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6章
家の中で
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「ここからまた電車に乗るよ」
「まぁ帰るだけだしそんなに遠くもないし大丈夫だよ」
「まぁな。じゃあ、行きますか」
「はーい」
改札を抜けてから電車へと乗り込む。ここからしばらくは電車に乗り続ける。といっても30分くらいなのだが、賢にとっては割と長い時間に感じる。2人で座席に座って、しばらくは揺られることになる。
「繁華街に出るデート、楽しかったね」
「あぁ、楽しかったな。いろんなことができたんじゃないか?」
「そうだよね!もっといろんなところに行ってみたいって思うようになった!」
「おう、いいぞ。また行こうな」
「やったね!」
今日のデートの話をする。楽しく話してくれる仁を見ると行って良かったと思える。
ひとまず今日はここでひと段落だろうか。7駅ほど電車に揺られて乗り換えの駅に到着する。電車を降りて、朝に来た道を引き返す形で、乗り換えの駅まで向かう。
朝とは違い、朝に閉まっていた店は開いて、人も増えている。改札を抜けて乗り換えの路線まで歩く。そしてもう一度改札を抜けてホームに出る。
「ここからは10分ぐらいだな」
「そうだね。各停でゆっくり帰ってもいいけど」
「この路線の各停は長いからなぁ」
「それじゃ、いつも通り帰りますか」
「そうしよう」
ホームで電車を待っていると、準急が来る。それに2人で乗ってから、座席に座る。時刻は16時だった。さっきと同じように電車に揺られながら、仁に話しかける。
「今日はこのあとゴロゴロしよう」
「そうだね。色んなことしたから一休みしたいかも」
「コンビニでなんか食べ物買って帰るか」
「最寄駅に着いたら寄っていこっか」
「そうだな」
2人が乗った準急はスピードを上げて走り、5分ほどしたら減速し1つ目の駅に停車した。ドアが開き、そこで少しだけ人が電車に乗り込み、ドアが閉まる。そしてまた何事もないかのように電車が発車する。同じように2回停車と発車を繰り返すと最寄駅に到着する。
「着いた!」
「10分ぐらいで着くっていうのは便利だな」
「本当にね」
賢の家の最寄駅に着いた。それはつまり大学の最寄駅でもあるのだけれど、今の2人の頭にはなかった。
駅を出てすぐ左にあるコンビニでパンを買ってから賢の家へと向かう。
階段を降りて駅前のバス停の横を通って、川沿いへと出る。そこから10分ほど歩けば賢の家がある。気候としては秋だった。
昼時とは言え、少しずつ涼しくなる外の空気を吸いながら、家へと歩いていく。程なくして賢の家に到着。ドアの前に立ち、鍵を開けて家の中に入る。
廊下を抜けて部屋に入ると、荷物を置いてひと段落。少しだけゆっくりしてからパンを食べる。これからの予定は何も決まっていない。そして、明日からの予定も決まっていない。
「今からどうする?」
「今日はごろごろする。明日はどうしようかな」
「明日は大学に顔出してもいいかもしれんな」
「なんかあったっけ」
「学祭が中止になった時の大学の様子を見れれば、何か発見があるかもしれないと思ったんだが」
「確かに、ちょっと面白そう」
「行くか」
「行こう」
「でも、今日は休もう」
「そうだね。今日は疲れちゃった」
2人でそんな会話を交わす。まだ休みが終わったわけじゃないけど、この三日間の中で、今日が一番長かった気がする。それだけ色んなことができたということでもある。色んなデートに付き合ってくれる仁に感謝しながら、夕食のことを考える。
「今日の晩ご飯何食べようかな」
「なんか作るの?」
「冷蔵庫の中身を見て何もなければパスタになる」
「最近買い出し行った?」
「買い出しなんて忘却の彼方ほど前の記憶だな。買い物はしてるから食べ物はあったけど備蓄はいつからしてないか分からん」
「なるほどねー」
「冷蔵庫見るか」
「俺も見る」
2人とも立ち上がり、廊下まで歩く。冷蔵庫の中にはほとんど食べ物が入っていなかった。少し前に買った卵とヨーグルトが新品の状態で置かれていた。
「何もない」
「今日はパスタ?」
「そうだなぁ。そうなるかな」
「今から作る?」
「そうだな。そうするか」
「パスタソース何にする?」
「何がある?」
「カルボナーラ、和風きのこソース、フォンドボー仕立てのミートソースがあるな」
