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夢
これから
しおりを挟む今回も丸一日ショッピングモールを見て回るデートになった。他にも回るところがあるだろうと思っていた梨咲は、少しだけ驚いていた。しかし、いつも行くようなショッピングモールには無い本屋があったり、フードコートにも少し珍しい店が入っていたりと、高杉とあれこれを見て回るのにとてもいい建物だったのだ。
スマートフォンを見ると、時計には18時と表示されていた。季節は冬というより春だった。流石に空が真っ暗ということにはならない。2人で歩きながら最寄りの駅を目指す。横を見ると高杉がいるこの環境が、この先ずっと続いていく。
梨咲が梨咲自身の力でできることはまだまだ少ないけれど、高杉とならできることもたくさんあるだろう。その時に備えて、できることから始めていく。
「今日の晩ご飯どうしよっか」
「え?あぁ、うーん。家でなんか作ろうと思ってたけど」
「了解」
「まぁ何作るかは何一つ考えてないけど」
「そういう意味では外に食べに出てもいいかもね」
「ファミレスでもいく?」
「行こっか」
唐突に出てきた夕食の話題に返答する。何にするか全く考えていなかった。今から帰って作ることを考えると、ファミレスで食べて帰るのは合理的だと思ったというのもある。そんな会話をしている間も着々と歩き続け、駅に着く。2人で駅の中を歩き改札を抜ける。楽しい卒業デートは、少しずつ終わりに近づいていく。今日の夕食はどこにしようか。梨咲の頭の中は、それに置き換わっていた。
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