遺言

小倉千尋

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第七章

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 昼までのんびりと過ごす、由香里は部屋を掃除している、声を掛けた。
  
「昼はレストランに行かないか?」
「いいわね、たまには外の空気も吸って気分転換しなきゃね。もうすぐ終わるわ」

 俺は先に着替えて待っていた。短くなった髪にワックスを付けて流すようにセットしてみた。由香里に見せた。
  
「いい感じじゃない、ちょっと崩させて貰ってもいいかしら」
「いいぞ」

 ソファーに座りされるがままにしていた。
「こんな感じはどうかしら、若い人によく見かける感じにしてみたわ」

 鏡を覗き込む、さっきよりいい感じだ。
  
「いいな、どうやってセットしたんだ?」
「もう一度やってみるから鏡を見ていて」

 鏡で見ていた、髪を掴んでギュと握っていく所々ひねりを入れるそれだけだった。
  
「どう? 簡単でしょ?」
「そうだな、気に入った」
「じゃあ私は出掛ける準備をするわ」

 由香里はすぐに準備を終えたようだ、いつも由香里の準備は早い。
 レストランに向かいながら聞いてみた。
  
「お前はいつも準備に時間が掛からなくて助かるが、どうしてだ?」
「私が化粧をほとんどしないせいかしら」

 言われてみればそうだった、たまに薄化粧をする程度で大抵はすっぴんだ。

「そうかなるほどな」
「化粧はあまり好きじゃないのよ」
「それはお前が整った顔をしているからだろう」
「ありがとう、スキンケアはちゃんとしているわ」
「それで十分だ、化粧の濃い女はあまり好きじゃない」

 レストランに着いた。
 ウエイターが席に案内してくれる、チーズハンバーグとガーリックライスを頼む。由香里も同じものを注文した。
  
「いつも俺に合わせなくてもいいんだぞ」
「メニュー表を見るのが面倒なだけよ」
「そう言えば俺もほとんどメニュー表を見ないな、次は見てから決めよう」

 すぐに運ばれて来た、二人で食べ始める。こう言う事はもう日常化してきている。食事が終わるとそのままマンションに帰る。
  
 家に入りコーヒータイムを楽しんだ。何気なく山中の携帯の電源を入れた。するとすぐ着信が鳴り始めた、斎藤からだ。びっくりしたがすぐに電話に出た。
  
「俺だ、何か進展は合ったのか」
「ああ、聞いてくれ。組長が今日ゴルフに出掛けたので、チャンスだと思い、知り合いの鍵師を大金で雇い盗みに入った。そして何とか上手いこと契約書を盗み出す事に無事成功した」
「すぐにバレるんじゃないか?」
「本物に近い偽の契約書とすり替えた、暫くはバレる事はないはずだ、だが盗んだ契約書を俺が持っていると危ない気がする。少しでも早くあんたに渡して事を終わらせたい」
「わかった、じゃあ二時間後の十五時に港の西の端のコンテナ置き場で落ち合おう、必ず一人で来い。言っておくが小細工などしたらお前が魚の餌になるぞ覚悟しておけ」
「小細工なんかしない、それよりこれで俺は助かるのか? 山中の二の舞いにはなりたくない一心で命がけで盗んできたんだ」
「その契約書が本物だったらお前を狙うのは止めようじゃないか」
「ああ、正真正銘本物だ保証する」
「分かった時間に遅れるなよ」

 電話を切った。
  
「由香里、聞いての通りだ契約書はこれで取り戻したも同然だ」
「やっと取り戻せるのね、それよりもあなたが心配だわ」
「大丈夫だ上手いことやるさ、小細工が出来ないように今からすぐに出掛ける」
「わかったわ、気を付けて」

 素早く着替えすぐに港に向かった。

 港全体を見ながら車を走らせる西側のコンテナ置き場で車を隠し辺りを探索する猫一匹見つからなかった。俺はコンテナによじ登りコンテナの山に隠れた。波の音しか聞こえない時計を見る。十四時半だ。更に耳を澄まし注意する。暫くすると遠くからエンジン音が聞こえてきた。覗く視界に一台のセダンが見えて来た。電話を掛ける。
  
