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11章 仲間と帰還そして帰還
11.14 移動と帰路についた話
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「反英雄?」
「そうだ。妾が前族長から聞いた存在。人界で表すのであれば、人が定めた法や正義に従わずに行動し、自らの定めた掟や信条により行動するが、その行動自体が誰かを救っている者。それが反英雄」
俺が・・・そんな大それた存在だとは思わない。
少なくとも、自分でも自覚のあるほどの、子供じみた意地で行動している俺には。
「どっちにしろ、本来の英雄が居ればいい話だ。それが人に求められるとも思えない」
「そういった存在でなければ、助けられない者た達もおるのではないか? もしや・・・貴殿はそれを見てきているのではないか?」
レビヤの言葉にはっとさせられる。
忘れたわけではない。警察も、相談所も、誰も俺を助けてくれなかったことを。
親がそう言えば虐待なんてない。だから司法の力も届かない。
俺はその世界の成り立ちを、誰よりも見てきた。
あの隣人の目・・・それがあの世界の・・・。
「此度のレグナへの助力。貴殿でなければ、このような結果になってはなかったであろう」
「どうだろうな? 獣操師の組合にも、腕の立つ奴がいるようだったが」
「人間が、神獣の揉めごとに積極的に手を貸すとお思いか?」
正直手を貸すことは無いだろうな。
神竜族ですら手に負えない相手と、関わろうとは思わないはずだ。
「貴殿が大天使との因縁があったのは妾たちにとっては偶然かもしれないが、その偶然と貴殿の介入がかみ合い、結果的に神竜族は新たな未来を得ることができるのかもしれん。だからこその、反英雄なのだと妾は考える」
「今は・・・そういうことにして、受け取っておくよ」
これ以上英雄だとかなんだとかと、祭り上げられるのはなんだかむず痒い。
これで話は終えた方がいいだろう。
「あの・・・レビヤ? おいらが空気なんだけど・・・」
「す・・・すまない! レグナ。みなに今後のことを伝えてくれ」
レビヤがだいぶ喋っていたからな。どちらが族長なのか分からなかったところだ。
「えっと・・・とりあえず、ここにいるガルム殿の母上がいる所に移動ってことで、どうかな?」
「我も良い考えだとは思う。ついでに母上に、我の父を弔ったことを伝えてほしい」
「お安い御用さ」
レグナが鼻を鳴らした後、レビヤに向き直る。
「ということで、レビヤ! 族長代理をお願いね!」
その場にいた全員が驚くという感情を超え、もはや言葉すら失う。
「どういうことだレグナ!」
最初に沈黙を破ったのはレビヤだった。
「どういうことって、旦那さんに着いて行くんだけど?」
「お前、まだ着いてくるつもりだったのか?」
「旦那さんはおいらを置いて行くつもりだったの!?」
「置いて行く気しかなかったぞ」
「酷い!」
そのやりとりを見て、竜たちも含めて笑いが飛び出す。
「レグナよ。母上を探すつもりなのだな?」
「うん。お母さんを絶対に見つけ出す!」
「であるならば、妾がしっかりと代理を努めよう。そうすれば・・・レグナの父の望みを、別の形ではあれ叶えられるというものだ」
レグナもレビヤも頷き、ラコーンも含めた他の神竜族達も納得したようだ。
「そもそも契約していますし、解除のしかたもあるのかも分からない以上、一緒にいてもいいと思いますよ」
「神竜族と一緒に旅をするなんて、絶対に経験できないです! あたしも賛成です!」
「今のレグナ殿であれば頼もしい限り。我も同行は歓迎すべきと思う」
「僕の安全が増えるなら大歓迎だよ!」
「分かったよ・・・レグナも正式に、ヴァリオスハンターズってことでいいよ」
おお! っと喜びの声が上がり、新たな仲間が増えることになった。
「日も暮れてきた。今日中にゴモラに戻りたいんだが」
「行きより速く飛べば大丈夫だけど・・・」
「大丈夫だ。俺の力で荷馬車を安定させられる」
なら大丈夫そうだとレグナが言い、レビヤの求めにしたがってガルムの母親がいるティグリスの大森林の場所を教えた。
カマエルの封印状態が何時まで保てるのか分からないことと、創造主の行動も気になるので、別れも程々に神龍族の住処を後にしようということになり、ここで神龍族とはお別れをすることになった。
「レグナ! 何時でも戻ってきてくれ! みなレグナの帰りを待っておるからな!」
レビヤに続いて、子供も含めた神龍族全員が飛び立っていく。
