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第二章 夏一族( 建安九年・西暦ニ〇四年 )
耶馬一連合
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徐征は夏一族だけでなく、自分に反抗する奈国連合の国まで滅ぼそうと考えている。そのような男に説得が通用するのだろうか。何としても、文元を新連合の大王に迎え、徐征の横暴を阻止しなければならない。
ひと月が経った。宇奈国から岐国に、早く税を納めろと催促があった。東方でも、津蘇国が岐奈国から同様な催促を受けたと連絡が入ってきた。もう、一刻の猶予もない。
徐熊は、もう一度文元を訪ねた。
「今、徐征が命令すれば、宇奈国と岐国、岐奈国と津蘇国の間で戦いが始まります。岐国も津蘇国も、農地は少なく、住民の多くは漁師です。兵士の数は宇奈国や岐奈国の半数にも足りません。すぐに滅ぼされてしまいます」
なんとしても、文元を説得したい。徐熊は丁寧に説明を繰り返した。
「岐国と津蘇国が滅ぼされても、徐征は手を緩めることはありません。自分に不満を持っている国を、次々と滅ぼし、最後は夏一族を滅ぼそうと考えているのです」
「話し合う余地はないのですか?」
「徐征は今年で六十一歳になります。三十三年間大王として政治を行ってきましたが、長すぎました。今では、祖奈国の長老の意見にも耳を貸さないと聞いております。取り巻きの重臣は、都合の悪いことは徐征に伝えず、機嫌ばかり取っており、過ちを諫める者など一人もおりません」
文元も気にしていることがあった。戦いを避け続けて、一族をこの地に導いてきたのだが、徐征が本当に攻めて来たら、それを避けて移り住むところがあるのかということだった。以前に瑞麗が「この地は、夏一族の終の棲家だ」と言ったことがある。ここで逃げ場がなければどうすればよいのか、という決断を文元は必ずしなければならない時がくるということだ。
「徐征は、すべての責任は瑞麗様にあると言いふらしております」
文元は目を閉じ、無言で聞いていた。
徐熊は待った。これは文元自身が決めることで、他人が導くことではない。
「どうしても戦いを避けることができないとなると、兵士や住民の被害は最小限に食い止めなければなりません。徐熊殿には、何かよい考えがございますか?」
徐熊が待ちに待った、文元の一言だった。戦いは誰もが避けて通りたい。しかし、避けられない戦いもある。今の夏一族にとって、その時なのである。
徐熊は、このひと月考え抜いた策略を説明した。
「まず、宇奈国と岐奈国が、岐国と津蘇国に戦いを仕掛けられないように手を打ちましょう。そのためには、一刻も早く新連合を立ち上げます。そして、連合軍としてそれぞれの国境に兵士を配置するのです。元々、宇奈国も岐奈国も戦いなどしたくないはずです。口実ができれば、どうするか必ず徐征にお伺いを立てるはずです」
「そうなれば、奈国から援軍を送ってきませんか」
「徐征は奈国連合の大王です。必ず勝てると確信したときでないと、兵は動かしません」
「新連合に参加する国の目途は立っているのですか」
「徐一族が支配する祖奈国、姐奈国、宇奈国、岐奈国、美奈国、香奈国は奈国連合に残るでしょう。それらの国々に挟まれている冨実国も奈国連合につかざるを得ません。壱岐国と對馬国は遠く、島国ですから、戦いに参加できません」
徐熊は用意した地図を文元に示しながら、説明を続けた。
「新連合に参加するのは岐国、斯馬国、津蘇国、耶馬国、東馬国、冨狐国と蘇奈国です。国の数では五分五分ですが、兵士の数、武器の数では、圧倒的に奈国連合の方が優位です」
新連合の方が不利だと聞いても、文元の顔色は全く変わらない。いざ戦うとなれば、文元は一族を束ねる兵士なのである。
徐熊はさらに説明を続けた。
「奈国連合の兵士はおよそ一万人、米の収穫が終われば、農民から兵を募り一万人は集められるでしょう。新連合の兵士はおよそ五千人。農民や漁師から五千人は集めないと勝負になりません。それでも、相手は二倍の戦力です」
文元は、腕組みをしながら部屋の中を歩き始めた。
「兵の数はかなり不利か」
「そのために、早く新連合を作り、兵の訓練を行うのです」
文元は、卓を挟んで徐熊と向き合った。
「連合国を作る前に、文元殿が治めておられるこの一帯を、国に改めましょう。連合の大王は国王でないと示しがつきません。国の名は、耶馬一でいかがですか。夏とされたいかもしれませんが、いまでは夏一族以外の住民の数の方が多くなりました。実は、ここに来る前に耶馬国王とも相談したのですが、耶馬と言う名をぜひ使って欲しいそうです」
「耶馬国の方はどうされるのですか」
「耶馬二と改名するそうです」
徐熊の提案に、文元は異存はなかった。さっそく七国の王に伝令を送り、耶馬一国へ集まるように伝えた。
