3 / 14
学園にて、
しおりを挟む
学園でもメロディは、クロウディアの前でよく大地と友達になっていた。見かねたクロウディアが手を差し出すと、周りに聞こえるように声を上げる。
「酷いですわ、クロミさま。」
クロウディアは周りを見回した、クロミと言う者を探した。
「おばさまに可愛がられてるからと、このように突き飛ばすなんて!! 」
よよよよよと、泣き崩れる。しかしクロウディアは周りを見回していた。メロディが言う、突き飛ばした人物クロミと言う者を探していた。
(賊が紛れ込んでいるのか? )
鋭い目で、周りを見回す。クロウディアが、賊を探しているうちにメロディの寸劇は続いていた。可愛いメロディに鼻の下を伸ばした、ヤワな男子生徒が彼女を助けていた。
見事に、コロッと騙されていた。何度かそんな寸劇をやり取りをしているうちに、コロッと騙された男子生徒がメロディを守るようになった。
「メロディは俺たちが守る。」
「マテック嬢は近づくな!! 」
メロディを庇うように、クロウディアに言った。
(弱気者を守るとは……騎士の鏡です。(騎士ではないが)だが、もう少し体を鍛えた方がいいと。)
クロウディアは鋭い目つきで、男子生徒を見つめる。
(メロディ殿は、貴方がたに任せましょう。私は、クロミと言う賊を見つけ出すのに専念しましょう。)
クロウディアは、男子生徒にコクリと頷いた。そして、踵を返すと豊かな赤毛のポニーテールが揺れる。
「クロウディア。この頃、よく騒ぎが起こるね。」
「君が関係しているのか? 」
騎士団の一つを任されている侯爵家の息子たちに声を掛けられた。彼らはクロウディアの騎士仲間(コホン)幼馴染みのマイクとタイソンであった。クロウディアがメロディと言う令嬢を虐めていると噂に聞き、真相を確かめに来たのだ。
「メロディ殿は、どうやらクロミという者に狙われているらしい。」
クロウディアは真顔で二人に言った。
「だが、私の目を持ってもそのクロミいう者を今だ見つけられない。」
クロウディアは屈辱に拳を握りしめた。クロウディアの様子に二人は呆気にとられた。
「クロウディア、クロミと言うのは。多分……。」
「なんです。クロミという者を知っているのですか!? 」
クロウディアの目がキラリと光った。幼馴染みに近寄る。
「暗殺部隊の誰がですか? お父様が、私の力量を測るためにメロディ殿を狙っているのですか。」
クロウディアは斜め上のことを言い出した。幼馴染みの二人は目を合わせた。
「どうやら噂は、真実では無いと言うことだな。」
「ああ、そうだな。」
「なんのことです? 噂とは。」
クロウディアは首を傾げる。
「こっちの話だ。」
「そうそう。」
二人は晴れやかに笑う。
(クロウディアが、虐めなんて姑息なことはしないよな。)
(ああ、ヤルなら正々堂々とやるな。)
二人はコソコソと話し出す。
「まあ、頑張れよ。」
「その令嬢をよく観察するといい。」
「メロディ殿を? 」
二人は手を振って帰っていった。
助言をもらったクロウディアは考えた。脳筋なので考えるより、動くほうが得意であったが考えた。
「そうか……。私が目を離した隙きにメロディ殿が狙われている。」
(私の目の前で、私が目を離した隙きに。これは……。)
「助言、ありがたくいただく。」
(メロディ殿の前で、隙きを作れと言うことですね。)
クロウディアは去っていた二人の幼馴染みの方角に頭を下げた。
何度か隙きを作ろうと頑張ったが、その前にメロディは転げ涙を流しながら喘いている。男子生徒もクロウディアを責めている。
(くっ、私が不甲斐ないばかりに。)
クロウディアは唇を噛んだ。
(お父様。私の力量を測るためとはいえ、メロディ殿を使うのはお辞めください。)
クロウディアは何度父に、メロディを巻き込むのは辞めてほしいと願い出ようと思った。
(ですが、一学期の間だけは……。お許しくださいメロディ殿。)
クロウディアはメロディに、心のなかで謝りを入れた。
そしてお茶会の日、クロウディアは目の前でワザとコケるメロディを目にするのであった。
「酷いですわ、クロミさま。」
