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聖女無双(ぱーとつう)
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「ウルビーノ様!! 」
ウルビーノに指差されたアイシアが、ここに来て初めて声をあげた。
王太子は近くのミスティアを庇うように弟から離れる。
「ウルビーノ様。」
「なっ!? 」
ガッシ!!
指差していた腕をアイシアに掴まれる。
舞台下にいたはずのアイシアが目の前に現れていた。
彼女は肉体強化魔法を使って、一気に王子に詰め寄った。
腕を引くと王子は幼なじみの令嬢から引き離された。
「時と場所を考えろや!! ぼけ!! 」
「ごふっ!! 」
ゴッ!!
王子の腹に左手でフックを決める。体が浮き上がった処に、王子を掴んていた手を離し拳を握って、
「男気の見せ方が、間違っとるんや!! 」
ドゴッ!!
ウルビーノの左頬に『聖女の鉄槌』が炸裂した。
既に血反吐を吐いていた王子の口から、白い物が飛び散る。
ぎゅるるる!!
浮いていた体は見事に回転し飛ばされる。
ガッ!!
吹き飛んで、体を舞台の床に打つ。
ガッ!!
吹き飛んで、舞台の床に体を打つ。
ガッ、ガガガガガガッ!!
舞台の上を体を回転させながら、打ち付け吹き飛ぶ。
ぼふん!! ぼと!!
広い舞台の端から端まで吹き飛んで、カーテンに包まて止まって落ちた。
静寂。
「きゃあああああ!! ウル!! 」
クララが悲鳴をあげた。
「「ウルビーノ様!! 」」
王子の側近が慌てて駆け寄る。
アイシアの横を通り過ぎようとした時、
「おのれら、令嬢ひとりを囲んでなにさらしとんじゃ!! 」
「いゃあああ!! プラス様!! 」
一人目の側近に『聖女の一撃』蹴りが与えられる。
「側近なら身体貼って諫めんかい!! 」
「いゃあああ!! マイナー様!! 」
回転しながらもう一人の側近にも『聖女の一撃』回し蹴りを食らわせた。
二人は見事に舞台の上をピンポン玉のように飛び跳ね、カーテンに包み込まれ落ちた。
悲鳴を上げる令嬢達にアイシアは振り向いた。見た目弱々しいアイシアの顔の目が座っている。
「ひぃ!! 」
「こ、来ないで!! 」
舞台の奥に、令嬢二人より後ろに隠れるように立つクララにアイシアはゆっくりと近づいていく。
「なに一緒に悪巧みをやっている!! 」
「モリー!! 」
パン!!
左にいる令嬢の頬を叩いた。
「友達なら止めんかい!! 」
「ロッテ!! 」
パン!!
右にいる令嬢の頬を払った。
クララに近づくにあたって、通りすがりに容赦して硬直して動けない令嬢二人に『聖女の嘆き』の平手打ちを頬にあてる。
軽い令嬢達は左右に面白いように飛んで行った。
ぱふんとカーテンにぶちあたり、すとんと落ちる。
「われ、あたしが虐めをしたって言ううかい? 」
舞台の最奥までクララを追い詰め、両手で壁ドンをする。
「あたしは聖女だよ、そんな非道なことする訳ないだろ。」
見た目ひ弱な令嬢のアイシアが、此処まで反論するとはクララは思ってもいなかった。
ウルビーノと別れさせたい、その為にちょっと悪者になって貰おうと思っただけだった。
ちょっと責めたらおどおどと謝ってきて、ウルビーノと婚約を解消できて終わりだと思っていた。
「われ、人様に冤罪をかける事がどういうことか分かっとんかい!? 」
「え、冤罪だなんて、わたしは…… 」
クララは目を逸した、まさか此処まで大事になるとは思わなかった。
「冤罪をかけられたものがどうなるか、分かっとんかい!? 」
「わ、わたしは…… 虐められたの!! 」
今更嘘だとは言えずにクララは、叫んだ。
「まだ言っとんかい、目ぇ覚ましや!! 」
『聖女の警め』頭突きが、クララに下る。
その衝撃にクララは鼻血を吹き出し、気を失った。
次の瞬間、覚醒する。
「ごめんなさい!! わたしは嘘をついていました!! ウル様とアイシア様を別れさせたくて!! 」
クララは鼻水を垂らしながら懺悔する。
「すみません!! 友達だからと力になりたかったの、でも止めるできでしたわ!! 」