「俺だ、早かったな」
「遅れたら殺されると思って早めに来たがあんたの方が早かったみたいだ、どこで車を止めればいいか教えてくれないか? こっちからはあんたも車も見えない」
「もう少しだ、お前から赤いコンテナが見えるか?」
「ああ、見える」
「そのコンテナの前で車を止めろ」

 指定通りの場所に車が停車する。
  
「言われた通りにしたがあんたはどこから見ているんだ?」
「さあな、契約書を見せろ」

 助手席から契約書を取り出し高く掲げぐるぐる回っている。

「見えたか?」
「ああ、本物の様だな」
「当たり前だ、死ぬ気で取ってきたんだ。どうすればいいのか教えてくれ」
「コンテナの前にブロックが落ちているだろそれを重しにしておけ」
「わかった、見えてるか置いたぞ」
「よくやった、そのまま帰っていいぞ」
「俺は助かったんだな、わかった今すぐに帰る」

 斎藤は車を二度切り替えして急発進させ帰って行った。俺はコンテナから飛び降り契約書を確認する、本物の様だ。車に戻り斎藤の家を見に行く引っ越し業者が荷物を運び出している、夜逃げ同然で出ていくみたいだ。

 また斎藤に掛ける

「まだ何かあるのか?」
「いや、そんなに慌ててどこに引っ越すつもりなんだ?」
「あんた神出鬼没だな、まあいい遅かれ早かれ組長は偽物と気付くだろう、そうなれば今度は江口に殺される、俺は田舎に帰ってヤクザから足を洗いカタギに戻るつもりだ」
「そうか、ではお前との話はこれで終わりにしよう。もう話すこともないだろう。じゃあな」

 電話を切ると急いでマンションに戻る。
  
「おかえりなさい、どうだった?」
「これが本物か確認してくれないか」

 契約書を渡す。由香里は一ページずつゆっくりと確認する。
  
「完全に本物よ、間違いないわ」
「良かった、でどうする?」
「このまま事務所に連れて行って頂戴」
「わかった」

 再び車に乗り込み姫野不動産に直行した。
 事務所に着くと二人で中に入る。
  
「お疲れ様、山本さん手に入れたわ」

 山本も本物か確認している。
  
「正真正銘本物ですね、荒木さんありがとうございました」
「本物で良かったよ、礼はいいから早く金庫に入れておいてくれないか」

 金庫を開けるとまた厳重に入れるのかと思っていたが、残りの契約書も取り出し別の金庫に入れていた。大丈夫なのかと聞くと、もうすぐに売却出来るよう何時でも取り出せる山本さんの金庫に入れたと言う事だった。
 全員が万歳をしている。
  
「山本さんヤクザが気がつく前に売り払って頂戴」
「もう準備は出来ています、明日にでも売却します。それと荒木さんの土地も買い手が見つかりましたすぐに売却します」

「任せるわ、私は同席しなくてもいいわね? 売却したら連絡を入れてちょうだい」
「わかりました、責任を持って売却しておきます。お疲れ様でした」

 家に帰ると、どっと疲れが出た達成感もある。
  
「とりあえずこれでほとんど解決したわ、あなたのお陰よ、ありがとう」
「礼を言うのは全て終わってからでいい、それより何か飲ませてくれ」

 すぐにコーヒーと豆乳が運ばれてきた。豆乳を一気に飲み干しタバコに火を付ける。
  
 落ち着いてきた。初仕事にしては上出来だろう、とにかく緋村の願いは叶えてやった、だがまだ敵は取れていない、気を引き締め直した。
  
「あなた、斎藤って言うヤクザはどうなったの?」
「ヤクザから足を洗って真面目に生きるって言うから見逃してやった、夜逃げ同然で家族を連れて田舎に帰ったよ」
「そう、ならいいわ」
「殴り合いをする倍以上疲れたよ」
「あなた動ける? 晩ご飯食べに行きましょスタミナ丼食べてもいいわよ」
「他の物が食べたい」

