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対峙。
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コツコツと、廊下を歩く足音が扉の前で止まった。扉を護っていた騎士は中にいる者に声を掛ける。中にいるクラウスは入れるように返事をする。
扉を護っていた騎士は、恭しく頭を下げて赤毛の青年へと扉を開けた。
彼が部屋に入ると、その扉を閉めた。
「アルファ様。この様な処で何をなされているのです。」
アルバートが立ち去った後、蹲り泣く義姉を慰めている処にエドガーが立ち寄った。見下す様に王妃キャロットを見る。
「正妃様は、ご気分が優れないご様子。離宮にお連れしろ。」
エドガーは後ろに使えている二人の騎士に指示をした。
「「はっ。」」
騎士は足早に、キャロットを促した。
「いやよ、離して!! 助けて、アルファ様!! 」
キャロットは、縋るようにアルファを見続ける。アルファが何かを言おうとした処で、
「早く連れて行け。」
エドガーの叱咤が飛んだ。
「はっ。」
「さあ、正妃様此方え。」
「いやよ、助けてアルファ様!! 」
腕を捕まれて、連れて行かれる。
「エドガー様、あれは余りにも。」
自分を見るアルファに、エドガーは目を細めた。亡くなった親友に、先王に似てきたアルファに。
「書類上とは言え、かの者は正妃。二人きりで会うことは、お控え下さい。」
「その様な言い方は、余りにも可哀想だろ。」
「いえ、妙な噂が立っては困ります。二度と、この様な事はおやめ下さい。」
射るようにエドガーは、アルファを見据えた。
(未来の王となる者が、あの目狐に近付かせたくない。あの者がいなければ、ジェームズは……。)
「二人きりではない。先程まで、アルバート様と一緒だった。」
アルファは目を反らせながら言った。
「アルバートが? 彼奴は、ベクトル領に。」
「今朝方戻って来たようだ。今、兄上に会いに行っている。」
「馬鹿な!! 」
「エドガー!? 」
エドガーは、礼儀も無くその場を走り去った。焦った様子で走る。
(アルバート、早まるな!! )
エドガーは心の底から、叫んでいた。
「クラウス。どう言う事だ。」
アルバートは間一髪、声を上げた。
書斎の椅子に座り書類を見ているクラウスに近寄り、机に手を突いた。
「なぜ、ジェームズが死んでいる。」
書類から目を離さないクラウスに、苛立つ。
「なぜ、ブレイブ殿やジョルジュ殿が王殺しの汚名を着ている。」
目を向けないクラウスの書類を、アルバートは叩き落とした。
「応えろ、クラウス!!」
(応えてくれ。)
顔を上げてるクラウスを、アルバートを見た。その瞳は、氷の様に冷ややかであった。
「クラウス、なぜ ジェームズが死んでいる。」
(頼む、クラウス。)
アルバートは、上からクラウスを見下ろす。
「あの二人が、王を殺す筈は無い。なぜ、調べない。」
(応えろ、応えてくれ。)
クラウスは、書類に目を落とす。
「調べても、詮無き事だ。」
「クラウス!! 」
机の上の書類を、アルバートは叩き落とした。部屋中に書類が、飛び散る。
クラウスは静かに、書類を集めはじめた。
「あの噂は、本当なのか?お前が、お前が。」
目線を上げるクラウスと目があった。
「私が、王と王妃をブレイブ殿とジョルジュに殺させた と言う噂か。」
「クラウス!! 」
アルバートは、声を荒げた。
「そうなのか? 」
(否定してくれ。)
「誰かに、何かを言われたか? 」
「違う!! 」
(頼む、ひと言でいい。其れだけで、俺は信じる。)
アルバートは、首を振った。目線をクラウスに、合わせる。
「ジェームズを、殺したのか? 」
「ああ、」
目線を反らさずに、クラウスは言った。
アルバートは、哀しそうに剣に手を掛けた。剣を引き抜き、剣先をクラウスに向けた。
「私を、殺すのか? 」
「これ以上、お前に 罪は犯させない。」
「そうか。」
クラウスは、立ち上がった。クラウスも剣を抜き、アルバートと対峙する。
