蒼髪のハリス

佐藤 駿

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第一章 はじまり

第7話 入学試験

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 王都カルトゥスに着き、夜の宿屋の部屋にて

「ハリス、魔物に遭遇しちゃったけどなんとか3日半で着いたね。」

「そうだね、間に合ってよかったよ。」

「でも、ハリスのスキルと素早さには驚いたよ。あんなに強かったなんて聞いてないって」

と笑いながらネイは言った。

「ああ、油断すると後悔しそうだから、魔物と出会った時はいつも見た目で判断しないで、いつも警戒しながら敵の動きを見るんだ。」

「ええ、凄いね。僕も見習うよ。」

「そうだね。」

「ネイ、明日はまだ入学試験まで時間があって王都カルトゥスを見て回るから早く寝た方がいいよ。」

「そうだね、ハリスも早く寝なよ。」

こうして、ネイとハリスは2つのベッドで夜を明かした。

そして翌日。

「はぁぁ、ネイ。おはよう。」

「……おはよう。あくび凄いね」

とネイは笑いながら言った。

今日は王都カルトゥスを見て回る日だ。
 どんなものがあり、どういう建築なのか詳しく見てみたかった。ショップにも寄ってみたかった。
 ギルドにも寄ろうとしたが、まだ行くべきではないなと自分で悟った。

「じゃあネイ。行こっか。」

こうして、僕達は王都カルトゥスを見て回ることにした。
宿屋を出て通路を歩いていると、色んな形のショップがあり、どの店から入っていいか、分からなくなる。

「ネイ、とりあえず装備ショップ寄ってかない?入学試験の剣術試験では、自分で剣を用意するらしいからね。」

「そうなんだ、じゃあまずは装備屋から寄ろっか。」

装備屋にて

チャリンとベルの音がなり
「いらっしゃい。俺はこの店の店主ラリアードだ。何が欲しいんだ?」

「僕達は、入学試験の時に使う剣が欲しくて。」

「おー、まじか。まさか国公立剣術魔術学園に行くのか。大したもんだ。あそこの剣術試験の試験官はおっかねえから気をつけろよ。」

「分かりました、気をつけますね!」


「剣術試験に使う剣なら全力で力を出せて自分の中にあるマナを使用してその剣の性能を上げる剣。いわば魔剣だな。マナが強いほど性能は上がるから、これがいいだろう」

(魔剣か、、でも俺なら付与魔法とかでさらに強くなるけど付与魔法は奥の手でいいかな。)

「じゃあ魔剣にします!」

「おう!お代はなくていいぞ!」

「え!?いいんですか!?」

「ああ、入学試験頑張って欲しいからな。」

「はい!頑張ってできる限りの力を出し切ります!」

「じゃあ頑張ってこいよ!」

「はい!」

 俺とネイは大きく返事をして、その店を後にした。
魔剣は普通の剣と同じ長さで、何の変哲もないのだが
 マナを送ることによってその使用者に使いやすく変形する。
それは宿屋に帰ってからにした。

 国公立剣術魔術学園はランクに組み分けされていてC~Sランクで、Sクラスに入ると学費が免除される。
 しかも学園の敷地内に寮があり、そこから通えるという。
とても便利だ。

夕方になり

「ネイ、そろそろ帰ろっか。」

「そうだね、魔剣も試してみたいし。」

宿屋の帰り道にて

(そういや、三年間ネイのステータス見てなかったな。一応見てみるか。)

「能力鑑定」!

《STATUS-ステータス-》
名前:ネイ・ハルエス
レベル:98
種族:人間
年齢:12歳
身長:149cm
所有ゴールド(G):0
職業:なし
称号:なし
属性:木・光・闇
スキル:なし
HP:16500
MP:12500
攻撃力:10250
防御力:10500
素早さ:10400

以上。

(いや、高い。俺が3年指導したおかげでもあるけど、伸び代がえぐいな。やっぱマナを多く生まれ持ったこともあってステータスも申し分ない。これなら国公立剣術魔術学園の入学試験ももしかしたら大丈夫かもしれない。)

1つ疑問が浮かんだ。
(俺以外にレベル100に到達する人はいるのか……?)

そして、入学試験当日。
「ハリス!起きて!今日入学試験だよ!」

「……ああ、そうだね!早く行こっか!」

こうしてハリスとネイは入学試験に向かい
 白髪の老人の偉い人が
「良くぞ来てくれた受験者達よ、入学試験では
 Aブロック、Bブロックと会場が違うから確かめておくように。お主の力に期待しておるぞ。」

「ネイ!ブロック同じだね!頑張ろうね!」

「ああ!頑張ろうね!」

ハリスとネイは剣術試験と魔術試験では試験官を圧倒するほどの力を見せつけた。

 剣術試験にて
「こいつ、一発一発が重く、正確に攻撃を交わして俺の隙を作ろうとしてる。これは……よし!」

ネイの時では
「あの蒼髪程ではないが、素早く次と次へと繰り出す攻撃間隔が速すぎる。……よし!」

魔術試験

「じゃあ次君、水晶に手をかざして。」

「はい!」

ハリスは水晶に手をかざした瞬間。


…パリンッ

「……え?す、水晶が割れた?これは測定不能だ、、しょうがないからそのマナをコントロールする力を見せてもらおうか。」

(俺なんかやばいことした?まあいい、派手なスキルを出せばいいんだな。)

魔術試験が終わり

「ハリス、派手にやりすぎだよ」

とネイは笑いながら言った。

他の受験者は
「あいつ、すげーな。」

「貴族でもあれは国家程の力だぞ、、あの二人すげえな。」

「貴族か?」

「なんと言ってもあの蒼髪のやつだよ。上手く魔剣を使いこなしてる。体内にあるマナも凄まじいし、しかも速い。これは首席じゃないか?」

「銀髪のやつも凄かった。水晶が割れるほどではなかったが、十分凄い。」



「ハリス。合格してるといいね!」

「そうだね、もしかしたらSランクあるかも?」

「どうかな、合格発表が来るまではなんとも言えないよ。」

とネイは笑いながら言った。

こうして、俺とネイの入学試験が無事終わった。
そして、1週間後にて合格発表がある。


(……ネイと一緒に受かってるといいけど。)


《STATUS-ステータス-》
名前:ハリス・ファルティ
レベル:150
種族:人間
年齢:12歳
身長:150cm
所有ゴールド(G):0
職業:不明
称号: : 獣の討伐者・ストーンブレイカー・メンタルハート・死の狭間を超えし者・転生者・一級騎士・努力の賜物・駆け出し指導者 
属性:火、水、木、光、闇
スキル:異空間バッグ・全能力上昇Ⅲ・抜剣の恒星 ・攻撃無効 ・光輝の疾風斬・狂獄の炎剣・神秘の水剣・精霊の光源・漆黒の黒剣 
HP:22500
MP:∞
STR 16250
DEF 13650
AGI 17650
パッシブスキル:経験値倍増Ⅲ・攻撃強化Ⅹ・防御力強化Ⅹ・敵意感知Ⅴ・魔物感知Ⅴ・全属性適応・全言語読解・剣の技能上昇Ⅹ・魔法技能上昇Ⅹ・不意打ち・状態異常無効・ステータス補正・能力鑑定 ・付与魔法Ⅲ・危険察知・自動回復・隠密・透明感知 ・邪眼
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