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本当に信じていいの?
しおりを挟む「うっん、」
「マリちゃん!目覚めた?大丈夫?」
身じろぎをして薄く目を開こうとすると、そこには瞳をうるうると潤ませ眉を垂れさせ心配そうに彼女を見つめる儚げな美人がいた。
(泣いてても綺麗なのかよ…)
「ここどこですか?」
片肘をついて身を起こそうとすると背中にイザークの腕が差し込まれる。
「あたしの家。マリちゃんの家わからなかったし、側で看病してあげたくて連れてきた。ごめんね」
男に寝てる間に連れ来まれ襲われそうになった埃の匂いが充満する部屋とは違い、白を基調としたシンプルだが清潔感に溢れた一人暮らしにしてはだだっ広い部屋だった。
「もう大丈夫、此処は安全よ」
聞き慣れた思いやりに溢れた声を聞き瞳から大粒の涙がこぼれる。急に不安と恐怖が押し寄せてきて泣きじゃくるマリを自分の胸に引き寄せ頭をぽんぽんと撫でてくれる。
「……怖かったよ、イザークさん」
「ーっマリちゃん」
そして彼は夜の波のように優しく話し始めた。
「あたし初めてマリちゃんに会った時になんて可愛い人なんだろうと思った。そして薬草屋に通い詰めると中身にも虜になっていった。ちょっと口が悪いけど薬草に対して勉強熱心で誰に対して公平な貴方にどんどん惹かれていった。マリちゃん貴方の事一生かけて幸せにしてみせる。だからあたしと結婚して」
彼は改まった声で真っ直ぐ目線を逸らさずに言った。
「…私は結婚しても家庭に入らずに仕事続けますよ?」
「うん」
「それに料理だってそんなに上手くないですよ?」
「大丈夫、あたし料理得意だから♡」
「それに私、結構ネガティブでうじうじしてますよ?」
「知ってる、そんな所も含めて全部好き」
「……本当に本当に幸せにしてくれますか?」
「うん、絶対に幸せにしてみせる。マリちゃんはあたしにとって世界で一番大切な人だから」
マリが次から次へと質問をなげかける。イザークはそれを全部受け止め、彼女の手を白い綺麗な細長い両手で閉じ込めて至極当たり前かのように言った。
「…不束者ですがよろしくお願いします」
「はい、こちらこそ」
小さく頭を下げる彼女の姿を見て彼は女神の様に神々しく微笑んだ。彼の後ろには後光がさしてるみたいに白く眩しく光って見えた。
彼の艶々とした横長な唇が近づいてくる、マリはそれを受け入れキスをした。彼女の下唇をぬめっとした温い彼の舌が這う。
お互いの舌を絡ませ合いながらイザークは胸を優しく揉んでくる。そして細長い指を肌に滑らせ彼女の頂きを親指と人差し指で挟んでいやらしくこねまわしてくる。
「あっんん」
声が抑えきれず口からこぼれ落ちる。そんな彼女を流し見つめたまま頂きを長い舌で絡めとり赤ん坊がお乳を吸うみたいにしゃぶってくる。あまりに蠱惑的で何か幻覚を見ているようだった。体がどんどん疼いてきて、彼女の花園からは触られてもいないのに蜜がトロトロと溢れてきていた。
「ふンっ、あぁッん、そんなに舐めないでぇ」
「可愛い、もっともっと善がって」
気持ちよすぎて喘ぎ声が止まらない。胸から顔を上げ腰を甘美にくねらせる彼女を見下ろし口を少し開いてハァハァと興奮したように肩を動かす。口の隙間から彼の赤い舌が高速でチロチロと動いたのが見えた。薄い月明かりに照らされた彼の瞳を見るとあの時のように瞳孔が細長くなっていた。
(まただ、でもまぁいいか)
昼間に見た時は怖くて堪らなかった瞳が何故だか気にならなくなっていた。脳が蕩けたようで上手く働かず、ただこの官能の波に漂っていたいと思ってしまう。
彼のヒヤリとした冷たい指がマリの花弁に触れ、彼女の中へと入っていく。指を1本2本3本と増やされるが、ご無沙汰なはずのそこは意外にもするっと彼の指を受け入れていく。ざらっとした彼女の内側の一部に触れた瞬間、マリは陸に打ち上げられた魚の様にびくりっと激しく体が動いた。
「アァんンッん、そこ、らめぇ、おかしくなっちゃう」
強烈な快感が体を駆け巡り思わず叫び舌っ足らずになりながら必死に足の間にいる彼の指を止めようとする。
「止めちゃだ・め~、マリちゃんおかしくなってもいいじゃない。どろっどろに蕩けてあたしの所まで落ちてきてよ」
イザークはそう言って瞳に熱情を浮かべ片手で彼女の手を止める。そして濡れぼそってヒクヒクと震え蜜が止め処なく溢れてくる其処に大きく口を開けて思いっきり嬲る、長い舌と指で縦横無尽に彼女の感じる所を刺激しマリを一時も休めることはしない。甘い嬌声が部屋中に響く。
「もぉうヤメテぇ、ハァッんゆ、るしてっェ」
股の間に鎮座する白い頭に、よがりながら必死に懇願する。するとマリの声に反応して彼は花園から口を離す。