「ばいばい!」
大きい犬程度の大きさの子供が目の前で一旦止まり、可愛らしい挨拶を残していく。
正直あの見た目のままなら、ペットにしたいくらいだと思う。
だが大きくなるとこうなるしな。
「今おいらと見比べたでしょ! こう見えてもおいらはお母さんには、可愛い! 可愛い! って育てられたんだからね!」
「ソレハヨカッタネ」
「旦那さんの感情が仕事してない!」
また絡まれたので、感情を無くして返事だけ返したのだが。思ったよりレグナはメンタル強いな。
とりあえずは、竜闘祭に向かう時に置いてきた荷馬車を取りに戻らなくてはならず、行きと同じように俺がレグナに跨り、オリービアとサラーはガルムに跨って荒地のオアシスを目指した。
「まあ物取りなんていないよな」
荷馬車は朝出発したままになっており、おかげでレグナの背中への装着を迅速に行うことが出来、駆け足に行った撤収も終わりを迎える。
「行くよ!」
荷馬車に乗り込むとレグナの声が響き、翼を羽ばたかせて低空飛行した後、ガルムたちが乗り込んでいる方の荷馬車を足で掴んでから上昇を始める。
体感で速度が上がり始めたころ、2つの荷馬車の周りに球体になるようサイコキネシスによる斥力の壁を形成し、空気抵抗と慣性を押し殺す働きをさせる。
「飛びやすくなった!」
レグナの言葉も聞こえ、こちらの乗り心地も良くなったことを考えれば、試みは上手くいったのだろう。
落ち着いた頃に、壁を背もたれに座り込む。
「長い1日に感じたな」
「そうですね・・・どっと疲れました」
「あたしも・・・特に何もしてないのに疲れたです」
「サラーちゃんは何もしてない・・・わけ・・・じゃ・・・」
言葉も半ばで、オリービアが座ったまま頭をもたげてしまう。
「おねえちゃん!?」
「オリービア! ・・・眠ってるだけのようだな」
恐らくは聞いていた獣操師の限界の兆候。
「サラー、ゴモラに戻ったらオリービアを寝かせて、起きても起きなくても明日獣操師の訓練所に行くぞ」
「はいです!」
オリービアを野営用の布団に寝かせ、ねぎらうように毛布をかけた。
ルシファー達が去り、静寂が戻った荒れ地に、翼を広げた者が降下してきていた。
「世話が焼けるね~。俺たちと違って、命を果たせると息まいていたのにね~」
その者は神鉄の剣を携え、ローブの下には神鉄で出来た薄い鎧を着込み、燃えるように紅い真っすぐな長髪を携え、非常に美しい女性の顔と、豊満な胸を持っている。
それはかつて、ルシファー達と邂逅した大天使、ウリエルであった。
「なんなんだろうな~? この金属の玉はね~。とりあえず、この下からカマエルの気配を感じるから、早く助けてあげないとな~」
ウリエルが上方に剣を持ち上げると、そこに高密度の火球が形成され始める。
それはルシファー達に放った火球とは明らかに違い、薄い青色をした炎へと変化していく。
ルシファーの創造した巨大な金属の球体を見下ろす位置にいながらも、その火球が作り出す放射熱は荒れ地に含まれる硝石を結晶化させている。
形成された結晶は夕日になりかけた光を浴び、地面をクリスマスのイルミネーションのように煌びやかに演出し始めた。
「俺はこんな金属見たことないな~。彼の者も、いろんなものが創造できるのかね~。彼の者は知恵もあるのだろうな~。カマエルも、まさかこんな負け方があるとは、思ってもみなかっただろうね~」
ウリエルは独り言を言いながら、火球の温度を上昇させ続けている。
「とりあえず、これくらいならとけるかな~? まあ放ってみれば分かるけどね~」
ウリエルは火球の温度が極まった状態を確認した後、剣を鉄球に勢いよく向けた。
その動作に追従するように、火球は猛スピードで金属球を襲う。
接触と同時に、金属球はマグマのように溶け出しながら、徐々にその体積を荒れ地に流出させ始めた。
融点が3000℃を超えるオスミウムがいとも簡単に溶けている。それはつまり、ウリエルの放った青い火球は、3000℃を超える熱量を持っていることを示し、ガラス化した離れた地面もそれを証明していた。
そしてウリエルが、この救助方法を実行したということは、カマエルにとってはなんの問題も無いということも。
創り出す火球の温度、そしてその速度までもが、ウリエルの底知れぬ力を感じさせている。
明らかに、ルシファー達と戦った時は、激高しながらも手加減をしていたことが明白であった。
「さて・・・カマエルを救出したあとは、創造主のもとに戻るよう命を受けているけど、大天使はガブリエルから続いて命を果たしていないからね~。これは・・・咎を受ける必要があるから、呼び戻されてるんだろうな~」
