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the Kiss for our world
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漁船に乗り込んでいた国騎士団七名を、キャラバン船が引き上げる。キャラバンの医療班の手当を受けている彼らに、私は自ら近付いた。
「何があった」
すぐ近くにいた一人が顔を上げる。この辺りの地域ならどこにでもいる金髪碧眼の、優男だった。彼は私を見て、あからさまに驚く表情を見せた。
「お前……リーベルか?」
「……」
「コージィだよ、同期の! 覚えていないか?」
コージィは懐かしむように目を細めながら、私の腕を叩いてくる。それを否定するかどうか悩んで、私はゆっくりと首を縦に振った。
「そうかぁ……訳あって退団したのは聞いてたけどよ、その姿……」
「大したことはない。呪いの一種だ……それよりも何があったか教えてくれ」
「ああ……うちの船が海賊に襲われてな、一隻丸ごと沈められちまった。ここにいる奴らは生き残りだよ……全部、俺の責任だ」
途端に顔を青くしたコージィは、頭を抱えて俯く。
記憶の中のコージィは楽観的で恐れを知らない男だった。人懐っこく上層部からも評判が良く、早々に昇進した。私が羨んで、妬んできた一人だった。
かつての私だったら、意気消沈した今の彼をどう見ただろうか。蔑みはせずとも、自分と同じ場所まで堕ちたことに安堵くらいはしただろうか。
だが、今の私は違った。
「気を落とすな。昔の君は、これくらいで落ち込む男ではなかった」
「リーベル……」
「賊を追うんだろう? だったら体制を立て直して本部に向かうべきだ。応援を引き連れて、仲間の仇を取るんだ」
肩を揺さぶってコージィを励ます。コージィの身体が揺れるのに、手当をするキャラバン隊員が少し迷惑そうな顔をしたが、この手を止められなかった。
「……なんか、変わったなリーベル」
「何?」
「お前は真面目で誰よりも努力家で……だけど、ずっと自分勝手な奴だったと思ってた」
コージィの言葉が手酷く突き刺さる。協調性がなかったのは事実だ。分かっている。だが、それをいざ優しい動機に突きつけられると、それなりに堪えるものがあった。
「……そうだな。だがこんな姿になって、大人になれという罰が降ったんだと思うよ。もっと早くに誰かのために生きていたら、きっと違う人生だったと後悔もしている」
「そうなのか? いや――確かに団としては良くなかったかもしれないけど、俺はリーベルの自分を揺るがさないところ、嫌いじゃなかったんだぜ?」
「……まさか」
否定すればさらにコージィが否定を重ねてくる。私はその顔を懐疑的に見た。コージィは揺るぎない表情をしている。
「本当だって。こいつはいつか、とんでもない革命を起こすんじゃねえかって思ってたんだ。内側にエネルギー溜め込んでよ。いつか爆発して、何もかもを覆すって」
「……」
真正面からの褒め言葉を、私はどう受けとったらいいかわからず、曖昧な表情で濁す。今は、私の本質などを議題のテーマにしている場合ではなかった。
「キャラバン船はこのまま北に進むようだが……コージィ、君たちはどうする?」
「本当は東南に向かいたい。うちの中継拠点があるんだ……ほら、この辺り」
コージィは地図を広げて見せてくる。血の滲んだ爪の先で示したのは、オモ・ハヤート島と最も近い島だった。
「……」
「ここに港町があるだろう? 奴らはここに上陸すると踏んでいる。隣の島から応援を送り出して、囲い攻めるのが良いと思ってるんだが……」
「いや、この島は今……」
オモ・ハヤート島での戦闘は、できれば避けたい。マカハやあの島の人々はただでさえ混乱の最中にいる。
あそこにいる彼らを慮る。そんな思考の片隅で、私はひどい作戦を思いついていた。コージィが妙なことを言ってきたせいだろう。なんとも迷惑な話だ。私の頭はもう既に、『そのように』動く方向で働き始めてしまっている。
私はコージィからキャラバン隊の方へ視線を向ける。別の国騎士団員を手当していたラウケが、視線を感じてか顔を上げる。
