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11章 仲間と帰還そして帰還
11.16 これまでの意味についての話
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「簡単なこと。私を含め、ウリエルとカマエルが命を果たせなかったのに、なんの罰も受けていないことです。正直・・・私達は処分されることすら、覚悟していました。私達がいなくなれば、創造主の・・・」
「失敗も存在しなくなると?」
「そうです。創造主に失敗はありえない。であるならば、その痕跡の私達は消えなければなりません」
ミカエルを覗いた大天使が全て頷くことにより、その考えに同調した。
ガブリエルは神狼族の抹殺に失敗し彼の者を殺しかけ、ウリエルはゴモラでの待機を破ってしまい、カマエルは神竜族の人間界進出に失敗している。
大天使が表舞台に出てからというもの、誰も命を果たすことは出来なくなっていた。
「創造主の啓示であるお前が、そのような考えに至るとは」
「ではミカエルは、別の考えを持っていると?」
「そうだ」
大天使達の視線がミカエルに注がれる。
「考えても見てほしい。未来視による預言が出来る創造主が、かような失敗を犯すだろうか」
言われてみればおかしい話である。創造主がこうなると分かっていたのなら、なぜそれを実行させたのか。
未来が変わったのであろうか? それはないだろう。
あくまでも創造主は満足げではあったのだから。
「ガブリエルが受けた命は、神狼族を滅ぼすことであったな?」
「そうです」
「ウリエルはゴモラ付近での待機」
「そうだね~」
「カマエルは神竜族の人間界への進出」
「そうなのだ」
片手を顎に当てて、ミカエルは少し考えた後に口を開く。
「自分の考えでは、これらは全て彼の者のためのものに思える」
驚きはしているが、意を唱える者は存在しない。
そのようすを確認したミカエルは、続きを話し始めた。
「まずガブリエルが神狼族を襲撃したことにより、その生き残りが逃れて彼の者と出会うことになる。そして残党を追うガブリエルと戦うことになり、彼の者は力を増すが、毒を受けて神狼族の住処へ仲間と訪れることになった」
「創造主は私に、創造した毒が前世代の遺物に通用するかどうかの検証と、遺物の掃除をかねているとおっしゃっていましたが」
「創造主はどんなものでも生み出せる。本来であれば、検証など不要であったと考える。それに、掃除を確実に実行するのであれば、ウリエルの方が適任であっただろう」
「俺が火球を住処に投げつければいいだけだしね~」
そこに関しては、ガブリエルも僅かに疑問に思っていたことである。だが、大天使の中でもっとも忠誠心が厚いと自負しているガブリエルにとっては、命を遂行することが最も大切と感じ、問いをすることなく遂行するに至っていた。
「そして待機していたが、好奇心に負けたウリエルとの戦いの中、彼の者は力の複合的な力の使い方を学び、更に力を増す結果に終わる」
「ああ・・・まあそこに関しては否定できないね~」
ウリエルはばつが悪そうに頭をかいている。
「そこでの戦いを経た結果、カマエルの働きによって外界に出ることになった竜が、ウリエルとの戦いの跡から彼の者と出会うことになり、そしてカマエルとの邂逅も果たすことになる。そこでも彼の者は、自分達に近い力の使い方を学ぶことになる」
「僕は屈辱を得ただけだった気もするのだ・・・」
不満そうにしているカマエルは、他の大天使と比較しても見た目どおりの子供っぽさを見せていた。
「つまり、これまでの命の本質というのは、彼の者を強くしていくためであり、そちらが達成されている以上、命は果たしていたということになる」
「でもな~」
納得がいってそうに無いウリエルが、この話が始まって以降大天使の中で初めて意を唱える。
「俺達に処分が下されないという意味では、その話は筋が通ってると思うけどね~。でもな~、何でそんな回りくどいことを、創造主はなされているんだと思ってな~」
ウリエルの疑問も当然であると感じる大天使達。
彼の者を強くしたいのであれば、直接そう命を与えて大天使を向かわせればいいことだと。
「創造主は恐らく、なるべく自然な形で彼の者を成長させたいのだと思う。それが自分達大天使にとって不自然であってもな。・・・もしや力だけでなく、彼の者に学ばせたいことが、創造主にはあるのやもしれんな」
