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男性視点
ラッキー
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最初は、何か分かっていなかった。
何か柔らかいものが腕に当たっているなと。それくらいの認識でしかなかった。
だけど、すごく気持ちが良くて、視線の下に動かして、見てしまった柔らかそうな谷間。
一瞬、何の罠かと思った。いや、美人局か?
柔らかそうな谷間の間に、オレの腕が挟まれている。
感触的に多分……いや、確実にノーブラだ。
揺れたふりをして腕を前後に動かすと、その女の子がぴくんっと動いて、真っ赤な顔で俯いてしまった。
もっとやりたいと思ったが、待て待て。それは痴漢だと、自分の良心が囁いた。
なんだ、この幸運。今日、薄着でよかった!
ガタン!
大きめに電車が揺れて、彼女の体の向きが少し動いた。
―――なんと、さらに密着度が高まったではないか。
腕を胸で挟んだまま、片胸がオレの体に押し付けられているような状態。
少し女の子の息が荒いのはオレの願望だろうか。
体をこすりつけてしまいたい欲求を押さえながら、上の広告を読みもしないのに眺めた。
女の子が居心地が悪そうに、もぞもぞ動いていた。
上からだから分かる。濃い色の服に隠されながらも、よく目立つ。
彼女の乳首が固くなっていた。
やべえ。触りたい。
車内アナウンスに、彼女が反応した。
次が降りる駅かな?残念に思いながら横目で彼女を見ると、なんと、知っている子だった。
知っているというのは、知り合いとか友達とかそういうのではなく、本当にただ知っているだけだ。
毎朝、ホームに小さな女の子が立つ。
あの子の視界には、オレは足しか映ってないんだろうなあ。
そんなことを考えたのが最初だった。
周りがスマホを扱う中、ニコニコと笑いながら外を眺めていた。
自分の胸までしかない背の割に、ゆったりとした服からのぞく豊かなふくらみが、上から見えてしまったことがある。
途端に、ただの可愛らしい女の子から、女性へと変化して……自分の変態度合いに少々へこんだ。
そんな、声をかけたいと思っていたような子が、こんな薄着で自分にくっついている。
思わず、喉がなった。
キーっという甲高いブレーキ音がして、電車が大きく揺れた。
その途端、がっつりと柔らかさを感じて無意識に腕が動いた。
電車が止まった衝撃で彼女がオレの腕に抱き付いたのだ。いや、捕まっただけだろうが、もうなんというか、柔らかいし、いい匂いするし。
「ごっ、ごめんなさい。私---」
そう言いながら、真っ赤な顔をして、彼女が一歩下がった。
そこに、他の人にぶつかられてふらついたところを、捕まえた。
本当は腕を引くだけでよかったはずなのに、欲望に逆らいきれずに抱きしめてしまったのは、男だから仕方がないと思う。
柔らかな双丘が、オレのシャツと彼女のブラウスだけを隔てて、自分の胸に押し付けられている。
「ありがとうございます」
いえ、こちらこそありがとうございます。なんてことを言うわけもなく。
「いや。降りる駅ではなかった?大丈夫?」
頑張って気遣う声をかけた。降りる駅でなかったことは知っているから引き寄せたのだけど。
「大丈夫です」
顔を上げてはくれなかったけれど、首筋まで真っ赤に染まった彼女に頬が緩んだ。
手を引いて抱きしめた後、無意識に痴漢をしないように、鞄を肩に引っかけて両手で吊革につかまってみたものの、胸の柔らかさを意識しないでいるだなんて無理な話だ。
だって男の子だもん。
反応してしまった。
やばい。この状態で治まるなんてあるわけがない。
元気になった自分自身が、彼女のお腹の上部にあたってしまっている。
そのことにさえ反応しているオレは、痴漢だろうか。
この体勢になってからはじっとしていた彼女が、ふと動いた。
―――なんと、握られてしまった。
思ってもみないことをいきなりされて、体が揺れた。
「えっ?」
驚いた声に、理解していなかったのだと分かった。
なんてこった。
「―――すまない」
謝ってみたものの、謝って済むものだろうか。
「い、いえっ!大丈夫です。こちらこそ、すみません……」
痴漢確定は嫌だなあと思っていると、彼女の方が謝ってきた。
少し、笑ったような気がした。
その安心したような声音に、柄にもなくときめいてしまった。
何か柔らかいものが腕に当たっているなと。それくらいの認識でしかなかった。
だけど、すごく気持ちが良くて、視線の下に動かして、見てしまった柔らかそうな谷間。
一瞬、何の罠かと思った。いや、美人局か?