ラウケは私たちの話は聞いていただろうか。その目は震えていた。
「ラウケ、協力してくれないか。それと――君の故郷を脅かすことを許してくれないか」
「……マカハ様の、ためになるのでしたら」
ラウケは目覚めた獣のように目を開く。きっと彼の脳裏にも、私と同じ『悪巧み』が浮かんでいるはずだ。
「コージィ、君たちの船に私と彼を乗せてくれ。彼はオモ・ハヤート島の出身で、私もつい先日までそこに滞在していた。地の利は活かせるはずだ。国騎士団を援護しよう」
「良いのか?」
「その代わり、迅速に頼みたい。あまり時間がないんだ」
「時間?」
「オモ・ハヤート島は現在、巨大噴火の前兆がございます。噴火が起こる前に事を収めなければ、国騎士団も甚大な被害を被るかと」
ラウケが補足を加えると、コージィは口元に手を当てて眉を寄せた。治療を終えた国騎士団員達も、次第に私たちの元へ集まりだしている。
「あのボロの漁船でどこまで進めるかだな……九人を載せるとなると当然速度は落ちる。沈む可能性も格段に上がる」
私は船を見た。キャラバン船にロープをくくりつけている漁船は見るからに軽く、水面をふわふわと漂っている。
私は必死に思考を巡らせた。これは千載一遇のチャンスなのだ。みすみす手放したくはない。考えろ。考えて切り抜けろ。
辺りを見回しながら可能性のあるものを探す。その時視界がとらえたのは、船の後方の甲板に置かれた貨物だった。その中にどこかで見たそら豆型の巨大なゆりかごが、一台だけ紛れている。マカハと回った移動式遊園船での思い出が、途端に蘇ってきた。
――そこで、可能性に辿り着いた。
「ラウケ、展望室を一機、動かすことはできないか」
「えっ? できますけど……あれじゃあ船にはなりませんよ」
「問題ない。呼び出せさえすれば良い」
周囲が首を傾げる中で、私だけが確信付いた頷きを見せた。
***
キャラバン隊に展望室をセッティングしてもらい、出力を設定してもらう。
すぐに冷たい息吹が、展望室のゆりかごを中心に、キャラバン船全体へと吹き荒れた。私は中に乗り込み、遠い北の国であるカピタルヴァルグへと、咆哮めいた叫びを上げた。
「ルパの従順なる狼たちよ! どうか私の願いを聞いてほしい!」
吹雪が通り抜ける音に紛れて、無数の足音が近づいてきた。狼たちが、私を取り囲む。氷土を写し込んだ瞳で、私のことを審査するように睨んでくる。
私は背中の大剣を下ろし、彼らの前にかざした。
「これは狼の矜持である! この力で愚かな選択をする人間たちを思い知らしめるのだ!」
群れから孤立した私の声を聞いて、彼らは何を思うだろうか。そんな不安をよそに、私は彼らを睨み返した。頭を下げることはしない。私がこの群れの長者と認められなければ、彼らはついてきてくれはしない。
大剣で風を切る。狼たちの毛並みが揺れた。血気盛んに振っていた尻尾が、後方の狼たちから順に彼らの足の間に仕舞われていく。
やがて先頭に立っていた狼がその場に座り込み、きゅうと高い音で喉を鳴らした。
そして、何処とも知らぬ方向から突然声が聞こえてくる。
「良いでしょう。狼たちを貴方の目的のために貸し出します」
「っ、母上!」
上空を見れば、相も変わらず巨大な母の虚像が浮かび上がっていた。
「あの者のためですか」
「ああ……つまらぬ男と言われようとも、所詮は狼。傲慢さは失えなかった!」
「それでこそ我が子です。お行きなさない。祝言の準備をして待っていますから」
「っ、だから! 冷やかさないでいただきたい!」
掴みどころのなさも相変わらずだ。やはりこの人が苦手だった。頼りにしなければ目的も達成できない自分の弱さを恥じる。
だが、とやかく言っている場合ではない。使えるものはなんだって使ってやる。私が守りたいプライドは、一つしかないのだから。
狼の群れが一斉に展望室からキャラバン船へと飛び出した。驚愕する人々を横切り、狼たちは海へと突進した。飛び込んだ先で海面に向かって息を吹きかける。狼たちの息吹は、一瞬で海を凍り付かせた。オモ・ハヤートのある方角に向かって、氷の道が築かれる。
「すげえな、リーベル……!」
コージィの感嘆の声に、私はつい微笑んだ。すぐに頬を引き締める。
「狼たちの背中を借りて行く。ついてきてくれるか」