「それはなんだというのだ?」
カマエルは飽きてきているのか、顎をテーブルに付けながらだれている。
「これ以上、深淵なる創造主のお考えを推察するなど、自分ではおこがましいとうものだ」
「私達が罰を受けない理由を、今までさんざん考察してきているではないですか」
僅かに苛立ちを感じてしまうガブリエル。ミカエルの言っていることを理解しながらも、その先を聞きたい欲求の狭間で葛藤していた。
「恐らくは、君らが罰を受けないことの話をすることまでが、創造主が予定されていることだと思われるから、話したまでだ」
「どうしてそう思うのだ?」
「謁見の際に、自分はお考えを説明することの許可を求めるつもりであった。だが創造主は進言の途中でお答えをし、自分にお前らを連れていくよう命を出した。なので自分の考えは正解なのだろうとも思うし、これ以上の推測での会話を望んではおられないともとれる」
状況の分析からも反論のしようがない回答に、ガブリエルは納得したうえで苛立ちをかき消す。
創造主の意志だというのであれば、これ以上の追及は背信行為以外の何物でもないだろう。そう考えてのことだった。
「流石の創造主の御心なんだね~。俺はそこまで深く考えずに、お喜びになってるようだから良かった~、としか考えてなかったな~」
「自分らにはそれぞれ役割がある。であるなら、御心を理解し必要があれば皆に説明するのが、自分の役割なのだろう」
その時、イオフィエルが静かにクスクスと笑う。
口元に手を当てて、小柄で気品ある少女のような振るまいを見せるイオフィエルは、フードで顔が隠れていようとも、女性的な雰囲気を出していた。
「何を笑っている?」
「いえ、決してミカエルを笑ったわけではありませんの」
片手を小さく振り、誤解を解こうとしている。
ウリエルの男勝りな口調と違い、気品を含んだ、より女性的な高い声で話すイオフィエル。
「ただ・・・今のお話ですと、彼の者が可愛そうになりましたの」
「なんで彼の者がかわいそうと思うのだ?」
「彼の者は、自分と仲間の力で戦抜いていると思っているのだと思いますが、その実は創造主の預言に従った、予定通りの行動しかしていないんですのよ? 自分達で未来を切り開いていたと思ったら、ただ予定通りの行動をしていただけなんて、あまりにも可哀そうだと思いまして」
未だにクスクス笑い続けるイオフィエル。
可哀そう、唐突な表現ではあったが、今の彼の者の状況を思えば、分からなくもない表現ではあった。
「自分は以前、創造主からお言葉を頂戴したことがある」
創造主からのお言葉。それに反応した大天使達は一斉にミカエルに集中し、そのお言葉を教えてもらえるのかと、期待して待っている。
「預言とは所為、予定であると。つまりは、予定通りにことを運んでいるに過ぎないということだ。それと思うのは、もしや同行しているという者達も含めて、彼の者の為に用意されている可能性もあるということ」
預言とは予定。それはつまり、ルシファー達は予定通りの行動を取らされているだけで、人形と比喩した大天使達以上に、自分達が操り人形となっている皮肉でもあった。
文字通り、予定をこなす為に創られた、人形と人形劇を演じているかのように。
再びクスクスと笑いだすイオフィエル。
「ではやはり可哀そうですの。ですけど、彼の者がそういった感じを得るのも、これが最後かもしれませんの」
「なんでそう思うのかね~? イオフィエル」
「ミカエルは大天使の長として、この神殿を離れることは基本はありませんの。ということは、恐らく彼の者と邂逅するのは残りのわたくし達。もう半分は邂逅しましたので、残るは丁度半分」
大天使は7体おり、ミカエルをのぞけば6体。
そしてその6体のうち半分はルシファー達と出会い、そして残るは3体の大天使。
「わたくし達はミカエルより創造主の御心を知った以上、貴方達のように創造主を喜ばせようと、無理に彼の者を連れて来ようとはしませんし、今までのような邂逅はなされなくなると思いますの。これからは、いったいどんな邂逅が行われるのか、とても楽しみですの」
この話の間、会話に加わることをせずに、黙って聞いていたラファエルとザドキエルも互いに顔を見合って、そのことを認識したように頷いていた。
「それと・・・彼の者に同行している、神鉄の鎧ドレスを着た少女の見た目はどんな感じでしたの?」