「うーん、カルボナーラ」
「よし、決まりだな」
冷蔵庫の前から移動して米櫃の上に置いてあるパスタケースからパスタを取り出す。大体目分量で食べれる量を計る。しかし、仁の分も一緒に茹でることを思い出し、部屋で座っている仁に食べる量を聞く。
「大体どれくらい食べる?」
「大体1束分くらいかな」
「100グラムくらい?」
「多分それくらい」
仁に食べる量を聞いてから、自分が食べる量と合わせて沸騰した湯を張った鍋に入れる。しばらく箸でパスタを動かしながら柔らかくなるまで茹でる。
パスタをしっかり茹でた後、鍋に張った湯を捨ててから、レトルトのカルボナーラソースを入れる。たまに水を入れながらソースと絡めたら完成。15分ほどで出来上がる。皿に盛り付けて、食卓へと運ぶ。
「できたよ」
「やった!食べよう!」
「うん、食べよう」
「いただきます」
「いただきます」
出来上がったパスタを2人で食べる。少し狭いテーブルだけれど、ご飯を食べるだけなら問題なくできる。フォークでパスタを食べている時に、仁が聞いてきた。
「明日何時に大学行く?」
「うーん、起きたら行くくらいかな」
「9時ぐらい?」
「まぁ、多分それくらい」
「研究室はどうなってるんだろうね」
「もうとんでもないことになってると思う」
「俺も卒論頑張ることになるのかなぁ」
「まぁ、そうなるだろうな」
「頑張るかぁ」
「おうともよ」
明日のことを話しながらパスタを食べる。茹でる量を間違えたかと思ったけれど、何事もなく食べ切ることができた。そして、仁もパスタを食べ終わる。
「ごちそうさま」
「ごちそうさま」
夕食を食べ終わり、空になった皿を流し台へと持っていく。毎日少しずつ洗い物をしているから、絶望的な溜まり方はしないのが救いだ。今日も溜まらないようにするためにちょっとだけ洗い物をして、部屋に戻る。
「おかえり」
「行ってきたのは流し台だけどな」
部屋に戻って晩御飯を食べた机を片付ける。しかし、まだ寝るには早い。そして、その時間にしてはかなり暗くなりつつある空を見る。明日は大学に行く。研究室は果たして無事だろうか。仁と2人でゆっくりする休みの夜。明日もまた、楽しくなりますように。仁と2人でワイワイしながら過ごす夜は、まだ続く。
「まぁ帰るだけだしそんなに遠くもないし大丈夫だよ」
「まぁな。じゃあ、行きますか」
「はーい」
改札を抜けてから電車へと乗り込む。ここからしばらくは電車に乗り続ける。といっても30分くらいなのだが、賢にとっては割と長い時間に感じる。2人で座席に座って、しばらくは揺られることになる。
「繁華街に出るデート、楽しかったね」
「あぁ、楽しかったな。いろんなことができたんじゃないか?」
「そうだよね!もっといろんなところに行ってみたいって思うようになった!」
「おう、いいぞ。また行こうな」
「やったね!」
今日のデートの話をする。楽しく話してくれる仁を見ると行って良かったと思える。
ひとまず今日はここでひと段落だろうか。7駅ほど電車に揺られて乗り換えの駅に到着する。電車を降りて、朝に来た道を引き返す形で、乗り換えの駅まで向かう。
朝とは違い、朝に閉まっていた店は開いて、人も増えている。改札を抜けて乗り換えの路線まで歩く。そしてもう一度改札を抜けてホームに出る。
「ここからは10分ぐらいだな」
「そうだね。各停でゆっくり帰ってもいいけど」
「この路線の各停は長いからなぁ」
「それじゃ、いつも通り帰りますか」
「そうしよう」
ホームで電車を待っていると、準急が来る。それに2人で乗ってから、座席に座る。時刻は16時だった。さっきと同じように電車に揺られながら、仁に話しかける。
「今日はこのあとゴロゴロしよう」
「そうだね。色んなことしたから一休みしたいかも」
「コンビニでなんか食べ物買って帰るか」
「最寄駅に着いたら寄っていこっか」
「そうだな」
2人が乗った準急はスピードを上げて走り、5分ほどしたら減速し1つ目の駅に停車した。ドアが開き、そこで少しだけ人が電車に乗り込み、ドアが閉まる。そしてまた何事もないかのように電車が発車する。同じように2回停車と発車を繰り返すと最寄駅に到着する。
「着いた!」
「10分ぐらいで着くっていうのは便利だな」
「本当にね」
賢の家の最寄駅に着いた。それはつまり大学の最寄駅でもあるのだけれど、今の2人の頭にはなかった。
