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8章 獣操と招集そして神獣
8.8 緊急招集の理由を聞いた話
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「お待ちしておりました! ルシファー様」
狩猟組合に到着するなり、大急ぎで出てきた受付嬢が出迎える。
とりあえず俺とオリービアだけで中に入る事にし、招集の理由も告げられずに応接室に案内された。
途中で見当たる人は全て大慌てしているが、いったい何があったのだろうか。
「あんたが最近、プラチナになったって奴か?」
通された応接室には既に数人座っており、その中に槍を携え鎧を着た、長い金髪をポニーテルにしている男がぶっきらぼうに話しかけてきた。
深くソファーに座り、足を組んででかい態度をしている。
もはやこの段階でこの男に不快を感じ、無視すること決める。
空いてるソファーに俺とオリービアは座り、この招集を説明してくれる人物が現れるのを待つ。
「無視するな! 俺を知らないのかよ!? 俺から声をかけてもらえるだけでも、幸運なんだ・・」
「お待たせしました!」
老齢の男性職員が入って来て、不快な話は中断される。
「ち!」
分かりやすいイラつき方をする男だな。
「みなさん、緊急招集に応じて頂きありがとう」
「そんな挨拶はどうでもいい。早く本題に入ってくれないか?」
「申し訳ない、ルシファー殿」
「は! 喋れるじゃね~か! マスクを付けてるから、お喋りが苦手な」
「お前は黙れ」
「なんだと!?」
ポニーテールが立ち上がり、槍を強く握りしめている。
「落ち着いてください! とりあえずご説明を!」
「お前とは、後でじっくり話そうじゃないか。で? わざわざゴモラの支部長が対応する程の、要件を聞かせてもらおうか」
ゴモラの支部長なのか。この初老の男。
偉い人間が、わざわざ対応しないといけない要件なのだろうか?
「おほん! では。実は今ゴモラの門前に、神竜族と思われる黒竜が立ちはだかっていまして、プラチナランクの狩猟者を出せ! と要求しているのであります」
「黒竜だって!?」
黒竜か。やっと元の世界にいない動物に会えるって訳か。
それにしても黒竜とは。正直テンションが上がってきている。伝説の生き物を見ることが出来るのだから当然だろうが。
会ってみたいのはあるが、気になることというと。
「何故プラチナランクの狩猟者を出せと?」
「では経緯を説明致します。先日神緑の森の隣接する街道にて、行商人の一行が黒竜に襲われるという事がありました。幸い怪我人などは出なかったのですが、その黒竜は妙な事を聞いてきたそうなのです。それは、”ここ最近で神緑の森に入った人間を知っているか?”と」
俺達じゃないか。つまり、その黒竜は俺達を探しているということだろう。
「そこで心当たりがなかった行商人は、”もし神緑の森に入る人間がいるのなら、依頼を受けたプラチナランクの狩猟者だろう”と答えたそうなのです」
「なるほどな! それでプラチナランクの狩猟者パーティーが、集められたっていうわけか! だけど俺達は神緑の森に入った事は無い。ということは・・・このマスクを付けた奴の方ってことになるな」
「そこのバカの言う通り、俺達は昨日神緑の森に入っている。その黒竜が探しているのは、俺達のようだな」
「バカだと!?」
「他に呼び方が無いだろ?」
その言葉を言い終わると同時に、ポニーテールは槍を持ち突きをしてくる。
それに合わせて刀を抜き、問題なく槍を止める事はできたが、この速度・・・恐らくは。
「お前、獣操師か」
「ご名答だが・・・俺の槍を止めるとはな。ただ生意気なだけじゃないようだ」
槍を納めて再びソファーに深く座るが、ずっと睨み続けられている。
お前が絡んできたんだろうが・・・。
「あの・・・よろしいでしょうか?」
支部長も困惑しているな。
「その黒竜とやらのお目当ては俺達らしい。俺達がそいつの所に向かえば、それで解決する問題な気がするがな」
「よろしいのですか? 相手は神竜族ですよ? 戦いになったら殺されてしまいます!」
「恐らくそれはないだろう」
「随分自身があるみたいだが?」
こいつ頻繁に割って入ってくるな。本当に不快だ。
「無視すんなって!」
こいつのパーティーメンバーであろう奴らが、必死になだめているようだが。
