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6章 脅威と勧誘そして次の街へ
6.1 街を出ようとしたら囲まれた話
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この世界に来てから幾度目かの朝。
ルルベッドはかなりの寝心地で、起きた今の満足度はかなり高い。
「ご主人・・・」
ルルはずっと仰向けの姿勢を保ってくれていたようだが、早く下りてほしそうにしているので、飛び降りてレオハルドの工房に向かう。
「ひどいですルシファー様・・・寂しかったです」
「出発するから、鎧ドレスを着て準備をしろ」
涙目のオリービアに身支度を整えさせ、サラーのようすを見に行く。
偉いもので、自分の身の丈ほどあるリュックに、持って行く荷物を詰め終えている。工具箱はレオハルドと、自分のサイズにあったものを両方持って行くようだ。
「大きくなったら、師匠の方を使うです」
サラーにとっては思い出の品でもあるし、置いて行く事など出来ないか。
ルルに荷馬車を取り付け、サラーの荷物も積んだ後、サラーの居た工房に厳重に鍵をかけて、扉を封印する。
レオハルドの工房にあった金庫から、金と設計図を取り出し、それも荷馬車に積み込み、こちらの扉も鍵をかけて封印し、サラーは一礼だけをして荷馬車に乗り込む。
俺の隣に座るサラーを、今にも泣きそうな目で睨みつけるオリービア。まだ強引にサラーをどかそうとしないだけましか。
手綱の変りにルルに支持を出し、ルルは荷馬車を牽き始め、横でガルムも追従し始める。
「寄ってほしい所があるです」
「どこだ?」
「あたしの居た孤児院です」
出発した矢先、サラーから自分のいた孤児院に寄ってほしいと言われる。
場所を聞くと、旅に必要な物を買いそろえる市場への通り道だったので、立ちよる事に決めた。
古ぼけた孤児院につくと、サラーは玄関前にいつ作ったのか、やや小さい金庫と手紙を置いてきた。
「用は済んだです」
「あの金庫はなんだ? よく1人で創れたな」
「部品が余っていたです。組み立てるだけでしたです。中に師匠のところにあった、お金の大半を入れてきたです。しばらく孤児院を維持するのに、心配のいらない位は・・・です」
「孤児院は嫌な思い出が、ある場所だと思ったが。それにあんな所に置いてきて、大丈夫だろうか?」
「働いている養父母さん達は、大好きでしたです。それに金庫を開ける単語は、手紙にヒントだけ書いておいたです。あたしをよく知っている人じゃないと、開けられないようにしておきました」
「その単語は?」
「内緒です」
この子なりに考えているのだろう。実力も頭の良さも申し分ない。これなら言葉の比喩で、俺も良い広い物をしたと言ってしまうかもな。
もしかして・・・レオハルドも・・・。
「そろそろ変わってもらっても?」
オリービアが頭を俺とサラーの間に入れ、涙目で懇願している。
「市場で買い物を終えてからの約束です。おねえちゃんはもうちょっと我慢です」
「我慢が出来ないから、言ってるんです!」
お前ら何の密約を交わしてたんだよ。
市場に到着し、旅に必要な食料を大量に買い込み、オリービアとサラーと一緒に一度荷馬車に戻る。
「これからそれぞれ、入りような物を買ってきてもらうが、金を分けたいと思う」
革袋に金貨50枚を入れ、オリービアとサラーにそれぞれ渡すが、呆気にとられて固まる2人。
「どうした?」
「こんな大金・・・渡されても困りますし・・・。それに、ルシファー様が稼がれたお金です」
「あたしはまだいくらか持っているです。連れていってもらうだけでも感謝です。おにいちゃんから、お金を受け取るなんて出来ないです」
「俺がお前らをパーティーに入れると決めた以上、充分な分け前を与えるのは当然だ。これは自由に使って貰って構わない」
恐る恐る受け取る2人。
「本当に好きな物を・・・買ってもいいのですか?」
「お洋服とか、発明の材料とか買ってもいいです?」
「自由の意味、分かっているのか?」
オリービアとサラーは、お互いに見合って笑っている。なんだかんだで、抑圧された生活をしてきた2人、気が合うのだろうな。
問題だったのは、この後買い物に付き合わされたことだ。
この世界でも女の買い物はもの凄い力を持っていて、服は選ばされるは、荷物は持たされるは、オリービアに好みの下着を聞かれるは、大変な目にあってしまった。
そういえば俺の母親の買い物の時も、道具のように働かされていたっけ。だが・・・あの時ほどの嫌悪感が無い。むしろ自分も、買い物をしているような感じがある。この違いは何なのだろう。
「ルシファー様、お付き合いいただきありがとうございます」
「おにいちゃん、ありがとです」
「ルシファー様が目線を送っていた、下着にしました。楽しみにしていて下さいね」
あれはどちらが好みか2つ下着を見せられて、気まずさのあまり視線をそらして無視しただけなんだが。