飛ばされた令嬢が謝りを入れる。
「許してください、冤罪をかけました!! 」
令嬢が頭を舞台に擦りつけた。
「なんてことだ、彼女達の言葉を鵜呑みにして調べませんでした!! 」
一人の側近が、自らの失態を告白する。
「一人の令嬢をみんなで囲うなんて、側近としても男としても最低でした!! 」
一人の側近が自らの行いを顧みる。
「悪いのは俺だ!! 婚約をした後にクララへの気持ちが分かったのに、アイシア君を悪者にして婚約を解消しようとしたんだ!! 」
ウルビーノ王子は床に両手をついた。
「君は道理を通せと言ってくれていたのに。こんなに大袈裟にして、悪かった!! 」
ウルビーノ王子は真実を話した。
「「「ごめんなさい!! 」」」
「「「許してください!! 」」」
三人三様、同じように土下座をしてアイシアに謝罪をした。
彼らに怪我はない、アイシアが瞬時に回復魔法で治したからだ。
「アイシア…… 」
心配そうに義妹に声をかけるミスティア、その声にアイシアは振り向いた。
「お義姉さま……… 」
そして、アイシアはぎこちないカーテシーを舞台の客席? に向ける。
「卒業生の皆様。私事で、お騷がわせいたしました。皆様の未来のために祈らせてもらいます。」
アイシアは目を閉じ、祈りを捧げた。
きらきらと、卒業生達の頭上から優しい『聖女の慈愛』が降り注ぐ。
タイミングよく、舞台のカーテンがバサリと降りた。まるでひと芝居が終わったように。
「「「「うおおおーーーー!! 」」」」
卒業生は立ち上がり、拍手喝采を贈った。
「アンコール!! 」
「アンコール!! 」
「アンコール!! 」
アンコールが会場内に響き渡った。
舞台裏では。
「アイシア、言葉遣いとカーテシーの再教育をしましょうね。」
「いゃ~ぁん、流石お義姉さま。」
ミスティアによるアイシアの礼儀作法の再教育が決まった。
【ぱーとつう、完】
ウルビーノに指差されたアイシアが、ここに来て初めて声をあげた。
王太子は近くのミスティアを庇うように弟から離れる。
「ウルビーノ様。」
「なっ!? 」
ガッシ!!
指差していた腕をアイシアに掴まれる。
舞台下にいたはずのアイシアが目の前に現れていた。
彼女は肉体強化魔法を使って、一気に王子に詰め寄った。
腕を引くと王子は幼なじみの令嬢から引き離された。
「時と場所を考えろや!! ぼけ!! 」
「ごふっ!! 」
ゴッ!!
王子の腹に左手でフックを決める。体が浮き上がった処に、王子を掴んていた手を離し拳を握って、
「男気の見せ方が、間違っとるんや!! 」
ドゴッ!!
ウルビーノの左頬に『聖女の鉄槌』が炸裂した。
既に血反吐を吐いていた王子の口から、白い物が飛び散る。
ぎゅるるる!!
浮いていた体は見事に回転し飛ばされる。
ガッ!!
吹き飛んで、体を舞台の床に打つ。
ガッ!!
吹き飛んで、舞台の床に体を打つ。
ガッ、ガガガガガガッ!!
舞台の上を体を回転させながら、打ち付け吹き飛ぶ。
ぼふん!! ぼと!!
広い舞台の端から端まで吹き飛んで、カーテンに包まて止まって落ちた。
静寂。
「きゃあああああ!! ウル!! 」
クララが悲鳴をあげた。
「「ウルビーノ様!! 」」
王子の側近が慌てて駆け寄る。
アイシアの横を通り過ぎようとした時、
「おのれら、令嬢ひとりを囲んでなにさらしとんじゃ!! 」
「いゃあああ!! プラス様!! 」
一人目の側近に『聖女の一撃』蹴りが与えられる。
「側近なら身体貼って諫めんかい!! 」
「いゃあああ!! マイナー様!! 」
回転しながらもう一人の側近にも『聖女の一撃』回し蹴りを食らわせた。
二人は見事に舞台の上をピンポン玉のように飛び跳ね、カーテンに包み込まれ落ちた。
悲鳴を上げる令嬢達にアイシアは振り向いた。見た目弱々しいアイシアの顔の目が座っている。
「ひぃ!! 」
「こ、来ないで!! 」
舞台の奥に、令嬢二人より後ろに隠れるように立つクララにアイシアはゆっくりと近づいていく。
「なに一緒に悪巧みをやっている!! 」
「モリー!! 」
パン!!
