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壮絶な戦い。
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アベルの頭に御盆が命中した。
「何やってるのアベル、魚が焦げたじゃない!! 」
「火の番をサボるは、よくありませんよ。リカルド。」
オフィリアと母親のフィリアが現れ、アベル達を叱咤した。
「フィリア。」
リリスがフィリアに声をかけた。
「まあ、リリス。」
「リリス伯母様。」
「「どうして、ここに? 」」
二人はリリスを見て、首を傾げた。リリスは二人の姿に驚愕した。ドレスがボロボロのヨロヨロであり、引き裂かれた跡もついていた事に。
「壮絶な戦いだったのね……。」
リリス達は、目に涙を溜めた。
「ええ、壮絶な一週間でしたわ。」
フィリアと手を取り合う級友二人。
「そうなのよ、伯母様。アベルは料理をいつも焦がすし。」
「なにお~! お前は吸引掃除道具で色んな物を吸い込んて、部屋中ボロボロにしたくせに!! 」
「スープ、カラ炊きするほど煮込んだのは誰!! 」
「吸引力をマックスにして、振り回されてたのは誰だ!! 」
オフィリアとアベルは、言い合いになった。
「やめろ、目くそ鼻くそだぞ。」
ガウディが二人の言い合いを止めに入った。即座に二人は言い返す。
「「服をムチャクチャにしたのは、ガウディだろ(でしょう)!! 」」
「やめて、ガウディを責めないで!! 私が、洗い魔道具箱で服をボロボロのヨロヨロにしてしまったから!! 」
セラミドが、ガウディを庇うように前に出た。
「セラミド。俺は君を助けたい一心で直そうとしたけど……、けど何の役にもたたない俺ですまない。」
「そんなことないですわ。」
手を取り、二人は見つめ合った。
((((あ、まぁ~いぃ!! て、言うか何の話すをしてるんですか!! ))))
リリス含め、後ろのギャラリーは訳がわからなかった。
「外は焦げてるけど、中は生だよ。もぎゅもぎゅもぎゅ。」
「ンナもん食うなリンネ、腹壊すぞ!! ぺっしろ、ぺっ。」
「食べれる事に、喜びを。」
「生は駄目だ、生は!! 」
((((なんか増えた!! ))))
黒髪の美少女? と、銀髪の美青年。
「リカルド!! 何の話をしているの、ちゃんと説明しなさい!! 」
リリスが、切れた。
「えっ、壮絶な七日間生活の話だが? 」
「ええ、給仕等したことがないから。大変でしたわ。」
「なんせ我等は高位貴族。」
「魔道具が有っても、使い勝手がわからないのですわ。」
四人の公爵が揃った。
((((こっちも増えてる。))))
「リカルド坊ちゃま……。ご苦労なされたのですね。」
「坊ちゃま呼びはやめてくれ!! 」
フレイヤ公爵は訂正を求め、執事は目に涙を溜めた。
「邪神は善の意思を持って、完全な神となるのです。それは聖神が悪の意思を持って完全な神となると同じこと。」
女神アンジェラスは公爵達に神の理を話す。
「邪神は聖人の善に触れ、完全な神となった。故にあなた方の役目は終わりました。」
「「役目が……。」」
「「終わったのですか。」」
「よく、使命をまっとうしてくれました。ありがとう。」
公爵達は呆然と立ち尽くした。
「もう無理に血を残すことはありません。」
女神は微笑み公爵の子供達を見る。
「あなた達の婚姻も許されます。」
その言葉に、アベルとオフィリアは顔を見合わせた。セラミドもガウディとそっと目を合わせる。
「では、この方が邪神でしたのですか? 」
「そうだ、俺が元邪神だ。俺をたてまつるなよ。」
リカルドが確認を取るように聞くと、リンネルは偉そうに応えた。
「違うよ、リンネルは元黒い大きな猫だよ。もふもふした。」
「「「「はあ? 」」」」
にっこりと笑うリンネに、公爵達は首を傾げた。
「それより僕、お腹空いちゃった。鞄どこだっけ? 」
リンネはきょろきょろと周りを見回す。食べ物が入っている鞄を探す。
「あ、上か。」
リンネの言葉に公爵達は固まる。身一つで此処に来たのだ食べ物等持っていなかった。
「大丈夫ですわ、水は魔法で出せますわ。」
「川には魚も、空には鳥も飛んでいる。」
「ええ、麦も育ってますし、果実もありますわ。」
「壊れているが、建物も住めないことはないな。」
公爵達は笑いあった。
「「で、誰か作れるのか? 」」
「「……。」」
見つめ合っている子供達を見る。公爵達は首を振り、ため息をついた。
そしてそれは、壮絶な七日生活の始まりであった。
リンネが鞄を上に取りに階段を上げっている間。
「男神リンネル。あなたはどうしますか? 」
女神が、リンネルに問いかける。
「俺は……リンネの傍にいたい。」
女神はにっこりと微笑み。
「願いの神は、あなたの願いを叶えましょう。くれぐれも、たてまつられないように。」