「ああ! もちろんだ」
激励が込められたコージィの拳が、私の方を叩く。それを受けて私はそばで待機していた狼の背中に飛び乗った。
迷うことは何もなかった。私が在りたい場所は、この世にたった一つしかないのだから。
「何があった」
すぐ近くにいた一人が顔を上げる。この辺りの地域ならどこにでもいる金髪碧眼の、優男だった。彼は私を見て、あからさまに驚く表情を見せた。
「お前……リーベルか?」
「……」
「コージィだよ、同期の! 覚えていないか?」
コージィは懐かしむように目を細めながら、私の腕を叩いてくる。それを否定するかどうか悩んで、私はゆっくりと首を縦に振った。
「そうかぁ……訳あって退団したのは聞いてたけどよ、その姿……」
「大したことはない。呪いの一種だ……それよりも何があったか教えてくれ」
「ああ……うちの船が海賊に襲われてな、一隻丸ごと沈められちまった。ここにいる奴らは生き残りだよ……全部、俺の責任だ」
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かつての私だったら、意気消沈した今の彼をどう見ただろうか。蔑みはせずとも、自分と同じ場所まで堕ちたことに安堵くらいはしただろうか。
だが、今の私は違った。
「気を落とすな。昔の君は、これくらいで落ち込む男ではなかった」
「リーベル……」
「賊を追うんだろう? だったら体制を立て直して本部に向かうべきだ。応援を引き連れて、仲間の仇を取るんだ」
肩を揺さぶってコージィを励ます。コージィの身体が揺れるのに、手当をするキャラバン隊員が少し迷惑そうな顔をしたが、この手を止められなかった。
「……なんか、変わったなリーベル」
「何?」
「お前は真面目で誰よりも努力家で……だけど、ずっと自分勝手な奴だったと思ってた」
コージィの言葉が手酷く突き刺さる。協調性がなかったのは事実だ。分かっている。だが、それをいざ優しい動機に突きつけられると、それなりに堪えるものがあった。
「……そうだな。だがこんな姿になって、大人になれという罰が降ったんだと思うよ。もっと早くに誰かのために生きていたら、きっと違う人生だったと後悔もしている」
「そうなのか? いや――確かに団としては良くなかったかもしれないけど、俺はリーベルの自分を揺るがさないところ、嫌いじゃなかったんだぜ?」
「……まさか」
否定すればさらにコージィが否定を重ねてくる。私はその顔を懐疑的に見た。コージィは揺るぎない表情をしている。
「本当だって。こいつはいつか、とんでもない革命を起こすんじゃねえかって思ってたんだ。内側にエネルギー溜め込んでよ。いつか爆発して、何もかもを覆すって」
「……」
真正面からの褒め言葉を、私はどう受けとったらいいかわからず、曖昧な表情で濁す。今は、私の本質などを議題のテーマにしている場合ではなかった。
「キャラバン船はこのまま北に進むようだが……コージィ、君たちはどうする?」
「本当は東南に向かいたい。うちの中継拠点があるんだ……ほら、この辺り」
コージィは地図を広げて見せてくる。血の滲んだ爪の先で示したのは、オモ・ハヤート島と最も近い島だった。
「……」
「ここに港町があるだろう? 奴らはここに上陸すると踏んでいる。隣の島から応援を送り出して、囲い攻めるのが良いと思ってるんだが……」
「いや、この島は今……」
オモ・ハヤート島での戦闘は、できれば避けたい。マカハやあの島の人々はただでさえ混乱の最中にいる。
あそこにいる彼らを慮る。そんな思考の片隅で、私はひどい作戦を思いついていた。コージィが妙なことを言ってきたせいだろう。なんとも迷惑な話だ。私の頭はもう既に、『そのように』動く方向で働き始めてしまっている。
私はコージィからキャラバン隊の方へ視線を向ける。別の国騎士団員を手当していたラウケが、視線を感じてか顔を上げる。
ラウケは私たちの話は聞いていただろうか。その目は震えていた。
「ラウケ、協力してくれないか。それと――君の故郷を脅かすことを許してくれないか」
「……マカハ様の、ためになるのでしたら」
ラウケは目覚めた獣のように目を開く。きっと彼の脳裏にも、私と同じ『悪巧み』が浮かんでいるはずだ。
