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第二章 王国騎士団入団試験と3人の女子
2-9 試験2日目 その4 女子たちの真実
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石カタツムリとキバリスとの、グダグダの戦いが続いている。
「ちょっと、見てないで助けなさい!」
「キバリスを止めて!!」
「怖い・・・助けて。。。」
彼女らは僕に助けを求めている。
僕は唖然としていたが、気持ちを立て直し、頭を整理することにした。まずこの状態を何とかしないと。
僕は石カタツムリに【スキンオフ】の魔法をかけ、防御力をゼロにした。
「落ち着いてシャーロット。落ち着いてその石カタツムリにもう一歩近づいてレイピア狙って刺してみて。」
シャーロットは緊張した面持ちでゆっくりと石カタツムリに近づき、レイピアを何度か刺した。
石カタツムリはダメージを受け倒れた。倒したのだ。
「私にかかればこんなものですわね。」
シャーロットは剣を鞘に納め、自慢げに言った。
続いて、キバリスに【スローステップ】の魔法をかけた。キバリスの動きが極端に遅くなった。
「クリスティーナ、もっと近づいて魔法を当ててみよう。」
そういうと、クリスティーナはキバリスに近づき、魔法を唱えた。さすがにこの距離では外さなかったようで、キバリスは燃え上がって倒れた。
「私の魔法にかかれは、魔獣なんてイチコロよ。」
クリスティーナも、魅惑的な立ちポーズで自慢げに言った。
その後、僕はカレンのそばに向かった。
「カレン、治療は出来そう?」
「すみません。私をシャーロットの近くに連れて行ってください。」
僕はカレンの手を取ってシャーロットの近くに連れて行った。反対の手は相変わらず両目を隠している。
「私の手を傷口に当ててください。」
シャーロットの傷口に、彼女の手を当てた。
「きゃー」
目を隠したカレンはそう言いながら、治療魔法をかけた。見る見るうちに血が止まって、傷がふさがる。
そのスピードと効果はかなりすごい。治療士の中~上級クラスといってもいいだろう。
「治療は完了しました。」
カレンは言った。
とりあえず、戦闘終了だ。
--------------------------------------------------------------------------------------
僕は、しばらく勝利に興奮している彼女らが落ち着くのを待った。そして、僕から話しかけた。
「君たちは、この国の貴族、もしくは、それに準じた位の高い人ではないかい?」
彼女たちの動きが止まった。
「なっなっなっ何を言っているのよょょ」
明らかに動揺している。
「そ、そうよ、このような庶民の姿を見て、どうして私が国王の娘なんて思いますのよっ!」
あ、言っちゃった。
「ちょっと、シャーロット、なにばらしてるの!」
「え?え?しっ、しまったぁ~」
森中に声が響き渡った。
「さて、僕達は短いながらも仲間ですし、隠し事無しで本当のことを話ししてもらいましょうか。」
「うう・・・」
僕は取り調べみたいに真剣な顔で(演技だが)問いかけた。彼女たちはあきらめて話し始めた。
「私はシャーロット。このマルチス王国のレオナルド王の第2王女よ。」
「私はクリスティーナ。この国のレオナルド王の弟レオポルド公爵の長女よ。」
「私はカレン。マルチス聖教会 エリアス教皇の2女よ。」
なるほどなるほど。それにしてもどえらい人間が集まったもんだ。
貴族であることは覚悟はしていたが、ここまでとは。
「分かりました。で、なんでそんな高貴な方々がこの王国騎士団の受験を?」
シャーロットは話し始めた。
「私は王女という肩書なんだけど、ほんとイヤなの。毎日毎日勉強やら教養やら偉そうな人とのお茶会やらなんやらかんやらで、ほんとイヤ。私は500年前に魔王を倒した剣士クリストフにあこがれていますの。彼は剣で戦ったという伝説よね。私はこのレイピアで彼と同じく剣の達人になりたいのです。そして、女王と言う肩書きに縛られず、世界中を自由に、いろいろな強い人と戦いたいの。そして、クリストフみたいな強い人と結婚するの。」
「つまり、王女が嫌なんだね。」
「そのとおり!」
よし、素直でOK!次はクリスティーナ。
「私は公爵の長女だけど、シャーロットと基本的には同じ。街の人を見ると、とても楽しく自由に生きているように見える。私もこの敷かれたレールの上はイヤ。そして、あこがれの大魔導師ジル様のように魔法を自由に使い、大魔導師と言われたいの。」
「つまり、堅苦しい仕事が嫌なんだね。」
「そうなんです!」
ふむふむ、堅苦しいのが嫌なのは、500年前の僕もそうだった。
「あと、毎日のように求婚依頼が来るんです。中にはすでに結婚をしているのに、離婚するからと言っている人もいるんです。私みたいな初等教育終わったばかりの14歳相手にに何考えているのかしら。」
どうも彼女は、自分の妖艶な魅力に気づいていないようだ。僕だって冷静でいれなくなることが・・・。
最後はカレン。
「私は聖教会の娘ということで、いろんな人から悩みを相談されたり、けがを治してと言われたり、将来は大司教様だねとか言われたりして、実はうんざり。別に人を助けることが嫌ってわけじゃないし、聖女ステラ様にはとてもあこがれれている。でもこうも言われると・・・。私は静かな田舎町の教会で、のんびりと過ごしたい。」
彼女も悩みを持っている。ただ、その服装がちょっと不思議なデザイン。何か関係あるのかな?