深刻な表情になるウリエル。その表情は緊張にも似た雰囲気も纏っていた。
「そうだ。妾が前族長から聞いた存在。人界で表すのであれば、人が定めた法や正義に従わずに行動し、自らの定めた掟や信条により行動するが、その行動自体が誰かを救っている者。それが反英雄」
俺が・・・そんな大それた存在だとは思わない。
少なくとも、自分でも自覚のあるほどの、子供じみた意地で行動している俺には。
「どっちにしろ、本来の英雄が居ればいい話だ。それが人に求められるとも思えない」
「そういった存在でなければ、助けられない者た達もおるのではないか? もしや・・・貴殿はそれを見てきているのではないか?」
レビヤの言葉にはっとさせられる。
忘れたわけではない。警察も、相談所も、誰も俺を助けてくれなかったことを。
親がそう言えば虐待なんてない。だから司法の力も届かない。
俺はその世界の成り立ちを、誰よりも見てきた。
あの隣人の目・・・それがあの世界の・・・。
「此度のレグナへの助力。貴殿でなければ、このような結果になってはなかったであろう」
「どうだろうな? 獣操師の組合にも、腕の立つ奴がいるようだったが」
「人間が、神獣の揉めごとに積極的に手を貸すとお思いか?」
正直手を貸すことは無いだろうな。
神竜族ですら手に負えない相手と、関わろうとは思わないはずだ。
「貴殿が大天使との因縁があったのは妾たちにとっては偶然かもしれないが、その偶然と貴殿の介入がかみ合い、結果的に神竜族は新たな未来を得ることができるのかもしれん。だからこその、反英雄なのだと妾は考える」
「今は・・・そういうことにして、受け取っておくよ」
これ以上英雄だとかなんだとかと、祭り上げられるのはなんだかむず痒い。
これで話は終えた方がいいだろう。
「あの・・・レビヤ? おいらが空気なんだけど・・・」
「す・・・すまない! レグナ。みなに今後のことを伝えてくれ」
レビヤがだいぶ喋っていたからな。どちらが族長なのか分からなかったところだ。
「えっと・・・とりあえず、ここにいるガルム殿の母上がいる所に移動ってことで、どうかな?」
「我も良い考えだとは思う。ついでに母上に、我の父を弔ったことを伝えてほしい」
「お安い御用さ」
レグナが鼻を鳴らした後、レビヤに向き直る。
「ということで、レビヤ! 族長代理をお願いね!」
その場にいた全員が驚くという感情を超え、もはや言葉すら失う。
「どういうことだレグナ!」
最初に沈黙を破ったのはレビヤだった。
「どういうことって、旦那さんに着いて行くんだけど?」
「お前、まだ着いてくるつもりだったのか?」
「旦那さんはおいらを置いて行くつもりだったの!?」
「置いて行く気しかなかったぞ」
「酷い!」
そのやりとりを見て、竜たちも含めて笑いが飛び出す。
「レグナよ。母上を探すつもりなのだな?」
「うん。お母さんを絶対に見つけ出す!」
「であるならば、妾がしっかりと代理を努めよう。そうすれば・・・レグナの父の望みを、別の形ではあれ叶えられるというものだ」
レグナもレビヤも頷き、ラコーンも含めた他の神竜族達も納得したようだ。
「そもそも契約していますし、解除のしかたもあるのかも分からない以上、一緒にいてもいいと思いますよ」
「神竜族と一緒に旅をするなんて、絶対に経験できないです! あたしも賛成です!」
「今のレグナ殿であれば頼もしい限り。我も同行は歓迎すべきと思う」
「僕の安全が増えるなら大歓迎だよ!」
「分かったよ・・・レグナも正式に、ヴァリオスハンターズってことでいいよ」
おお! っと喜びの声が上がり、新たな仲間が増えることになった。
「日も暮れてきた。今日中にゴモラに戻りたいんだが」
「行きより速く飛べば大丈夫だけど・・・」
「大丈夫だ。俺の力で荷馬車を安定させられる」
なら大丈夫そうだとレグナが言い、レビヤの求めにしたがってガルムの母親がいるティグリスの大森林の場所を教えた。
カマエルの封印状態が何時まで保てるのか分からないことと、創造主の行動も気になるので、別れも程々に神龍族の住処を後にしようということになり、ここで神龍族とはお別れをすることになった。
「レグナ! 何時でも戻ってきてくれ! みなレグナの帰りを待っておるからな!」
レビヤに続いて、子供も含めた神龍族全員が飛び立っていく。
「ばいばい!」
大きい犬程度の大きさの子供が目の前で一旦止まり、可愛らしい挨拶を残していく。
正直あの見た目のままなら、ペットにしたいくらいだと思う。
だが大きくなるとこうなるしな。