「コージィ、君たちの船に私と彼を乗せてくれ。彼はオモ・ハヤート島の出身で、私もつい先日までそこに滞在していた。地の利は活かせるはずだ。国騎士団を援護しよう」
「良いのか?」
「その代わり、迅速に頼みたい。あまり時間がないんだ」
「時間?」
「オモ・ハヤート島は現在、巨大噴火の前兆がございます。噴火が起こる前に事を収めなければ、国騎士団も甚大な被害を被るかと」
ラウケが補足を加えると、コージィは口元に手を当てて眉を寄せた。治療を終えた国騎士団員達も、次第に私たちの元へ集まりだしている。
「あのボロの漁船でどこまで進めるかだな……九人を載せるとなると当然速度は落ちる。沈む可能性も格段に上がる」
私は船を見た。キャラバン船にロープをくくりつけている漁船は見るからに軽く、水面をふわふわと漂っている。
私は必死に思考を巡らせた。これは千載一遇のチャンスなのだ。みすみす手放したくはない。考えろ。考えて切り抜けろ。
辺りを見回しながら可能性のあるものを探す。その時視界がとらえたのは、船の後方の甲板に置かれた貨物だった。その中にどこかで見たそら豆型の巨大なゆりかごが、一台だけ紛れている。マカハと回った移動式遊園船での思い出が、途端に蘇ってきた。
――そこで、可能性に辿り着いた。
「ラウケ、展望室を一機、動かすことはできないか」
「えっ? できますけど……あれじゃあ船にはなりませんよ」
「問題ない。呼び出せさえすれば良い」
周囲が首を傾げる中で、私だけが確信付いた頷きを見せた。
***
キャラバン隊に展望室をセッティングしてもらい、出力を設定してもらう。
すぐに冷たい息吹が、展望室のゆりかごを中心に、キャラバン船全体へと吹き荒れた。私は中に乗り込み、遠い北の国であるカピタルヴァルグへと、咆哮めいた叫びを上げた。
「ルパの従順なる狼たちよ! どうか私の願いを聞いてほしい!」
吹雪が通り抜ける音に紛れて、無数の足音が近づいてきた。狼たちが、私を取り囲む。氷土を写し込んだ瞳で、私のことを審査するように睨んでくる。
私は背中の大剣を下ろし、彼らの前にかざした。
「これは狼の矜持である! この力で愚かな選択をする人間たちを思い知らしめるのだ!」
群れから孤立した私の声を聞いて、彼らは何を思うだろうか。そんな不安をよそに、私は彼らを睨み返した。頭を下げることはしない。私がこの群れの長者と認められなければ、彼らはついてきてくれはしない。
大剣で風を切る。狼たちの毛並みが揺れた。血気盛んに振っていた尻尾が、後方の狼たちから順に彼らの足の間に仕舞われていく。
やがて先頭に立っていた狼がその場に座り込み、きゅうと高い音で喉を鳴らした。
そして、何処とも知らぬ方向から突然声が聞こえてくる。
「良いでしょう。狼たちを貴方の目的のために貸し出します」
「っ、母上!」
上空を見れば、相も変わらず巨大な母の虚像が浮かび上がっていた。
「あの者のためですか」
「ああ……つまらぬ男と言われようとも、所詮は狼。傲慢さは失えなかった!」
「それでこそ我が子です。お行きなさない。祝言の準備をして待っていますから」
「っ、だから! 冷やかさないでいただきたい!」
掴みどころのなさも相変わらずだ。やはりこの人が苦手だった。頼りにしなければ目的も達成できない自分の弱さを恥じる。
だが、とやかく言っている場合ではない。使えるものはなんだって使ってやる。私が守りたいプライドは、一つしかないのだから。
狼の群れが一斉に展望室からキャラバン船へと飛び出した。驚愕する人々を横切り、狼たちは海へと突進した。飛び込んだ先で海面に向かって息を吹きかける。狼たちの息吹は、一瞬で海を凍り付かせた。オモ・ハヤートのある方角に向かって、氷の道が築かれる。
「すげえな、リーベル……!」
コージィの感嘆の声に、私はつい微笑んだ。すぐに頬を引き締める。
「狼たちの背中を借りて行く。ついてきてくれるか」
「ああ! もちろんだ」
激励が込められたコージィの拳が、私の方を叩く。それを受けて私はそばで待機していた狼の背中に飛び乗った。
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