「余った金はそれぞれ銀行に預けよう」
バビロアの銀行に向かい、狩猟組合の時と同じように魔法陣に手をかざして、個人情報を登録し、事実上のキャッシュカードを受け取る。
これで他の街の銀行でも、カードを魔法陣にかざすだけで、本人確認と預けている金が引き出せるし、預ける事も可能になるわけだ。
必要な分だけを手元に残し、残りは銀行に預ける。
神に与えられた力の中に、空間収納のような力があれば良かったんだがな。頭の中の本を検索しても、出てこなかった。
後は狩猟組合で、サラーの登録をする。
ブロンズの3か。正直戦闘能力は皆無だからな。当然と言えば当然か。これでサラーも、ヴァリオスハンターズのメンバーという訳か。
まともに戦闘が出来るのは俺とガルムで、実力未知数なのがルル、非戦闘員がオリービアとサラーといったところか。
ゴモラまでの道中で、サラーの護身用の武器位は創っておくか。
「ルシファー様・・・お話が」
受付嬢が、小声で話しかけてくる。
「なんだ?」
「実は・・・ルシファー様が、方々で騒動を起こしていると噂がありまして、一部の者は二つ名で呼んでいるそうです」
「その二つ名ってなんだ?」
「・・・黒衣の悪魔です」
・・・悪魔と呼ばれるとは、正直名前通りになってる感じがしてしまう。
確か堕天使が悪魔になった、であってるはずだよな。
「そうか」
「憲兵もあなたを探しているとの、噂があります。どうかご注意を」
「憲兵に俺を突き出さないのか?」
「この国唯一の欠点が司法です。憲兵による逮捕も裁判も、貴族や影響力のある商人の言葉が重要視されます。数回お会いしただけですが、ルシファー様は粗暴であれど悪人ではないと感じております。正直・・・この組合に居た、素行の悪い連中を、大人しくさせて下さいました。あなたにその意図はなかったと思いますが・・・どうか、憲兵に見つからずに旅立たれて下さい」
「・・・そうか」
これを話すリスクを負った受付嬢に、礼として金貨1枚を渡して組合を後にする。
「おにいちゃん・・・」
「心配するな。お前には悪魔がついている」
「そこは悪魔でいいんです?」
サラーを荷馬車に乗せ、自分も乗り込みルルに指示を出す。
俺達は歩いているだけでも人目を引きすぎるので、こっそりと街を出るというのは元から無理な話だ。
だからこそなるべく早く出て行ってしまうのが得策だが。
ルルが牽く荷馬車は早馬のように急いで、街道に続く街の出口に向かったが、そう簡単に街から出られないようだ。
「そこの荷馬車、止まれ!」
軍服のような制服に、剣を携えた憲兵団が待ち構えていた。
ルルベッドはかなりの寝心地で、起きた今の満足度はかなり高い。
「ご主人・・・」
ルルはずっと仰向けの姿勢を保ってくれていたようだが、早く下りてほしそうにしているので、飛び降りてレオハルドの工房に向かう。
「ひどいですルシファー様・・・寂しかったです」
「出発するから、鎧ドレスを着て準備をしろ」
涙目のオリービアに身支度を整えさせ、サラーのようすを見に行く。
偉いもので、自分の身の丈ほどあるリュックに、持って行く荷物を詰め終えている。工具箱はレオハルドと、自分のサイズにあったものを両方持って行くようだ。
「大きくなったら、師匠の方を使うです」
サラーにとっては思い出の品でもあるし、置いて行く事など出来ないか。
ルルに荷馬車を取り付け、サラーの荷物も積んだ後、サラーの居た工房に厳重に鍵をかけて、扉を封印する。
レオハルドの工房にあった金庫から、金と設計図を取り出し、それも荷馬車に積み込み、こちらの扉も鍵をかけて封印し、サラーは一礼だけをして荷馬車に乗り込む。
俺の隣に座るサラーを、今にも泣きそうな目で睨みつけるオリービア。まだ強引にサラーをどかそうとしないだけましか。
手綱の変りにルルに支持を出し、ルルは荷馬車を牽き始め、横でガルムも追従し始める。
「寄ってほしい所があるです」
「どこだ?」
「あたしの居た孤児院です」
出発した矢先、サラーから自分のいた孤児院に寄ってほしいと言われる。
場所を聞くと、旅に必要な物を買いそろえる市場への通り道だったので、立ちよる事に決めた。
古ぼけた孤児院につくと、サラーは玄関前にいつ作ったのか、やや小さい金庫と手紙を置いてきた。
「用は済んだです」
「あの金庫はなんだ? よく1人で創れたな」
「部品が余っていたです。組み立てるだけでしたです。中に師匠のところにあった、お金の大半を入れてきたです。しばらく孤児院を維持するのに、心配のいらない位は・・・です」
「孤児院は嫌な思い出が、ある場所だと思ったが。それにあんな所に置いてきて、大丈夫だろうか?」
「働いている養父母さん達は、大好きでしたです。それに金庫を開ける単語は、手紙にヒントだけ書いておいたです。あたしをよく知っている人じゃないと、開けられないようにしておきました」
「その単語は?」
「内緒です」
