蒼髪のハリス

佐藤 駿

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第一章 はじまり

第9話 首席

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 合格発表後がされ、夕方になり宿屋の前に行くと


「…よう、お二人さん。久しぶりだな。無事受かったみたいだな。」

「タレスさん!無事合格しました!」

「本当に良かったよ。それで君らの親には俺が伝えておくから、宿屋に行って寮に行く準備でもしてな。」

「……!いいんですか!ありがとうございます!」

 僕たち二人は大きな声で感謝をした。
そして、タレスさんから親から預かったお金を貰った。
 これで、使えるものを買っておけという親の思いだろうなと思った。

「じゃあ、俺はマスカル村に行くからあとは自分達でできるな。また後でな。おめでとう。」

「はい!気をつけてくださいね!」

そうタレスさんに別れを告げ僕達は宿屋に行き
 2週間後に国公立剣術魔術学園の入学式があるため
準備をし始めた。

宿屋の部屋にて

「ネイ、このお金どうする?自分用の装備とかショップ屋に寄ってある程度集めた方がいいよね。」

「そうだね、そういえば必要なものが載っている紙渡されたよね。それ見て集めた方がいいね。」

「……あ、完全に配られた紙の存在忘れてたよ。」

二人は笑いあった。
必要なものが載っている紙を持って
 話し合いの結果明日から外に出てネイと一緒に買うという形になった。僕たち二人は必要なものを集め、道具屋や装備屋などに寄り、ある程度必要なものが集まった。
 しかし、この異世界はすごいな。魔物がいる世界。魔法が使える世界。こんなのがあるだけでこんなにも楽しく感じるなんて。
 相当元いた世界に呆れてたんだなとつくづく思った。

そして、翌日。

良い天気だ。

 外に出て歩くと合格発表後なのか知らないが声をかけられるようになった。

「ハリスさん!首席凄いですね!頑張ってください!」

「ネイさん!剣術凄いって聞きました!頑張ってください!」

と、色んな人から言われるようになった。
 正直こんなに祝って貰えるとは思わなかった。
とても感謝と嬉しい気持ちでいっぱいだった。

それから1週間後。タレスさんが宿屋にやってきた。

「おう、久しぶりだな。」

「タレスさん!お久しぶりです!どうしたんですか?」

「ちょっとな君ら2人の家族から手紙を預かっててな。渡そうと思って。」

「そうなんですか!わざわざありがとうございます!」

「ほら。」

そして、タレスさんから僕たちの親からの手紙を貰った。

 内容は合格祝いとこれから頑張って欲しいという応援メッセージが込められていた。そのおかげもあってさらに自分自身のモチベーションが上がった。

「ハリス、なんかこれ見ると家族のために頑張らなくちゃっていう気持ちになっちゃうよね。より頑張れるよ。」

「……そうだね、学園で実績残さないとね。そのためにも気を抜かないようにしなきゃね。」

「お互い頑張ろうね!」

手紙を見た俺はもっと頑張ろうと自主練を増やした。
 そして、待ちに待った国公立剣術魔術学園の入学式。
服は入学試験の合格発表がされた後の数日後に僕たち二人宛に制服が寄せられた物である。

今日は俺とネイの晴れ舞台だ。ここからが新しい

「……スタートライン。」

異世界の学校は未知数である。
どういう環境でどういう雰囲気なのかが気になる。
 そして、僕たち二人は国公立剣術魔術学園の敷地内の大きな広場に合計600名の合格者。新1年生が集められた。

 国公立剣術魔術学園のなかで1番偉いと見られる短髪で老人の人が木の台に階段を使いタンタンと音を立てながらゆっくりと進む。
そして、

「どうも、おはよう。新1年生諸君。
君たちはこの王国で最難関といわれている鬼畜な受験を合格したものたちだ。素直に褒めよう。おめでとう。
しかし、ここからは将来を担うもの達であり、この国に貢献する事を決めた者たちだと信じたい。
そして、ここでの話、最近魔物の活動が活発化している。その上でもしかしたらSクラスの者に初めての魔物討伐が課せられるかもしれない。
だから常に自主練を怠らないで欲しい。他の者もそうだ。ここからのし上がるのもよし。
自分が将来なりたい物に就けばいい。話が長くなってしまったかもしれないが君たちを期待している。以上だ。」

 その話を聞き、一斉におぉー!という歓声が起き上がった。
 みんなそのぐらいの気持ちを持ってここに来たということだ。いい志だと思う。そして、俺とネイもその一部だ。
 この王国。王都カルトゥスに貢献してこの都を守っていきたいと思った。