駅を出てすぐ左にあるコンビニでパンを買ってから賢の家へと向かう。
階段を降りて駅前のバス停の横を通って、川沿いへと出る。そこから10分ほど歩けば賢の家がある。気候としては秋だった。
昼時とは言え、少しずつ涼しくなる外の空気を吸いながら、家へと歩いていく。程なくして賢の家に到着。ドアの前に立ち、鍵を開けて家の中に入る。
廊下を抜けて部屋に入ると、荷物を置いてひと段落。少しだけゆっくりしてからパンを食べる。これからの予定は何も決まっていない。そして、明日からの予定も決まっていない。
「今からどうする?」
「今日はごろごろする。明日はどうしようかな」
「明日は大学に顔出してもいいかもしれんな」
「なんかあったっけ」
「学祭が中止になった時の大学の様子を見れれば、何か発見があるかもしれないと思ったんだが」
「確かに、ちょっと面白そう」
「行くか」
「行こう」
「でも、今日は休もう」
「そうだね。今日は疲れちゃった」
2人でそんな会話を交わす。まだ休みが終わったわけじゃないけど、この三日間の中で、今日が一番長かった気がする。それだけ色んなことができたということでもある。色んなデートに付き合ってくれる仁に感謝しながら、夕食のことを考える。
「今日の晩ご飯何食べようかな」
「なんか作るの?」
「冷蔵庫の中身を見て何もなければパスタになる」
「最近買い出し行った?」
「買い出しなんて忘却の彼方ほど前の記憶だな。買い物はしてるから食べ物はあったけど備蓄はいつからしてないか分からん」
「なるほどねー」
「冷蔵庫見るか」
「俺も見る」
2人とも立ち上がり、廊下まで歩く。冷蔵庫の中にはほとんど食べ物が入っていなかった。少し前に買った卵とヨーグルトが新品の状態で置かれていた。
「何もない」
「今日はパスタ?」
「そうだなぁ。そうなるかな」
「今から作る?」
「そうだな。そうするか」
「パスタソース何にする?」
「何がある?」
「カルボナーラ、和風きのこソース、フォンドボー仕立てのミートソースがあるな」
「うーん、カルボナーラ」
「よし、決まりだな」
冷蔵庫の前から移動して米櫃の上に置いてあるパスタケースからパスタを取り出す。大体目分量で食べれる量を計る。しかし、仁の分も一緒に茹でることを思い出し、部屋で座っている仁に食べる量を聞く。
「大体どれくらい食べる?」
「大体1束分くらいかな」
「100グラムくらい?」
「多分それくらい」
仁に食べる量を聞いてから、自分が食べる量と合わせて沸騰した湯を張った鍋に入れる。しばらく箸でパスタを動かしながら柔らかくなるまで茹でる。
パスタをしっかり茹でた後、鍋に張った湯を捨ててから、レトルトのカルボナーラソースを入れる。たまに水を入れながらソースと絡めたら完成。15分ほどで出来上がる。皿に盛り付けて、食卓へと運ぶ。
「できたよ」
「やった!食べよう!」
「うん、食べよう」
「いただきます」
「いただきます」
出来上がったパスタを2人で食べる。少し狭いテーブルだけれど、ご飯を食べるだけなら問題なくできる。フォークでパスタを食べている時に、仁が聞いてきた。
「明日何時に大学行く?」
「うーん、起きたら行くくらいかな」
「9時ぐらい?」
「まぁ、多分それくらい」
「研究室はどうなってるんだろうね」
「もうとんでもないことになってると思う」
「俺も卒論頑張ることになるのかなぁ」
「まぁ、そうなるだろうな」
「頑張るかぁ」
「おうともよ」
明日のことを話しながらパスタを食べる。茹でる量を間違えたかと思ったけれど、何事もなく食べ切ることができた。そして、仁もパスタを食べ終わる。
「ごちそうさま」
「ごちそうさま」
夕食を食べ終わり、空になった皿を流し台へと持っていく。毎日少しずつ洗い物をしているから、絶望的な溜まり方はしないのが救いだ。今日も溜まらないようにするためにちょっとだけ洗い物をして、部屋に戻る。
「おかえり」
「行ってきたのは流し台だけどな」
部屋に戻って晩御飯を食べた机を片付ける。しかし、まだ寝るには早い。そして、その時間にしてはかなり暗くなりつつある空を見る。明日は大学に行く。研究室は果たして無事だろうか。仁と2人でゆっくりする休みの夜。明日もまた、楽しくなりますように。仁と2人でワイワイしながら過ごす夜は、まだ続く。
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