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11章 仲間と帰還そして帰還
11.6 創造主の話をした話
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カマエルは表面がうっすらとガラスになった地面を、踏み割りながら歩いてくる。
割れたガラスは様々な色を反射し、まるでステンドグラスのような芸術性を放ちながら、細かい音を出す。
それは大きな羽を携え、中性的な容姿をしたカマエルを、神秘的とも思える状態に演出していた。
文明復興時に描かれた、美しい絵画のようでもある。
だがそんな光景に浸ることも許されず、オリービアとレグナとガルムは、それぞれが打開策を出そうと試案を巡らせていた。
「最初の勢いはどうしたのだ? もう何もないのなら、終わりにしようと思うのだが」
歩みを止めずに、無表情のまま言い放つカマエル。
「炎も効かない、衝撃波も効かない、打撃も斬撃も効かない、どうなってるんですか? あなたたち大天使は」
あまりにも素直な疑問をぶつけるオリービア。
「当たり前なのだ。僕たち大天使は、創造主の最高傑作なのだ。君たち程度では、この身を傷つけることすら出来なくて、当然なのだが」
言葉通りに、さも当然と言わんばかりに言った後、何かを品定めしてるかのように、自らに対峙した三者を順番に見る。
やがてレグナに視線が止まり、カマエルは片手を上げて指をさした。
「お前から殺すのだ」
ある種はっきりわかる攻撃的な笑みを浮かべて、カマエルは再び歩み出す。
「そうはさせませんよ!」
「邪魔をするなら、順番が変わるだけなのだ」
覇気に似た何かを飛ばされ、立ちはだかろうとしたオリービアは委縮してしまう。
「カマエル! 止まれ!」
ガルムが間に割って入ったことで、オリービアは一瞬の安堵を得る結果にはなった。
「ガブリエルはなぜ神狼族を襲った! 答えろ!」
唐突な質問ではあったが、契約により命力が循環しているオリービアとレグナは、それがはっきりとした時間稼ぎであることを感じ取る。
もちろんガルムがそのことについて知りたいことも分かっているが、この切迫した状況を打開する案を出す時間を、少しでも捻出したいという思いであった。
「さあ? 知らないのだ。それはガブリエルが創造主より受けた命なのだ」
ある意味予想していた回答だったが、ガルムはある種の素直な回答を得たことで、更に質問をぶつけていく。
「では質問を変えよう。なぜ主を連れて行こうとしている?」
「なんでって、創造主が求めている御方だからなのだ」
突然、見た目の年齢通りの子供っぽい一面が顔を出す。
ウリエルは起伏の激しさ、ガブリエルは掴み所の無い部分など、大天使にはおおよその特徴があるようだが、カマエルの場合は子供っぽい一面があるようだ。
ここにきて、ある種のまともな会話が出来ていることで、ガルムは多くの情報が引き出せるのでは? と考えるようになっていた。
「求めてるというからには、何か理由があるはずだろう? 貴様もそこを考えれば、最良の状態で主を連れて行けるやもしれんぞ」
「それはそう思うのだが。確かに少なくとも、傷物で届けるのは良くないのだ」
ガルムの狙いは当たっていたようで、カマエルは足を止めて戦斧を地面に突き刺し、人差し指を顎に当てて悩み始めてしまう。
ガルムは思念を飛ばし、オリービアとレグナに手を出さないように伝え、同時にこの機会に情報を得る考えも伝えた。
伝わった思念にしたがい、オリービアとレグナは気をひかないようにすることにしたが、ガルムが危険にさらされた時にいつでも動けるようにしている。
「そうであろう」
「でもどうやって連れて行けば、創造主は喜んでくれるのだ? 僕には分からないのだ」
「それにはまず、何故主を求めているのかの理由を考えればいいと思うがな」
まるで分からないことを先生に聞く子供のように、カマエルの特徴ともいうべき一面がさらけ出され、ガルムにすら何てことないという感じで意見を聞き出す。
「何かないのか? 貴様の創造主はお前に何も語らなかったのか?」
