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11章 仲間と帰還そして帰還
11.12 決着がついた話
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「その状態じゃあ答えられないか」
返事できるわけないと思うが、カマエルは自らを抑え込む水柱の中でもがいている。
斥力の壁に似た体に纏っている見えない鎧の為、当然傷つくことは無いだろうが、あくまでその干渉が肉体に届かないだけで、衝撃や勢い自体の干渉は受けている。
ガルムの衝撃波が良い例だ。神狼の崩口はカマエルを吹き飛ばす。
そしてレグナの尻尾の鞭も、カマエルをきりもみにして吹き飛ばしていた。
ならばこの水圧であれば、カマエルを動けなくすることは可能というわけだ。
「ぐぎ! 水が! 重いのだ! 何なのだ・・・ごればあああああ」
よくもまあ、その状態で言葉を発せられるものだ。
ガルムはオリービアを背に乗せて、サラーの元まで駆けている。レグナは距離を取って、飛びながらカマエルの周りを周回し、ことの成り行きを見届けようとしている。
あいつは駆けつけた時に、カマエルを”お父さんの敵”と言っていたな。
竜闘祭にも優勝したようだし、起こった出来事の真相でも知ったのだろう。
これが終わったら、少しは話を聞いてやるか。
「さて・・・みんな退避したようだし、終わらせようか! カマエル!」
聞こえているのかは知らないが、カマエルに向かって声を張り上げる。
振り上げていた腕を、カマエルに向かって勢いよく振り下ろす。
それと同時に自分の上に浮かべていた、月でも落ちてきたのではないかと勘違いするほどの大きさがある、金属球がカマエルに向かって落ちていく。
ハイドロキネシスによって空中に無尽蔵に出現する水は、サイコキネシスによって太い柱となり、高圧洗浄機から発射されたかのように、途切れることなく水の柱を形成している。
その水柱は、金属球がカマエルに到達するまでの間、カマエルを押さえ続けていた。
やがてカマエルにも、自らに迫るものの正体を理解する時が訪れる。
「や! やめろ! 貴方に・・・危害は加えない! 本当だ! 創造主の命でもある! やめろおおおおお!」
明らかに切羽詰まった者の懇願が響く。
「お前は・・・オリービア達を殺そうとしただろう。俺をどうこうする問題ではない。初めて出来た・・・心から仲間と思える奴らを、そう思った日に失いたくはない。俺は失うものは無いと思っていた・・・だが今は、失うものが出来た。だから、お前ごときにそれを失わせたりはしない」
「なんだ!? 聞こえないぞ! 止めろ! こいつを止めろおおお・・・」
金属球は地面にめり込みながら、カマエルを覆い隠していく。
周囲に砂埃と、大気を震わせるほどの轟音が響き、やがてそれらが収まるころには、周囲に静寂が訪れていた。
金属球が地面にめり込み、収まりよく安定したのを確認し、カマエルが出てくる気配が無いことに安堵する。
サラーと共に手を振っているオリービアのも元に、ゆっくりと降りていく。
着地すると同時にサラーが抱きついてきて、体に顔を埋めてきた。
「サラーちゃん・・・出遅れましたか」
戦っている時の凛とした立ち振る舞いはどこにいったのやら、オリービアは両手を広げてサラーごと抱きつこうと、欲望を全開にした顔で近づいてくる。
「奥方・・・」
ガルムがあきれながら間に入り、オリービアを止めた。
「凄いよ! ご主人が勝ったよ! 流石のカマエルも死んだに違いないよ!」
ルルがおしりを振りながらはしゃいでいるが、その姿になんとなくイラっとする・・・なんでかは分からないが。
というか・・・すまん。ルルのことを忘れていた。
「それは無いと思う・・・」
