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第五章 ウソつき勇者と賢者の石
5-2 ウソつき勇者と新パーティー
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次の日、出発の時間となった。
僕とミランは町の出口の門に向かった。ミーナが送ってくれた。
「じゃ、行ってきます」
「ええ、行ってらっしゃい。ケントさん、ミランのことよろしく」
「おいおい、俺より年下のケントに向かってよろしくとはどうなんだ?」
「ミランはその場のノリで決めるから危ないのよ」
「うう、言い返せない。。。。」
そう言いながら町を出ようとすると、後ろから声がかかった。
「ちょっと待ちなさい、そこの2人」
振り返ると、武闘着を着たスレンダーの美しい女性が立っていた。アンナだ。足元には旅路の荷物がある。
「え?アンナさん、その姿・・・・もしかしてついて来るのですか?」
「そうよ、ついて行くわ」
「最終目標は魔王を倒すことなのですが」
「知っています。・・・・何とかなるでしょう」
なんだかそのノリ、ミランに似ている。
「アンナちゃん、あんたみたいな美人に、モンスター狩りは似合わないぜ。それに、この前みたいに、何とかなるやつばかりじゃないんだぜ」
「そう・・・・これならどうかしら?」
アンナはミランに向かって、数えきれない蹴りを何度も浴びせたその蹴りの風圧で、ミランがかぶっていたテンガロンハットが後ろに飛んで行った。
「アンナちゃん、これは一体??」
「新しく覚えた、百裂脚よ。なかなかのものでしょ!」
僕はその技を見て分かった。この技を身につけるにはそれなりにレベルが必要だからだ。つまりアンナはひそかに経験値を貯めて、レベルアップをしていたのだ!
「ありがとうございます、アンナさん。そこまで分かっていらっしゃるのであれば、問題ありません。僕はあなたの
力をとても必要としています」
「じゃあ、ケントさんの了解は得たわね。ミランは?さっきから動いていないけど。なに?驚いた?」
「ああ、とても驚いたよ。下着の色が黒だったからね。若いのになんて大胆な・・・・だから、もちろん合格だ!」
「あ・ん・た・何が合格だったっての!」
=バチン!=
ミランはアンナの平手打ちを一発貰った。ミランは「いて~」と言いながら走り回っている。
「アンナちゃん、世界狙えるぜ!」
また訳の分からないことをミランは言っている。
「とりあえず、合格のようですね・・・・」
「そうね・・・・そのようですわね。二人とも、私のことは【アンナ】って呼び捨てで呼んでね」
「分かりました。アンナさん。両親は良く了解しましたね?」
「あんた、呼び捨てでいいって言ったのに聞いていないわね。まあいいわ。そうね。最初は反対していたけど、もう
16歳だから、自分の生きる道は自分で切り開けと言われたわ」
「なるほど。僕としてはとても頼もしい限りです。魔王討伐よろしくお願いいたします」
「ええ、ありがとう・・・・、・・・・・・ところで、やっぱりミランは女性にだらしないのかしら?」
「ああ見えて、一途なんですよ」
「ほんとなの?・・・・ですか?」
「そうですよ。毎日アンナさんのこと話していますよ」
「そう・・・・なの?いやね、毎日私のこと考えているなんて・・:・」
アンナは顔を赤くした。でも、本当は毎日など話していない。とりあえず嘘をついてしまった。後でバレたら怒られるかなぁ。
とにかく、二人目の仲間が決まった。
名前は【アンナ】。職業は武闘家。武器は拳と蹴り。魔法や薬などは使えないが、素早い動きと身のこなしで相手を翻弄する。かつ美女なので、相手が見とれる効果も期待できるし、僕らの目の保養にもなる。
ただ、少し天然なところも有りそうなのだが、それはそれでチャームポイントだ。
ちなみに、【クエクエ】では、誰を仲間にするかどうかはプレイヤー次第なので、今回のようなイベントが発生しても、仲間にする必要はない。
僕たちはダリアスの町を出て、歩いて北に向かった。
「ケント、どうして馬車を使わないの?」
「馬車で移動しれもいいんだけど、僕らの最終目標は魔王を倒すことなので、次の町や村に行くのに、歩いて1日で着くのであれば、少しでも経験値を増やしたいので歩くことにしたんだ」
「おっと、お嬢様はもうお疲れかい?」
「何馬鹿言っているの。体力はあなたよりあるわ。それはそうと、どこに向かっているの?」
「賢者を見つけるために、人が集まりそうな王都を目指しているんだ」
「賢者・・・・ねぇ。私もあまり知らないけど、どういった職業なの?」
アンナに簡単に賢者の説明をした。
「なるほど、その賢者を仲間にすれば、かなり有利ってことなのね」
「まあ、それだけ優秀だったら。そう簡単に見つからないんだろ?」
「そうなんです。でも考えてもしょうがないので、王都に行きます」
「ふーん、そういえば、その賢者と関係があるかどうかわからないけど、私【賢者の石】っていうの、見たことあるわよ。ただそれだけの話だけど」
僕はその言葉を聞いて立ち止まった。
「アンナさん、さっき【賢者の石】って言いました?」