「聞いていないのだ。いや、あった! あったのだ! 彼の者について他の大天使にお話しされているのを、聞いたことがあるのだ!」
カマエルは両手を広げて、喜びの感情を表す。
「確か! 人間を救済する為って言っていたのだ! 人間を導く存在を生み出すのに必要って言ってたのだ!」
カマエルから飛び出した意外な言葉。それは人間の救済と導きであった。
予想外の言葉に一瞬の混乱を招いたガルム、そしてその割には天使らしい行動をしていないことに驚くオリービア、詳細を知らないのであまり理解できていないレグナがそこにあった。
「どういうことだ? 貴様の創造主は神狼族を滅ぼし、そして神竜族には人間の支配を促しているではないか」
「神狼族は人間じゃないのだが」
「・・・なるほどな。貴様は神狼族が滅ぶことが、人間の救済に繋がるとでもいうのか?」
「僕の考えではないのだ。それに僕ごときが、お前のように創造主のお考えを理解しようとするのは、とてもおこがましいのだ。それで? どうすれば創造主はお喜びになると思うのだ?」
「それを考えるのは、不敬にあたらないというのか?」
「不敬にはならないと思うのだ。僕は創造主にお喜びになってほしいだけなのだ」
この時ガルムは、ルシファーの言う通りこいつら大天使は操り人形だと感じた。
恐ろしいまでの献身、そして自我をもっているのか怪しみたくなるほどの、命を実行することへの執着。
情報を引き出そうとしたガルムの口から、己の浅はかさを皮肉する少量のため息が飛び出す。
だがカマエルはそんなガルムの変化に気づけるわけでもなく、期待した顔で助言が飛び出すことを待っていた。
「どうしたのだ?」
「いや・・・」
「早くどうすればいいか、教えてほしいのだ」
「そうだな・・・それだけではまだ案が出てこない。他に何かないか?」
「そういえば、彼の者を創造主はワインと言っていたのだ。それと創造主ご自身は・・・創造主!」
カマエルが突然空を見上げる。
ガブリエルやウリエルと同じような反応であり、ガルムはもちろんオリービアも創造主が話しかけてきたのだと感づく。
「いえ・・・はい。・・・はい。・・・畏まりました。命に従います」
特徴のある口調から、緊張したような丁寧な話し方に変わるカマエル。
話し終えたのか視線をガルムに戻し、カマエルは口を閉じて戦斧を地面から抜き、身の丈ほどあるそれを片手で軽々とガルムに向けた。
「どうした? もう意見を言わなくてもいいのか?」
「創造主が、このままお前らを殺して戻ってこいとの仰せなのだ。それが一番お喜びになるとのことなのだ」
創造主を喜ばすことが出来る、そのことにカマエル自身が喜びを感じているのか、笑みを浮かべている。
だがその笑みは、独欲的な他者を顧みない不気味な笑みで、戦いの中で見せていた不気味な笑みとは比べ物にならない、恐れにも似た感情を抱かせるに十分なものに変わっていた。
「やはりこうなるか」
ガルムがそう口走った瞬間、神狼族の目でも捉えられない速度でカマエルは迫り、意識がその姿を捉えた時には、もう眼前で斧を振り下ろそうとしていた。
ガルムが見る世界は遅くなり、回避しようとも体は動かせなくとも、その光景は1秒が1分に感じられるほどで、自らに振り下ろされる戦斧をただ見続け、最後の時までの覚悟の時間が与えられたようだった。
オリービアとレグナが反応するころには、既にその状況になっていたため、駆けだそうとするも、一歩すら踏み出せずにいる。
徐々に迫りくる戦斧が、ガルムに届きそうになる瞬間。
ガルムは自分の頭上を、僅かに青みがかった剣が通過するのを目撃する。
そして視界の横から、黒いブーツに黒いローブ、黒いズボンに黒い上着と偏った配色の衣服を纏い、変わったマスクをつけた自分の慕う人間が現れる。
それを意識した時、届きそうになっていたカマエルの戦斧と神鉄の刀がぶつかり合い、カマエルは戦斧と一緒に後方へと弾き飛ばされ、地面に大の字で横たわる。
その者はカマエルを吹き飛ばした後に、ガルムとカマエルの間に立ちはだかった。
「主!」
「ルシファー様!」
「旦那さん!」
