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第三章 ウソつき勇者とダリアスの町
3-1 薬師ミラン
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スーザン村のクエスト完了後、僕と薬師は隣町に向かって歩いている。
「そういえば、今さらながら名前聞いていなかったな。俺はミランだ。君は?」
「僕はケントです」
「ケントか。珍しい名前だな。どこから来たんだ?」
「実は・・・・記憶がないんです。覚えているのは名前だけなんです。いつの間にかスーザンの南の森にいました」
「そうなのか・・・・苦労してんだな」
僕は、いずれ自分のことを聞かれるかと思い、作り話の設定を準備していた。まあ、異世界から来たなんて本当のことを言っても信じられないだろうけど。
「ちなみに、町の名前はダリアスですよね?」
「ああ、そうだ。その辺の記憶はあるんだな」
よし、【クエクエ2】と同じで、スーザンの村の隣町は【ダリアス】の町だ。
「確か、剣士なんだって?レイアって子が言っていたよ。モグリンマスターを一人で倒したって。結構やるな、武器もないのに」
「そんなことないですよ。あはは」
僕は倒していない。でも、なぜかそんな話になっているようだ。
「で、町に行ってどうするんだ?」
「はい、とりあえずギルドに冒険者登録しようと思っています。一緒にこの報酬を貰おうかと」
「え?お前ギルドに登録していないのか?よくそれでクエスト受けたな。そもそもどうやってクエストを受けたんだ?」
「まあ、いろいろありまして・・・・その辺の記憶がないのです」
歩きながら、僕の顔をまじまじと見る。嘘をついているので、気まずい・・・・
「ちなみに、ケントは冒険者登録して、将来どうするつもりなんだ?クエストでお金をためて、老後は遊び暮らすのか?王都で騎士にでもなるのか?、はたまた王女と結婚して、王様の椅子を狙っているとか。なんてな。ちなみに俺は何かに縛られた生き方はごめんだね。その場のノリと美女の相手が俺のモットーだ。」
「魔王を倒そうと思っています」
「ブッ、ま。魔王?魔王を倒すだって?」
水筒の水を飲んでいたミランは、思いっきり水を吐き出した。
「変・・・・ですか?」
「いや、変ではないが・・・・マジで言っているのか?相手は魔王だぞ?今までいろんな猛者が討伐に行ったが、誰一人帰ってきていないって噂だ。確かに、魔王の手下が街や村を襲う話は聞くので、倒してもらうのにこしたことはないんだが・・・・伝説の勇者でもない限り、無理だっての」
「そうなんですか・・・・でも、僕の記憶にあるのが、魔王を倒すという使命なのです」
「こいつ・・・・マジだったのか・・・・」
ミランが考え込む。
「よし、しょうがないな、今日は町についても夜だろうから、俺が明日ギルドに連れて行ってやるよ」
「え、本当ですか?」
「ああ、俺も、ギルドに用事があるからな」
「ありがとうございます。本当に助かります」
「あと、落ち着くまで俺の家で寝泊まりすればいい」
「え?迷惑じゃないですか?初めて会ったんですよ?」
「どうせ、記憶喪失なんだから、宿泊先もなんだろ?」
「そう・・・・なんです。」
「ならば、問題なし。お前、面白い奴だから、大歓迎だ。俺は一人暮らしなので、夜酒を飲む相手が欲しかったんだ。ちょうど良かったぜ」
「お酒・・・・分かりました。ありがとうございます。一緒に飲みましょう!」
僕は16歳なので、お酒なんて飲んだことはない。でも、ミランからいろんな話を聞けるメリットを考えると、お酒を飲んだ方が良いと思った。どうせ異世界にお酒の年齢制限無いだろうし。
「じゃあ、改めてよろしく。ミランと呼び捨てで呼んでくれ。ちなみに俺は17歳だ。結構酒は強いぞ。ただし、美女に酔うのは早いがな!」
「よろしくお願いします、ミラン。僕は16歳です」
そんな会話をして歩いていると、いつの間にか辺りは暗くなっていた。そして、遠くに【ダリアス】の町の明かりが浮かんできた。
「やっと着いたぜ。こっちが俺の家だ」
町の入り口にいる門番にミランが挨拶をし、ミランの家に向かった。着いた先は見覚えのある店だ。
「この場所って、確か道具屋じゃないですか?」
「よく知っているな。1階は道具屋だ。俺は2階を借りている。で、いろんな薬を調合して、下の道具屋で売ってもらうって算段だ。それにしても、記憶喪失だったんじゃ?」
「あ、あれ?なんでわかったんだろう・・・・あはは」
「やっぱり、お前は面白い奴だ!」
2階は部屋が3つあり、そのうちの1つがミランが寝ている場所だ。僕は荷物置き場として使っていた場所を寝泊まり場所として使わせてもらうことにした。
