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人助け②
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どうしたものか。それにしても痛そうだ。出血は止まっておらず今も血が流れてる。血をたくさん流しすぎると死んじゃうよね?
あぁどうしよう。
「きゅぅ~ん」
「そんな悲しそうな顔すんなよ。俺が死んだってお前のせいじゃない。自業自得さ。どうせこの足じゃ動けない。ポーションも戦闘中にどっかに落としちまったからな。」
「わふ?(ポーション?)」
「おっなんだ?どした?」
「わふわふ!!(ポーションって何?それがあれば助かるの?)」
「ん?わかんねぇ。」
「わっふ!(ポーション!)」
「んあ?ポーションが気になんのか?ポーションっつうのはな。いろんな薬草から薬師が作る薬だ。ポーションをかければたいていの怪我は治るんだぜ。すげぇだろ?その分高いんだけどな。冒険者なら一つは必ず持ってるもんだ。」
「わふわふ!(どんな形?)」
「瓶に入ってて緑色。透明度が高いほど効果も高く値段も高い。俺は薄緑の中級程度のポーションを持ってたんだがなあ。」
「わふっ!!(探してくる!)」
「あっ!おい!ーーはぁ~ようやく逃げる気になってくれたか。元気でな。てか微妙にあいつの言いたいことわかるようになってたな。ほんと不思議なやつ。‥‥あ~あ、くっそ。こうなったら死ぬ直前まで足掻いてやる!」
トコトコ…トタトタ…
しばらく周辺を探していると雪に少し埋もれるように何かが光っているのが見えた。
ぽちゃんっ
咥えて持ち上げると中の薄緑色のきらきらとほんのり光っている液体が入った瓶だ。
これかな?これがポーションかな?
これがあったら助かるんだよね!ぶんぶんと尻尾が揺れる。嬉しくなったら勝手に尻尾が揺れてしまう。
んふふっ!
早く届けてあげなくっちゃ!
弾むような足取りであの冒険者の人間がいたところに戻る。
「ちっ。ついに魔物がやってきたか。ーーん?あれお前‥‥戻ってきたのか。なんでだよ。ってあれ?それ‥‥ポーションじゃねぇか!まさかそれを探してきてくれたのか?!」
ぽとり
「わふっ!(取ってきたよ!)」
むふーっと誇らしげな顔で冒険者を見上げる。
「ははっ、ありがとな。これで助かったぜ。」
少し泣きながらお礼を言う。
ポーションってすごいんだね!患部にかけたらあんなに血が出ていたのが止まって瘡蓋になっていた。まだまだ痛そうだけどこれで命の危険は無くなった。
「お前。本当にありがとな。ははっ、可愛いやつめ!」
わしゃわしゃといっぱい撫でてくれる。わふっ!嬉しい!ぶんぶんっ
む?むむ?
あの魔物の死骸の胸の辺りからなにかを感じる。変だな。もう死んでるはずなのに‥‥。
近くをうろうろしていると準備を整えた冒険者が足を少し引き摺りながらやってきた。
「なんだ?何か気になるのか?‥‥あぁ、魔石か。ちょいと待ってろーーほれ。お前のおかげで助かったからな。」
ぽいと投げられたのは拳代の大きさの濃い紫色の石だった。ほわぁ綺麗!ありがと!
冒険者に付き添って街まで行ってみることにした。
「なんだ?お前も来るのか?ん~お前は悪いやつじゃねぇが街の人に見られねぇようにしとけよ。魔物は見つけたら直ぐ攻撃されちまうからな。」
「わふ(わかった)」
冒険者の移動スピードに合わせて歩いていたら丸一日ほど掛かった。
大きな高い高ーい壁が見えてきた。
「ほら。あれが俺の拠点にしている街だ。なかなかに大きくて交易も盛んなんだぜ。不思議だな。お前といたら魔物に会わなかった。森の浅いところだと弱い魔物くらい出るはずなんだがな。ま、ありがとな。色々と、助かったぜ。」
「わふわふ!」
「俺の名前はローガンだ。この街を拠点に活動しているBランクの冒険者だ。ってお前に言ってもわかんねぇか?‥‥じゃっ、元気でな。」
最後にぼくをひとなですると門に向かって行った。
元気でね!ばいばい!!