たてまつられ、神殿を作られたら神は天へ上がらなければならない。
「あなたの幸せを祈ってます。」
女神は微笑んで天に上って行った。
「何やってるのアベル、魚が焦げたじゃない!! 」
「火の番をサボるは、よくありませんよ。リカルド。」
オフィリアと母親のフィリアが現れ、アベル達を叱咤した。
「フィリア。」
リリスがフィリアに声をかけた。
「まあ、リリス。」
「リリス伯母様。」
「「どうして、ここに? 」」
二人はリリスを見て、首を傾げた。リリスは二人の姿に驚愕した。ドレスがボロボロのヨロヨロであり、引き裂かれた跡もついていた事に。
「壮絶な戦いだったのね……。」
リリス達は、目に涙を溜めた。
「ええ、壮絶な一週間でしたわ。」
フィリアと手を取り合う級友二人。
「そうなのよ、伯母様。アベルは料理をいつも焦がすし。」
「なにお~! お前は吸引掃除道具で色んな物を吸い込んて、部屋中ボロボロにしたくせに!! 」
「スープ、カラ炊きするほど煮込んだのは誰!! 」
「吸引力をマックスにして、振り回されてたのは誰だ!! 」
オフィリアとアベルは、言い合いになった。
「やめろ、目くそ鼻くそだぞ。」
ガウディが二人の言い合いを止めに入った。即座に二人は言い返す。
「「服をムチャクチャにしたのは、ガウディだろ(でしょう)!! 」」
「やめて、ガウディを責めないで!! 私が、洗い魔道具箱で服をボロボロのヨロヨロにしてしまったから!! 」
セラミドが、ガウディを庇うように前に出た。
「セラミド。俺は君を助けたい一心で直そうとしたけど……、けど何の役にもたたない俺ですまない。」
「そんなことないですわ。」
手を取り、二人は見つめ合った。
((((あ、まぁ~いぃ!! て、言うか何の話すをしてるんですか!! ))))
リリス含め、後ろのギャラリーは訳がわからなかった。
「外は焦げてるけど、中は生だよ。もぎゅもぎゅもぎゅ。」
「ンナもん食うなリンネ、腹壊すぞ!! ぺっしろ、ぺっ。」
「食べれる事に、喜びを。」
「生は駄目だ、生は!! 」
((((なんか増えた!! ))))
黒髪の美少女? と、銀髪の美青年。
「リカルド!! 何の話をしているの、ちゃんと説明しなさい!! 」
リリスが、切れた。
「えっ、壮絶な七日間生活の話だが? 」
「ええ、給仕等したことがないから。大変でしたわ。」
「なんせ我等は高位貴族。」
「魔道具が有っても、使い勝手がわからないのですわ。」
四人の公爵が揃った。
((((こっちも増えてる。))))
「リカルド坊ちゃま……。ご苦労なされたのですね。」
「坊ちゃま呼びはやめてくれ!! 」
フレイヤ公爵は訂正を求め、執事は目に涙を溜めた。
「邪神は善の意思を持って、完全な神となるのです。それは聖神が悪の意思を持って完全な神となると同じこと。」
女神アンジェラスは公爵達に神の理を話す。
「邪神は聖人の善に触れ、完全な神となった。故にあなた方の役目は終わりました。」
「「役目が……。」」
「「終わったのですか。」」
「よく、使命をまっとうしてくれました。ありがとう。」
公爵達は呆然と立ち尽くした。
「もう無理に血を残すことはありません。」
女神は微笑み公爵の子供達を見る。
「あなた達の婚姻も許されます。」
その言葉に、アベルとオフィリアは顔を見合わせた。セラミドもガウディとそっと目を合わせる。
「では、この方が邪神でしたのですか? 」
「そうだ、俺が元邪神だ。俺をたてまつるなよ。」
リカルドが確認を取るように聞くと、リンネルは偉そうに応えた。
「違うよ、リンネルは元黒い大きな猫だよ。もふもふした。」
「「「「はあ? 」」」」
にっこりと笑うリンネに、公爵達は首を傾げた。
「それより僕、お腹空いちゃった。鞄どこだっけ? 」
リンネはきょろきょろと周りを見回す。食べ物が入っている鞄を探す。
「あ、上か。」
リンネの言葉に公爵達は固まる。身一つで此処に来たのだ食べ物等持っていなかった。
「大丈夫ですわ、水は魔法で出せますわ。」
「川には魚も、空には鳥も飛んでいる。」
「ええ、麦も育ってますし、果実もありますわ。」
「壊れているが、建物も住めないことはないな。」
公爵達は笑いあった。
「「で、誰か作れるのか? 」」
「「……。」」
見つめ合っている子供達を見る。公爵達は首を振り、ため息をついた。
そしてそれは、壮絶な七日生活の始まりであった。
リンネが鞄を上に取りに階段を上げっている間。
「男神リンネル。あなたはどうしますか? 」
女神が、リンネルに問いかける。
「俺は……リンネの傍にいたい。」
女神はにっこりと微笑み。
「願いの神は、あなたの願いを叶えましょう。くれぐれも、たてまつられないように。」
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