3大公の姫君

ちゃこ

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二章

後日譚(後編)

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 そこに現れたのはジオラルド達だった。


「ジオラルド様!」

 エリーゼば頰を染めて嬉しそうに駆け寄った。
 さっきの表情どこいった。
 カーライル大公のダグラスが見たら、女ってこえぇ…となる案件である。

「エリーゼ?そんな所でどうしたんだ?」
「エリーゼ探しましたよ」

 ギルバートやロイも声を掛けてエリーゼの側に寄った。

「聞いてください!フォルカさんが私の事が気に入らないみたいで…私に殿下から離れろと言うんです…。私はそんな事は無理だと言っているのに…」

「何!?」

「何だって!?」

 いや、こっちが何だって!?と言いたい。
 離れろと言ったのは私じゃなくそこにいるエリーゼだろうと。

「どういう事だ?フォルカ殿」

 ジオラルドが目を細めてフォルカを見た。

「それはこちらが聞きたい事ですけどね…」

 フォルカは本気でこいつら大丈夫かと疑った。
 自分から何もしなくとも自爆していってくれるのだ。楽な事この上ない。

「待って。ジオラルド様。フォルカさんはもしかしたらジオラルド様の事がお好きなのかも。だから私に嫉妬したのかもしれないわ…怒らないであげて…」

「エリーゼ…何て優しくて謙虚なんだ」

 ジオラルドがエリーゼの言葉に顔を綻ばせてエリーゼの手を取った。

 完全にフォルカが蚊帳の外である。

「フォルカ殿。申し訳ないが私にはこのエリーゼがいるんだ。心苦しいが貴女の想いには応えられない。すまない」

「はぁ…」

 いつの間にかフォルカがジオラルドの事が好きだと思われていた。全く遺憾である。
 ただ、あえて否定はしない。
 何故かって?


(そんなの面白いからに決まってる!はぁ、お姉様にも報告しなくては…)


「そして、エリーゼに向かって無礼な態度も取らないで欲しい。エリーゼは未来の私の妃だからね」

「ジオラルド様…嬉しいです…!」


 馬鹿か。
 これは寧ろ煽る事にしようか。
 狙ってやっているのだとしたら逆に関心するレベルだ。


 さて、反撃開始しますか。
 フォルカは内心で不敵な笑みを浮かべる。
 男など、少し揺さぶればグラつく生き物なのだから。


「ジオラルド殿下…申し訳ありません…」


 先程まで沈黙して俯いていたフォルカだったが、ここで小さな声を上げた。

「私、エリーゼ様に失礼な態度を取っていたようです…。わ、私エリーゼ様が羨ましくて」

 フォルカは男受け狙いの表情と仕草を取る。
 瞳を潤ませ泣く寸前ギリギリまで感情を高ぶらせる。胸の前で手を組みジオラルドや側近達を見上げた。

「フォルカ殿…。」

 案の定男達は少し弱った姿を見せただけで絆される。
 先程まで厳しい視線を向けていたのに側近達からも同情的な視線を送られた。

「私、エリーゼ様が羨ましかったんです…。ジオラルド殿下に愛されてお幸せそうで…。側近の方々にも丁寧に扱われていらしたので何故なの…と思ってしまいましたの…。お許し下さい…」