クロウディアは周りを見回した、クロミと言う者を探した。
「おばさまに可愛がられてるからと、このように突き飛ばすなんて!! 」
よよよよよと、泣き崩れる。しかしクロウディアは周りを見回していた。メロディが言う、突き飛ばした人物クロミと言う者を探していた。
(賊が紛れ込んでいるのか? )
鋭い目で、周りを見回す。クロウディアが、賊を探しているうちにメロディの寸劇は続いていた。可愛いメロディに鼻の下を伸ばした、ヤワな男子生徒が彼女を助けていた。
見事に、コロッと騙されていた。何度かそんな寸劇をやり取りをしているうちに、コロッと騙された男子生徒がメロディを守るようになった。
「メロディは俺たちが守る。」
「マテック嬢は近づくな!! 」
メロディを庇うように、クロウディアに言った。
(弱気者を守るとは……騎士の鏡です。(騎士ではないが)だが、もう少し体を鍛えた方がいいと。)
クロウディアは鋭い目つきで、男子生徒を見つめる。
(メロディ殿は、貴方がたに任せましょう。私は、クロミと言う賊を見つけ出すのに専念しましょう。)
クロウディアは、男子生徒にコクリと頷いた。そして、踵を返すと豊かな赤毛のポニーテールが揺れる。
「クロウディア。この頃、よく騒ぎが起こるね。」
「君が関係しているのか? 」
騎士団の一つを任されている侯爵家の息子たちに声を掛けられた。彼らはクロウディアの騎士仲間(コホン)幼馴染みのマイクとタイソンであった。クロウディアがメロディと言う令嬢を虐めていると噂に聞き、真相を確かめに来たのだ。
「メロディ殿は、どうやらクロミという者に狙われているらしい。」
クロウディアは真顔で二人に言った。
「だが、私の目を持ってもそのクロミいう者を今だ見つけられない。」
クロウディアは屈辱に拳を握りしめた。クロウディアの様子に二人は呆気にとられた。
「クロウディア、クロミと言うのは。多分……。」
「なんです。クロミという者を知っているのですか!? 」
クロウディアの目がキラリと光った。幼馴染みに近寄る。
「暗殺部隊の誰がですか? お父様が、私の力量を測るためにメロディ殿を狙っているのですか。」
クロウディアは斜め上のことを言い出した。幼馴染みの二人は目を合わせた。
「どうやら噂は、真実では無いと言うことだな。」
「ああ、そうだな。」
「なんのことです? 噂とは。」
クロウディアは首を傾げる。
「こっちの話だ。」
「そうそう。」
二人は晴れやかに笑う。
(クロウディアが、虐めなんて姑息なことはしないよな。)
(ああ、ヤルなら正々堂々とやるな。)
二人はコソコソと話し出す。
「まあ、頑張れよ。」
「その令嬢をよく観察するといい。」
「メロディ殿を? 」
二人は手を振って帰っていった。
助言をもらったクロウディアは考えた。脳筋なので考えるより、動くほうが得意であったが考えた。
「そうか……。私が目を離した隙きにメロディ殿が狙われている。」
(私の目の前で、私が目を離した隙きに。これは……。)
「助言、ありがたくいただく。」
(メロディ殿の前で、隙きを作れと言うことですね。)
クロウディアは去っていた二人の幼馴染みの方角に頭を下げた。
何度か隙きを作ろうと頑張ったが、その前にメロディは転げ涙を流しながら喘いている。男子生徒もクロウディアを責めている。
(くっ、私が不甲斐ないばかりに。)
クロウディアは唇を噛んだ。
(お父様。私の力量を測るためとはいえ、メロディ殿を使うのはお辞めください。)
クロウディアは何度父に、メロディを巻き込むのは辞めてほしいと願い出ようと思った。
(ですが、一学期の間だけは……。お許しくださいメロディ殿。)
クロウディアはメロディに、心のなかで謝りを入れた。
そしてお茶会の日、クロウディアは目の前でワザとコケるメロディを目にするのであった。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
56
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる