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一章 異世界漂着
14話 財宝探しのアルバイト
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と、ここでもう1つ気になる事を思い出した。
「レベッカは何でこんな山奥に来たんだ? 仲間は居ないのか?」
「機密物品の回収のためです。何でも武装集団が帝都へ輸送中の『皇帝の鏡』というものを奪ったので、それを取り返すように政府直々に命令を受けたのです」
政府とのコネクションがあるとは、相当の努力を積んだ事が窺える。
「部隊で行く事を勧められましたが、部下を危険な目に遭わせるのは上司としてどうかと思うので、1人でここへやって来ました」
俺の国の制服組とはえらい違いだな。レベッカは危険を承知して1人でこの地へ赴いているが、ボスホートルーシの司令官は下の者達をパソコン1台で動かし、常にギャンブルや酒を楽しんでいる奴らだ。それと比べるのも失礼な気がするが、レベッカは上官の鑑だ。
「素晴らしい奴だな。にしても、こんな所にその皇帝の鏡とやらはあるのかよ? というかそもそも皇帝の鏡って?」
「説明不足でしたね、すみません。この一帯は国内で最もゲリラ基地が多いので、政府や騎士団はそこにあると考えているのですよ」
「ふむふむ……」
説明を聞き逃さぬよう、黙って頷く。
「そして皇帝の鏡は、いわゆるお祭りや儀式に必要なための品です」
「確かにそりゃ狙われそうだな」
「それと、もう一つ目的があります――――」
力強い眼でこちらの顔を見つめられる。
「近くには仲間の警備隊の駐屯地があるのですが、数日前から音信不通です。そのため、視察という意味もあります」
駐屯地という単語を耳にして、昨日踏み入った残酷な野営地が脳裏をよぎった。死体の位置も血の生臭さも、鮮明に記憶している。
思わず顔をしかめてしまうと、レベッカに肩を優しく叩かれた。
「寝不足ですか?」
「ああ、そーだよ」
考えを悟られないように適当な返事で応じる。
「無理はしないでくださいね?」
「分かってるよ」
レベッカが馬に跨ると、乗れと命令された。
「さあ、来てください」
だが、異性の背後に密着して座るのは気恥ずかしい。
「疲れたらそうさせてもらうよ」
ヘルメットを深く被り、顔を俯かせてそう言った。
「レベッカは何でこんな山奥に来たんだ? 仲間は居ないのか?」
「機密物品の回収のためです。何でも武装集団が帝都へ輸送中の『皇帝の鏡』というものを奪ったので、それを取り返すように政府直々に命令を受けたのです」
政府とのコネクションがあるとは、相当の努力を積んだ事が窺える。
「部隊で行く事を勧められましたが、部下を危険な目に遭わせるのは上司としてどうかと思うので、1人でここへやって来ました」
俺の国の制服組とはえらい違いだな。レベッカは危険を承知して1人でこの地へ赴いているが、ボスホートルーシの司令官は下の者達をパソコン1台で動かし、常にギャンブルや酒を楽しんでいる奴らだ。それと比べるのも失礼な気がするが、レベッカは上官の鑑だ。
「素晴らしい奴だな。にしても、こんな所にその皇帝の鏡とやらはあるのかよ? というかそもそも皇帝の鏡って?」
「説明不足でしたね、すみません。この一帯は国内で最もゲリラ基地が多いので、政府や騎士団はそこにあると考えているのですよ」
「ふむふむ……」
説明を聞き逃さぬよう、黙って頷く。
「そして皇帝の鏡は、いわゆるお祭りや儀式に必要なための品です」
「確かにそりゃ狙われそうだな」
「それと、もう一つ目的があります――――」
力強い眼でこちらの顔を見つめられる。
「近くには仲間の警備隊の駐屯地があるのですが、数日前から音信不通です。そのため、視察という意味もあります」
駐屯地という単語を耳にして、昨日踏み入った残酷な野営地が脳裏をよぎった。死体の位置も血の生臭さも、鮮明に記憶している。
思わず顔をしかめてしまうと、レベッカに肩を優しく叩かれた。
「寝不足ですか?」
「ああ、そーだよ」
考えを悟られないように適当な返事で応じる。
「無理はしないでくださいね?」
「分かってるよ」
レベッカが馬に跨ると、乗れと命令された。
「さあ、来てください」
だが、異性の背後に密着して座るのは気恥ずかしい。
「疲れたらそうさせてもらうよ」
ヘルメットを深く被り、顔を俯かせてそう言った。
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