 ちなみにフォルカは一言もジオラルドが好きなどとは言葉にしていない。
 そしてチクりと複数の男性にちやほやされて下品な。と言葉の裏を含む台詞も忘れない。

 実際、ジオラルドのお相手であるエリーゼに対しての側近達の距離は近すぎるのだ。
 それを目にした生徒たちが、ヒソヒソと非難の言葉を上げている。

「フォルカ殿…すまない。しかし、貴女の気持ちは痛いほどよく分かった。嘘偽りなく素直に認めてくれて嬉しいよ。貴女は真っ直ぐな女性なのだな」

 何が分かったのやら。
 いい感じに勘違いしてくれているので内心ほくそ笑む。
 エリーゼといえば急にコロッと態度を変えた男達に顔色を変えた。

「で、でも!フォルカさんは私に対して酷い事を言ったのよ!それを許すの?」

「エリーゼ何を言うんだ。彼女は素直に罪を認め謝罪しただろう。それに彼女の想いには応えられないんだ。それが彼女にとって十分酷な罰になっている」

「そうだね…。俺達もフォルカ殿の事を少し誤解してたみたいだ。凄く可愛らしい女性だったんだね」

「確かに。これ以上罰を与えるなど辛いだろう。俺にも覚えのある感情だしな」

「高位貴族の令嬢なんて傲慢で鼻持ちならないとばかり思っていたよ。フォルカ嬢は確かに勝気だけど決して傲慢じゃない。素直になれない性格なだけなんだね。可愛い」


 側近達からも援護射撃が入りエリーゼの旗色が悪くなる。

「なっ!フォルカさんの肩を持つなんて!その女は凄く性格が悪いのよ!今だって同情を引こうとして意地汚い!」


 フォルカはその点はエリーゼが正解だと内心舌を出した。
 しかしそんな事はおくびにも出さず、エリーゼの言葉で傷付きましたと言わんばかりに涙を一雫流した。

「エリーゼ!言い過ぎだ!!彼女に謝りなさい!」

「エリーゼ、それはいくらなんでも無いだろう」

 震えるフォルカに対して男達が同情しフォルカの側へ寄る。

「い、いいのです…。そう見えてしまっても仕方ありません…。本心はどうやっても隠せない物なのですね…。正直彼女の立場が羨ましくて悔しくて堪らないのです…」

「フォルカ殿…」

「でもこの感情が間違いで許されないモノなら、私忘れられるように頑張りますから…!きっと無くしますから…」

 フォルカはこれ以上頑張れなかった。
 今にも表情筋が動いて爆笑しそうだったから表情が見えないように両手で顔を覆った。


「な、な、ななな!何でそんな女の方ばっかり見るのよ!被害者は私なのよ!!」

「エリーゼ!いい加減にしないか!流石に打ちのめされてる相手に対してその態度はないだろう!君は彼女より優位な立場なんだぞ!慈悲の心くらい見せないか!」

「なっ!酷いわ!私が悪いみたいじゃない!私は謝らないから!」

 そう言ってエリーゼはフォルカを憎しみを込めて睨み付け走っていった。

 その表情を目撃した男達は益々フォルカに同情し、悲しげな顔を見せる。

「すまないフォルカ殿…。エリーゼもきちんと話せば分かってくれる筈なんだ…」

「気にしない方がいいぞ。今回の事は感情をコントロール出来ないエリーゼが悪いと思う」

「いいえ、元々は私が悪いのです…。恐れ多くも醜く嫉妬し、それをエリーゼ様に向けてしまったのですから…。未来の王妃様に対したこの振る舞い、如何様にも処分を受け入れます…。ですが、願わくば私の気持ちは自然に消えて無くなるまでお許し願いたいのです…」


 きっと一年くらいは思い出し笑いで忘れられない。
 姉も自分の話を面白がって揶揄ってくるだろう。


 (笑いで)震えるフォルカの肩を殿下が触れ、撫でた。


 やめろ。鳥肌が。
 ゾワゾワ。


「なんていじらしい方なんだ。もちろんそれは構わない。処罰も無しだよ。不問に決まっている」

「そうだよ。貴女は素晴らしい方だ。気にすることはないよ」

「しかし、エリーゼ…。あのような娘だったか…?王妃は感情的では務まらないぞ」

「本当にどうしちゃったんだろうね?僕の思っていたエリーゼじゃないのかも」

 先程のエリーゼの態度は殿下達に不信感を与えたようだ。
 正に計画通り。


 フォルカは殿下達に囲まれながら、くすりと笑った。





ーーーーーーーーーーーーーー



「と、いう展開になったわ。お姉様。褒めて」


「うちの子天才。素敵。悪役もびっくりな悪役っぷりでしてよ」

 所変わり、王宮のレスティアの居室にてーー。


 二人はテーブルを囲みお茶会をしていた。
 お茶菓子の進むスピードも高速だった。
 実はこの二人、見た目に反して大食いの性質だ。しかも痩せの大食い。引き締まった肢体を持ち、栄養はもっぱら胸とヒップに集約されていると噂されている。

「それで、次はどうするの?私笑い死にそうだから、あまり長期間だとボロが出そうだよ」

「そうですわね…フォルカは笑い上戸ですしね…。まぁ、まだ決定打が無いのでもう少し様子見ね。まぁ、こちらが仕掛けなくても騒動が起こるのは時間の問題でしてよ」

「本当に…。予想以上にお粗末な思考だから逆にこっちが驚くのだけど。あ、それよりお姉様」

「なぁに?」

「レオンの事なんだけど、お姉様はあの騒動が起こると前もって知ってました?」

 フォルカは気になっていた事を姉に問い掛けた。
 あの時、姉は余りにも落ち着いていたのだ。普段も冷静ではあるが珍事ともいう騒動に動揺さえしなかった。

「あら、気付きましたのね。偉いですわ」

「やっぱり」

「以前から調べで分かっておりましたよ。レオンを拐かしたがチョロチョロしておりましたからね」

「では、やはり?」

 いつだって姉は凄い。この姉が知らぬ事は無いのではないかと思われるくらい聡いのだ。まぁ、一人だけ例外もいるが。

「そうですわね。レオンのが始まったのは丁度ローランとの関係が悪化して来た頃くらいですわね。ネズミが猫に噛み付いたのですわ。直ぐに淘汰されると言うのに健気な事」

 うふふとレスティアは扇子で口元を隠す。
 レスティアの言葉には自国内にローランの内通者がいる事を示していた。しかも特定は出来ていると見ていい。

が大きくなれば、否が応でも尻尾を出して来るでしょうね。ローラン側も顔を出して来ると思いましてよ?」

 レオンの件は少なくない損害を与えたのだ。何より大公家へ喧嘩を売って来たのだ。

「でも、お姉様も気付いていたならレオンを助けても良かったんじゃ?お姉様が見ていただけなんてちょっと不思議で」

 フォルカの言葉も最もだ。
 レスティア程の女傑がレオンの叛意を見逃す筈が無い。

「私は馬鹿は嫌いでしてよ。あの程度の扇動に操られるなどあってはならなくてよ。公配は立場から利用されやすいのだからレオンの落ち度ですわ」

「確かに。あれは酷かった…」

 まぁ、昔から夢を見がちだったレオンはさぞ御し易かっただろう。
 レスティア自身もあえてレオンには道化を演じてもらった自覚はある。
 婚約者に情はないのか?と言われても、王は公の人間なのだ。

 そういう化け物生き物なのだ。

 王は孤独である。
 私人になれない生き物だからだ。

 国にとり、最良の選択を選ぶ。
 王になる人間によれば、それは耐えられないような重責だろう。

 しかし、レスティアからしてみれば私人で生きるよりも公人として生きる方が楽しいのである。

 傅かれるのが好きなわけではない。
 ただ、にこの上なく心が躍るのだ。


「お姉様は、一体何がお望みなの?」

 そんなレスティアにフォルカが悪戯っ子のように話しかけて来る。





 この上なく、望んでいるのは一つに決まっている。



 レオンを排除し、逆臣を泳がし、の思惑に乗る。




「決まっているわ。版図を拡大する為よ」



 ゆるりと化け物が嗤う。




ーーーさぁ、国取りを始めよう。





















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