4人パーティーで、獣操師のポニーテールとローブを着た黒髪セミロングの魔術師風の女、坊主頭で筋肉質の鎧を着た騎士風の男、弓を携えた白髪ロングストレートの女。
小説に出てきそうないかにもな構成に見えるが、なだめてるあたりメンバーは比較的まともなのだろうか。
「落ち着いてください。根拠をお聞かせ願いますか? ルシファー様」
支部長に罪はない。答えてやることにするか。
「俺は神狼族との戦いに勝っているし、その神狼族はここにいるオリービアと契約をしてパーティーに加わっている。後は魔獣もいるし、発明士によって製作された武装も整えている。戦闘になっても勝てる見込みは充分あると思うが」
話し終わると無表情で全員が見てくる。
「ふざけるな!」
沈黙を破ったのはやはりポニーテールだった。
「神狼族・・・神獣に勝っただと!? そんな嘘がよくも平気で言えたもんだな! それに神獣と契約? そんな事はありえないだろ!」
「嘘ではありません! ルシファー様は勝負に勝ちました!」
「だったら! 証拠はあるのかよ!」
「証拠はこちらです!」
オリービアは命力を循環させたようで、神狼族の耳と尻尾を生やしてみせた。
「マジかよ・・・」
それを見たポニーテールは、言葉を失ってただその光景を眺めているだけになった。
「お・・・俺は・・・獣操師の訓練の最中、神獣の図鑑でその耳と尻尾を持つ神獣の絵を見た事がある。・・・神狼族の物だ。神獣と契約出来る筈が・・・」
「今、あなたの目の前にその存在がいます」
「だ・・・だが、このマスク野郎が神獣に勝った事の証明には」
「外にいるガルムさんに直接聞いてみてはどうでしょう? それならば信じられますか?」
苦虫を嚙んだような顔をしているポニーテール。よほど信じられないのだろうな。
「と・・・とにかく、黒竜の目的はルシファー殿率いる、ヴァリオスハンターズの方々ということですから、ここはお任せしてもよろしいですか?」
「もとよりそのつもりだ」
支部長はほっとしたのか、安心したように深く息を吐いた。
「待ちな!」
まだ何かあるのか。ポニーテールさんよ。
「俺達に行かせてくれ」
は?
「俺達”優れた貴公子達の炎”に行かせてくれ」
は? え? ださ! ダサい! 本当にダサい!
ヴァリオスハンターズって付けてしまった時の、俺の後悔を返してくれ!
騎馬騎士隊の時といい、この世界のネーミングセンスどうなってるんだよ!
思わず心の中で取り乱してしまった。マスク付けてて良かった。今どんな表情してるのだろう、俺・・・。
「しかし、優れた貴公子達の炎といえど、神竜族が相手となると・・・」
「俺が契約しているのは、魔獣のダールだ。空も飛べるし、そこまで不利な戦いにはならないと思うけどな?」
「しかし・・・」
魔獣ダール・・・また知らないのが出てきたな。
それにしても、魔獣と契約している獣操師に、1日で2人も会っているのだが。
魔獣と契約できる獣操師って希少だったのでは? と思ったが、どっちもそれなりの立場だし、希少な存在に会う機会が多かっただけなのかもな。
「まだ戦闘になると決まったわけではないし、行かせてやったらどうだ?」
「へぇ~、怖気づいたってか?」
後押ししてやったのに、何だその言い草は。
「まあこいつも認めてることだし? もういいだろ?」
「では、優れた貴公子達の炎の方々に出向いてもらいます。ですが、ヴァリオスハンターズの方々も控えて置いて頂きたく」
「俺達だけじゃ不服だってのか!」
「ええ、その通りです」
はっきりいうな・・・支部長さん。
「く! 勝手にしろ!」
優れた貴公子達の炎の面々は、勢いよく出て行ってしまう。
応接室には、俺とオリービアと支部長だけが取り残される。
「ベリア殿は、実力は確かなのですが、やや性格に難がありまして」
「あいつベリアっていうのか」
「え? ルシファー殿はご存じないのですか? ゴモラの常駐プラチナランクとしては、それなりに有名なのですが。それに、エルシド殿と同じ魔獣との契約者としても、知名度はあるかと」
「全く知らないな」
今の口ぶりだと、エルシドとべリアだけのようだな。魔獣と契約した獣操師とやらは。
「左様ですか・・・。ところで、何故ヴァリオスハンターズの方々は、神緑の森に行かれたので?」
「依頼があったらしいが、帰ってきたら依頼そのものが無かったことになってたそうだ」
「そんな事があるわけが!?」
「詳しくは受付嬢にでも聞いといてくれ。俺達も門に向かう」