「あ、この服のデザインは、ここからずっと東にある、ヤポンって国の忍者という集団の服を模したものよ。去年お父様がその国を訪問して帰ってきた時にお土産の中に忍者の本があったの。彼らは不思議な術を使うらしい。とってもかっこいい!!って思ってまねしてるの。」
カレンはとても優しそうな性格のようなのだが、忍者のくだりでちょっと引いた。
「ちょっと、見てないで助けなさい!」
「キバリスを止めて!!」
「怖い・・・助けて。。。」
彼女らは僕に助けを求めている。
僕は唖然としていたが、気持ちを立て直し、頭を整理することにした。まずこの状態を何とかしないと。
僕は石カタツムリに【スキンオフ】の魔法をかけ、防御力をゼロにした。
「落ち着いてシャーロット。落ち着いてその石カタツムリにもう一歩近づいてレイピア狙って刺してみて。」
シャーロットは緊張した面持ちでゆっくりと石カタツムリに近づき、レイピアを何度か刺した。
石カタツムリはダメージを受け倒れた。倒したのだ。
「私にかかればこんなものですわね。」
シャーロットは剣を鞘に納め、自慢げに言った。
続いて、キバリスに【スローステップ】の魔法をかけた。キバリスの動きが極端に遅くなった。
「クリスティーナ、もっと近づいて魔法を当ててみよう。」
そういうと、クリスティーナはキバリスに近づき、魔法を唱えた。さすがにこの距離では外さなかったようで、キバリスは燃え上がって倒れた。
「私の魔法にかかれは、魔獣なんてイチコロよ。」
クリスティーナも、魅惑的な立ちポーズで自慢げに言った。
その後、僕はカレンのそばに向かった。
「カレン、治療は出来そう?」
「すみません。私をシャーロットの近くに連れて行ってください。」
僕はカレンの手を取ってシャーロットの近くに連れて行った。反対の手は相変わらず両目を隠している。
「私の手を傷口に当ててください。」
シャーロットの傷口に、彼女の手を当てた。
「きゃー」
目を隠したカレンはそう言いながら、治療魔法をかけた。見る見るうちに血が止まって、傷がふさがる。
そのスピードと効果はかなりすごい。治療士の中~上級クラスといってもいいだろう。
「治療は完了しました。」
カレンは言った。
とりあえず、戦闘終了だ。
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僕は、しばらく勝利に興奮している彼女らが落ち着くのを待った。そして、僕から話しかけた。
「君たちは、この国の貴族、もしくは、それに準じた位の高い人ではないかい?」
彼女たちの動きが止まった。
「なっなっなっ何を言っているのよょょ」
明らかに動揺している。
「そ、そうよ、このような庶民の姿を見て、どうして私が国王の娘なんて思いますのよっ!」
あ、言っちゃった。
「ちょっと、シャーロット、なにばらしてるの!」
「え?え?しっ、しまったぁ~」
森中に声が響き渡った。
「さて、僕達は短いながらも仲間ですし、隠し事無しで本当のことを話ししてもらいましょうか。」
「うう・・・」
僕は取り調べみたいに真剣な顔で(演技だが)問いかけた。彼女たちはあきらめて話し始めた。
「私はシャーロット。このマルチス王国のレオナルド王の第2王女よ。」
「私はクリスティーナ。この国のレオナルド王の弟レオポルド公爵の長女よ。」
「私はカレン。マルチス聖教会 エリアス教皇の2女よ。」
なるほどなるほど。それにしてもどえらい人間が集まったもんだ。
貴族であることは覚悟はしていたが、ここまでとは。
「分かりました。で、なんでそんな高貴な方々がこの王国騎士団の受験を?」
シャーロットは話し始めた。
「私は王女という肩書なんだけど、ほんとイヤなの。毎日毎日勉強やら教養やら偉そうな人とのお茶会やらなんやらかんやらで、ほんとイヤ。私は500年前に魔王を倒した剣士クリストフにあこがれていますの。彼は剣で戦ったという伝説よね。私はこのレイピアで彼と同じく剣の達人になりたいのです。そして、女王と言う肩書きに縛られず、世界中を自由に、いろいろな強い人と戦いたいの。そして、クリストフみたいな強い人と結婚するの。」
「つまり、王女が嫌なんだね。」
「そのとおり!」
よし、素直でOK!次はクリスティーナ。
「私は公爵の長女だけど、シャーロットと基本的には同じ。街の人を見ると、とても楽しく自由に生きているように見える。私もこの敷かれたレールの上はイヤ。そして、あこがれの大魔導師ジル様のように魔法を自由に使い、大魔導師と言われたいの。」
「つまり、堅苦しい仕事が嫌なんだね。」
「そうなんです!」
ふむふむ、堅苦しいのが嫌なのは、500年前の僕もそうだった。
「あと、毎日のように求婚依頼が来るんです。中にはすでに結婚をしているのに、離婚するからと言っている人もいるんです。私みたいな初等教育終わったばかりの14歳相手にに何考えているのかしら。」
どうも彼女は、自分の妖艶な魅力に気づいていないようだ。僕だって冷静でいれなくなることが・・・。
最後はカレン。
「私は聖教会の娘ということで、いろんな人から悩みを相談されたり、けがを治してと言われたり、将来は大司教様だねとか言われたりして、実はうんざり。別に人を助けることが嫌ってわけじゃないし、聖女ステラ様にはとてもあこがれれている。でもこうも言われると・・・。私は静かな田舎町の教会で、のんびりと過ごしたい。」
彼女も悩みを持っている。ただ、その服装がちょっと不思議なデザイン。何か関係あるのかな?
「あ、この服のデザインは、ここからずっと東にある、ヤポンって国の忍者という集団の服を模したものよ。去年お父様がその国を訪問して帰ってきた時にお土産の中に忍者の本があったの。彼らは不思議な術を使うらしい。とってもかっこいい!!って思ってまねしてるの。」
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