ルシファーは立ち上がろうとするカマエルを、マスクの奥で睨みつけ、神鉄の刀を向けて声を張り上げる。
「俺の仲間を、よくも痛めつけてくれたな! 糞大天使が!」
割れたガラスは様々な色を反射し、まるでステンドグラスのような芸術性を放ちながら、細かい音を出す。
それは大きな羽を携え、中性的な容姿をしたカマエルを、神秘的とも思える状態に演出していた。
文明復興時に描かれた、美しい絵画のようでもある。
だがそんな光景に浸ることも許されず、オリービアとレグナとガルムは、それぞれが打開策を出そうと試案を巡らせていた。
「最初の勢いはどうしたのだ? もう何もないのなら、終わりにしようと思うのだが」
歩みを止めずに、無表情のまま言い放つカマエル。
「炎も効かない、衝撃波も効かない、打撃も斬撃も効かない、どうなってるんですか? あなたたち大天使は」
あまりにも素直な疑問をぶつけるオリービア。
「当たり前なのだ。僕たち大天使は、創造主の最高傑作なのだ。君たち程度では、この身を傷つけることすら出来なくて、当然なのだが」
言葉通りに、さも当然と言わんばかりに言った後、何かを品定めしてるかのように、自らに対峙した三者を順番に見る。
やがてレグナに視線が止まり、カマエルは片手を上げて指をさした。
「お前から殺すのだ」
ある種はっきりわかる攻撃的な笑みを浮かべて、カマエルは再び歩み出す。
「そうはさせませんよ!」
「邪魔をするなら、順番が変わるだけなのだ」
覇気に似た何かを飛ばされ、立ちはだかろうとしたオリービアは委縮してしまう。
「カマエル! 止まれ!」
ガルムが間に割って入ったことで、オリービアは一瞬の安堵を得る結果にはなった。
「ガブリエルはなぜ神狼族を襲った! 答えろ!」
唐突な質問ではあったが、契約により命力が循環しているオリービアとレグナは、それがはっきりとした時間稼ぎであることを感じ取る。
もちろんガルムがそのことについて知りたいことも分かっているが、この切迫した状況を打開する案を出す時間を、少しでも捻出したいという思いであった。
「さあ? 知らないのだ。それはガブリエルが創造主より受けた命なのだ」
ある意味予想していた回答だったが、ガルムはある種の素直な回答を得たことで、更に質問をぶつけていく。
「では質問を変えよう。なぜ主を連れて行こうとしている?」
「なんでって、創造主が求めている御方だからなのだ」
突然、見た目の年齢通りの子供っぽい一面が顔を出す。
ウリエルは起伏の激しさ、ガブリエルは掴み所の無い部分など、大天使にはおおよその特徴があるようだが、カマエルの場合は子供っぽい一面があるようだ。
ここにきて、ある種のまともな会話が出来ていることで、ガルムは多くの情報が引き出せるのでは? と考えるようになっていた。
「求めてるというからには、何か理由があるはずだろう? 貴様もそこを考えれば、最良の状態で主を連れて行けるやもしれんぞ」
「それはそう思うのだが。確かに少なくとも、傷物で届けるのは良くないのだ」
ガルムの狙いは当たっていたようで、カマエルは足を止めて戦斧を地面に突き刺し、人差し指を顎に当てて悩み始めてしまう。
ガルムは思念を飛ばし、オリービアとレグナに手を出さないように伝え、同時にこの機会に情報を得る考えも伝えた。
伝わった思念にしたがい、オリービアとレグナは気をひかないようにすることにしたが、ガルムが危険にさらされた時にいつでも動けるようにしている。
「そうであろう」
「でもどうやって連れて行けば、創造主は喜んでくれるのだ? 僕には分からないのだ」
「それにはまず、何故主を求めているのかの理由を考えればいいと思うがな」
まるで分からないことを先生に聞く子供のように、カマエルの特徴ともいうべき一面がさらけ出され、ガルムにすら何てことないという感じで意見を聞き出す。
「何かないのか? 貴様の創造主はお前に何も語らなかったのか?」
「聞いていないのだ。いや、あった! あったのだ! 彼の者について他の大天使にお話しされているのを、聞いたことがあるのだ!」
カマエルは両手を広げて、喜びの感情を表す。
「確か! 人間を救済する為って言っていたのだ! 人間を導く存在を生み出すのに必要って言ってたのだ!」