そ の夜、初めてお酒を飲んだ。意外と強いと言われたが・・・・気づいたら朝だった。頭が痛い。。。。
「そういえば、今さらながら名前聞いていなかったな。俺はミランだ。君は?」
「僕はケントです」
「ケントか。珍しい名前だな。どこから来たんだ?」
「実は・・・・記憶がないんです。覚えているのは名前だけなんです。いつの間にかスーザンの南の森にいました」
「そうなのか・・・・苦労してんだな」
僕は、いずれ自分のことを聞かれるかと思い、作り話の設定を準備していた。まあ、異世界から来たなんて本当のことを言っても信じられないだろうけど。
「ちなみに、町の名前はダリアスですよね?」
「ああ、そうだ。その辺の記憶はあるんだな」
よし、【クエクエ2】と同じで、スーザンの村の隣町は【ダリアス】の町だ。
「確か、剣士なんだって?レイアって子が言っていたよ。モグリンマスターを一人で倒したって。結構やるな、武器もないのに」
「そんなことないですよ。あはは」
僕は倒していない。でも、なぜかそんな話になっているようだ。
「で、町に行ってどうするんだ?」
「はい、とりあえずギルドに冒険者登録しようと思っています。一緒にこの報酬を貰おうかと」
「え?お前ギルドに登録していないのか?よくそれでクエスト受けたな。そもそもどうやってクエストを受けたんだ?」
「まあ、いろいろありまして・・・・その辺の記憶がないのです」
歩きながら、僕の顔をまじまじと見る。嘘をついているので、気まずい・・・・
「ちなみに、ケントは冒険者登録して、将来どうするつもりなんだ?クエストでお金をためて、老後は遊び暮らすのか?王都で騎士にでもなるのか?、はたまた王女と結婚して、王様の椅子を狙っているとか。なんてな。ちなみに俺は何かに縛られた生き方はごめんだね。その場のノリと美女の相手が俺のモットーだ。」
「魔王を倒そうと思っています」
「ブッ、ま。魔王?魔王を倒すだって?」
水筒の水を飲んでいたミランは、思いっきり水を吐き出した。
「変・・・・ですか?」
「いや、変ではないが・・・・マジで言っているのか?相手は魔王だぞ?今までいろんな猛者が討伐に行ったが、誰一人帰ってきていないって噂だ。確かに、魔王の手下が街や村を襲う話は聞くので、倒してもらうのにこしたことはないんだが・・・・伝説の勇者でもない限り、無理だっての」
「そうなんですか・・・・でも、僕の記憶にあるのが、魔王を倒すという使命なのです」
「こいつ・・・・マジだったのか・・・・」
ミランが考え込む。
「よし、しょうがないな、今日は町についても夜だろうから、俺が明日ギルドに連れて行ってやるよ」
「え、本当ですか?」
「ああ、俺も、ギルドに用事があるからな」
「ありがとうございます。本当に助かります」
「あと、落ち着くまで俺の家で寝泊まりすればいい」
「え?迷惑じゃないですか?初めて会ったんですよ?」
「どうせ、記憶喪失なんだから、宿泊先もなんだろ?」
「そう・・・・なんです。」
「ならば、問題なし。お前、面白い奴だから、大歓迎だ。俺は一人暮らしなので、夜酒を飲む相手が欲しかったんだ。ちょうど良かったぜ」
「お酒・・・・分かりました。ありがとうございます。一緒に飲みましょう!」
僕は16歳なので、お酒なんて飲んだことはない。でも、ミランからいろんな話を聞けるメリットを考えると、お酒を飲んだ方が良いと思った。どうせ異世界にお酒の年齢制限無いだろうし。
「じゃあ、改めてよろしく。ミランと呼び捨てで呼んでくれ。ちなみに俺は17歳だ。結構酒は強いぞ。ただし、美女に酔うのは早いがな!」
「よろしくお願いします、ミラン。僕は16歳です」
そんな会話をして歩いていると、いつの間にか辺りは暗くなっていた。そして、遠くに【ダリアス】の町の明かりが浮かんできた。
「やっと着いたぜ。こっちが俺の家だ」
町の入り口にいる門番にミランが挨拶をし、ミランの家に向かった。着いた先は見覚えのある店だ。
「この場所って、確か道具屋じゃないですか?」
「よく知っているな。1階は道具屋だ。俺は2階を借りている。で、いろんな薬を調合して、下の道具屋で売ってもらうって算段だ。それにしても、記憶喪失だったんじゃ?」
「あ、あれ?なんでわかったんだろう・・・・あはは」
「やっぱり、お前は面白い奴だ!」
2階は部屋が3つあり、そのうちの1つがミランが寝ている場所だ。僕は荷物置き場として使っていた場所を寝泊まり場所として使わせてもらうことにした。
そ の夜、初めてお酒を飲んだ。意外と強いと言われたが・・・・気づいたら朝だった。頭が痛い。。。。
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