この子なりに考えているのだろう。実力も頭の良さも申し分ない。これなら言葉の比喩で、俺も良い広い物をしたと言ってしまうかもな。
もしかして・・・レオハルドも・・・。
「そろそろ変わってもらっても?」
オリービアが頭を俺とサラーの間に入れ、涙目で懇願している。
「市場で買い物を終えてからの約束です。おねえちゃんはもうちょっと我慢です」
「我慢が出来ないから、言ってるんです!」
お前ら何の密約を交わしてたんだよ。
市場に到着し、旅に必要な食料を大量に買い込み、オリービアとサラーと一緒に一度荷馬車に戻る。
「これからそれぞれ、入りような物を買ってきてもらうが、金を分けたいと思う」
革袋に金貨50枚を入れ、オリービアとサラーにそれぞれ渡すが、呆気にとられて固まる2人。
「どうした?」
「こんな大金・・・渡されても困りますし・・・。それに、ルシファー様が稼がれたお金です」
「あたしはまだいくらか持っているです。連れていってもらうだけでも感謝です。おにいちゃんから、お金を受け取るなんて出来ないです」
「俺がお前らをパーティーに入れると決めた以上、充分な分け前を与えるのは当然だ。これは自由に使って貰って構わない」
恐る恐る受け取る2人。
「本当に好きな物を・・・買ってもいいのですか?」
「お洋服とか、発明の材料とか買ってもいいです?」
「自由の意味、分かっているのか?」
オリービアとサラーは、お互いに見合って笑っている。なんだかんだで、抑圧された生活をしてきた2人、気が合うのだろうな。
問題だったのは、この後買い物に付き合わされたことだ。
この世界でも女の買い物はもの凄い力を持っていて、服は選ばされるは、荷物は持たされるは、オリービアに好みの下着を聞かれるは、大変な目にあってしまった。
そういえば俺の母親の買い物の時も、道具のように働かされていたっけ。だが・・・あの時ほどの嫌悪感が無い。むしろ自分も、買い物をしているような感じがある。この違いは何なのだろう。
「ルシファー様、お付き合いいただきありがとうございます」
「おにいちゃん、ありがとです」
「ルシファー様が目線を送っていた、下着にしました。楽しみにしていて下さいね」
あれはどちらが好みか2つ下着を見せられて、気まずさのあまり視線をそらして無視しただけなんだが。
「余った金はそれぞれ銀行に預けよう」
バビロアの銀行に向かい、狩猟組合の時と同じように魔法陣に手をかざして、個人情報を登録し、事実上のキャッシュカードを受け取る。
これで他の街の銀行でも、カードを魔法陣にかざすだけで、本人確認と預けている金が引き出せるし、預ける事も可能になるわけだ。
必要な分だけを手元に残し、残りは銀行に預ける。
神に与えられた力の中に、空間収納のような力があれば良かったんだがな。頭の中の本を検索しても、出てこなかった。
後は狩猟組合で、サラーの登録をする。
ブロンズの3か。正直戦闘能力は皆無だからな。当然と言えば当然か。これでサラーも、ヴァリオスハンターズのメンバーという訳か。
まともに戦闘が出来るのは俺とガルムで、実力未知数なのがルル、非戦闘員がオリービアとサラーといったところか。
ゴモラまでの道中で、サラーの護身用の武器位は創っておくか。
「ルシファー様・・・お話が」
受付嬢が、小声で話しかけてくる。
「なんだ?」
「実は・・・ルシファー様が、方々で騒動を起こしていると噂がありまして、一部の者は二つ名で呼んでいるそうです」
「その二つ名ってなんだ?」
「・・・黒衣の悪魔です」
・・・悪魔と呼ばれるとは、正直名前通りになってる感じがしてしまう。
確か堕天使が悪魔になった、であってるはずだよな。
「そうか」
「憲兵もあなたを探しているとの、噂があります。どうかご注意を」
「憲兵に俺を突き出さないのか?」
「この国唯一の欠点が司法です。憲兵による逮捕も裁判も、貴族や影響力のある商人の言葉が重要視されます。数回お会いしただけですが、ルシファー様は粗暴であれど悪人ではないと感じております。正直・・・この組合に居た、素行の悪い連中を、大人しくさせて下さいました。あなたにその意図はなかったと思いますが・・・どうか、憲兵に見つからずに旅立たれて下さい」
「・・・そうか」
これを話すリスクを負った受付嬢に、礼として金貨1枚を渡して組合を後にする。
「おにいちゃん・・・」
「心配するな。お前には悪魔がついている」
「そこは悪魔でいいんです?」
サラーを荷馬車に乗せ、自分も乗り込みルルに指示を出す。
俺達は歩いているだけでも人目を引きすぎるので、こっそりと街を出るというのは元から無理な話だ。
だからこそなるべく早く出て行ってしまうのが得策だが。
ルルが牽く荷馬車は早馬のように急いで、街道に続く街の出口に向かったが、そう簡単に街から出られないようだ。
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