質問の意味を理解しなくとも、ガブリエルとウリエル、カマエルがなるべく具体的に、オリービアと呼ばれていた少女の話をする。
「驚きましたの・・・。でしたら、次からはその少女も、傷つけないようにしなくてはいけませんの」
「何故だ?」
「そういえば・・・経験があるのは、わたくしだけでしたの。みなの話した少女の特徴が本当ならば」
『それ以上はいけませんよ』
大天使全員の頭に、創造主の声が響く。
誰に言われるまでもなく、天使達は全員立ち上がり、軍隊のように姿勢よく直立を続けている。
『そろそろ話が終わるころかと思いまして』
創造主の声はあくまで優し気で、注意を受けたイオフィエルは安堵する。
『さあ、イオフィエルに命があります。遂行を期待していますよ』
大天使達の会合は終了し、イオフィエルは創造主からの命を授かるのであった。
「失敗も存在しなくなると?」
「そうです。創造主に失敗はありえない。であるならば、その痕跡の私達は消えなければなりません」
ミカエルを覗いた大天使が全て頷くことにより、その考えに同調した。
ガブリエルは神狼族の抹殺に失敗し彼の者を殺しかけ、ウリエルはゴモラでの待機を破ってしまい、カマエルは神竜族の人間界進出に失敗している。
大天使が表舞台に出てからというもの、誰も命を果たすことは出来なくなっていた。
「創造主の啓示であるお前が、そのような考えに至るとは」
「ではミカエルは、別の考えを持っていると?」
「そうだ」
大天使達の視線がミカエルに注がれる。
「考えても見てほしい。未来視による預言が出来る創造主が、かような失敗を犯すだろうか」
言われてみればおかしい話である。創造主がこうなると分かっていたのなら、なぜそれを実行させたのか。
未来が変わったのであろうか? それはないだろう。
あくまでも創造主は満足げではあったのだから。
「ガブリエルが受けた命は、神狼族を滅ぼすことであったな?」
「そうです」
「ウリエルはゴモラ付近での待機」
「そうだね~」
「カマエルは神竜族の人間界への進出」
「そうなのだ」
片手を顎に当てて、ミカエルは少し考えた後に口を開く。
「自分の考えでは、これらは全て彼の者のためのものに思える」
驚きはしているが、意を唱える者は存在しない。
そのようすを確認したミカエルは、続きを話し始めた。
「まずガブリエルが神狼族を襲撃したことにより、その生き残りが逃れて彼の者と出会うことになる。そして残党を追うガブリエルと戦うことになり、彼の者は力を増すが、毒を受けて神狼族の住処へ仲間と訪れることになった」
「創造主は私に、創造した毒が前世代の遺物に通用するかどうかの検証と、遺物の掃除をかねているとおっしゃっていましたが」
「創造主はどんなものでも生み出せる。本来であれば、検証など不要であったと考える。それに、掃除を確実に実行するのであれば、ウリエルの方が適任であっただろう」
「俺が火球を住処に投げつければいいだけだしね~」
そこに関しては、ガブリエルも僅かに疑問に思っていたことである。だが、大天使の中でもっとも忠誠心が厚いと自負しているガブリエルにとっては、命を遂行することが最も大切と感じ、問いをすることなく遂行するに至っていた。
「そして待機していたが、好奇心に負けたウリエルとの戦いの中、彼の者は力の複合的な力の使い方を学び、更に力を増す結果に終わる」
「ああ・・・まあそこに関しては否定できないね~」
ウリエルはばつが悪そうに頭をかいている。
「そこでの戦いを経た結果、カマエルの働きによって外界に出ることになった竜が、ウリエルとの戦いの跡から彼の者と出会うことになり、そしてカマエルとの邂逅も果たすことになる。そこでも彼の者は、自分達に近い力の使い方を学ぶことになる」
「僕は屈辱を得ただけだった気もするのだ・・・」
不満そうにしているカマエルは、他の大天使と比較しても見た目どおりの子供っぽさを見せていた。
「つまり、これまでの命の本質というのは、彼の者を強くしていくためであり、そちらが達成されている以上、命は果たしていたということになる」
「でもな~」
納得がいってそうに無いウリエルが、この話が始まって以降大天使の中で初めて意を唱える。
「俺達に処分が下されないという意味では、その話は筋が通ってると思うけどね~。でもな~、何でそんな回りくどいことを、創造主はなされているんだと思ってな~」
ウリエルの疑問も当然であると感じる大天使達。