「今おいらと見比べたでしょ! こう見えてもおいらはお母さんには、可愛い! 可愛い! って育てられたんだからね!」
「ソレハヨカッタネ」
「旦那さんの感情が仕事してない!」
また絡まれたので、感情を無くして返事だけ返したのだが。思ったよりレグナはメンタル強いな。
とりあえずは、竜闘祭に向かう時に置いてきた荷馬車を取りに戻らなくてはならず、行きと同じように俺がレグナに跨り、オリービアとサラーはガルムに跨って荒地のオアシスを目指した。
「まあ物取りなんていないよな」
荷馬車は朝出発したままになっており、おかげでレグナの背中への装着を迅速に行うことが出来、駆け足に行った撤収も終わりを迎える。
「行くよ!」
荷馬車に乗り込むとレグナの声が響き、翼を羽ばたかせて低空飛行した後、ガルムたちが乗り込んでいる方の荷馬車を足で掴んでから上昇を始める。
体感で速度が上がり始めたころ、2つの荷馬車の周りに球体になるようサイコキネシスによる斥力の壁を形成し、空気抵抗と慣性を押し殺す働きをさせる。
「飛びやすくなった!」
レグナの言葉も聞こえ、こちらの乗り心地も良くなったことを考えれば、試みは上手くいったのだろう。
落ち着いた頃に、壁を背もたれに座り込む。
「長い1日に感じたな」
「そうですね・・・どっと疲れました」
「あたしも・・・特に何もしてないのに疲れたです」
「サラーちゃんは何もしてない・・・わけ・・・じゃ・・・」
言葉も半ばで、オリービアが座ったまま頭をもたげてしまう。
「おねえちゃん!?」
「オリービア! ・・・眠ってるだけのようだな」
恐らくは聞いていた獣操師の限界の兆候。
「サラー、ゴモラに戻ったらオリービアを寝かせて、起きても起きなくても明日獣操師の訓練所に行くぞ」
「はいです!」
オリービアを野営用の布団に寝かせ、ねぎらうように毛布をかけた。
ルシファー達が去り、静寂が戻った荒れ地に、翼を広げた者が降下してきていた。
「世話が焼けるね~。俺たちと違って、命を果たせると息まいていたのにね~」
その者は神鉄の剣を携え、ローブの下には神鉄で出来た薄い鎧を着込み、燃えるように紅い真っすぐな長髪を携え、非常に美しい女性の顔と、豊満な胸を持っている。
それはかつて、ルシファー達と邂逅した大天使、ウリエルであった。
「なんなんだろうな~? この金属の玉はね~。とりあえず、この下からカマエルの気配を感じるから、早く助けてあげないとな~」
ウリエルが上方に剣を持ち上げると、そこに高密度の火球が形成され始める。
それはルシファー達に放った火球とは明らかに違い、薄い青色をした炎へと変化していく。
ルシファーの創造した巨大な金属の球体を見下ろす位置にいながらも、その火球が作り出す放射熱は荒れ地に含まれる硝石を結晶化させている。
形成された結晶は夕日になりかけた光を浴び、地面をクリスマスのイルミネーションのように煌びやかに演出し始めた。
「俺はこんな金属見たことないな~。彼の者も、いろんなものが創造できるのかね~。彼の者は知恵もあるのだろうな~。カマエルも、まさかこんな負け方があるとは、思ってもみなかっただろうね~」
ウリエルは独り言を言いながら、火球の温度を上昇させ続けている。
「とりあえず、これくらいならとけるかな~? まあ放ってみれば分かるけどね~」
ウリエルは火球の温度が極まった状態を確認した後、剣を鉄球に勢いよく向けた。
その動作に追従するように、火球は猛スピードで金属球を襲う。
接触と同時に、金属球はマグマのように溶け出しながら、徐々にその体積を荒れ地に流出させ始めた。
融点が3000℃を超えるオスミウムがいとも簡単に溶けている。それはつまり、ウリエルの放った青い火球は、3000℃を超える熱量を持っていることを示し、ガラス化した離れた地面もそれを証明していた。
そしてウリエルが、この救助方法を実行したということは、カマエルにとってはなんの問題も無いということも。
創り出す火球の温度、そしてその速度までもが、ウリエルの底知れぬ力を感じさせている。
明らかに、ルシファー達と戦った時は、激高しながらも手加減をしていたことが明白であった。
「さて・・・カマエルを救出したあとは、創造主のもとに戻るよう命を受けているけど、大天使はガブリエルから続いて命を果たしていないからね~。これは・・・咎を受ける必要があるから、呼び戻されてるんだろうな~」
深刻な表情になるウリエル。その表情は緊張にも似た雰囲気も纏っていた。
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