応接室を後にし、待たせていたサラー達と合流して黒竜が待っている門へと向かった。
狩猟組合に到着するなり、大急ぎで出てきた受付嬢が出迎える。
とりあえず俺とオリービアだけで中に入る事にし、招集の理由も告げられずに応接室に案内された。
途中で見当たる人は全て大慌てしているが、いったい何があったのだろうか。
「あんたが最近、プラチナになったって奴か?」
通された応接室には既に数人座っており、その中に槍を携え鎧を着た、長い金髪をポニーテルにしている男がぶっきらぼうに話しかけてきた。
深くソファーに座り、足を組んででかい態度をしている。
もはやこの段階でこの男に不快を感じ、無視すること決める。
空いてるソファーに俺とオリービアは座り、この招集を説明してくれる人物が現れるのを待つ。
「無視するな! 俺を知らないのかよ!? 俺から声をかけてもらえるだけでも、幸運なんだ・・」
「お待たせしました!」
老齢の男性職員が入って来て、不快な話は中断される。
「ち!」
分かりやすいイラつき方をする男だな。
「みなさん、緊急招集に応じて頂きありがとう」
「そんな挨拶はどうでもいい。早く本題に入ってくれないか?」
「申し訳ない、ルシファー殿」
「は! 喋れるじゃね~か! マスクを付けてるから、お喋りが苦手な」
「お前は黙れ」
「なんだと!?」
ポニーテールが立ち上がり、槍を強く握りしめている。
「落ち着いてください! とりあえずご説明を!」
「お前とは、後でじっくり話そうじゃないか。で? わざわざゴモラの支部長が対応する程の、要件を聞かせてもらおうか」
ゴモラの支部長なのか。この初老の男。
偉い人間が、わざわざ対応しないといけない要件なのだろうか?
「おほん! では。実は今ゴモラの門前に、神竜族と思われる黒竜が立ちはだかっていまして、プラチナランクの狩猟者を出せ! と要求しているのであります」
「黒竜だって!?」
黒竜か。やっと元の世界にいない動物に会えるって訳か。
それにしても黒竜とは。正直テンションが上がってきている。伝説の生き物を見ることが出来るのだから当然だろうが。
会ってみたいのはあるが、気になることというと。
「何故プラチナランクの狩猟者を出せと?」
「では経緯を説明致します。先日神緑の森の隣接する街道にて、行商人の一行が黒竜に襲われるという事がありました。幸い怪我人などは出なかったのですが、その黒竜は妙な事を聞いてきたそうなのです。それは、”ここ最近で神緑の森に入った人間を知っているか?”と」
俺達じゃないか。つまり、その黒竜は俺達を探しているということだろう。
「そこで心当たりがなかった行商人は、”もし神緑の森に入る人間がいるのなら、依頼を受けたプラチナランクの狩猟者だろう”と答えたそうなのです」
「なるほどな! それでプラチナランクの狩猟者パーティーが、集められたっていうわけか! だけど俺達は神緑の森に入った事は無い。ということは・・・このマスクを付けた奴の方ってことになるな」
「そこのバカの言う通り、俺達は昨日神緑の森に入っている。その黒竜が探しているのは、俺達のようだな」
「バカだと!?」
「他に呼び方が無いだろ?」
その言葉を言い終わると同時に、ポニーテールは槍を持ち突きをしてくる。
それに合わせて刀を抜き、問題なく槍を止める事はできたが、この速度・・・恐らくは。
「お前、獣操師か」
「ご名答だが・・・俺の槍を止めるとはな。ただ生意気なだけじゃないようだ」
槍を納めて再びソファーに深く座るが、ずっと睨み続けられている。
お前が絡んできたんだろうが・・・。
「あの・・・よろしいでしょうか?」
支部長も困惑しているな。
「その黒竜とやらのお目当ては俺達らしい。俺達がそいつの所に向かえば、それで解決する問題な気がするがな」
「よろしいのですか? 相手は神竜族ですよ? 戦いになったら殺されてしまいます!」
「恐らくそれはないだろう」
「随分自身があるみたいだが?」
こいつ頻繁に割って入ってくるな。本当に不快だ。
「無視すんなって!」
こいつのパーティーメンバーであろう奴らが、必死になだめているようだが。
4人パーティーで、獣操師のポニーテールとローブを着た黒髪セミロングの魔術師風の女、坊主頭で筋肉質の鎧を着た騎士風の男、弓を携えた白髪ロングストレートの女。
小説に出てきそうないかにもな構成に見えるが、なだめてるあたりメンバーは比較的まともなのだろうか。
