あの一等星

AGE・小説家となるもの

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七章 そして深淵へ

味方を信じろ

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洞窟前
ぞろぞろぞろぞろ
リンナ「ここが例の穴か」
ヘロン「プロスパタウン軍準備完了!」
碧翔「マジカルピース軍も揃ってるぞ!」
鶴辺「何かと思えばこんな戦いがあったなんて!」
鴻「こんな大戦負けられねぇ!!」
ヘルディア「準備はよろしいか?」
一行が頷く
ヘルディア「かかれー!!」
ダッダッダッダッダッ!
洞窟内
ヒカ「なんかたくさん曲がり角があるね?」
クア「なんかおかしくない?」
美鳥「そうね 冥郷とは隣のはずだから」
ヘロン「空間を曲げられてる?」
ヘルディア「γが来ているのか?」
リンナ「なんでγだと分かるの?」
ヘルディア「γは曲線を表すのによく用いられてるからな」
碧翔「となれば洞窟内と冥郷は曲がっていて繋がっていないということか」
龍「昨日までは繋がっていたんだがな」
ヒカ「でもなんであいつらにここが知られた?」
クア「通告者が居るのか?」
ヘルディア「いや俺らが動きすぎたのかも知れない 急に地元へ帰って急に軍隊組んでここに来ているわけだから」
リンナ「万一繋がっても冥郷民が待ち構えてそう……」

γ「……紛れ込んだか 戦闘準備をしろ ども!!」

鶴辺「まぁ位置を割り出しておこう ルーキールズ・ライフ!」
鶴辺は心の目を解放してγの心を見つけ出した
鶴辺「東北東……右斜め上……らしいわね」
アリス「そうか それなら私の魔力で」
ドォーン!
アリス「っ……!?」
マガン「本体は狩らせないぞ お前ら」
リンナ「お前は誰だ!」
ボキッボキッボキボキ!
獣「ヴギャァァ!」
ボキボキ!
獣「グアアー!」
碧翔「何をしたんだお前は」
マガン「初対面なのに敬語も使えないとか終わってますね人間って 死んで下さいよ ガンマ弾!」
ピチューン!
軍隊の一人「グハッ…」
その人は息絶えた
マガン「万物をねじ曲げられたら私のようなバケモノだって生み出せるんですからね 私が増えて増えて増えまくったらどうです?勝てないでしょう?」
ヘルディア「……なぜそんなに生み出せる?」
マガン「曲線って凄いんですよね 曲がるってことは理概を操ってるのと一緒ですからね」
リンナ「許さない 凍てつく吹雪!」
マガン「曲乱!」
全ての攻撃は戻ってきた
リンナ「!?うっ!?」
碧翔「死の波動!」
マガン「効かない効かない」
ヘルディア「おりゃー!」
マガン「ノーダメージなんですけどそれ本気ですか?」
それから何度技を撃っても当たるどころが跳ね返って味方に攻撃が当たっていた
そして皆、ダメージを負った
マガン「ふざけてる?1ダメージ与えることがそんなにきついんですか?まぁいいや終わりにしちゃいましょう 
ガンマ線バースト充填!!!」
ヘルディア「くそっ!俺らもここで終わりなのかっ!」
リンナ「まだ……終わらないわ!」
マガン「この光線の威力は10⁵¹エルグ以上 喰らいたくなければ放たれる前に殺すことだな」
クア「太陽の放射エネルギーの100億年分を一気に!?あり得ない……どこからそんな力が!」
マガン「簡単だよ 俺の力だ」
ガンマ線バーストの威力はだんだんと溜められていく
碧翔「やめろ……!やめろ!この星すら消えるぞ!」
マガン「構成し直せば良い 俺にはそれが可能だ」
鴻「反動の大きさは計り知れないんだぞ?」
マガン「既に反動は曲げ返している 反動分普通より高いんだよ」
鶴辺「こうなったら」
鶴辺は地に力を送っている
マガン「何をする気だ」
碧翔「こうなったら俺が相消しにしてやる!」
マガン「ふざけるな!」
キラーン!
マガン「充填が完了した 喰らうが良い!ガンマ線バースト!!」
ヘルディア「魔力増強!」
碧翔「消滅刃去・破滅の盾シライバ・デスポラスシールド
ドォーン!!
碧翔「うぉーー!!!」
ヘルディア「いっけー!!」
マガン「殺させるわけないだろ!ガンマ線バーストだぞ!」
ガンマ線バーストの方が優勢に見えたその瞬間
鶴辺「必中・逆鶴突き!!」
γ「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
γの心臓は突かれた
マガン「γの心臓が突かれた!?」
鴻「鶴辺!?」
美鳥「弱まったよ!」
碧翔「おりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
ヘルディア「おりゃりゃりゃりゃぁぁ!」
マガン「なっ!?ガンマ線バーストが っ……負けたっ!?」
鶴辺「私はこの洞窟と一体化しお前らを追い詰めた 」
マガン「くそっ!くそっ!最後に誰か殺させろ…よ……クソやろう!」
ドォーン!
全ては曲げられた
断末魔が洞窟内に響いた
一般兵達は凄い痛みを味わった
マガン「ぐっ……あっ……」
マガンは殺すまではいかずに息絶えた
ヘルディア「重傷者がやばいな 一旦引き下がるか?」
リンナ「いや、ここでやらないとまた強い部隊が現れちゃう」
ヒカ「だからって重傷者を戦わすわけには」
鶴辺「重傷者を抜いて戦えるのは数十人ほどね」
ヘロン「軽傷者は治療魔法でなんとかか」
鴻「どうします?」
鶴辺「とりあえず医院に運んどくね 」
ヘロン「俺も一緒に運んでくれ」
リンナ「え?ヘロンどこか怪我を?」
ヘロン「有力者が死んじゃダメだし重傷者を助けなきゃならないし」
リンナ「有力者?」 
ヘロン「あんたらが敗れたとき俺があいつらを必ずぶっ殺す そう言うことだよ」
ヘルディア「分かった」 
鶴辺「じゃあ転送!!」
重傷者とヘロンは町にワープした
クア「行けるのか?本当に」
ヒカ「お兄ちゃん味方を信じて 絶対やれるよ!」
リンナ「ネガティブな思考してたらダメだよ」
クア「分かった」
そしてその時洞窟の中に光が見えた
それは外の世界への光だった

END
次回3話「闇落ちの神」
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