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第十二章
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目が覚めた、またソファーで眠ってしまっていた様だ時計を見ると夜中の二時半だ、布団が掛けられている。由香里は初めて俺が泊まった日と同じでソファーの背もたれをリクライニングで平にし、横で寝ていた。
トイレに行き、もう一度寝ようかと思ったが目が冴えている。コップと豆乳一パックを持って来てリビングの床に座った。テーブルのノートパソコンで近くの結婚式に使えそうな教会を探す、結構たくさんあった気に入ったところをブックマークに入れておく。
衣装をレンンタル出来る場所も探したが、すぐ近所に大きな店を見つけた。他にもいろいろ探した。決めるのは由香里が起きてからでいいだろう。
気がつけば豆乳のパックは空になっていたのでもう一個出してくる小腹も空いたのでチョコを食べながらネットを巡回した。由香里が起きたらスタミナ丼を作って貰おう。
昨日買った腕時計の説明書を取り出し読んでいると、結構機能がついている様だが普段使いそうなのはアラームくらいだろう。
外は明るくなり始めていた、手に持った腕時計を見ると七時半、そこで気が付いた部屋の時計は全部時間が狂っている一つずつ時間を合わせていった。物音で由香里が目を覚ました。
「あなた、起きてたの」
「ああ、昨夜はすまなかった。二時半に目が覚めたよ」
「いいのよ、お腹が空いたでしょう?」
「腹ペコだ、すまんがスタミナ丼を頼むよ」
「いいわよ、サービスで付いてきたお肉も焼きましょうか? 味はわからないけど」
「それもお願いする」
由香里はパタパタとキッチンへ向かった。
待ちきれなくてテーブルについていた。暫くすると料理が並べられた特製タレも付いてきた、由香里はパンのようだ。
「お待たせ、さあどうぞ」
「昨日は聞きそびれたが特製タレは作り置きしてるのか?」
「ええ、そうよ。レストランみたいでいいでしょ」
タレをまんんべんなく均等に混ぜ食べ始めた。サービスで付いてきたと言うステーキも味は悪くなかった。
「お肉どう?」
「まあまあ美味いぞ」
一切れ食べさせてやった。
「いいお肉だけど昨夜のお肉には敵わないわね、でもサービスで付いてきたお肉だから文句は言えないわ」
「だが腹は満たされた、ごちそうさま」
「今日の予定は?」
「無い、お前はあるのか?」
「私も今日はないわ」
「だったらこれを見てくれ」
パソコンで教会を見せる。
「俺が気に入ったとこだけ数件お気に入りに入れてある」
順番に見せていく。
「どこも素敵だわ、私は海辺の教会が気に入ったわ」
「衣装はレンタルでいいか?」
「いいわ、元々そのつもりでいたもの」
「よしじゃあ海辺の教会が二軒あるから下見しに行こう」
「いいわね、用意するわ」
由香里が食器を片付け用意が終わるのを待って、車で出掛けた。
一軒目でいろいろ話が聞けた、この時期なら大安でも空いてる事や専属カメラマンがいることや料金プランなどだ。パンフレットを貰い、二軒目に行くこちらも同じ様な話だった、パンフレットを貰い、レンタル衣装屋にも寄ってみた、七五三の衣装からウエディングドレスまでズラッと並んでいる、順番に見ていく。
途中で由香里が何度か立ち止まり、手に取っている。端まで見終わった。
「ここで借りるわ、気に入ったのがいくつかあったわ」
店員を呼び由香里が気に入ったのを試着させて貰う。
「あなた、これとこっちならどっちがいいと思う?」
「こっちのシンプルな方がお前には似合いそうだ」
「じゃあそれにするわ」
「式の日にちはお決まりでしょうか?」
決めるのを忘れていた。店員がカレンダーを持って来る。
「籍は入れたから、式は何時でもいいわ」
「そちらのドレスこの日なら空いてますが」
二日後の大安の日だった。
「どうする?」
「いいんじゃない」
「じゃあその日にお願いするよ」
「わかりました、用意しておきます」
その場で教会に電話する、二日後に予約が取れた。
「全部決まったな、帰ろう」