 ソファーから立ち上がり、由香里とレストランに向かった。


 レストランに着くと珍しくメニュー表を見て手当たり次第に注文した。
  
「私はいいわ、この人のを分けてもらうわ」
「かしこまりました」

 料理がズラッと並んだ、端から順に手を付ける。物足りない、ウエイターを呼びスタミナ丼の特製ダレだけ貰えるか聞いた。
  
「構いませんよ、今お持ちします」

 タレが届くと全部の料理に均等に混ぜ、食べ始めた汗が流れてきたが食べるのは止めなかった。飽きたり残った物は由香里が食べてくれた。
  
 殆どの物は完食した、もう入らない。由香里が残りを平らげる。
  
「あなた、凄い食欲ね見てるだけでもお腹が膨れたわ」
「頭を使うのがこんなに疲れると思わなかったよ、さっきも言ったが殴り合いをしている方がマシだ」
「ゆっくり帰りましょ、シャワーを浴びたらいつ寝ても構わないわ」
「ああ、そうさせて貰うよ」

 帰るとサッとシャワーだけで汗を流した、由香里が体を洗ってくれた。
  
「悪いな、しかしあのタレだけだと大丈夫な様だ」
「あなたの世話をするのも嫁候補として当然の事よ気にしないで」

 終わったようだ。バスタオルで体を拭かれる。
「本当にタレだけじゃ効果は薄いみたいね、さあ終わったわ自由にしてちょうだい」
「コーヒーは要らないから豆乳だけくれないか?」

 二杯一気に飲み干しタバコを吸った。吸い終えるとおやすみと言いベッドに潜り込む。眠いが腹がパンパンで苦しくてなかなか寝付けなかった。とりあえず目をつむり何も考えないことにした。
  
 いつの間にか寝ていたようで夜中の三時に目が覚めた。腹はまだ膨れているが苦しさはなくなっていた。そっと起き上がり伸びをする、体は軽くなっていた。寝室から出て豆乳を飲むと由香里がまた寂しがると思いノートパソコンと豆乳を持って寝室のテーブルに行きネットサーフィンをして時間を潰した。いつの間にか外は明るくなり始めていた。
  
 アラームが鳴り由香里が目を覚ます。
  
「おはよう、優しいのね」
「お前が寂しがると俺も寂しいからな」
「お腹は大丈夫? 食べ過ぎでお腹壊してないか心配だわ」
「大丈夫だ何ともないが今朝はあまり食欲がない」
「あれだけ食べたんですもの、仕方ないわ。何を調べてたの?」
「暇潰しにネットサーフィンしてただけさ」
「何か飲み物だけでも飲む?」
「ああ、コーヒーだけ頼むよ」

 由香里は起き上がり、寝室を出た俺も付いていく。すぐにコーヒーが出てくる。由香里はパンと目玉焼きを食べている。
  
「今日、どちらかの土地が動くはずよ」
「昨日の今日だぞ、早すぎないか?」
「山本さんの行動力は凄いわよ、まあ待ちましょ。暫くはあなたもお休みでしょ? ゆっくりしましょ」
「そうしよう」

 ジムに行きたかったがこの腹では何も出来ないだろう。それに土地が動くとなれば島村も黙っていないはずだ。
  
 十二時に由香里の携帯が鳴る。
  
「ほらね」

 と言って電話に出る。俺も携帯に耳を近づけた。
  
「社長、駅前の土地売却完了ですお二百八十億円で手を打ちました。あそこは社長名義の土地なので諸経費諸々差し引いて、口座に振り込んでおきます」
「十分よ、俊輔さんの土地は?」
「午後一番に売却しに行く予定です」
「流石に仕事が早いわね、任せるわ」
「はい、失礼します」

