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第四章 ウソつき勇者と滅びた洋館
4-1 町長の悩み
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クエストの報酬を受け取り、僕とミランはギルドを出た。貰った報酬で強い装備に買い替えようと、町の武器やに向かっていた。すると、後ろからミーナが走ってきた。
「ケント、ちょっと待って。あなたにご指名の依頼よ!」
「え?指名クエストですか?」
【クエクエ】でも、【指名クエスト】は強制イベントとして存在している。ある程度ストーリーが進むと、大抵は偉い人が僕に直接依頼をするクエストだ。そのようなものは報酬が良い。
「相手は誰ですか?」
「この町の町長、ダリウスさんよ。今から話を聞きに行くわ」
「お?町長か、これはきっとデカい仕事だぜ。俺もついていくか」
ミランとミーナと一緒に、町長のところに向かった。
到着すると、中の応接間に通された。一人の男性が待っていた。
「君が噂のケントさんか?私がこの町の町長ダリウス2世だ。ダリウスと呼んで欲しい」
「初めまして、ダリウスさん、ケントです」
「俺は付き添いのミランだ」
ダリウスさんは、この町を大きくした先代ダリウス1世の長男だ。街の名前ダリアスも、先代の名前にちなんでいる。
ミーナは話を進めた。
「ダリウスさん、依頼内容っていうのは何ですか?クエスト内容説明で呼び出されるのは、あまり有りませんので気になっています」
「ああ、あまり知られたくない内容でな。ちなみに、私の妻が急に具合を悪くしたのは知っているな?」
「はい、知っています。町中の医者に見てもらっても、原因不明だとか」
「実は・・・・それは嘘なんじゃ」
「え?どう言うことですか?」
「妻が寝込んでいるのは、間違いない。ただ、その理由が理由だけに、医者には見せていないのだ。ただ、街の人から、最近見ないと言われるようになったので、寝込んでいると言っているのだ」
「では、本当の理由は?」
「実は、二週間前、私のところに突然ろうそくのモンスターが現れて、こう言ったのだ。【お前の孫を一人を連れてこい。生け贄にする】と」
「それは確かに驚きの話ですね。本当ですか?」
「ああ、本当だ。3日間後の夜までに連れてこなければ、町を襲うという強迫もされた」
「まじかよ・・・・確かに町の人たちにこれがばれたらやばいぜ。あんたの孫を突き出せと言いかねない」
「私や妻は困り果て、妻は寝込んでしまったのだが、ケントさんの武勇伝をお聞きし、この人しかいないと、頼んだのだ」
「なるほどですね。これは個人の問題ではない、町の存続にかかわる問題です。ただ、彼はこの町の住人ではありません。よって、クエストとして受けなければ、引き受けることは出来ないかと」
「分かっている。私はこのクエストに100万ダイスを用意している」
「なに?100万ダイスだって?でかい金額だ。いいのか?税金だろ?」
「私がコツコツ貯めたお金だよ。どうせ使う予定がなかったんだ。妻も孫も町も助かるならば・・・・」
「どうする、ケントさん?」
僕は、話を聞きながらすでに対応方法を考えていた。このクエストを知っているからだ。
「分かりました。このクエスト引き受けましょう」
「さすがだぜケント。俺も手伝うぜ!」
「ミラン、お金に目がくらんだでしょう?」
「いや、違うって、俺はこの町の住人だ。町に何かあったら大変だからな」
「ホントかしら・・・・まあ、いいでしょう。ケントさん、いつ行きます?とはいっても、3日間しか時間は無いけど」
「今日の夜行きます」
「おい、マジか?いきなり今日かよ。準備とかいらないのか?」
「大丈夫です。任せてください」
「やっぱり、ケントは面白い奴だ。俺も行くぜ」
「では、一応今日行くということで、進めましょう」
そう言って席を立とうとすると、奥の扉から一人の女性が現れた。顔立ちが整っており、非常にスタイルのよい美女だ。僕と同じ年くらい?
「私も行きます。お父様」
「ア、アンナ?わざわざ危険を冒して、お前は行くことはないのだぞ」
「いいえお父様、私はお姉様を困らせているモンスターが許せません。それに・・・・」
それに?