「そして、次はこの受験の首席者のこれからの意気込みを発表してもらう。前に出てこい。ハリス・ファルティ。」

「……え。」

「……頑張って!ハリス!」

と隣のネイが応援してくれた。

 俺は急なことにびっくりしてしまった。600名の前で意思表明とか人生の中で初めての大イベントだと俺は思ってしまった。
 しかし、国公立剣術魔術学園でSクラスの首席として頑張らなければならないと思った。

「……はい!」

 俺は大きな声で返事をし、全校生徒の前に立った。
人が多すぎて混乱しそうだったが、俺は集中して

「おはようございます。皆さん。今回首席を頂いたハリス・ファルティです。僕は将来この国に貢献して、信頼を得て豊かな都にしたいと考え、この国公立剣術魔術学園に受験しました。それに至るまで僕は色んなことがありました。病を抱え、病が治り、それを見た親が涙を流し、僕を一生懸命立派に育てようとしたことが一番のきっかけであり、支えでした。もちろん親友の支えもありました。皆さんも何かを糧にしてこの国公立剣術魔術学園に受験したかと思います。自分もそうです。お互い頑張っていきましょう。以上です。ご清聴ありがとうございます。」

そして、とてつもない歓声が上がった。

「良いスピーチだった!」

「さすが俺らの首席だ!」

「ああ!俺達も頑張るぜ!」

と賞賛の声が上がって俺はとても安心した。中途半端なスピーチだと文句言われるからちゃんとしたスピーチをしたんだけど、批判がなくて本当に良かった。ここが本当の俺の学生生活が始まるんだなと体感で実感した。

そして、寮はクラスによって分けられている。
5階建てで
5階からCクラス
4階はBクラス
3階Aクラス
2階Sクラスとなっており
1階は食堂や稽古場など色んな施設が整っている。朝ご飯は食堂で済ませて、すぐ学園に行ける。とても便利だ。
屋上からは王都カルトゥスの素敵な景色が見れる。
 特に夜が本当に絶景らしい。人々が照らす光。人工的な光が組み合わさってとても素晴らしいらしい。

「ハリスくん、素敵なスピーチをありがとう。戻っていいぞ。」

「はい。ありがとうございます。」

「……では、今後の予定を言っていく。明日は早速だが授業が始まる。教材は既に寮に用意してあるから各自で確認しておくように、なかった場合、即時に教員に言うこと。そして、今から1ヶ月後研修をしてもらう。その内容は今後知らせる。今は寮に戻り、教材を確認したり、心を落ち着かせたりしていいぞ。食堂もあるから活用するように。これで私の話を終わる。では、解散!」

 各生徒は寮へと戻り、早速寮内の部屋で自己紹介が行われた。部屋の中は室内で鬼ごっこが余裕でできるほどの広さだ。各一人一人にベットが用意されている。

 そして、ハリスとネイがいるSクラスの部屋では男子6名による自己紹介が行われたのであった。


[評価ポイントリスト上位5名]100点満点
1st「ハリス・ファルティ」pt:100 S-1クラス

2st「ネイ・ハルエス」pt:97 S-1クラス
3st「タムル・バルビィ」pt95 S-1クラス
4st「マラ・テスタ」pt:94 S-1クラス
5st「ラスカ・ムスタル」pt:92 S-1クラス

《STATUS-ステータス-》
名前:ハリス・ファルティ
レベル:160
種族:人間
年齢:12歳
身長:150cm
所有ゴールド(G):0
職業:不明
称号: : 獣の討伐者・ストーンブレイカー・メンタルハート・死の狭間を超えし者・転生者・一級騎士・努力の賜物・駆け出し指導者 
属性:火、水、木、光、闇
スキル:異空間バッグ・全能力上昇Ⅲ・抜剣の恒星 ・攻撃無効 ・光輝の疾風斬・狂獄の炎剣・神秘の水剣・精霊の光源・漆黒の黒剣 
HP:23500
MP:∞
STR 18000
DEF 15000
AGI 19000
パッシブスキル:経験値倍増Ⅲ・攻撃強化Ⅹ・防御力強化Ⅹ・敵意感知Ⅴ・魔物感知Ⅴ・全属性適応・全言語読解・剣の技能上昇Ⅹ・魔法技能上昇Ⅹ・不意打ち・状態異常無効・ステータス補正・能力鑑定 ・付与魔法Ⅲ・危険察知・自動回復・隠密・透明感知 ・邪眼
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