徐熊は、さらに今後の戦略について、文元の意見を聞いた。
「もうすぐ春がやってきます。昨年は野分で米の収穫はどの国も少なく、今年こそ多く収穫したいと願っています。稲作の時期を避けて戦いを起こすと分かれば、徐征はその誘いに必ず乗ってきます」
「今すぐ戦いを始めるより、その方が得策だと思わせるのですね」
「そうすれば、我々の準備もできます。米の収穫を終えた十一月に、奈国に攻め込むという噂を流しましょう。間諜はあちこちにいます。すぐに、徐征に伝わるでしょう」
さらに徐熊は、戦いの場所も徐征に有利な平地を提案した。
「大川沿いに兵を進めましょう。兵士の数で優るとなれば、徐征は必ず途中に陣を張って待ち構えるに違いありません」
「そこまで手の内を見せると、兵力の劣る我々にとっては相当不利になりますが」
「それぐらいしないと、臆病な徐征は誘いに乗ってきません。兵士の数の少なさは、訓練で補いましょう」
三日後、七国の王たちが文元の館に集まった。今日から、ここが新連合の大王の館となる。
各国の王たちは、瑞麗が大王になると思っていたが、期待がはずれたので半信半疑の顔つきである。皆、文元を良く知らない。果たして大王として連合を引っ張っていけるのかどうか心配なのである。あとは、徐熊の説得にかかっている。夏一族の秘匿については、くわしく説明はできないので、「瑞麗様には、社で新連合が勝利するよう、祈願していただく」とだけ話し、今後の策略について詳しく説明した。
徐熊の策略は的を得ていた。特に、岐国と津蘇国にとっては、すぐに実行してほしいと願い出た。さらに祖奈国と接する冨孤国王も、国境の兵士を増強してほしいと願い出た。
相談の結果、それぞれの国から兵を集め、三国の国境に千人ずつ増員できることになった。
動きは早かった。五日後には配置が完了した。
これを見た宇奈国と岐奈国、そして祖奈国の王は徐征にお伺いを立てた。徐熊の睨んだ通り、国境に兵を集めてきたが、奈国からの応援はなく、攻めてこようとはしなかった。
徐熊は、ここで間髪入れずに「新しく耶馬一連合が成立し、夏一族の文元が大王として選ばれた。耶馬一連合は十一月に、大川に沿って奈国に攻め込む」という噂を流した。
この噂は、すぐに奈国連合中に広がった。
米の収穫時期が避けられるとあって、各国の農民は喜んだ。これを見て祖奈国、姐奈国、美奈国の国王たちはそろって、十一月の戦いに備えるよう徐征に進言した。
徐熊の思った通りに事は運んだ。
「奈国連合に有能な策士がいなくて助かった。今、攻撃をかけられたら、こちらに勝ち目はなかった」
しかし、徐熊の気が休まることはなかった。これで耶馬一連合の方が優勢になったわけではない。すぐに兵の訓練を開始しなければならない。
ひと月が経った。宇奈国から岐国に、早く税を納めろと催促があった。東方でも、津蘇国が岐奈国から同様な催促を受けたと連絡が入ってきた。もう、一刻の猶予もない。
徐熊は、もう一度文元を訪ねた。
「今、徐征が命令すれば、宇奈国と岐国、岐奈国と津蘇国の間で戦いが始まります。岐国も津蘇国も、農地は少なく、住民の多くは漁師です。兵士の数は宇奈国や岐奈国の半数にも足りません。すぐに滅ぼされてしまいます」
なんとしても、文元を説得したい。徐熊は丁寧に説明を繰り返した。
「岐国と津蘇国が滅ぼされても、徐征は手を緩めることはありません。自分に不満を持っている国を、次々と滅ぼし、最後は夏一族を滅ぼそうと考えているのです」
「話し合う余地はないのですか?」
「徐征は今年で六十一歳になります。三十三年間大王として政治を行ってきましたが、長すぎました。今では、祖奈国の長老の意見にも耳を貸さないと聞いております。取り巻きの重臣は、都合の悪いことは徐征に伝えず、機嫌ばかり取っており、過ちを諫める者など一人もおりません」
文元も気にしていることがあった。戦いを避け続けて、一族をこの地に導いてきたのだが、徐征が本当に攻めて来たら、それを避けて移り住むところがあるのかということだった。以前に瑞麗が「この地は、夏一族の終の棲家だ」と言ったことがある。ここで逃げ場がなければどうすればよいのか、という決断を文元は必ずしなければならない時がくるということだ。
「徐征は、すべての責任は瑞麗様にあると言いふらしております」
文元は目を閉じ、無言で聞いていた。
徐熊は待った。これは文元自身が決めることで、他人が導くことではない。
「どうしても戦いを避けることができないとなると、兵士や住民の被害は最小限に食い止めなければなりません。徐熊殿には、何かよい考えがございますか?」
徐熊が待ちに待った、文元の一言だった。戦いは誰もが避けて通りたい。しかし、避けられない戦いもある。今の夏一族にとって、その時なのである。
徐熊は、このひと月考え抜いた策略を説明した。