カマエルから飛び出した意外な言葉。それは人間の救済と導きであった。
予想外の言葉に一瞬の混乱を招いたガルム、そしてその割には天使らしい行動をしていないことに驚くオリービア、詳細を知らないのであまり理解できていないレグナがそこにあった。
「どういうことだ? 貴様の創造主は神狼族を滅ぼし、そして神竜族には人間の支配を促しているではないか」
「神狼族は人間じゃないのだが」
「・・・なるほどな。貴様は神狼族が滅ぶことが、人間の救済に繋がるとでもいうのか?」
「僕の考えではないのだ。それに僕ごときが、お前のように創造主のお考えを理解しようとするのは、とてもおこがましいのだ。それで? どうすれば創造主はお喜びになると思うのだ?」
「それを考えるのは、不敬にあたらないというのか?」
「不敬にはならないと思うのだ。僕は創造主にお喜びになってほしいだけなのだ」
この時ガルムは、ルシファーの言う通りこいつら大天使は操り人形だと感じた。
恐ろしいまでの献身、そして自我をもっているのか怪しみたくなるほどの、命を実行することへの執着。
情報を引き出そうとしたガルムの口から、己の浅はかさを皮肉する少量のため息が飛び出す。
だがカマエルはそんなガルムの変化に気づけるわけでもなく、期待した顔で助言が飛び出すことを待っていた。
「どうしたのだ?」
「いや・・・」
「早くどうすればいいか、教えてほしいのだ」
「そうだな・・・それだけではまだ案が出てこない。他に何かないか?」
「そういえば、彼の者を創造主はワインと言っていたのだ。それと創造主ご自身は・・・創造主!」
カマエルが突然空を見上げる。
ガブリエルやウリエルと同じような反応であり、ガルムはもちろんオリービアも創造主が話しかけてきたのだと感づく。
「いえ・・・はい。・・・はい。・・・畏まりました。命に従います」
特徴のある口調から、緊張したような丁寧な話し方に変わるカマエル。
話し終えたのか視線をガルムに戻し、カマエルは口を閉じて戦斧を地面から抜き、身の丈ほどあるそれを片手で軽々とガルムに向けた。
「どうした? もう意見を言わなくてもいいのか?」
「創造主が、このままお前らを殺して戻ってこいとの仰せなのだ。それが一番お喜びになるとのことなのだ」
創造主を喜ばすことが出来る、そのことにカマエル自身が喜びを感じているのか、笑みを浮かべている。
だがその笑みは、独欲的な他者を顧みない不気味な笑みで、戦いの中で見せていた不気味な笑みとは比べ物にならない、恐れにも似た感情を抱かせるに十分なものに変わっていた。
「やはりこうなるか」
ガルムがそう口走った瞬間、神狼族の目でも捉えられない速度でカマエルは迫り、意識がその姿を捉えた時には、もう眼前で斧を振り下ろそうとしていた。
ガルムが見る世界は遅くなり、回避しようとも体は動かせなくとも、その光景は1秒が1分に感じられるほどで、自らに振り下ろされる戦斧をただ見続け、最後の時までの覚悟の時間が与えられたようだった。
オリービアとレグナが反応するころには、既にその状況になっていたため、駆けだそうとするも、一歩すら踏み出せずにいる。
徐々に迫りくる戦斧が、ガルムに届きそうになる瞬間。
ガルムは自分の頭上を、僅かに青みがかった剣が通過するのを目撃する。
そして視界の横から、黒いブーツに黒いローブ、黒いズボンに黒い上着と偏った配色の衣服を纏い、変わったマスクをつけた自分の慕う人間が現れる。
それを意識した時、届きそうになっていたカマエルの戦斧と神鉄の刀がぶつかり合い、カマエルは戦斧と一緒に後方へと弾き飛ばされ、地面に大の字で横たわる。
その者はカマエルを吹き飛ばした後に、ガルムとカマエルの間に立ちはだかった。
「主!」
「ルシファー様!」
「旦那さん!」
ルシファーは立ち上がろうとするカマエルを、マスクの奥で睨みつけ、神鉄の刀を向けて声を張り上げる。
「俺の仲間を、よくも痛めつけてくれたな! 糞大天使が!」
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