「落ち着いてください。根拠をお聞かせ願いますか? ルシファー様」
支部長に罪はない。答えてやることにするか。
「俺は神狼族との戦いに勝っているし、その神狼族はここにいるオリービアと契約をしてパーティーに加わっている。後は魔獣もいるし、発明士によって製作された武装も整えている。戦闘になっても勝てる見込みは充分あると思うが」
話し終わると無表情で全員が見てくる。
「ふざけるな!」
沈黙を破ったのはやはりポニーテールだった。
「神狼族・・・神獣に勝っただと!? そんな嘘がよくも平気で言えたもんだな! それに神獣と契約? そんな事はありえないだろ!」
「嘘ではありません! ルシファー様は勝負に勝ちました!」
「だったら! 証拠はあるのかよ!」
「証拠はこちらです!」
オリービアは命力を循環させたようで、神狼族の耳と尻尾を生やしてみせた。
「マジかよ・・・」
それを見たポニーテールは、言葉を失ってただその光景を眺めているだけになった。
「お・・・俺は・・・獣操師の訓練の最中、神獣の図鑑でその耳と尻尾を持つ神獣の絵を見た事がある。・・・神狼族の物だ。神獣と契約出来る筈が・・・」
「今、あなたの目の前にその存在がいます」
「だ・・・だが、このマスク野郎が神獣に勝った事の証明には」
「外にいるガルムさんに直接聞いてみてはどうでしょう? それならば信じられますか?」
苦虫を嚙んだような顔をしているポニーテール。よほど信じられないのだろうな。
「と・・・とにかく、黒竜の目的はルシファー殿率いる、ヴァリオスハンターズの方々ということですから、ここはお任せしてもよろしいですか?」
「もとよりそのつもりだ」
支部長はほっとしたのか、安心したように深く息を吐いた。
「待ちな!」
まだ何かあるのか。ポニーテールさんよ。
「俺達に行かせてくれ」
は?
「俺達”優れた貴公子達の炎”に行かせてくれ」
は? え? ださ! ダサい! 本当にダサい!
ヴァリオスハンターズって付けてしまった時の、俺の後悔を返してくれ!
騎馬騎士隊の時といい、この世界のネーミングセンスどうなってるんだよ!
思わず心の中で取り乱してしまった。マスク付けてて良かった。今どんな表情してるのだろう、俺・・・。
「しかし、優れた貴公子達の炎といえど、神竜族が相手となると・・・」
「俺が契約しているのは、魔獣のダールだ。空も飛べるし、そこまで不利な戦いにはならないと思うけどな?」
「しかし・・・」
魔獣ダール・・・また知らないのが出てきたな。
それにしても、魔獣と契約している獣操師に、1日で2人も会っているのだが。
魔獣と契約できる獣操師って希少だったのでは? と思ったが、どっちもそれなりの立場だし、希少な存在に会う機会が多かっただけなのかもな。
「まだ戦闘になると決まったわけではないし、行かせてやったらどうだ?」
「へぇ~、怖気づいたってか?」
後押ししてやったのに、何だその言い草は。
「まあこいつも認めてることだし? もういいだろ?」
「では、優れた貴公子達の炎の方々に出向いてもらいます。ですが、ヴァリオスハンターズの方々も控えて置いて頂きたく」
「俺達だけじゃ不服だってのか!」
「ええ、その通りです」
はっきりいうな・・・支部長さん。
「く! 勝手にしろ!」
優れた貴公子達の炎の面々は、勢いよく出て行ってしまう。
応接室には、俺とオリービアと支部長だけが取り残される。
「ベリア殿は、実力は確かなのですが、やや性格に難がありまして」
「あいつベリアっていうのか」
「え? ルシファー殿はご存じないのですか? ゴモラの常駐プラチナランクとしては、それなりに有名なのですが。それに、エルシド殿と同じ魔獣との契約者としても、知名度はあるかと」
「全く知らないな」
今の口ぶりだと、エルシドとべリアだけのようだな。魔獣と契約した獣操師とやらは。
「左様ですか・・・。ところで、何故ヴァリオスハンターズの方々は、神緑の森に行かれたので?」
「依頼があったらしいが、帰ってきたら依頼そのものが無かったことになってたそうだ」
「そんな事があるわけが!?」
「詳しくは受付嬢にでも聞いといてくれ。俺達も門に向かう」
応接室を後にし、待たせていたサラー達と合流して黒竜が待っている門へと向かった。
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