帰ってカレンダーに予定を書き込む。晩飯まで時間があったので久しぶりにジムに行くことにした。
「ちょっと出掛けてくる」
「どこへ行くの?」
「久しぶりにジムに顔を出すだけだ、すぐに戻る」
何日かぶりにジムに入ると長井がミット打ちをしている。
「よう、精が出るな」
「あんたか、久しぶりじゃないか」
「忙しくて来る暇が無かったんだ」
「島村組の件、全部あんたが一人でやったんだろ?」
「そうだ」
「ヤクザを組ごと潰すなんてよくやるぜ」
会長も聞いていたが。
「荒木さん、総合格闘技に興味はないか? 荒木さんならいい線行けるはずだ、優勝したら一千万ほど手に入るやってみないか?」
「総合格闘技なら大好きだが、トレーニングしてる時間がないし、はした金で喜ぶほど困ってはないから遠慮しておくよ」
「あんた金持ちなのか?」
「ああ、世間一般から見れば大富豪だ」
「そんなに金持ちなのに探偵をしてる意味がわかんないね、何十億も持ってるのかい」
「探偵は単なる趣味だ、それと貯金はもう一桁多い」
「って事は何百億もか、探偵なんて辞めて遊んで暮せばいいのに」
「暇なのも退屈だからな。後数日したら少し暇が出来る、ジムにも来れるようになるはずだ、また来る試合応援しておくよ」
手を挙げ家に帰った。
「あら、おかえりなさい。今日はとんかつだけどいいかしら」
「肉なら何でも構わないぞ」
「すぐに出来るわ座って待ってて」
珍しくご飯は白米だったそれととんかつに味噌汁
とんかつはやはりいい肉なのか柔らかく美味しかったが普通の白米は味気なかった、ご飯に味噌汁を混ぜかきこんだ最後に残ったとんかつを食べ何とか食べ終えた。
「どう? 久しぶりの普通のご飯は?」
「正直に言うと物足りなかった」
「そう言うと思ったわ、私も物足りなかったの、ごめんなさい」
「謝る必要はないさ、次から白米を何とかしてくれ」
「わかったわ」
冷蔵庫からアイスを取り出し食べ始めた。
リビングに移ると飲み物が出された、アイスと豆乳を交互に飲み食いしようやく満足出来た。
「由香里、今からラーメンを食べに行こう」
「行きましょ、口直しがしたいわ」
「あっさり系とこってり系、どれにする?」
「この前食べたのが好みよ」
「じゃあ豚骨ベースのこってり系だな」
「ラーメンにもいろいろあるのね」
「とりあえず気になったのを食べれば違いがわかる」
家の近辺を探索するラーメン屋が並んでいる、由香里は一軒の前で立ち止まった。
「あなた、ここ超こってり系って書いてあるわ」
「ここのラーメンは美味いがお前に合うかわからんぞ、胃がもたれるかもしれない」
「いいわ、どれくらいなのか試したいわ」
店に入る、客で賑わっている。
「勝手に決めてもいいか?」
「任せるわ」
店員に向かって注文する。
「チャーシュー麺二つトッピングにネギとメンマを多めで」
「トッピングまで指定出来るのね」
「これは店によって違う、とにかくラーメン屋は当たり外れが激しいのを覚えておくといい、マズいところはとことんマズいからな」
「わかったわ」
すぐにラーメンが運ばれて来る。テーブルのおろしにんにくをたくさん入れる、由香里も真似しようとしたが少しに抑えさせた。
「さっさと食うぞラーメン屋は客の回転が早い」
俺は慣れているが由香里が心配だ。
「どうだ? 気分は悪くなってないか?」
「凄く美味しいわ、私好みの味よ」
同時に食べ終えた。会計をし家に帰る。
「美味しかったわもっと濃くても平気よ」
「豚骨ラーメンに目覚めたな、また行こう」
朝目覚めると、由香里は開口一番に。
「ラーメンが食べたいわ」
と言うので。
「今日はラーメン屋巡りするか?」
「そうしましょ、楽しみだわ」
「朝はまだ開いていない、家で食おう」
「用意をするわ」
チャーハン風スタミナ丼と塩鮭が用意された、やはり白米よりこういった方が美味い。
「どう? 元に戻してみたわ」
「バッチリだ、すごく美味い」
「我が家は白米禁止ね」
「そうだな、それよりマズいラーメンも体験しておくか?」
「マズいのはいいわ、美味しいとこだけ連れて行って」
「わかった、醤油ベースや味噌ベースもあるがどうする?」
「豚骨系だけでいいわ」
結局この日は昼、夜、夜食と三軒周った。