レグナが降り立ちながら、やや落胆した声で金属球を見ていた。
「我もそう思う」
ガルムも同じ意見を述べているが、それは俺も同意見だ。
根拠もある。未だにカマエルの、ガルム達の言葉を借りるのであれば、神力を感じるからだ。
そしてその神力は、未だに弱くも強くもなっていない。
つまり・・・推測ではあるものの、カマエルは動けない状態なだけで未だ健在だということだ。
あれほどの質量の金属球に圧迫されながらも、怪我一つしていないことが容易に想像できる。
「お前らも、カマエルの神力を感じるか?」
「感じているぞ。主」
「旦那さんも同じだったんだ」
「つまり、カマエルはまだ生きてるということですか?」
「そうだな」
「あの状態でも死なないなんて、おかしいです」
「ご主人の作戦は失敗? 早く逃げようよ!」
珍しくルルの意見にガルムもうなずいている。
「ここから離れるのは賛成だが、作戦自体は成功だ。あれでいいんだよ」
なんか全員から驚きの感情を寄せられているが、そういえば誰にも説明してなかったな。
「俺の考えでは、現状何をしても天使を傷つけることは出来ない。唯一の対抗手段は、神鉄で作られた武器だけのようだが、カマエルに一撃を与えるには、今の俺達は力不足だ。偶然の産物を狙って、あのまま根気よく戦いを続けても良かったのかもしれないが、こっちの誰かがやられる可能性も時間経過で増加する」
話をいったん切り、反応を伺ってみる。とりあえずみな頷いているので、話自体に納得はしているようだ。
「そこでどうするかを考えた時、物理的な干渉を受けているという事実を改めて認識したことと、オリービアが上に乗ってきたことで、昔読んだ物語を思い出した。西遊記っていうんだが、知っているか?」
オリービア以外は首を横に振っているから、恐らくこの世界に西遊記の物語は無いのだろう。
一番こういうことを知ってそうな、本を読み漁っていたという肝心のオリービアは、何故か照れながら上目遣いで見てきているし。
とりあえずは無視をするか。
「西遊記には暴れん坊のサルが、大岩の下敷きになって封印される話が出てきてな」
「ちょ~っと待った!」
まさに鬼の形相とも言うべき顔で、オリービアは話を止める。
「私が上に乗って大岩の話を思い出したんですか!? 心外ですよ! これでも体系には自信があります! 胸は・・・いや! ただ大きいだけのよりもですね」
「奥方・・・落ち着かれよ」
ガルムが尻尾でモフモフとオリービアをなだめている。
「ああ・・・尻尾は反則ですよ」
大人しくなってるし。
「おにいちゃん、続きをお願いです」
「そうだな。とにかく、その暴れん坊で凄い強いサルを大岩で封印するんだが、もしかして天使でも出来るんじゃないかと思ってな」
「旦那さん、サルってなに?」
なるほど。レグナに言われるまで忘れていたが、この世界は似たような動物でも名前も大きさも違うんだったな。
とりあえずは説明を省くか。面倒だし・・・。
「まあそういう動物がいると思ってくれ」
「分かった!」
素直だな。
「なるほど。つまりはそれを模範し、そしてカマエルが出てこないところを見ると、主の作戦は成功と言えるわけか」
ガルムは話が早くて助かるな。
「まあそういうことだ」
「あれって鉄・・・じゃないです? なんか違う感じがするです」
流石にサラーは興味を持ったのか、俺から離れて金属球に数歩近づき観察している。
「そうだな。あれはオスミウムっていう金属だ」
「聞いたことないです! なんです?」
「そうだな。簡単に言うのなら、俺が知る限りもっとも思い金属だ」
「重い? 金属はみんな重いと思うです」
「ここでいう重いは、質量のことだ。質量っていうのは・・・そうだな。同じ大きさのリトグラフと鉄あったとするだろ。大きさは同じなのに、リトグラフの方が鉄より軽いだろ? それが質量ってやつだ」