「うふ、そうね。そろそろ平気かしらね?あたしの普通と比べるとちょっと大きいからちゃんと解してからマリちゃんの中に入りたいなって」
イザークの顔はマリから出た愛液なのか彼の涎なのか判断できない液体でてろてろと汚れていた。口元を袖で拭い、ついに着ていた服を脱ぎ始めた。
彼は全裸になりマリに覆いかぶさってきた。彼女の横に手をつく。顔の側にある彼の腕をさっと撫でるとザラッとした触感を感じる。目線だけイザークの腕にやると、何故か肌に鱗のようなものがみえる。
「ーイザークさんこの肌どうしたんですか?」
(違う、まさか、そんな訳ない)
頭によぎる疑問を打ち消す。
「ぁあ、これ?あたし蛇の獣人なの。言うの遅れてごめんねぇ~」
大したことない様にへにゃりと彼は言う。そして彼は自分の陰茎に手を伸ばす。イザークの男根は彼の美しい顔には似つかわしくないほど赤黒く太さは普通だが子どもの腕ぐらいありそうな長さで凶悪だった。そして自身の亀頭を使って彼女の陰核をグニグニ押しつぶしてくる。止まらない強大な快楽に飲み込まれ思考できなくなる。濡れてぱくぱくと生き物のようにいやらしく膣口が動き男を体の中へと誘っている。
イザークは彼女の内腿を手で押さえる。そしてヌチャぁと生々しい音をたて彼女の入口を指を使って開き、その側で凶悪な陰茎が待機している。少し動けば亀頭が入りそうな距離で止めてイザークは嘯く。
「マリちゃんやめる?貴方がどうしても嫌なら止めるよ?」
爛々と光る瞳が彼女を捕らえる。マリに決定権があるようでまるでない。今更この官能から逃れられるはずがない。もっともっと気持ちよくなりたい。
イザークが獣人だろうが人間だろうがそんな事もう些細な事に思えた。
(だって彼は私と結婚してくれるしこんなに気持ちよくもしてくれる、これ以上の事はないだろう)
マリはそんなふうに思い、重く激しい愛に身を委ねていった。
「ようやくだね。マリちゃん」
彼女がイザークを受容した事を目敏く感じ取り彼は華やかに嗤う。そしてグロテスクな陰茎を膣内へ押し込んでいく。そして全て入りきったと安心するのも束の間、腰を跳ねさせパンパンッと音を鳴らしながら勢いに任せて性交した。まるで獣のような交尾だった。
「はぁっん、ハアっ、あっんお」
「クソッ。マリちゃんの中気持ち良すぎてもう我慢できない!」
その声が合図となりびゅるぴゅると大量の精液が彼女のお腹一杯に広がった。そして時を同じくして目の前が真っ白に光、彼女も絶頂へと向かった。
(やっと終わった…ちょっと待ってイザークさん今くそって言わなかった。……まぁそんな事どうでもいいか)
マリは程よい疲れでウトウトとして微睡みの中に行きそうになっていた。
「マリちゃん何眠ろうとしてるの?夜はこれからなんだからまだまだ寝かせてあげないわよ?」
そんな彼女をイザーク容赦なく起こして、むせかえるようなフェロモンを纏い首を傾げた。
隣ですやすやと寝息をたてて眠る彼女のおでこを手の甲で撫で、窓へ視線をやると明け方でちらほらと人の行き来がみえる。
その情景を見ながら愛しい番との出会いを思い出す。マリは1年前に薬草屋で会ったのが最初だと思っているが実は違った。
あれはイザークが幼馴染に王都の研究所で働いてほしいと誘われ、一度国立研究所を訪れ視察を行った時だった。一通り設備を見て王都で働く事を了承した帰り近くの酒場に入るとひどく寂しそうに酔い潰れている女に一瞬で目を奪われた。血が全身を熱く駆け巡り獣の本能がこういった、「彼女が番だ」と。
それからイザークの行動は早かった。彼女の隣に座り酒を奢る、そして会話が弾んだところで誘惑した。彼女は誘いに乗り体を重ねた。甘美な夜に酔いしれ絶対に手に入れると決めた。完全に引っ越すまで何度か王都へ出張に行った。そして番と出会った酒場に行くとまた彼女が酔い潰れていた。どうやら長年付き合った男に振られたようでここ最近はやけ酒しているようだ。彼女をやらしい目で見る周囲の男を殺気を身にまとい威圧してマリの隣に座りまた誘う。愛しい人の情報を着々と手に入れ逃げられないように慎重に事を進めた。そしてようやく準備が整い彼女の店へと行ったのだ。
宝物のような出会いの思い出から現世へと戻ったイザークはベットから降りてテーブルに置かれている受話器を取ってどこかへ電話をかける。
「あ~、もしもしゼノ?あんたに始末してほしい奴がいるんだけど。ー報酬?勿論弾むわよ」
いつもの柔和な声で物騒な事を話すイザークには普段のような柔らかい雰囲気は一切なく、殺気だけが漂っていた。
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