彼の者を強くしたいのであれば、直接そう命を与えて大天使を向かわせればいいことだと。
「創造主は恐らく、なるべく自然な形で彼の者を成長させたいのだと思う。それが自分達大天使にとって不自然であってもな。・・・もしや力だけでなく、彼の者に学ばせたいことが、創造主にはあるのやもしれんな」
「それはなんだというのだ?」
カマエルは飽きてきているのか、顎をテーブルに付けながらだれている。
「これ以上、深淵なる創造主のお考えを推察するなど、自分ではおこがましいとうものだ」
「私達が罰を受けない理由を、今までさんざん考察してきているではないですか」
僅かに苛立ちを感じてしまうガブリエル。ミカエルの言っていることを理解しながらも、その先を聞きたい欲求の狭間で葛藤していた。
「恐らくは、君らが罰を受けないことの話をすることまでが、創造主が予定されていることだと思われるから、話したまでだ」
「どうしてそう思うのだ?」
「謁見の際に、自分はお考えを説明することの許可を求めるつもりであった。だが創造主は進言の途中でお答えをし、自分にお前らを連れていくよう命を出した。なので自分の考えは正解なのだろうとも思うし、これ以上の推測での会話を望んではおられないともとれる」
状況の分析からも反論のしようがない回答に、ガブリエルは納得したうえで苛立ちをかき消す。
創造主の意志だというのであれば、これ以上の追及は背信行為以外の何物でもないだろう。そう考えてのことだった。
「流石の創造主の御心なんだね~。俺はそこまで深く考えずに、お喜びになってるようだから良かった~、としか考えてなかったな~」
「自分らにはそれぞれ役割がある。であるなら、御心を理解し必要があれば皆に説明するのが、自分の役割なのだろう」
その時、イオフィエルが静かにクスクスと笑う。
口元に手を当てて、小柄で気品ある少女のような振るまいを見せるイオフィエルは、フードで顔が隠れていようとも、女性的な雰囲気を出していた。
「何を笑っている?」
「いえ、決してミカエルを笑ったわけではありませんの」
片手を小さく振り、誤解を解こうとしている。
ウリエルの男勝りな口調と違い、気品を含んだ、より女性的な高い声で話すイオフィエル。
「ただ・・・今のお話ですと、彼の者が可愛そうになりましたの」
「なんで彼の者がかわいそうと思うのだ?」
「彼の者は、自分と仲間の力で戦抜いていると思っているのだと思いますが、その実は創造主の預言に従った、予定通りの行動しかしていないんですのよ? 自分達で未来を切り開いていたと思ったら、ただ予定通りの行動をしていただけなんて、あまりにも可哀そうだと思いまして」
未だにクスクス笑い続けるイオフィエル。
可哀そう、唐突な表現ではあったが、今の彼の者の状況を思えば、分からなくもない表現ではあった。
「自分は以前、創造主からお言葉を頂戴したことがある」
創造主からのお言葉。それに反応した大天使達は一斉にミカエルに集中し、そのお言葉を教えてもらえるのかと、期待して待っている。
「預言とは所為、予定であると。つまりは、予定通りにことを運んでいるに過ぎないということだ。それと思うのは、もしや同行しているという者達も含めて、彼の者の為に用意されている可能性もあるということ」
預言とは予定。それはつまり、ルシファー達は予定通りの行動を取らされているだけで、人形と比喩した大天使達以上に、自分達が操り人形となっている皮肉でもあった。
文字通り、予定をこなす為に創られた、人形と人形劇を演じているかのように。
再びクスクスと笑いだすイオフィエル。
「ではやはり可哀そうですの。ですけど、彼の者がそういった感じを得るのも、これが最後かもしれませんの」
「なんでそう思うのかね~? イオフィエル」
「ミカエルは大天使の長として、この神殿を離れることは基本はありませんの。ということは、恐らく彼の者と邂逅するのは残りのわたくし達。もう半分は邂逅しましたので、残るは丁度半分」
大天使は7体おり、ミカエルをのぞけば6体。
そしてその6体のうち半分はルシファー達と出会い、そして残るは3体の大天使。
「わたくし達はミカエルより創造主の御心を知った以上、貴方達のように創造主を喜ばせようと、無理に彼の者を連れて来ようとはしませんし、今までのような邂逅はなされなくなると思いますの。これからは、いったいどんな邂逅が行われるのか、とても楽しみですの」