「凄いです! じゃあれは同じ大きさの鉄よりも、重いってことです?」
「そいうことだな」
相変わらず頭のいい子だな。
勉強がてら脱線した時に知ったオスミウム。ダイヤモンド並みに硬く、質量は鉄の3倍はあり、融点も3000度を超える。
カマエルに砕かれないように、持ち上げられないようにとなるべく強靭な金属を用意しようと考え、思い至ったのがこれだった。
「おにいちゃんは物知りで、なんでも出来るです! その・・・おすみうむっていうのを、触ってきてもいいです?」
「それはやめとけ。今は無害だが、酸化・・・錆びてくると人体には有毒だからな」
「うう・・・観察したいです。でも怖いから止めるです」
サラーはあきらめたのか、再び近づいてきて抱きついてくる。
「とりあえず、カマエルの封印が出来ている間に、ここを離れる必要があるということですか?」
オリービアはガルムの尻尾を堪能しつくしたのか、まるで賢者のように冷静に物事を考えているようだ。
「ああ・・・、正直長くは持たないだろう。少なくとも、他の大天使が助けに来るだろうな。もしくは創造主本人か」
「お父さんの敵を取れなかったのは残念だけど、旦那さんのおかげで少しは・・・」
「また機会はあるだろう。今は堪えるといい」
ガルムの言葉で一端の未練を断ち切ったのか、レグナは黙って体を屈め、行動で自らに乗って欲しいことを示してきた。
「サラーちゃんは、ガルムさんの背中で移動です」
「なんでです!?」
「・・・次は私に譲ってください」
「分かったです・・・」
お前らのやりとりは何なんだと思いながら背中に飛び乗って座ると、続いてオリービアが飛び乗ってくる。
わざわざ前に座って、勝手に手を取ってから、自分を抱き寄せるような体制を取らされる。
もはや怒る気力もなく、ただされるがままにした。
サラーがガルムの背に乗り、安全を確認したガルムがルルと一緒に駆けだしていく。
「出発!」
レグナが翼を大きく羽ばたかせ、竜闘祭の会場への帰路を飛び始めた。
返事できるわけないと思うが、カマエルは自らを抑え込む水柱の中でもがいている。
斥力の壁に似た体に纏っている見えない鎧の為、当然傷つくことは無いだろうが、あくまでその干渉が肉体に届かないだけで、衝撃や勢い自体の干渉は受けている。
ガルムの衝撃波が良い例だ。神狼の崩口はカマエルを吹き飛ばす。
そしてレグナの尻尾の鞭も、カマエルをきりもみにして吹き飛ばしていた。
ならばこの水圧であれば、カマエルを動けなくすることは可能というわけだ。
「ぐぎ! 水が! 重いのだ! 何なのだ・・・ごればあああああ」
よくもまあ、その状態で言葉を発せられるものだ。
ガルムはオリービアを背に乗せて、サラーの元まで駆けている。レグナは距離を取って、飛びながらカマエルの周りを周回し、ことの成り行きを見届けようとしている。
あいつは駆けつけた時に、カマエルを”お父さんの敵”と言っていたな。
竜闘祭にも優勝したようだし、起こった出来事の真相でも知ったのだろう。
これが終わったら、少しは話を聞いてやるか。
「さて・・・みんな退避したようだし、終わらせようか! カマエル!」
聞こえているのかは知らないが、カマエルに向かって声を張り上げる。
振り上げていた腕を、カマエルに向かって勢いよく振り下ろす。
それと同時に自分の上に浮かべていた、月でも落ちてきたのではないかと勘違いするほどの大きさがある、金属球がカマエルに向かって落ちていく。
ハイドロキネシスによって空中に無尽蔵に出現する水は、サイコキネシスによって太い柱となり、高圧洗浄機から発射されたかのように、途切れることなく水の柱を形成している。
その水柱は、金属球がカマエルに到達するまでの間、カマエルを押さえ続けていた。
やがてカマエルにも、自らに迫るものの正体を理解する時が訪れる。