「まず、宇奈国と岐奈国が、岐国と津蘇国に戦いを仕掛けられないように手を打ちましょう。そのためには、一刻も早く新連合を立ち上げます。そして、連合軍としてそれぞれの国境に兵士を配置するのです。元々、宇奈国も岐奈国も戦いなどしたくないはずです。口実ができれば、どうするか必ず徐征にお伺いを立てるはずです」
「そうなれば、奈国から援軍を送ってきませんか」
「徐征は奈国連合の大王です。必ず勝てると確信したときでないと、兵は動かしません」
「新連合に参加する国の目途は立っているのですか」
「徐一族が支配する祖奈国、姐奈国、宇奈国、岐奈国、美奈国、香奈国は奈国連合に残るでしょう。それらの国々に挟まれている冨実国も奈国連合につかざるを得ません。壱岐国と對馬国は遠く、島国ですから、戦いに参加できません」
徐熊は用意した地図を文元に示しながら、説明を続けた。
「新連合に参加するのは岐国、斯馬国、津蘇国、耶馬国、東馬国、冨狐国と蘇奈国です。国の数では五分五分ですが、兵士の数、武器の数では、圧倒的に奈国連合の方が優位です」
新連合の方が不利だと聞いても、文元の顔色は全く変わらない。いざ戦うとなれば、文元は一族を束ねる兵士なのである。
徐熊はさらに説明を続けた。
「奈国連合の兵士はおよそ一万人、米の収穫が終われば、農民から兵を募り一万人は集められるでしょう。新連合の兵士はおよそ五千人。農民や漁師から五千人は集めないと勝負になりません。それでも、相手は二倍の戦力です」
文元は、腕組みをしながら部屋の中を歩き始めた。
「兵の数はかなり不利か」
「そのために、早く新連合を作り、兵の訓練を行うのです」
文元は、卓を挟んで徐熊と向き合った。
「連合国を作る前に、文元殿が治めておられるこの一帯を、国に改めましょう。連合の大王は国王でないと示しがつきません。国の名は、耶馬一でいかがですか。夏とされたいかもしれませんが、いまでは夏一族以外の住民の数の方が多くなりました。実は、ここに来る前に耶馬国王とも相談したのですが、耶馬と言う名をぜひ使って欲しいそうです」
「耶馬国の方はどうされるのですか」
「耶馬二と改名するそうです」
徐熊の提案に、文元は異存はなかった。さっそく七国の王に伝令を送り、耶馬一国へ集まるように伝えた。
徐熊は、さらに今後の戦略について、文元の意見を聞いた。
「もうすぐ春がやってきます。昨年は野分で米の収穫はどの国も少なく、今年こそ多く収穫したいと願っています。稲作の時期を避けて戦いを起こすと分かれば、徐征はその誘いに必ず乗ってきます」
「今すぐ戦いを始めるより、その方が得策だと思わせるのですね」
「そうすれば、我々の準備もできます。米の収穫を終えた十一月に、奈国に攻め込むという噂を流しましょう。間諜はあちこちにいます。すぐに、徐征に伝わるでしょう」
さらに徐熊は、戦いの場所も徐征に有利な平地を提案した。
「大川沿いに兵を進めましょう。兵士の数で優るとなれば、徐征は必ず途中に陣を張って待ち構えるに違いありません」
「そこまで手の内を見せると、兵力の劣る我々にとっては相当不利になりますが」
「それぐらいしないと、臆病な徐征は誘いに乗ってきません。兵士の数の少なさは、訓練で補いましょう」
三日後、七国の王たちが文元の館に集まった。今日から、ここが新連合の大王の館となる。
各国の王たちは、瑞麗が大王になると思っていたが、期待がはずれたので半信半疑の顔つきである。皆、文元を良く知らない。果たして大王として連合を引っ張っていけるのかどうか心配なのである。あとは、徐熊の説得にかかっている。夏一族の秘匿については、くわしく説明はできないので、「瑞麗様には、社で新連合が勝利するよう、祈願していただく」とだけ話し、今後の策略について詳しく説明した。
徐熊の策略は的を得ていた。特に、岐国と津蘇国にとっては、すぐに実行してほしいと願い出た。さらに祖奈国と接する冨孤国王も、国境の兵士を増強してほしいと願い出た。
相談の結果、それぞれの国から兵を集め、三国の国境に千人ずつ増員できることになった。
動きは早かった。五日後には配置が完了した。
これを見た宇奈国と岐奈国、そして祖奈国の王は徐征にお伺いを立てた。徐熊の睨んだ通り、国境に兵を集めてきたが、奈国からの応援はなく、攻めてこようとはしなかった。
徐熊は、ここで間髪入れずに「新しく耶馬一連合が成立し、夏一族の文元が大王として選ばれた。耶馬一連合は十一月に、大川に沿って奈国に攻め込む」という噂を流した。
この噂は、すぐに奈国連合中に広がった。
米の収穫時期が避けられるとあって、各国の農民は喜んだ。これを見て祖奈国、姐奈国、美奈国の国王たちはそろって、十一月の戦いに備えるよう徐征に進言した。
徐熊の思った通りに事は運んだ。
「奈国連合に有能な策士がいなくて助かった。今、攻撃をかけられたら、こちらに勝ち目はなかった」
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