この話の間、会話に加わることをせずに、黙って聞いていたラファエルとザドキエルも互いに顔を見合って、そのことを認識したように頷いていた。
「それと・・・彼の者に同行している、神鉄の鎧ドレスを着た少女の見た目はどんな感じでしたの?」
質問の意味を理解しなくとも、ガブリエルとウリエル、カマエルがなるべく具体的に、オリービアと呼ばれていた少女の話をする。
「驚きましたの・・・。でしたら、次からはその少女も、傷つけないようにしなくてはいけませんの」
「何故だ?」
「そういえば・・・経験があるのは、わたくしだけでしたの。みなの話した少女の特徴が本当ならば」
『それ以上はいけませんよ』
大天使全員の頭に、創造主の声が響く。
誰に言われるまでもなく、天使達は全員立ち上がり、軍隊のように姿勢よく直立を続けている。
『そろそろ話が終わるころかと思いまして』
創造主の声はあくまで優し気で、注意を受けたイオフィエルは安堵する。
『さあ、イオフィエルに命があります。遂行を期待していますよ』
大天使達の会合は終了し、イオフィエルは創造主からの命を授かるのであった。
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前の方が良かった点みたいな形でまとめていたので、似た感じで感想をば
以下私の好きなシーンです。
・ルシファーがギルドの受付で「超急いだので」のくだりを2回やってるのがどう考えても無理があって、相手も困惑してるとこ
・オリービアがすかさず嫁宣言してくるのがしたたかな感じ。でも、ルシファーが毒を受けた際はまじめに看病していて、門番に金貨を投げつけた後で泣いてしまうなど、時々ヒロインらしいところが見られて好感が持てててよきよき。でも半裸で一緒に寝ていたり突っ込みどころが多いところが魅力かなって思いました
・魔法につていの定義が独特で、魔法陣の発動条件とは合わないためルシファーの超能力が普通に入るところが面白かったーーーー相手が情けなかった。魔術師は貴重なはずなのに…
こじこじ様
ご感想ありがとうございます。
細かいところまでご熟読頂き、私自身、色々と気づかされることがあります。
これからもよろしくお願い致します。
作品を読ませていただきました。感想をさせていただきます!
良かった点
・神との賭けで自分が利用されていると思っているルシファーが、自分と同じ立場だと思える存在と出会い、少しずつ人間らしさを身に着けていくストーリーが新しくて面白かったです。
・オリービアやサラーの置かれていた悲しい境遇が非常によく描かれていて、ルシファーが取った行いも非常とは思えませんでした。オリービアの本当の父親が分かったくだりや、半分楽しんでいた村人の家を焼き返すところなど、印象的でした。
また、村人が親切心で食べ物を置いて行ってくれたんだとオリービアに思わせていた母が凄く人間ができていて、ずっと父親を待ちわびていたのが切なかったです。
・ルシファーのなんでも作り出せる(ものに寄りますが)能力と、サラーの設計能力が合わさって、いろいろな発明品を生み出せるのが面白かったです。特に、冷蔵庫と馬車の詳しい仕組みなどの説明が非常に分かりやすく書かれていて、頭で思い浮かべられるのが容易でした。
・ルシファーにとっては人助けもただ自分の進みたい方角に目的があったからこなしたとしか思っていなくても、たくさんの人たちを救っていることが素敵だと思いました。
・結構残酷な仕返しをしていると思いきや、しっかり生かしているところが、根底は優しいのかな…?と思うところがあります。生きていくことのほうが苦痛だと思っているルシファーらしい仕打ちなんだと思います。
・ガルムとルルが可愛くて、特にルルがベッドにしぶしぶなってくれるのがたまらなくヤバいです!私もルルベッドで寝たいです。
ご返信が遅れて大変申し訳ございません。
ご感想ありがとうございます。私のスタンスとして作者がコメントを行うと作品を読む際に余計なイメージがついてしまうとご指摘を頂いた事がありまして、返信をしない様にしておりました。しかしながら、ミラクルミルクティー様含め、多数の方々から作品を詳細に読み込まないと分からない部分までご感想を頂きまして、感謝の意を述べるに留める形で最低限のご返信をさせて頂こうと思います。
本当にありがとうございます、これからも宜しくお願い致します。