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11章 仲間と帰還そして帰還
11.11 天使の成長を見た話
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「やあ!」
「小賢しい!」
カマエルの戦斧がオリービアの剣を弾く。
「彼の者を動けなくするつもりだったが、本来はお前らを殺すことが命。この状況は好ましいな!」
「あなたなど、私たちだけで十分ということですよ」
「ふざけるなよ! たかが」
「人間風情と前世代の遺物か?」
ガルムが言葉を遮りながら、体を翻して後ろ足で蹴り飛ばす。
最早遊ばれてるに等しい状況に、さらに苛立ちを募らせていくが、それがより状況を悪くしていた。
「くう・・・何故・・・」
自分を含めた大天使は、創造主の最高傑作のはず。
その存在であるはずの自分が、なぜこうも遊ばれているのか、カマエルはその理由が分からずにいた。
「何故ここまでやられるか、疑問のようだな」
立ち上がろうとしないカマエルに対し、ガルムは追撃を加えずに声をかける。
これは主の為の時間稼ぎであり、大天使に有効な攻撃手段を持たないガルム達にとっては、会話での時間稼ぎも有効だと考えたからだ。
「貴様は確かに強い。本来であれば、主以外は簡単に葬れるだろうな」
「何故なんだ! 創造主の武器であるはずの僕が! お前ら如きを・・・命を果たせないなんて!」
「貴様には欠けているものがある」
「なんだ!? 何が言いたい!」
「実戦経験だ」
ガルムが言い放つ言葉が理解できないのか、カマエルは言葉を失う。
「存外、貴様は甘いのだ。複数と戦っているにもかかわらず、その場で刃を交える者にしか意識を向けない。だからこそ、何度も地面に倒れることになるのだ」
ガルムの言葉を震えながら聞くカマエル。その震えが何を表すのかは分からないが、表情は歪みきっており、おおよそ天使とは思えない。
「本来は力を付けていく過程で、そういった経験を積み備えていくもの。貴様はなまじ最初から力を与えられているからこそ、油断とすら言えないゆるみ切った戦いしか出来ぬのだ」
「僕はお前らとは違う! 貴様らのような、前世代の遺物とは違うんだ! そんなものは必要ない!」
「ならばそれを証明してみろ!」
「お前に言われなくても!」
ガルムは大きく口を開き、神狼の崩口を発動し衝撃波を飛ばす。
カマエルは自らの力を証明するように、動かずに戦斧の一振りでその衝撃波をかき消した。
「言ってるそばからまた油断ですね!」
ガルムとの会話の中、カマエルの背後に回っていたオリービアは、剣をカマエルの首に振りぬく。
「引っかかったのだ」
常人では知覚できないほどの刹那の瞬間、オリービアは確かにその言葉を聞いた気がした。
カマエルは手首の稼働を最大限に生かし、戦斧を盾に回転させてオリービアの剣を弾く。
弾かれてなおも追撃を加えようとするオリービアは、その時点でやっと違和感に気が付いた。
「そんな!」
一瞬で重量が消失したと感じるほど、ごく自然に音もなくオリービアのリトグラフの剣は、その刀身の半分以上を失っていた。
「ルシファー様・・・頂いた剣が」
初めて、母以外から貰った贈り物。その何よりも大切なものを失ったオリービアの損失感は、他社には想像すらできないものであった。
オリービアは折れた剣を見つめながら、必死に涙をこらえているように見える。
「たかが剣をおられたくらいで、本当に大袈裟なのだ。本当に脆い・・・やはり君たちは、創造主に導かれる必要があるのだ」
動けないでいるオリービアに、ゆっくりと近づき戦斧を振り下ろそうとするカマエル。
「だけどお前は、創造主の命に従って、ここで死んでもらうのだ」
オリービアが戦斧の軌道を目で追う。
だがレグナがカマエルに背後から飛び掛かり、カマエルをかみ砕こうとした。
「先に死にたいようなのだ」
レグナの渾身のかみ砕きを飛んでかわし、直後にレグナの口が閉じる破裂音がするが、カマエルは翼を広げてレグナの首の中心部へ接近し、体の回転を利用して首を斬り落とそうとした。
戦斧は簡単に鱗を切り裂き、その刃は肉にまで到達する。
鮮血が顔を出した頃、ガルムがレグナの背を走り神狼の崩口を発動。
カマエルは吹き飛ばされ、レグナは致命傷を待逃れた。
「ありがとう」
「油断するな・・・あやつ、動きが先ほどまでと違う」
