搾取される側だったので異世界では搾取する側になろうと思います ~貸し出した利ざやで世界最強~

きよらかなこころ

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村の人から経験値を頂きます

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 ローレンスは1ヶ月と少し程、俺に魔法を教えてからまた冒険に出かけた。

 俺はローレンスから経験値を搾取し、103,252の経験値を得た。

 俺のレベルは26に達している。

 ローレンスがいなくなって、経験値を搾取する対象もいなくなった。

 俺は3歳になるまで、ローレンスから教えて貰った基礎の魔法練習を行いながら、魔法の修練に努めた。

 3歳になる間に妹のエリが産まれた。

 ………………

 …………

 ……

 そして、俺は3歳になった。

「ママ、3歳になったよ。お外出てもいい?」

「そうね、だけど村の外に出ちゃダメよ」

「わかった」

 俺はエミリアの許可を取り付けて家の外へと出た。

 エミリアやオライアスと一緒に外に出た事はあるので、村の中を歩き回るのが初めてという訳ではない。

 俺は先ず村中を探索し、村の人口がどれくらいなのかを確認した。

 外に出ている人の数がおおよそ200人くらいだ。

 家の中にいて出て来ない人もいると考えれば300人くらいはいるのではないだろうか。

 俺は外に出ている人で成人していると思われる人、150人に30の経験値を貸し付けた。

 オライアスの経験値の貯まりかたを見ている限り、外で仕事をしている人は1日3以上の経験値を取得しているようだった。

 一人当たり30なら一日の利息は3だ。

 これなら経験値を搾取しすぎてレベルが下がる事はないだろう。

 レベルは上がらないだろうけどね。

 これで毎日450の経験値を取得することが出来る。

 俺は経験値回収以外は魔法の訓練などをして過ごすとしよう。

 今さら他の子供に交じって遊ぶ気にはなれないしな。

 しかし、俺にその気が無くても好奇心旺盛な子供はいるわけで、俺が庭先で魔法の訓練をしていたら、声をかけてきた子供がいた。

「ねえ、何してるの?」

「魔法の訓練だよ」

「魔法! 私もやりたい」

 ブラウンの髪をした可愛らしい幼女は魔法に興味があるようだ

 積極的に関わる気はなかったが、かといって話しかけてくる幼女を無視するつもりもない。

 俺は魔法をブラウンの髪の幼女に教えてあげる事にした。

 どうせすぐに飽きるだろう。

「いいよ。魔法を教えてあげる」

「やったー!」

「僕はシンゴ。君の名前は?」

「私はリリスっていうの」

「よし、リリス魔法って言うのはね――」

 俺はローレンスに最初教わった事をリリスにも教えてあげた。

 ………………

 …………

 ……

「えいっ!」

 リリスの手のひらから魔力が放出され霧散して消えていった。

 リリスはすぐに魔力の放出が出来るようになった。

 どうやら、ローレンスが俺の事を天才とか言っていたのは唯のお世辞だったようだ。

「シンゴぉ、何だかだるいー」

「魔力が少なくなると身体が怠くなるんだ。今日はもう魔法を使うのは止めて休んでようね」

「うん、わかった」

 リリスは魔力が無くなって怠くなったようで、地面に寝転がって休みだした。

 この日、リリスは暗くなってくるまで僕の傍で訓練を見ていた。

「リリス、そろそろ帰らないと行けないんじゃないか?」

「うん、帰る」

「リリス、僕と一緒の時以外は魔法を使っちゃダメだよ。守れないならもう魔法は教えないからね」

「うん、わかった」

 帰り際にリリスにそう言ったら、元気な声で返事がきた。

 俺と同じ3歳のようなのでどれだけ守れるかわからないけど、勝手に魔法を使って倒れられても困るからな。

 次の日からも雨の日以外は毎日リリスはやってきた。

 すぐに飽きるかと思ったけど、リリスは飽きる様子が全くなかった。

 地味な瞑想の訓練なんかも普通にこなしている。

 3歳児ってこんなに集中力のある生き物だっただろうか?

 そして、リリスはどんどん魔法が上達していった。

 俺は経験値回収とリリスと魔法の訓練を毎日行い、2年の歳月が流れた。
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