「店によって麺の太さや食感もかなり違うのねスープも同じようでぜんぜん違ったわ」
「ラーメンはもっと奥が深いぞ、麺の硬さも好みによってハリガネやバリカタなど指定出来る店も増えている」
「覚えきれないわ、一人では行けないわ」
「俺が連れて行ってやるが、暫くは家で食べよう、俺は食い飽きた」
「そうね、たまに食べる方がいいわね」
「明日は結婚式だ早めに寝るぞ」
「私もお腹いっぱいで眠いわ」
二人でベッドに入ると由香里はすぐに眠ってしまった、俺も眠りに付いた。
朝起きるとそそくさと用意し車でレンタル衣装屋でウエディングドレスとタキシードに着替え、メイクもして貰い教会へ向かった。
「この前試着した時よりもお腹周りがキツイわ」
「ラーメンの食い過ぎだ、ラーメンは太るからな」
「太らない体質なのに負けたわ」
「しかし似合っている、綺麗だ」
「本当? あなたがそんな事言うのは珍しいわ、嬉しい」
「メイクするとハーフみたいな顔になるな」
「そうかしら?」
「お前は目鼻立ちが整っているからな」
式場に着いた、準備は出来ているので指輪だけ外し預けた、この婚約指輪が結婚指輪になるのだ。
神父の言葉に従い台に乗った指輪をお互いに交換し、誓のキスをする。呆気なく終わった。専属カメラマンが一部始終写真を撮っていた、レンタル衣装屋でも記念に一枚写真を撮ってもらい、その場で立派な額縁に写真を入れてもらった、メイクを落とし慌ただしい結婚式は終わった。
「バタバタしたがあれで良かったのか?」
「十分よ、私は式よりもドレスが着れただけで満足よ」
「それならいい、それより朝から何も食べていない何か作ってくれないか?」
「私もお腹がペコペコだわ、多めに作るわ」
ガーリックライス大盛りととんかつ普段のメニューだが、今日は特に美味しく感じた。
「ごちそうさま、お腹いっぱいだ」
由香里は立ち上がり俺の手を引いた、俺も立ち上がる。
「これからも一生あなたのために美味しい料理を作るわ」
「俺も一生側で守ってやる、まだ俺達は始まったばかりだ」
「そうね、大切にしてね」
「当たり前だ」
由香里を強く抱きしめた、由香里も腕を回してくる。
「お前に出会えて幸せだ」
「私もあなたでよかった」
軽くキスをした。
俺は由香里と一生を共に生きる幸せを噛み締めた。
トイレに行き、もう一度寝ようかと思ったが目が冴えている。コップと豆乳一パックを持って来てリビングの床に座った。テーブルのノートパソコンで近くの結婚式に使えそうな教会を探す、結構たくさんあった気に入ったところをブックマークに入れておく。
衣装をレンンタル出来る場所も探したが、すぐ近所に大きな店を見つけた。他にもいろいろ探した。決めるのは由香里が起きてからでいいだろう。
気がつけば豆乳のパックは空になっていたのでもう一個出してくる小腹も空いたのでチョコを食べながらネットを巡回した。由香里が起きたらスタミナ丼を作って貰おう。
昨日買った腕時計の説明書を取り出し読んでいると、結構機能がついている様だが普段使いそうなのはアラームくらいだろう。
外は明るくなり始めていた、手に持った腕時計を見ると七時半、そこで気が付いた部屋の時計は全部時間が狂っている一つずつ時間を合わせていった。物音で由香里が目を覚ました。
「あなた、起きてたの」
「ああ、昨夜はすまなかった。二時半に目が覚めたよ」
「いいのよ、お腹が空いたでしょう?」
「腹ペコだ、すまんがスタミナ丼を頼むよ」
「いいわよ、サービスで付いてきたお肉も焼きましょうか? 味はわからないけど」
「それもお願いする」
由香里はパタパタとキッチンへ向かった。
待ちきれなくてテーブルについていた。暫くすると料理が並べられた特製タレも付いてきた、由香里はパンのようだ。
「お待たせ、さあどうぞ」
「昨日は聞きそびれたが特製タレは作り置きしてるのか?」
「ええ、そうよ。レストランみたいでいいでしょ」
タレをまんんべんなく均等に混ぜ食べ始めた。サービスで付いてきたと言うステーキも味は悪くなかった。
「お肉どう?」
「まあまあ美味いぞ」
一切れ食べさせてやった。
「いいお肉だけど昨夜のお肉には敵わないわね、でもサービスで付いてきたお肉だから文句は言えないわ」