ガルムとの会話以降、カマエルは明らかに冷静になり、かつ周りを良く見て動くようになっている。
誰かに固執することもなく、その時に止めを刺せそうな相手を的確に狙うようにも。
「残念なのだ。もう少しだと思ったのだが」
もはやカマエルは、吹き飛ばされても翼を広げて空中に留まり、激怒するようすすら見せない。
「・・・そろそろ本当に飽きてきたのだ。これ以上君たちに何かあるとは思えないし、そろそろ命を果たしたほうがよさそうなのだ」
「あなたのその変わりよう。もしかして先ほどまで演技をしていたとか?」
未だへたり込んでいるオリービアが、力なくカマエルに疑問をぶつける。
「演技なではないのだ。そこの神狼族と話した時、創造主の武器である僕が、何故お前ら如きにここまでいいようにやられるのか、それを考えてみたのだ」
「我の行いは・・・愚策に終わったということか」
ガルムはこの状況を招いてしまったことを後悔し、なんとかオリービアとレグナだけでも逃がせないかと考えを巡らせている。
契約により互いの行動や考えが共有できている、オリービアとレグナにもその考えが伝わり、強い拒絶の意思を伝えると同時に、ガルムのせいではないことを強調する。
「神狼族には、感謝しているのだ。ありがとう」
互いの意思を確認している中で、カマエルが突如”ありがとう”と口走った。
「僕は実際に、本格的な戦闘を行うのは初めてだったのだ。神狼族のおかげで、そこから学ぶことを覚えたのだ。創造主の最高傑作でも、僕は自ら成長して命を果たすに相応しい存在になれる。それを教えてくれたことに、感謝するのだ」
そんなことで感謝の言葉を口にする? この状況下であり得るはずのない言葉が飛び、オリービア達はガブリエルとの邂逅から続く、大天使のよく分からない考えと行動に困惑した。
「本当は創造主を悪く言ったり、僕を悪く言ったりしたから、苦しめて殺すつもりだったけど、大事なことを教えてくれたから、苦しまずに殺してやるのだ」
感謝を伝えながらも、その返礼はあくまでも創造主の命に添ったもの。
カマエルにとって、大天使にとっては創造主の命に従うことこそが喜びであり、自らの思考が入り込むことのない絶対のものであった。
「でも怒らないと、こんなにも簡単に戦えたなんて思わなかったのだ。そもそもあんなことで怒っていては、それを認めたことになってしまうのだ。ガブリエルとウリエルって、僕が思っていたよりもずっと冷静だったのかもしれないのだ。お前らを殺した後は、あの紅い竜がどうなったか、まずは確認しないといけないのだ。神龍族に人間を支配させる為にも・・・」
まるで自分自身で、この後のことを確認をしているかのように、カマエルは長々と、独り言なのか話しているつもりなのかわからない状態でしゃべり続ける。
時間稼ぎには好都合な状況だが、かえって不気味な雰囲気を演出していた。
「ということでまずは、お前らの命を貰うのだ。成長した僕を、創造主が褒めてくれるかもしれないのだ」
カマエルは屈託のない子供のような笑顔で、戦斧を回転させて手遊びをしながら、オリービアに近づいていく。
その光景を見たオリービアの中に、明確な恐怖が生まれた頃、ガルムとレグナはオリービアを守ろうと飛び掛かろうとした。
だがカマエルはそれを即座に迎え撃てるように振り返って戦斧を構え、圧縮した時の中を進み始めたガルムとレグナは、今度は死を覚悟してそのまま特攻を行う。
オリービアがその無謀を止めようと、立ち上がろうとしたその時だった。
「な!?」
カマエルの頭上から水の柱が襲う。
それはレグナと戦った時にルシファーが見せた、ウォーターカッターに酷似してはいた。
「奥方! 離れるぞ!」
「はい!」
ガルムはカマエルへの特攻を止め、オリービアへ近寄りそのまま背に乗せてその場を離れる。
レグナも距離を取りながら、翼を大きく動かして後方へと飛び上がりながら離れた。
「な!? 何なのだ! この水は!?」
カマエルはあまりの水圧に身動きが取れず、地面に押さえつけられながらも何が起こっているのかを把握しようとする。
水の切れ目や僅かに水圧から逃れられた時に、必死に周りを見渡した時、上空に巨大な影を見つけ、それが何かを確かめようとした。
「お前ら大天使が、物理的な干渉を受ける存在で助かったよ」
巨大な影の下に、宙に浮かんだ彼の者を見つけ、水柱が起こす轟音の中で必死に何を言っているのかを聞き取ろうとし、それが聞き取れるようになったころ。
「なあカマエルさんよ! 西遊記って知ってるか?」