「ええ、言ったわよ。それがどうしたの?」
「その【賢者の石】は、僕が探そうとしている賢者とものすごく関係があります!」
僕とミランは町の出口の門に向かった。ミーナが送ってくれた。
「じゃ、行ってきます」
「ええ、行ってらっしゃい。ケントさん、ミランのことよろしく」
「おいおい、俺より年下のケントに向かってよろしくとはどうなんだ?」
「ミランはその場のノリで決めるから危ないのよ」
「うう、言い返せない。。。。」
そう言いながら町を出ようとすると、後ろから声がかかった。
「ちょっと待ちなさい、そこの2人」
振り返ると、武闘着を着たスレンダーの美しい女性が立っていた。アンナだ。足元には旅路の荷物がある。
「え?アンナさん、その姿・・・・もしかしてついて来るのですか?」
「そうよ、ついて行くわ」
「最終目標は魔王を倒すことなのですが」
「知っています。・・・・何とかなるでしょう」
なんだかそのノリ、ミランに似ている。
「アンナちゃん、あんたみたいな美人に、モンスター狩りは似合わないぜ。それに、この前みたいに、何とかなるやつばかりじゃないんだぜ」
「そう・・・・これならどうかしら?」
アンナはミランに向かって、数えきれない蹴りを何度も浴びせたその蹴りの風圧で、ミランがかぶっていたテンガロンハットが後ろに飛んで行った。
「アンナちゃん、これは一体??」
「新しく覚えた、百裂脚よ。なかなかのものでしょ!」
僕はその技を見て分かった。この技を身につけるにはそれなりにレベルが必要だからだ。つまりアンナはひそかに経験値を貯めて、レベルアップをしていたのだ!
「ありがとうございます、アンナさん。そこまで分かっていらっしゃるのであれば、問題ありません。僕はあなたの
力をとても必要としています」
「じゃあ、ケントさんの了解は得たわね。ミランは?さっきから動いていないけど。なに?驚いた?」
「ああ、とても驚いたよ。下着の色が黒だったからね。若いのになんて大胆な・・・・だから、もちろん合格だ!」
「あ・ん・た・何が合格だったっての!」
=バチン!=
ミランはアンナの平手打ちを一発貰った。ミランは「いて~」と言いながら走り回っている。
「アンナちゃん、世界狙えるぜ!」
また訳の分からないことをミランは言っている。
「とりあえず、合格のようですね・・・・」
「そうね・・・・そのようですわね。二人とも、私のことは【アンナ】って呼び捨てで呼んでね」
「分かりました。アンナさん。両親は良く了解しましたね?」
「あんた、呼び捨てでいいって言ったのに聞いていないわね。まあいいわ。そうね。最初は反対していたけど、もう
16歳だから、自分の生きる道は自分で切り開けと言われたわ」
「なるほど。僕としてはとても頼もしい限りです。魔王討伐よろしくお願いいたします」
「ええ、ありがとう・・・・、・・・・・・ところで、やっぱりミランは女性にだらしないのかしら?」
「ああ見えて、一途なんですよ」
「ほんとなの?・・・・ですか?」
「そうですよ。毎日アンナさんのこと話していますよ」
「そう・・・・なの?いやね、毎日私のこと考えているなんて・・:・」
アンナは顔を赤くした。でも、本当は毎日など話していない。とりあえず嘘をついてしまった。後でバレたら怒られるかなぁ。
とにかく、二人目の仲間が決まった。
名前は【アンナ】。職業は武闘家。武器は拳と蹴り。魔法や薬などは使えないが、素早い動きと身のこなしで相手を翻弄する。かつ美女なので、相手が見とれる効果も期待できるし、僕らの目の保養にもなる。
ただ、少し天然なところも有りそうなのだが、それはそれでチャームポイントだ。
ちなみに、【クエクエ】では、誰を仲間にするかどうかはプレイヤー次第なので、今回のようなイベントが発生しても、仲間にする必要はない。
僕たちはダリアスの町を出て、歩いて北に向かった。
「ケント、どうして馬車を使わないの?」
「馬車で移動しれもいいんだけど、僕らの最終目標は魔王を倒すことなので、次の町や村に行くのに、歩いて1日で着くのであれば、少しでも経験値を増やしたいので歩くことにしたんだ」
「おっと、お嬢様はもうお疲れかい?」
「何馬鹿言っているの。体力はあなたよりあるわ。それはそうと、どこに向かっているの?」
「賢者を見つけるために、人が集まりそうな王都を目指しているんだ」
「賢者・・・・ねぇ。私もあまり知らないけど、どういった職業なの?」
アンナに簡単に賢者の説明をした。
「なるほど、その賢者を仲間にすれば、かなり有利ってことなのね」
「まあ、それだけ優秀だったら。そう簡単に見つからないんだろ?」
「そうなんです。でも考えてもしょうがないので、王都に行きます」
「ふーん、そういえば、その賢者と関係があるかどうかわからないけど、私【賢者の石】っていうの、見たことあるわよ。ただそれだけの話だけど」
僕はその言葉を聞いて立ち止まった。
「アンナさん、さっき【賢者の石】って言いました?」
「ええ、言ったわよ。それがどうしたの?」
「その【賢者の石】は、僕が探そうとしている賢者とものすごく関係があります!」
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