「だが腹は満たされた、ごちそうさま」
「今日の予定は?」
「無い、お前はあるのか?」
「私も今日はないわ」
「だったらこれを見てくれ」
パソコンで教会を見せる。
「俺が気に入ったとこだけ数件お気に入りに入れてある」
順番に見せていく。
「どこも素敵だわ、私は海辺の教会が気に入ったわ」
「衣装はレンタルでいいか?」
「いいわ、元々そのつもりでいたもの」
「よしじゃあ海辺の教会が二軒あるから下見しに行こう」
「いいわね、用意するわ」
由香里が食器を片付け用意が終わるのを待って、車で出掛けた。
一軒目でいろいろ話が聞けた、この時期なら大安でも空いてる事や専属カメラマンがいることや料金プランなどだ。パンフレットを貰い、二軒目に行くこちらも同じ様な話だった、パンフレットを貰い、レンタル衣装屋にも寄ってみた、七五三の衣装からウエディングドレスまでズラッと並んでいる、順番に見ていく。
途中で由香里が何度か立ち止まり、手に取っている。端まで見終わった。
「ここで借りるわ、気に入ったのがいくつかあったわ」
店員を呼び由香里が気に入ったのを試着させて貰う。
「あなた、これとこっちならどっちがいいと思う?」
「こっちのシンプルな方がお前には似合いそうだ」
「じゃあそれにするわ」
「式の日にちはお決まりでしょうか?」
決めるのを忘れていた。店員がカレンダーを持って来る。
「籍は入れたから、式は何時でもいいわ」
「そちらのドレスこの日なら空いてますが」
二日後の大安の日だった。
「どうする?」
「いいんじゃない」
「じゃあその日にお願いするよ」
「わかりました、用意しておきます」
その場で教会に電話する、二日後に予約が取れた。
「全部決まったな、帰ろう」
帰ってカレンダーに予定を書き込む。晩飯まで時間があったので久しぶりにジムに行くことにした。
「ちょっと出掛けてくる」
「どこへ行くの?」
「久しぶりにジムに顔を出すだけだ、すぐに戻る」
何日かぶりにジムに入ると長井がミット打ちをしている。
「よう、精が出るな」
「あんたか、久しぶりじゃないか」
「忙しくて来る暇が無かったんだ」
「島村組の件、全部あんたが一人でやったんだろ?」
「そうだ」
「ヤクザを組ごと潰すなんてよくやるぜ」
会長も聞いていたが。
「荒木さん、総合格闘技に興味はないか? 荒木さんならいい線行けるはずだ、優勝したら一千万ほど手に入るやってみないか?」
「総合格闘技なら大好きだが、トレーニングしてる時間がないし、はした金で喜ぶほど困ってはないから遠慮しておくよ」
「あんた金持ちなのか?」
「ああ、世間一般から見れば大富豪だ」
「そんなに金持ちなのに探偵をしてる意味がわかんないね、何十億も持ってるのかい」
「探偵は単なる趣味だ、それと貯金はもう一桁多い」
「って事は何百億もか、探偵なんて辞めて遊んで暮せばいいのに」
「暇なのも退屈だからな。後数日したら少し暇が出来る、ジムにも来れるようになるはずだ、また来る試合応援しておくよ」
手を挙げ家に帰った。
「あら、おかえりなさい。今日はとんかつだけどいいかしら」
「肉なら何でも構わないぞ」
「すぐに出来るわ座って待ってて」
珍しくご飯は白米だったそれととんかつに味噌汁
とんかつはやはりいい肉なのか柔らかく美味しかったが普通の白米は味気なかった、ご飯に味噌汁を混ぜかきこんだ最後に残ったとんかつを食べ何とか食べ終えた。
「どう? 久しぶりの普通のご飯は?」
「正直に言うと物足りなかった」
「そう言うと思ったわ、私も物足りなかったの、ごめんなさい」
「謝る必要はないさ、次から白米を何とかしてくれ」
「わかったわ」
冷蔵庫からアイスを取り出し食べ始めた。
リビングに移ると飲み物が出された、アイスと豆乳を交互に飲み食いしようやく満足出来た。
「由香里、今からラーメンを食べに行こう」
「行きましょ、口直しがしたいわ」
「あっさり系とこってり系、どれにする?」
「この前食べたのが好みよ」
「じゃあ豚骨ベースのこってり系だな」
「ラーメンにもいろいろあるのね」
「とりあえず気になったのを食べれば違いがわかる」
家の近辺を探索するラーメン屋が並んでいる、由香里は一軒の前で立ち止まった。