「この、ケントという冒険者が信じられません。モグリンマスターとキラーリザードを一瞬で倒したとかいう噂は絶対ウソです。見て!どう見ても強そうじゃないわ!」
うう、当たっている・・・・。
「こらアンナ、失礼だぞ。申し訳ございません、いつもはとても優しいのですが、姉のことになると・・・・」
「大丈夫です、ダリウスさん、よく言われますので慣れています」
「とにかく、私はついていくからね。これは決定事項よ!」
そう言って、奥の部屋に戻った。あ~怖かった。
「すみません、うちの娘が・・・・黙って行ってもらってもよいですよ」
「大丈夫です。気にしていませんよ。僕ら2人で行きます。ちなみに、彼女は武闘家ですよね?」
「え?よくご存じで。どこかで話しましたか?」
「いや、見た目で分かったのです。特に理由はありません」
「そうですか・・・・とにかく、お願いします」
「ちょっと残念たぜ。美女との夜の散歩、めったにないんだけどな」
勿論、見た目でわかるはずがないのでウソだ。。。。クエストで武闘家の女性を仲間にすることは知っていたのだ。
そして、町長の家を離れた。集合時間は夜の9時。町の入り口前だ。
「ケント、ちょっと待って。あなたにご指名の依頼よ!」
「え?指名クエストですか?」
【クエクエ】でも、【指名クエスト】は強制イベントとして存在している。ある程度ストーリーが進むと、大抵は偉い人が僕に直接依頼をするクエストだ。そのようなものは報酬が良い。
「相手は誰ですか?」
「この町の町長、ダリウスさんよ。今から話を聞きに行くわ」
「お?町長か、これはきっとデカい仕事だぜ。俺もついていくか」
ミランとミーナと一緒に、町長のところに向かった。
到着すると、中の応接間に通された。一人の男性が待っていた。
「君が噂のケントさんか?私がこの町の町長ダリウス2世だ。ダリウスと呼んで欲しい」
「初めまして、ダリウスさん、ケントです」
「俺は付き添いのミランだ」
ダリウスさんは、この町を大きくした先代ダリウス1世の長男だ。街の名前ダリアスも、先代の名前にちなんでいる。
ミーナは話を進めた。
「ダリウスさん、依頼内容っていうのは何ですか?クエスト内容説明で呼び出されるのは、あまり有りませんので気になっています」
「ああ、あまり知られたくない内容でな。ちなみに、私の妻が急に具合を悪くしたのは知っているな?」
「はい、知っています。町中の医者に見てもらっても、原因不明だとか」
「実は・・・・それは嘘なんじゃ」
「え?どう言うことですか?」
「妻が寝込んでいるのは、間違いない。ただ、その理由が理由だけに、医者には見せていないのだ。ただ、街の人から、最近見ないと言われるようになったので、寝込んでいると言っているのだ」
「では、本当の理由は?」
「実は、二週間前、私のところに突然ろうそくのモンスターが現れて、こう言ったのだ。【お前の孫を一人を連れてこい。生け贄にする】と」
「それは確かに驚きの話ですね。本当ですか?」
「ああ、本当だ。3日間後の夜までに連れてこなければ、町を襲うという強迫もされた」
「まじかよ・・・・確かに町の人たちにこれがばれたらやばいぜ。あんたの孫を突き出せと言いかねない」
「私や妻は困り果て、妻は寝込んでしまったのだが、ケントさんの武勇伝をお聞きし、この人しかいないと、頼んだのだ」
「なるほどですね。これは個人の問題ではない、町の存続にかかわる問題です。ただ、彼はこの町の住人ではありません。よって、クエストとして受けなければ、引き受けることは出来ないかと」
「分かっている。私はこのクエストに100万ダイスを用意している」
「なに?100万ダイスだって?でかい金額だ。いいのか?税金だろ?」
「私がコツコツ貯めたお金だよ。どうせ使う予定がなかったんだ。妻も孫も町も助かるならば・・・・」
「どうする、ケントさん?」
僕は、話を聞きながらすでに対応方法を考えていた。このクエストを知っているからだ。
「分かりました。このクエスト引き受けましょう」
「さすがだぜケント。俺も手伝うぜ!」
「ミラン、お金に目がくらんだでしょう?」
「いや、違うって、俺はこの町の住人だ。町に何かあったら大変だからな」
「ホントかしら・・・・まあ、いいでしょう。ケントさん、いつ行きます?とはいっても、3日間しか時間は無いけど」
「今日の夜行きます」
「おい、マジか?いきなり今日かよ。準備とかいらないのか?」
「大丈夫です。任せてください」
「やっぱり、ケントは面白い奴だ。俺も行くぜ」
「では、一応今日行くということで、進めましょう」
そう言って席を立とうとすると、奥の扉から一人の女性が現れた。顔立ちが整っており、非常にスタイルのよい美女だ。僕と同じ年くらい?
「私も行きます。お父様」
「ア、アンナ?わざわざ危険を冒して、お前は行くことはないのだぞ」
「いいえお父様、私はお姉様を困らせているモンスターが許せません。それに・・・・」
それに?
「この、ケントという冒険者が信じられません。モグリンマスターとキラーリザードを一瞬で倒したとかいう噂は絶対ウソです。見て!どう見ても強そうじゃないわ!」
うう、当たっている・・・・。
「こらアンナ、失礼だぞ。申し訳ございません、いつもはとても優しいのですが、姉のことになると・・・・」
「大丈夫です、ダリウスさん、よく言われますので慣れています」
「とにかく、私はついていくからね。これは決定事項よ!」
そう言って、奥の部屋に戻った。あ~怖かった。
「すみません、うちの娘が・・・・黙って行ってもらってもよいですよ」
「大丈夫です。気にしていませんよ。僕ら2人で行きます。ちなみに、彼女は武闘家ですよね?」
「え?よくご存じで。どこかで話しましたか?」
「いや、見た目で分かったのです。特に理由はありません」
「そうですか・・・・とにかく、お願いします」
「ちょっと残念たぜ。美女との夜の散歩、めったにないんだけどな」
勿論、見た目でわかるはずがないのでウソだ。。。。クエストで武闘家の女性を仲間にすることは知っていたのだ。
そして、町長の家を離れた。集合時間は夜の9時。町の入り口前だ。
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