 電話が切れた。
  
「聞こえたでしょ? あの敏腕さが買われてあの人が三十歳の時に社長代理を任されたのよ、エリートコースに乗った腕利きよ」
「凄いな、でお前のとこにはいくら振り込まれるんだ? また金が増えるじゃないか」
「そうね三分の一から二分の一くらいかしら経費にいくらかかったか分からないからはっきりわからないわ。でももう十分よね、この大きな仕事が終わったら引退しようかしら、
悩むわ」
「使おうと思っても使い切れないだろ? 引退してもいいんじゃないか? お前の判断に任せるよ。貯金の二百億に今回の報酬がプラスか想像もつかないな」
「あら、お金に興味を持ち始めたの?」
「いや、そんなんじゃない。まずそんな金額を言われても実感がないしな。ただ凄いなと思っただけだよ」
「午後にはあなたも私に負けないくらいの金額が振り込まれるわ」
「余計わけがわからない、とりあえず午後から待っていればいいんだな」
「そうよ、ただ待ってるだけでいいわ松本さんが上手くこなしてくれるわ」

 また電話が鳴る、ドキッとしたが時間が早すぎる。また耳を近づけた
  
「もしもし、社長聞き忘れたのですが荒木さんの土地を売却したら荒木さんの口座に振り込みで良かったですよね?」
「当然よ」
「銀行口座は聞きましたっけ? 慌ててて覚えてません」
「契約書に私が代筆してるわ、それに経理の遠藤さんも知ってるわ。松本さん珍しくパニックになってるわね」
「こんな大きな仕事を一日に二件も扱うのは初めてですからね。あっ書類確認しました。書いてありました。すいません、では取り引きに行ってきます」

 慌てて電話が切れた。
  
「あの松本さんが慌てるの珍しいわ」
「俺が緊張してきたよ、小腹が空いたな」
「何か作りましょうか?」
「ああ、頼むよ少しでいい」

 暫くリビングで新聞を読んだ、活字を見ていると落ち着いてくる、時計を見る十四時。
  
「あなた出来たわ」
 テーブルに付く、ミニスタミナ丼だった。
「安心して分量は三分の一に減らしてるわ」
「じゃあ戴くよ」

 一口食べる、前回よりも確実に美味い、由香里に伝える。
  
「よかったわ、唐辛子は抜いたから体は火照らないはずよ」

 普通の茶碗だったのですぐに食べ終えた。
  
「美味かったよにんにくとかの分量もいい感じだった」
「ありがとう」

 時計を見る、十四時半。
  
「時間が気になるの? 大丈夫よもう掛かって来る頃よ」

 リビングに行きタバコに火を付けると電話が鳴った。
  
「ほらね」

 電話を受ける、また耳を近づけた。
  
「社長、遅くなりました。荒木さんも一緒ですか?」
「ええ、側にいるわ」
「スピーカー通話に切り替えてください」
「切り替えたわ」
「荒木さん聞こえますか」
「ああ、しっかり聞こてますよ」
「お二人ともいくらで売れたと思います?」
「八十億くらいかな?」
「私は二百億」
「違います驚きますよ、何と三百億で売れました。経費は殆ど掛かっていないので、仲介手数料を差し引いて、ほぼ丸ごと荒木さんの口座に振り込みました。後で確認しておいて下さい。いやーいい仕事が出来ました。胸を張って帰れますよ、荒木さん億万長者おめでとうございます。荒木さんびっくりして声も出ないようですね」
「ああ、実感が湧かなくて。とりあえずありがとう」
「社長も驚きました?」
「ええ、誰がどんな目的で買ったの?」
「国と鉄道会社があそこの山を更地にして新しい線路を引いて駅も作るそうです」
「予想が当たったわそれなら妥当な金額ね」
「では、わたしはこれで事務所に戻ります」
「お疲れ様でした、近い内に顔を出すわ」
「お待ちしてます、失礼します」

 電話が終わった。放心状態の俺に。
  
「ほら、早くネットで確認したらどう? 少しは実感湧くかもしれないわよ。

 すぐにネットで確認する、桁がデカい一、十、百と下から数えて行く、確かに三百億程が振り込まれていた。元々持っている五億円を併せると三百億円以上になる。
  
「由香里、見てくれ」
「私よりお金持ちになったわね」
「記念に食事に行こう」
「いいわよ、私も両方売れてホッとしたわ」
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