「俺が、お前を止めてやる。」
「ああ、」
「剣を取れ、クラウス。」
「解った。」
クラウスも剣を抜いた。
扉を護っていた騎士は、恭しく頭を下げて赤毛の青年へと扉を開けた。
彼が部屋に入ると、その扉を閉めた。
「アルファ様。この様な処で何をなされているのです。」
アルバートが立ち去った後、蹲り泣く義姉を慰めている処にエドガーが立ち寄った。見下す様に王妃キャロットを見る。
「正妃様は、ご気分が優れないご様子。離宮にお連れしろ。」
エドガーは後ろに使えている二人の騎士に指示をした。
「「はっ。」」
騎士は足早に、キャロットを促した。
「いやよ、離して!! 助けて、アルファ様!! 」
キャロットは、縋るようにアルファを見続ける。アルファが何かを言おうとした処で、
「早く連れて行け。」
エドガーの叱咤が飛んだ。
「はっ。」
「さあ、正妃様此方え。」
「いやよ、助けてアルファ様!! 」
腕を捕まれて、連れて行かれる。
「エドガー様、あれは余りにも。」
自分を見るアルファに、エドガーは目を細めた。亡くなった親友に、先王に似てきたアルファに。
「書類上とは言え、かの者は正妃。二人きりで会うことは、お控え下さい。」
「その様な言い方は、余りにも可哀想だろ。」
「いえ、妙な噂が立っては困ります。二度と、この様な事はおやめ下さい。」
射るようにエドガーは、アルファを見据えた。
(未来の王となる者が、あの目狐に近付かせたくない。あの者がいなければ、ジェームズは……。)
「二人きりではない。先程まで、アルバート様と一緒だった。」
アルファは目を反らせながら言った。
「アルバートが? 彼奴は、ベクトル領に。」
「今朝方戻って来たようだ。今、兄上に会いに行っている。」
「馬鹿な!! 」
「エドガー!? 」
エドガーは、礼儀も無くその場を走り去った。焦った様子で走る。
(アルバート、早まるな!! )
エドガーは心の底から、叫んでいた。
「クラウス。どう言う事だ。」
アルバートは間一髪、声を上げた。
書斎の椅子に座り書類を見ているクラウスに近寄り、机に手を突いた。
「なぜ、ジェームズが死んでいる。」
書類から目を離さないクラウスに、苛立つ。
「なぜ、ブレイブ殿やジョルジュ殿が王殺しの汚名を着ている。」
目を向けないクラウスの書類を、アルバートは叩き落とした。
「応えろ、クラウス!!」
(応えてくれ。)
顔を上げてるクラウスを、アルバートを見た。その瞳は、氷の様に冷ややかであった。
「クラウス、なぜ ジェームズが死んでいる。」
(頼む、クラウス。)
アルバートは、上からクラウスを見下ろす。
「あの二人が、王を殺す筈は無い。なぜ、調べない。」
(応えろ、応えてくれ。)
クラウスは、書類に目を落とす。
「調べても、詮無き事だ。」
「クラウス!! 」
机の上の書類を、アルバートは叩き落とした。部屋中に書類が、飛び散る。
クラウスは静かに、書類を集めはじめた。
「あの噂は、本当なのか?お前が、お前が。」
目線を上げるクラウスと目があった。
「私が、王と王妃をブレイブ殿とジョルジュに殺させた と言う噂か。」
「クラウス!! 」
アルバートは、声を荒げた。
「そうなのか? 」
(否定してくれ。)
「誰かに、何かを言われたか? 」
「違う!! 」
(頼む、ひと言でいい。其れだけで、俺は信じる。)
アルバートは、首を振った。目線をクラウスに、合わせる。
「ジェームズを、殺したのか? 」
「ああ、」
目線を反らさずに、クラウスは言った。
アルバートは、哀しそうに剣に手を掛けた。剣を引き抜き、剣先をクラウスに向けた。
「私を、殺すのか? 」
「これ以上、お前に 罪は犯させない。」
「そうか。」
クラウスは、立ち上がった。クラウスも剣を抜き、アルバートと対峙する。
「俺が、お前を止めてやる。」
「ああ、」
「剣を取れ、クラウス。」
「解った。」
クラウスも剣を抜いた。
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