左にいる令嬢の頬を叩いた。
「友達なら止めんかい!! 」
「ロッテ!! 」
パン!!
右にいる令嬢の頬を払った。
クララに近づくにあたって、通りすがりに容赦して硬直して動けない令嬢二人に『聖女の嘆き』の平手打ちを頬にあてる。
軽い令嬢達は左右に面白いように飛んで行った。
ぱふんとカーテンにぶちあたり、すとんと落ちる。
「われ、あたしが虐めをしたって言ううかい? 」
舞台の最奥までクララを追い詰め、両手で壁ドンをする。
「あたしは聖女だよ、そんな非道なことする訳ないだろ。」
見た目ひ弱な令嬢のアイシアが、此処まで反論するとはクララは思ってもいなかった。
ウルビーノと別れさせたい、その為にちょっと悪者になって貰おうと思っただけだった。
ちょっと責めたらおどおどと謝ってきて、ウルビーノと婚約を解消できて終わりだと思っていた。
「われ、人様に冤罪をかける事がどういうことか分かっとんかい!? 」
「え、冤罪だなんて、わたしは…… 」
クララは目を逸した、まさか此処まで大事になるとは思わなかった。
「冤罪をかけられたものがどうなるか、分かっとんかい!? 」
「わ、わたしは…… 虐められたの!! 」
今更嘘だとは言えずにクララは、叫んだ。
「まだ言っとんかい、目ぇ覚ましや!! 」
『聖女の警め』頭突きが、クララに下る。
その衝撃にクララは鼻血を吹き出し、気を失った。
次の瞬間、覚醒する。
「ごめんなさい!! わたしは嘘をついていました!! ウル様とアイシア様を別れさせたくて!! 」
クララは鼻水を垂らしながら懺悔する。
「すみません!! 友達だからと力になりたかったの、でも止めるできでしたわ!! 」
飛ばされた令嬢が謝りを入れる。
「許してください、冤罪をかけました!! 」
令嬢が頭を舞台に擦りつけた。
「なんてことだ、彼女達の言葉を鵜呑みにして調べませんでした!! 」
一人の側近が、自らの失態を告白する。
「一人の令嬢をみんなで囲うなんて、側近としても男としても最低でした!! 」
一人の側近が自らの行いを顧みる。
「悪いのは俺だ!! 婚約をした後にクララへの気持ちが分かったのに、アイシア君を悪者にして婚約を解消しようとしたんだ!! 」
ウルビーノ王子は床に両手をついた。
「君は道理を通せと言ってくれていたのに。こんなに大袈裟にして、悪かった!! 」
ウルビーノ王子は真実を話した。
「「「ごめんなさい!! 」」」
「「「許してください!! 」」」
三人三様、同じように土下座をしてアイシアに謝罪をした。
彼らに怪我はない、アイシアが瞬時に回復魔法で治したからだ。
「アイシア…… 」
心配そうに義妹に声をかけるミスティア、その声にアイシアは振り向いた。
「お義姉さま……… 」
そして、アイシアはぎこちないカーテシーを舞台の客席? に向ける。
「卒業生の皆様。私事で、お騷がわせいたしました。皆様の未来のために祈らせてもらいます。」
アイシアは目を閉じ、祈りを捧げた。
きらきらと、卒業生達の頭上から優しい『聖女の慈愛』が降り注ぐ。
タイミングよく、舞台のカーテンがバサリと降りた。まるでひと芝居が終わったように。
「「「「うおおおーーーー!! 」」」」
卒業生は立ち上がり、拍手喝采を贈った。
「アンコール!! 」
「アンコール!! 」
「アンコール!! 」
アンコールが会場内に響き渡った。
舞台裏では。
「アイシア、言葉遣いとカーテシーの再教育をしましょうね。」
「いゃ~ぁん、流石お義姉さま。」
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