あぁどうしよう。
「きゅぅ~ん」
「そんな悲しそうな顔すんなよ。俺が死んだってお前のせいじゃない。自業自得さ。どうせこの足じゃ動けない。ポーションも戦闘中にどっかに落としちまったからな。」
「わふ?(ポーション?)」
「おっなんだ?どした?」
「わふわふ!!(ポーションって何?それがあれば助かるの?)」
「ん?わかんねぇ。」
「わっふ!(ポーション!)」
「んあ?ポーションが気になんのか?ポーションっつうのはな。いろんな薬草から薬師が作る薬だ。ポーションをかければたいていの怪我は治るんだぜ。すげぇだろ?その分高いんだけどな。冒険者なら一つは必ず持ってるもんだ。」
「わふわふ!(どんな形?)」
「瓶に入ってて緑色。透明度が高いほど効果も高く値段も高い。俺は薄緑の中級程度のポーションを持ってたんだがなあ。」
「わふっ!!(探してくる!)」
「あっ!おい!ーーはぁ~ようやく逃げる気になってくれたか。元気でな。てか微妙にあいつの言いたいことわかるようになってたな。ほんと不思議なやつ。‥‥あ~あ、くっそ。こうなったら死ぬ直前まで足掻いてやる!」
トコトコ…トタトタ…
しばらく周辺を探していると雪に少し埋もれるように何かが光っているのが見えた。
ぽちゃんっ
咥えて持ち上げると中の薄緑色のきらきらとほんのり光っている液体が入った瓶だ。
これかな?これがポーションかな?
これがあったら助かるんだよね!ぶんぶんと尻尾が揺れる。嬉しくなったら勝手に尻尾が揺れてしまう。
んふふっ!
早く届けてあげなくっちゃ!
弾むような足取りであの冒険者の人間がいたところに戻る。
「ちっ。ついに魔物がやってきたか。ーーん?あれお前‥‥戻ってきたのか。なんでだよ。ってあれ?それ‥‥ポーションじゃねぇか!まさかそれを探してきてくれたのか?!」
ぽとり
「わふっ!(取ってきたよ!)」
むふーっと誇らしげな顔で冒険者を見上げる。
「ははっ、ありがとな。これで助かったぜ。」
少し泣きながらお礼を言う。
ポーションってすごいんだね!患部にかけたらあんなに血が出ていたのが止まって瘡蓋になっていた。まだまだ痛そうだけどこれで命の危険は無くなった。
「お前。本当にありがとな。ははっ、可愛いやつめ!」
わしゃわしゃといっぱい撫でてくれる。わふっ!嬉しい!ぶんぶんっ
む?むむ?
あの魔物の死骸の胸の辺りからなにかを感じる。変だな。もう死んでるはずなのに‥‥。
近くをうろうろしていると準備を整えた冒険者が足を少し引き摺りながらやってきた。
「なんだ?何か気になるのか?‥‥あぁ、魔石か。ちょいと待ってろーーほれ。お前のおかげで助かったからな。」
ぽいと投げられたのは拳代の大きさの濃い紫色の石だった。ほわぁ綺麗!ありがと!
冒険者に付き添って街まで行ってみることにした。
「なんだ?お前も来るのか?ん~お前は悪いやつじゃねぇが街の人に見られねぇようにしとけよ。魔物は見つけたら直ぐ攻撃されちまうからな。」
「わふ(わかった)」
冒険者の移動スピードに合わせて歩いていたら丸一日ほど掛かった。
大きな高い高ーい壁が見えてきた。
「ほら。あれが俺の拠点にしている街だ。なかなかに大きくて交易も盛んなんだぜ。不思議だな。お前といたら魔物に会わなかった。森の浅いところだと弱い魔物くらい出るはずなんだがな。ま、ありがとな。色々と、助かったぜ。」
「わふわふ!」
「俺の名前はローガンだ。この街を拠点に活動しているBランクの冒険者だ。ってお前に言ってもわかんねぇか?‥‥じゃっ、元気でな。」
最後にぼくをひとなですると門に向かって行った。
元気でね!ばいばい!!
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