訳の分からないことを言う彼の者は片手を天空へ伸ばし、その上には独特な光沢を纏った金属の玉が浮かんでいた。
「小賢しい!」
カマエルの戦斧がオリービアの剣を弾く。
「彼の者を動けなくするつもりだったが、本来はお前らを殺すことが命。この状況は好ましいな!」
「あなたなど、私たちだけで十分ということですよ」
「ふざけるなよ! たかが」
「人間風情と前世代の遺物か?」
ガルムが言葉を遮りながら、体を翻して後ろ足で蹴り飛ばす。
最早遊ばれてるに等しい状況に、さらに苛立ちを募らせていくが、それがより状況を悪くしていた。
「くう・・・何故・・・」
自分を含めた大天使は、創造主の最高傑作のはず。
その存在であるはずの自分が、なぜこうも遊ばれているのか、カマエルはその理由が分からずにいた。
「何故ここまでやられるか、疑問のようだな」
立ち上がろうとしないカマエルに対し、ガルムは追撃を加えずに声をかける。
これは主の為の時間稼ぎであり、大天使に有効な攻撃手段を持たないガルム達にとっては、会話での時間稼ぎも有効だと考えたからだ。
「貴様は確かに強い。本来であれば、主以外は簡単に葬れるだろうな」
「何故なんだ! 創造主の武器であるはずの僕が! お前ら如きを・・・命を果たせないなんて!」
「貴様には欠けているものがある」
「なんだ!? 何が言いたい!」
「実戦経験だ」
ガルムが言い放つ言葉が理解できないのか、カマエルは言葉を失う。
「存外、貴様は甘いのだ。複数と戦っているにもかかわらず、その場で刃を交える者にしか意識を向けない。だからこそ、何度も地面に倒れることになるのだ」
ガルムの言葉を震えながら聞くカマエル。その震えが何を表すのかは分からないが、表情は歪みきっており、おおよそ天使とは思えない。
「本来は力を付けていく過程で、そういった経験を積み備えていくもの。貴様はなまじ最初から力を与えられているからこそ、油断とすら言えないゆるみ切った戦いしか出来ぬのだ」
「僕はお前らとは違う! 貴様らのような、前世代の遺物とは違うんだ! そんなものは必要ない!」
「ならばそれを証明してみろ!」
「お前に言われなくても!」
ガルムは大きく口を開き、神狼の崩口を発動し衝撃波を飛ばす。
カマエルは自らの力を証明するように、動かずに戦斧の一振りでその衝撃波をかき消した。
「言ってるそばからまた油断ですね!」
ガルムとの会話の中、カマエルの背後に回っていたオリービアは、剣をカマエルの首に振りぬく。
「引っかかったのだ」
常人では知覚できないほどの刹那の瞬間、オリービアは確かにその言葉を聞いた気がした。
カマエルは手首の稼働を最大限に生かし、戦斧を盾に回転させてオリービアの剣を弾く。
弾かれてなおも追撃を加えようとするオリービアは、その時点でやっと違和感に気が付いた。
「そんな!」
一瞬で重量が消失したと感じるほど、ごく自然に音もなくオリービアのリトグラフの剣は、その刀身の半分以上を失っていた。
「ルシファー様・・・頂いた剣が」
初めて、母以外から貰った贈り物。その何よりも大切なものを失ったオリービアの損失感は、他社には想像すらできないものであった。
オリービアは折れた剣を見つめながら、必死に涙をこらえているように見える。
「たかが剣をおられたくらいで、本当に大袈裟なのだ。本当に脆い・・・やはり君たちは、創造主に導かれる必要があるのだ」
動けないでいるオリービアに、ゆっくりと近づき戦斧を振り下ろそうとするカマエル。
「だけどお前は、創造主の命に従って、ここで死んでもらうのだ」
オリービアが戦斧の軌道を目で追う。
だがレグナがカマエルに背後から飛び掛かり、カマエルをかみ砕こうとした。
「先に死にたいようなのだ」
レグナの渾身のかみ砕きを飛んでかわし、直後にレグナの口が閉じる破裂音がするが、カマエルは翼を広げてレグナの首の中心部へ接近し、体の回転を利用して首を斬り落とそうとした。
戦斧は簡単に鱗を切り裂き、その刃は肉にまで到達する。
鮮血が顔を出した頃、ガルムがレグナの背を走り神狼の崩口を発動。
カマエルは吹き飛ばされ、レグナは致命傷を待逃れた。
「ありがとう」
「油断するな・・・あやつ、動きが先ほどまでと違う」
ガルムとの会話以降、カマエルは明らかに冷静になり、かつ周りを良く見て動くようになっている。
誰かに固執することもなく、その時に止めを刺せそうな相手を的確に狙うようにも。
「残念なのだ。もう少しだと思ったのだが」