「あなた、ここ超こってり系って書いてあるわ」
「ここのラーメンは美味いがお前に合うかわからんぞ、胃がもたれるかもしれない」
「いいわ、どれくらいなのか試したいわ」
店に入る、客で賑わっている。
「勝手に決めてもいいか?」
「任せるわ」
店員に向かって注文する。
「チャーシュー麺二つトッピングにネギとメンマを多めで」
「トッピングまで指定出来るのね」
「これは店によって違う、とにかくラーメン屋は当たり外れが激しいのを覚えておくといい、マズいところはとことんマズいからな」
「わかったわ」
すぐにラーメンが運ばれて来る。テーブルのおろしにんにくをたくさん入れる、由香里も真似しようとしたが少しに抑えさせた。
「さっさと食うぞラーメン屋は客の回転が早い」
俺は慣れているが由香里が心配だ。
「どうだ? 気分は悪くなってないか?」
「凄く美味しいわ、私好みの味よ」
同時に食べ終えた。会計をし家に帰る。
「美味しかったわもっと濃くても平気よ」
「豚骨ラーメンに目覚めたな、また行こう」
朝目覚めると、由香里は開口一番に。
「ラーメンが食べたいわ」
と言うので。
「今日はラーメン屋巡りするか?」
「そうしましょ、楽しみだわ」
「朝はまだ開いていない、家で食おう」
「用意をするわ」
チャーハン風スタミナ丼と塩鮭が用意された、やはり白米よりこういった方が美味い。
「どう? 元に戻してみたわ」
「バッチリだ、すごく美味い」
「我が家は白米禁止ね」
「そうだな、それよりマズいラーメンも体験しておくか?」
「マズいのはいいわ、美味しいとこだけ連れて行って」
「わかった、醤油ベースや味噌ベースもあるがどうする?」
「豚骨系だけでいいわ」
結局この日は昼、夜、夜食と三軒周った。
「店によって麺の太さや食感もかなり違うのねスープも同じようでぜんぜん違ったわ」
「ラーメンはもっと奥が深いぞ、麺の硬さも好みによってハリガネやバリカタなど指定出来る店も増えている」
「覚えきれないわ、一人では行けないわ」
「俺が連れて行ってやるが、暫くは家で食べよう、俺は食い飽きた」
「そうね、たまに食べる方がいいわね」
「明日は結婚式だ早めに寝るぞ」
「私もお腹いっぱいで眠いわ」
二人でベッドに入ると由香里はすぐに眠ってしまった、俺も眠りに付いた。
朝起きるとそそくさと用意し車でレンタル衣装屋でウエディングドレスとタキシードに着替え、メイクもして貰い教会へ向かった。
「この前試着した時よりもお腹周りがキツイわ」
「ラーメンの食い過ぎだ、ラーメンは太るからな」
「太らない体質なのに負けたわ」
「しかし似合っている、綺麗だ」
「本当? あなたがそんな事言うのは珍しいわ、嬉しい」
「メイクするとハーフみたいな顔になるな」
「そうかしら?」
「お前は目鼻立ちが整っているからな」
式場に着いた、準備は出来ているので指輪だけ外し預けた、この婚約指輪が結婚指輪になるのだ。
神父の言葉に従い台に乗った指輪をお互いに交換し、誓のキスをする。呆気なく終わった。専属カメラマンが一部始終写真を撮っていた、レンタル衣装屋でも記念に一枚写真を撮ってもらい、その場で立派な額縁に写真を入れてもらった、メイクを落とし慌ただしい結婚式は終わった。
「バタバタしたがあれで良かったのか?」
「十分よ、私は式よりもドレスが着れただけで満足よ」
「それならいい、それより朝から何も食べていない何か作ってくれないか?」
「私もお腹がペコペコだわ、多めに作るわ」
ガーリックライス大盛りととんかつ普段のメニューだが、今日は特に美味しく感じた。
「ごちそうさま、お腹いっぱいだ」
由香里は立ち上がり俺の手を引いた、俺も立ち上がる。
「これからも一生あなたのために美味しい料理を作るわ」
「俺も一生側で守ってやる、まだ俺達は始まったばかりだ」
「そうね、大切にしてね」
「当たり前だ」
由香里を強く抱きしめた、由香里も腕を回してくる。
「お前に出会えて幸せだ」
「私もあなたでよかった」
軽くキスをした。
俺は由香里と一生を共に生きる幸せを噛み締めた。
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