「や! やめろ! 貴方に・・・危害は加えない! 本当だ! 創造主の命でもある! やめろおおおおお!」
明らかに切羽詰まった者の懇願が響く。
「お前は・・・オリービア達を殺そうとしただろう。俺をどうこうする問題ではない。初めて出来た・・・心から仲間と思える奴らを、そう思った日に失いたくはない。俺は失うものは無いと思っていた・・・だが今は、失うものが出来た。だから、お前ごときにそれを失わせたりはしない」
「なんだ!? 聞こえないぞ! 止めろ! こいつを止めろおおお・・・」
金属球は地面にめり込みながら、カマエルを覆い隠していく。
周囲に砂埃と、大気を震わせるほどの轟音が響き、やがてそれらが収まるころには、周囲に静寂が訪れていた。
金属球が地面にめり込み、収まりよく安定したのを確認し、カマエルが出てくる気配が無いことに安堵する。
サラーと共に手を振っているオリービアのも元に、ゆっくりと降りていく。
着地すると同時にサラーが抱きついてきて、体に顔を埋めてきた。
「サラーちゃん・・・出遅れましたか」
戦っている時の凛とした立ち振る舞いはどこにいったのやら、オリービアは両手を広げてサラーごと抱きつこうと、欲望を全開にした顔で近づいてくる。
「奥方・・・」
ガルムがあきれながら間に入り、オリービアを止めた。
「凄いよ! ご主人が勝ったよ! 流石のカマエルも死んだに違いないよ!」
ルルがおしりを振りながらはしゃいでいるが、その姿になんとなくイラっとする・・・なんでかは分からないが。
というか・・・すまん。ルルのことを忘れていた。
「それは無いと思う・・・」
レグナが降り立ちながら、やや落胆した声で金属球を見ていた。
「我もそう思う」
ガルムも同じ意見を述べているが、それは俺も同意見だ。
根拠もある。未だにカマエルの、ガルム達の言葉を借りるのであれば、神力を感じるからだ。
そしてその神力は、未だに弱くも強くもなっていない。
つまり・・・推測ではあるものの、カマエルは動けない状態なだけで未だ健在だということだ。
あれほどの質量の金属球に圧迫されながらも、怪我一つしていないことが容易に想像できる。
「お前らも、カマエルの神力を感じるか?」
「感じているぞ。主」
「旦那さんも同じだったんだ」
「つまり、カマエルはまだ生きてるということですか?」
「そうだな」
「あの状態でも死なないなんて、おかしいです」
「ご主人の作戦は失敗? 早く逃げようよ!」
珍しくルルの意見にガルムもうなずいている。
「ここから離れるのは賛成だが、作戦自体は成功だ。あれでいいんだよ」
なんか全員から驚きの感情を寄せられているが、そういえば誰にも説明してなかったな。
「俺の考えでは、現状何をしても天使を傷つけることは出来ない。唯一の対抗手段は、神鉄で作られた武器だけのようだが、カマエルに一撃を与えるには、今の俺達は力不足だ。偶然の産物を狙って、あのまま根気よく戦いを続けても良かったのかもしれないが、こっちの誰かがやられる可能性も時間経過で増加する」
話をいったん切り、反応を伺ってみる。とりあえずみな頷いているので、話自体に納得はしているようだ。
「そこでどうするかを考えた時、物理的な干渉を受けているという事実を改めて認識したことと、オリービアが上に乗ってきたことで、昔読んだ物語を思い出した。西遊記っていうんだが、知っているか?」
オリービア以外は首を横に振っているから、恐らくこの世界に西遊記の物語は無いのだろう。
一番こういうことを知ってそうな、本を読み漁っていたという肝心のオリービアは、何故か照れながら上目遣いで見てきているし。
とりあえずは無視をするか。
「西遊記には暴れん坊のサルが、大岩の下敷きになって封印される話が出てきてな」
「ちょ~っと待った!」