もはやカマエルは、吹き飛ばされても翼を広げて空中に留まり、激怒するようすすら見せない。
「・・・そろそろ本当に飽きてきたのだ。これ以上君たちに何かあるとは思えないし、そろそろ命を果たしたほうがよさそうなのだ」
「あなたのその変わりよう。もしかして先ほどまで演技をしていたとか?」
未だへたり込んでいるオリービアが、力なくカマエルに疑問をぶつける。
「演技なではないのだ。そこの神狼族と話した時、創造主の武器である僕が、何故お前ら如きにここまでいいようにやられるのか、それを考えてみたのだ」
「我の行いは・・・愚策に終わったということか」
ガルムはこの状況を招いてしまったことを後悔し、なんとかオリービアとレグナだけでも逃がせないかと考えを巡らせている。
契約により互いの行動や考えが共有できている、オリービアとレグナにもその考えが伝わり、強い拒絶の意思を伝えると同時に、ガルムのせいではないことを強調する。
「神狼族には、感謝しているのだ。ありがとう」
互いの意思を確認している中で、カマエルが突如”ありがとう”と口走った。
「僕は実際に、本格的な戦闘を行うのは初めてだったのだ。神狼族のおかげで、そこから学ぶことを覚えたのだ。創造主の最高傑作でも、僕は自ら成長して命を果たすに相応しい存在になれる。それを教えてくれたことに、感謝するのだ」
そんなことで感謝の言葉を口にする? この状況下であり得るはずのない言葉が飛び、オリービア達はガブリエルとの邂逅から続く、大天使のよく分からない考えと行動に困惑した。
「本当は創造主を悪く言ったり、僕を悪く言ったりしたから、苦しめて殺すつもりだったけど、大事なことを教えてくれたから、苦しまずに殺してやるのだ」
感謝を伝えながらも、その返礼はあくまでも創造主の命に添ったもの。
カマエルにとって、大天使にとっては創造主の命に従うことこそが喜びであり、自らの思考が入り込むことのない絶対のものであった。
「でも怒らないと、こんなにも簡単に戦えたなんて思わなかったのだ。そもそもあんなことで怒っていては、それを認めたことになってしまうのだ。ガブリエルとウリエルって、僕が思っていたよりもずっと冷静だったのかもしれないのだ。お前らを殺した後は、あの紅い竜がどうなったか、まずは確認しないといけないのだ。神龍族に人間を支配させる為にも・・・」
まるで自分自身で、この後のことを確認をしているかのように、カマエルは長々と、独り言なのか話しているつもりなのかわからない状態でしゃべり続ける。
時間稼ぎには好都合な状況だが、かえって不気味な雰囲気を演出していた。
「ということでまずは、お前らの命を貰うのだ。成長した僕を、創造主が褒めてくれるかもしれないのだ」
カマエルは屈託のない子供のような笑顔で、戦斧を回転させて手遊びをしながら、オリービアに近づいていく。
その光景を見たオリービアの中に、明確な恐怖が生まれた頃、ガルムとレグナはオリービアを守ろうと飛び掛かろうとした。
だがカマエルはそれを即座に迎え撃てるように振り返って戦斧を構え、圧縮した時の中を進み始めたガルムとレグナは、今度は死を覚悟してそのまま特攻を行う。
オリービアがその無謀を止めようと、立ち上がろうとしたその時だった。
「な!?」
カマエルの頭上から水の柱が襲う。
それはレグナと戦った時にルシファーが見せた、ウォーターカッターに酷似してはいた。
「奥方! 離れるぞ!」
「はい!」
ガルムはカマエルへの特攻を止め、オリービアへ近寄りそのまま背に乗せてその場を離れる。
レグナも距離を取りながら、翼を大きく動かして後方へと飛び上がりながら離れた。
「な!? 何なのだ! この水は!?」
カマエルはあまりの水圧に身動きが取れず、地面に押さえつけられながらも何が起こっているのかを把握しようとする。
水の切れ目や僅かに水圧から逃れられた時に、必死に周りを見渡した時、上空に巨大な影を見つけ、それが何かを確かめようとした。
「お前ら大天使が、物理的な干渉を受ける存在で助かったよ」
巨大な影の下に、宙に浮かんだ彼の者を見つけ、水柱が起こす轟音の中で必死に何を言っているのかを聞き取ろうとし、それが聞き取れるようになったころ。
「なあカマエルさんよ! 西遊記って知ってるか?」
訳の分からないことを言う彼の者は片手を天空へ伸ばし、その上には独特な光沢を纏った金属の玉が浮かんでいた。
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