【完結】私の婚約者の、自称健康な幼なじみ。

❄️冬は つとめて

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俺の婚約者の、純粋な心。

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オスカーとルミナスは街角デートを楽しんだ。まずは制服のルミナスに綺麗なワンピースを送った。

勿論、オスカーの瞳と同じ緑色の服を。次にルミナスが行きたかった場所にオスカーは喜んで連れて行った、二人きりの楽しいデート。

カフェで、甘い物を食べるルミナスをオスカーは幸せそうに見詰めていた。

(ああ、なんて可愛いんだ。今君の唇をついばめば、甘いクリームの味がするのかな。)
ルミナスはじっと見詰めてくるオスカーに頬を染めて俯いた。

(オスカー様が見詰めてくる。やだ、まさか口元にクリームでも付いてるの? いや、恥ずかしいわ。)
二人は幸せの絶頂であった。
だからこそ、カノンの事が気になった。

「カノン様にお土産としてこのケーキを買われては如何かしら。」
「ありがとう、ルミナス。君はなんて優しいんだ。」
「そんな…… 」
ルミナスはますます真っ赤になって、俯いた。

(確かに、カノンの怨念が深まるのを押さえるためにお供え物は必要か。)

「カノンもきっと喜ぶ。胃に優しい物を選んで貰えるかい? 」
オスカーは立ち上がりルミナスの横の席に座ると手を取って言った。
「は、はひ~ぃ。」
ルミナスの可愛らしい返事にオスカーは思った。

(くっ、このままお持ち帰りしたい。いや、駄目だ。がっつくな俺、ルミナスに嫌われてしまうぞ。)
オスカーはここでもカノンの有り難みを知った。カノンのお陰で、オスカーは狼に成らないですんでいたのだ。

(ありがとうカノン、成仏してくれ。)
オスカーは心から祈った。

「オスカー様…… 」
ルミナスは戸惑っていた。
ここまで濃厚な接触は今まで、無かった。カノンが防波堤になっていたからだ。

(昨日は手を繋いで遊園地へ、今日はお姫様抱っこ。今も手を手を取られて、私如何すればいいの? )

ルミナスは固まり、オスカーも固まっていた。

(リンダ、如何すればいいの? )

(うっ、お持ち帰りしたい。)
二人は暫くの間見つめ合っていた。

「よっ、お二人さんラブラブだね!! 」
野次るおじさんの声に二人は正気を取り戻して、店の中の客に温かい目に送られながら帰路についた。

そして、ルミナスの屋敷でも温かい目をしたリンダに二人は出迎えられた。

「お帰りなさいませ、お嬢様、オスカー様。話は総てエリーゼ様から聞いております。」
頭を下げながら出迎える。

「もう少し遅くなっても宜しかったのに、ふふふっ。」
意味ありげにリンダはオスカーを見る。オスカーは顔を反らせながら、

「やはりそれは、ルミナスの意志も… ひつようで…… 」
「えっ? オスカー様。」
首を傾げるルミナスにオスカーはますます顔を背ける。

「漢で、御座いますね。オスカー様。」
リンダは感心したように頷いた。

「えっ? オスカー様は男性よ。リンダ。」
「ええ、お嬢様。オスカー様は理性ある殿方でごさいます。」
優しくルミナスに微笑んだ。

「ただの獣であったなら…… 」
リンダはオスカーに向かって、微笑みかけた。その時は、エリーゼ共々ギッタンギッタンのメッチャメチャにしている処だろう。

「オスカー様が、獣? 」
「ええ、お嬢様。男性は時に狼に成ることがありますので、ご注意下さい。」

「オスカー様が、狼。」
少し青い顔でルミナスは、オスカーを見る。慌てたのはオスカーだ。

「ルミナス。俺は理性ある男だ、決して狼にはならない。」

(少しやばかったけど。)
オスカーはルミナスの手を取り誓いを立てる。

「でも…… 」
ルミナスはもじもじとオスカーを見詰める。

「オスカー様の狼は、黒くてとても格好いいと思いますわ。」
ルミナスは格好いい黒狼を想像する。

「くっ!! 」
オスカーは顔を押さえた。
知的て美人なルミナス。だが心は純粋な乙女である。

(このギャップがたまらない。俺が手取り足取り、色々教えてあげたい。)
オスカーは悶える。 

(だが駄目だ。俺は紳士だ、漢だ。我慢をするんだ。だが…… )
何処までOKか? ちらりとオスカーはルミナスの乳母のリンダを見るのであった。

リンダは聖母の様に微笑んだ。






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