まさに鬼の形相とも言うべき顔で、オリービアは話を止める。
「私が上に乗って大岩の話を思い出したんですか!? 心外ですよ! これでも体系には自信があります! 胸は・・・いや! ただ大きいだけのよりもですね」
「奥方・・・落ち着かれよ」
ガルムが尻尾でモフモフとオリービアをなだめている。
「ああ・・・尻尾は反則ですよ」
大人しくなってるし。
「おにいちゃん、続きをお願いです」
「そうだな。とにかく、その暴れん坊で凄い強いサルを大岩で封印するんだが、もしかして天使でも出来るんじゃないかと思ってな」
「旦那さん、サルってなに?」
なるほど。レグナに言われるまで忘れていたが、この世界は似たような動物でも名前も大きさも違うんだったな。
とりあえずは説明を省くか。面倒だし・・・。
「まあそういう動物がいると思ってくれ」
「分かった!」
素直だな。
「なるほど。つまりはそれを模範し、そしてカマエルが出てこないところを見ると、主の作戦は成功と言えるわけか」
ガルムは話が早くて助かるな。
「まあそういうことだ」
「あれって鉄・・・じゃないです? なんか違う感じがするです」
流石にサラーは興味を持ったのか、俺から離れて金属球に数歩近づき観察している。
「そうだな。あれはオスミウムっていう金属だ」
「聞いたことないです! なんです?」
「そうだな。簡単に言うのなら、俺が知る限りもっとも思い金属だ」
「重い? 金属はみんな重いと思うです」
「ここでいう重いは、質量のことだ。質量っていうのは・・・そうだな。同じ大きさのリトグラフと鉄あったとするだろ。大きさは同じなのに、リトグラフの方が鉄より軽いだろ? それが質量ってやつだ」
「凄いです! じゃあれは同じ大きさの鉄よりも、重いってことです?」
「そいうことだな」
相変わらず頭のいい子だな。
勉強がてら脱線した時に知ったオスミウム。ダイヤモンド並みに硬く、質量は鉄の3倍はあり、融点も3000度を超える。
カマエルに砕かれないように、持ち上げられないようにとなるべく強靭な金属を用意しようと考え、思い至ったのがこれだった。
「おにいちゃんは物知りで、なんでも出来るです! その・・・おすみうむっていうのを、触ってきてもいいです?」
「それはやめとけ。今は無害だが、酸化・・・錆びてくると人体には有毒だからな」
「うう・・・観察したいです。でも怖いから止めるです」
サラーはあきらめたのか、再び近づいてきて抱きついてくる。
「とりあえず、カマエルの封印が出来ている間に、ここを離れる必要があるということですか?」
オリービアはガルムの尻尾を堪能しつくしたのか、まるで賢者のように冷静に物事を考えているようだ。
「ああ・・・、正直長くは持たないだろう。少なくとも、他の大天使が助けに来るだろうな。もしくは創造主本人か」
「お父さんの敵を取れなかったのは残念だけど、旦那さんのおかげで少しは・・・」
「また機会はあるだろう。今は堪えるといい」
ガルムの言葉で一端の未練を断ち切ったのか、レグナは黙って体を屈め、行動で自らに乗って欲しいことを示してきた。
「サラーちゃんは、ガルムさんの背中で移動です」
「なんでです!?」
「・・・次は私に譲ってください」
「分かったです・・・」
お前らのやりとりは何なんだと思いながら背中に飛び乗って座ると、続いてオリービアが飛び乗ってくる。
わざわざ前に座って、勝手に手を取ってから、自分を抱き寄せるような体制を取らされる。
もはや怒る気力もなく、ただされるがままにした。
サラーがガルムの背に乗り、安全を確認したガルムがルルと一緒に駆けだしていく。
「出発!」
レグナが翼を大きく羽ばたかせ、竜闘祭の会場への帰路を飛び始めた。
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