺が言ったら
「それは稽古をしてからだ!」
と笑いながら、父さんはそう言った。
「そういうことだったんだ!え!この稽古してて大丈夫なの?」
「……ん?ああ、このくらいへっちゃらさ!ここでくたばってちゃ騎士団団長の名が泣くだろ!」
とまた、笑いながらそう言った。
「そうだね!僕も将来父さんみたいな国を背負い守りたい!」
「お!ハリスよく言った!さすがは俺の息子だ!じゃあ稽古再開するぞ!」
父さんの、木刀が横っ腹に当たり
ギャアアアアアアアアアアア
という悲鳴をあげてしまった。
「ハリス、そんな悲鳴上げてたら周りの人から笑われるぞ!こんなんでへこたれたら俺みたいになるとか、夢のまた夢だぞ!」
「……わかったよ……父さん……」
(しっかし、痛いな、木刀とはいえ、硬すぎる……ダメだ!父さんの言った通りここでヘタレたら父さんみたいになれないぞ!)
「父さん……僕、父さんの元に生まれてよかった!」
「なんだ。ハリス、良い事言えるようになったのか!」
(隙あり!)
「……ハリス、そんな物じゃこの俺を倒すなんで百年早いぞ。」
(ちっ、なんという瞬発力だ……敵わない……。)
「そんな悪い子にはお仕置きが必要みたいだな!」
(……ん?なんか父さんが今、笑ったような……。)
「ちょ、ちょっと待って!」
「敵や魔物は待ってくれないぞ!!」
ギャアアアアアアアアアア!
そしてまた、父さんの木刀が横っ腹に当たり、周囲に僕の悲鳴が上がった。
「システム」
・剣術の鍛錬により、レベルとパッシブスキルが上昇しました。レベル45に達したため、追加ステータスが入ります。
・称号「駆け出し騎士」を獲得しました。称号解放により、ステータスに能力が上乗せされます。
《STATUS-ステータス-》
名前:ハリス・ファルティ
レベル:45
種族:人間
年齢:5才
身長:110cm
所有ゴールド(G):0
職業:不明
称号: : 獣の討伐者・ストーンブレイカー・メンタルハート・死の狭間を超えし者・転生者・駆け出し騎士
属性:火、水、木、光、闇
スキル:???
HP 1500
MP 850
STR 1050
DEF 870
パッシブスキル:経験値倍増・攻撃強化Ⅲ・防御力強化Ⅲ・敵意感知Ⅲ・魔物感知Ⅲ・全属性適応・全言語読解・剣の技能上昇IV・魔法技能上昇Ⅲ・不意打ちIV・状態異常無効・ステータス補正・能力鑑定 ・付与魔法Ⅲ・危険察知
「ハリス!そんな剣筋だと避けられて死ぬぞ!」
(まじか、こいつ剣の技能使ってるのにバケモノだ。さすが元国家騎士団団長というだけあるな。)
やばい、もうヘトヘトだ。
「よし、一旦休憩したらまたやるぞ!」
(勘弁してくれ、5才の子供にはハードです、騎士団長さん、これ。)
「将来、国を守る程に強くなってもらわきゃな!」
そして、木の下で俺は父に問い詰めた。
「父さん、なんで騎士団団長やめちゃったの?」
「なんだ、ハリス。まさか俺の部屋に入ったな?」
(げっ、迂闊だった。)
「まあ、後々言うことだったし、まあいいけど。辞めた理由か……。」
父さんは空を見上げながらこう語った。
ある時の街外れの森で騎士団25名による調査の途中で
突如目の前に羽の生やしたドラゴン級魔物が現れた。
そして、父さんは
「……撤退しろ!下手したら死ぬぞ!俺はここで食い止めるから、国に報告してくれ!」
それを聞いた騎士団の1人が
「出来ません!団長だけに任せるのは騎士団の名誉が下がります!団長と一緒に戦います。俺はここで、逃げてしまってはダメだと思います!」
「俺も!」
「俺もこのままじゃ帰れない!」
「手伝わさせて下さい団長!」
「自分は、団長に憧れてこの騎士団に入ったのに、ここで逃げてしまっては、ダメだと思います!戦わせてください!」
「みんな……しょうがない、一緒に戦うぞ!」
というと、騎士団の全員が、大きな声を上げ、士気を上げた。
が、しかし、そう事は上手くいかなかった。
周囲は焼け野原。度重なる、仲間の悲鳴、助けてと声を上げる者も、もうダメだと諦めている者もいた。
そして、父さん以外戦意喪失し、騎士団団長以外全員が亡くなった。
「くそ……あの時俺が意地でも撤退させていれば、、」
と、口を食いしばりながら、涙をこらえた。
当然ながら、騎士団の中には家族を持った人もいた。
沢山の仲間を失った。
しかも子供もいて、子供を残しこの世を去ってしまった者もいた。
その者のことも思った時、仲間の仇を討つと心に誓った。
「よくも私の仲間を、、許さないっ!」
(おっと、感情的になってしまっては本末転倒だ。
しかもこの場面において、感情的になるのは敗北まっしぐらだ。落ち着け、私。自分は騎士団団長だろ?)
そして、父は全身全霊をかけて、ドラゴン級魔物と戦い、間一髪で勝利した。
(父の何かが切れ、涙か……覚悟してたけど、苦しいな、、)
ウオアアアアアアアアアアアアア!!
と、父は天を見上げて大声を上げ、涙は大雨と一緒に流れ、父は崩れ落ち、地面に肘をうちつけた……。
父は、全身打撲してでも戦い勝利した。
街に全身がボロボロになりながらも無事帰還し
そして、父は鑑定が出来る医者にこう言われた。
「こりゃ、また激しい運動すると体が壊れちゃいますね。そういうことで、激しい運動は控え、今の職をお辞めになられるしか……。」
(……そんな!)
父は、国を背負う国家騎士団団長であり、生涯活躍したかったのだろう。
(この俺も潮時か……。)
そして、父さんは騎士団団長という職に幕を下ろした。
その話を聴き終わった俺は、凄く涙を流してしまった。
愛した者、愛された者、国を背負い、国家騎士団団長という責務を全うしようとした父さんは失った物が多すぎる……。
そんな中で、必然的に俺が生まれた事を誇らしく思った。
「なに男が泣いてるんだ。涙を拭け!」
そう涙を浮かばせながら、父さんはそう言った。
(父さんの過去にはそんな悲惨なことがあったのか……。今の俺じゃ耐えきれないな。仲間を失うというとてつもない悲しい出来事。)
「そして、父さんはなんでこの街外れの小さな村に住んでるの?」
「……ああ。俺が落ち込んでる時に、一人の女性。それは俺の奥さんだったんだ。俺の奥さんは優しく、微笑み、支えてくれたんだ。そこに俺は惚れて結婚をした。これが一つの理由だ。」
「もう一つは?」
そう、俺が言ったら
「それは稽古をしてからだ!」
と笑いながら、父さんはそう言った。
「そういうことだったんだ!え!この稽古してて大丈夫なの?」
「……ん?ああ、このくらいへっちゃらさ!ここでくたばってちゃ騎士団団長の名が泣くだろ!」
とまた、笑いながらそう言った。
「そうだね!僕も将来父さんみたいな国を背負い守りたい!」
「お!ハリスよく言った!さすがは俺の息子だ!じゃあ稽古再開するぞ!」
父さんの、木刀が横っ腹に当たり
ギャアアアアアアアアアアア
という悲鳴をあげてしまった。
「ハリス、そんな悲鳴上げてたら周りの人から笑われるぞ!こんなんでへこたれたら俺みたいになるとか、夢のまた夢だぞ!」
「……わかったよ……父さん……」
(しっかし、痛いな、木刀とはいえ、硬すぎる……ダメだ!父さんの言った通りここでヘタレたら父さんみたいになれないぞ!)
「父さん……僕、父さんの元に生まれてよかった!」
「なんだ。ハリス、良い事言えるようになったのか!」
(隙あり!)
「……ハリス、そんな物じゃこの俺を倒すなんで百年早いぞ。」
(ちっ、なんという瞬発力だ……敵わない……。)
「そんな悪い子にはお仕置きが必要みたいだな!」
(……ん?なんか父さんが今、笑ったような……。)
「ちょ、ちょっと待って!」
「敵や魔物は待ってくれないぞ!!」
ギャアアアアアアアアアア!
そしてまた、父さんの木刀が横っ腹に当たり、周囲に僕の悲鳴が上がった。
「システム」
・剣術の鍛錬により、レベルとパッシブスキルが上昇しました。レベル45に達したため、追加ステータスが入ります。
・称号「駆け出し騎士」を獲得しました。称号解放により、ステータスに能力が上乗せされます。
《STATUS-ステータス-》
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レベル:45
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年齢:5才
身長:110cm
所有ゴールド(G):0
職業:不明
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属性:火、水、木、光、闇
スキル:???
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