ライアークエスト

かしわで

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第五章 ウソつき勇者と賢者の石

5-4 盗まれた賢者の石

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 僕たちは、村の食事処で夕食を食べている。

「ここの料理、なかなかおいしいわ。山菜料理ってこんなにおいしかったかしら?」

「アンナさんはお金持ちだから、あまり庶民の食事は口にしなかったからでしょう」

「私、こっち系が好きだわ。何というか、その場所でとれるものを、素材そのままでいただくという感じが」

「だったら、俺の作る飯も、大抵現地調達したもので作るぜ。野宿じゃそうしないといけないからな」

「うう・・・・ミランに料理で負けてそう。。。。でもミランの料理食べてみたい・・・・」

「それはそうと、アンナ、店主にこの村の有力者について聞いてきてくれ。ついでに【賢者の石】の件もだ」

「え~?なんで私が?」

「アンナ、お前なら絶対教えてくれる。そうだな、服の胸の一番上のボタンを外したほうがいいな」

「ボタンを外すのと、聞き込みに何の関係があるの?」

「まあいいから、いって来いよ!」

「そうです、必ずうまくいきますよ!」

「まあ、二人がそう言うんだったら・・・・」

 僕は、うまくいくかどうかなんて全く分からないのに、とりあえず適当に話を合わせた。アンナは、渋々ながら店主のところに行った。なんだかんだでミランの言うことを聞くんだな。


 しばらくすると、アンナが帰ってきた。

「あれ、もう帰ってきたんですか?駄目だったんですか?」

「いえ、駄目っていうか、あの店主、いろいろと話してくれたわ。この村の村長は【ルドルフ】で、この村の一番南に住んでいる。息子は【ルドルクス】。その奥さんが【レンツィア】1年前に結婚して、その結婚の際の送り元として、ルドルフがルドルクスにあげたものが【賢者の石】。で、ロドルクスが最近クエストを発注したとギルドの友人が言っていた。って感じかしら」

「なんというか、ほとんど情報集まりましたね」

「その店主、普通はあまりしゃべる口じゃないそうなのだけど、今日はよくしゃべるなと隣にいたおじさんが言っていたわ。何でかしらね?」

「やはり、俺の助言は間違っていなかったか。アンナは、胸の一番上のボタンを外すと、どんな奴も口を割る【悪魔の取調官】に変身するんだな」

「言っている意味が分かりません!」

 アンナはそういうが、僕は【悪魔の取調官】の意味がよく分かった。男限定だろうけど・・・・。

 僕たちは食事を終え、宿に向かった。明日、町長の家に行く前にギルドに向かうことにした。相変らず夜は、どこに入れていたのか、ミランのお気に入りバーボンを飲んでいた。

 次の日の朝、やっぱり二日酔いとなった僕は何とか起きて体を洗い準備をした。気持ち悪くて食欲は無い。ミランは相変わらずけろっとしていて、すでに準備完了だ。

「大丈夫ケント。あんたたち、また夜飲んでいたの?ミランは大丈夫みたいだけど・・・・」

「俺はいつもアンナに酔っているぜ」

「しょうもないこと言わない!」

 アンナはミランに軽くケリを入れた。「いてっ」とミランはつぶやく。もしこの二人の仲が進んだら、確実に立場は・・・・

 僕たちはギルドに向かった。ギルドと言っても村なので、小さな小屋があり、クエストは外にある看板に張り付けられているだけだ。

「これかしら、クエストは。【クエスト依頼有り。詳細は直接会ってから。ルドルクス】って書かれてあるわ」

「たぶんそれですね。昨日の夜、ルドルクスがクエストを出したって言っていたんですよね?」

「でも、【賢者の石】なんて書いてないぞ」

「きっと、一般には知られたくないんでしょう。【賢者の石】の件だと良いのですが」

「考えてもしょうがない。行くか!」


 僕達はそのクエストの仮受託承認を貰い、村長のいる家に向かった。正式には話を聞いてから聞いてとのこと。
 15分ほどで目的地の家に着いた。家の前では、若い女性が掃除をしていた。

「あの、ここは【ルドルクス】さんの家でしょうか?」

「はい、そうです。私はルドルクスの妻の【レンツィア】です。何かご用件でも?」

「僕はケントと言います。貼っていた掲示板のクエストの件で着ました」

「ああ、そうなんですね。お待ちしていました。どうぞ中に」

 僕たちは家の中に通された。中では若い男性が待っていた。

「初めまして、私が【ルドルクス】です。今日は来ていただきありがとうございます」

「初めまして、ケントです。一緒に居るのが、仲間のミランとアンナです」

「ずいぶんと美しい女性だ。冒険者としては珍しいね」

「よく言われます。あ、言われるのは冒険者としてはの方ですよ。。。。では早速ですが、依頼内容をお聞かせいただけますか?その内容は、【賢者の石】についてですか?」

「さすがに耳が早いね。ああ、実は【賢者の石】が盗まれたんだ」

「え?盗まれたんですか?」

 ミランとアンナは思わず口に出した。
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