柔らかそうな谷間の間に、オレの腕が挟まれている。
感触的に多分……いや、確実にノーブラだ。
揺れたふりをして腕を前後に動かすと、その女の子がぴくんっと動いて、真っ赤な顔で俯いてしまった。
もっとやりたいと思ったが、待て待て。それは痴漢だと、自分の良心が囁いた。
なんだ、この幸運。今日、薄着でよかった!
ガタン!
大きめに電車が揺れて、彼女の体の向きが少し動いた。
―――なんと、さらに密着度が高まったではないか。
腕を胸で挟んだまま、片胸がオレの体に押し付けられているような状態。
少し女の子の息が荒いのはオレの願望だろうか。
体をこすりつけてしまいたい欲求を押さえながら、上の広告を読みもしないのに眺めた。
女の子が居心地が悪そうに、もぞもぞ動いていた。
上からだから分かる。濃い色の服に隠されながらも、よく目立つ。
彼女の乳首が固くなっていた。
やべえ。触りたい。
車内アナウンスに、彼女が反応した。
次が降りる駅かな?残念に思いながら横目で彼女を見ると、なんと、知っている子だった。
知っているというのは、知り合いとか友達とかそういうのではなく、本当にただ知っているだけだ。
毎朝、ホームに小さな女の子が立つ。
あの子の視界には、オレは足しか映ってないんだろうなあ。
そんなことを考えたのが最初だった。
周りがスマホを扱う中、ニコニコと笑いながら外を眺めていた。
自分の胸までしかない背の割に、ゆったりとした服からのぞく豊かなふくらみが、上から見えてしまったことがある。
途端に、ただの可愛らしい女の子から、女性へと変化して……自分の変態度合いに少々へこんだ。
そんな、声をかけたいと思っていたような子が、こんな薄着で自分にくっついている。
思わず、喉がなった。
キーっという甲高いブレーキ音がして、電車が大きく揺れた。
その途端、がっつりと柔らかさを感じて無意識に腕が動いた。
電車が止まった衝撃で彼女がオレの腕に抱き付いたのだ。いや、捕まっただけだろうが、もうなんというか、柔らかいし、いい匂いするし。
「ごっ、ごめんなさい。私---」
そう言いながら、真っ赤な顔をして、彼女が一歩下がった。
そこに、他の人にぶつかられてふらついたところを、捕まえた。
本当は腕を引くだけでよかったはずなのに、欲望に逆らいきれずに抱きしめてしまったのは、男だから仕方がないと思う。
柔らかな双丘が、オレのシャツと彼女のブラウスだけを隔てて、自分の胸に押し付けられている。
「ありがとうございます」
いえ、こちらこそありがとうございます。なんてことを言うわけもなく。
「いや。降りる駅ではなかった?大丈夫?」
頑張って気遣う声をかけた。降りる駅でなかったことは知っているから引き寄せたのだけど。
「大丈夫です」
顔を上げてはくれなかったけれど、首筋まで真っ赤に染まった彼女に頬が緩んだ。
手を引いて抱きしめた後、無意識に痴漢をしないように、鞄を肩に引っかけて両手で吊革につかまってみたものの、胸の柔らかさを意識しないでいるだなんて無理な話だ。
だって男の子だもん。
反応してしまった。
やばい。この状態で治まるなんてあるわけがない。
元気になった自分自身が、彼女のお腹の上部にあたってしまっている。
そのことにさえ反応しているオレは、痴漢だろうか。
この体勢になってからはじっとしていた彼女が、ふと動いた。
―――なんと、握られてしまった。
思ってもみないことをいきなりされて、体が揺れた。
「えっ?」
驚いた声に、理解していなかったのだと分かった。
なんてこった。
「―――すまない」
謝ってみたものの、謝って済むものだろうか。
「い、いえっ!大丈夫です。こちらこそ、すみません……」
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その安心したような声音に、柄にもなくときめいてしまった。
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